新世代のコネクテッド機能でカーライフを革新! パイオニア カロッツェリア「サイバーナビ AVIC-CQ910-DC」全貌解明

常に時代をリードし、カーライフを革新する提案を続けてきたパイオニア カロッツェリアのハイエンドカーナビ「サイバーナビ」シリーズ。最新の2019年冬モデルもホットなトピックをひっさげて登場する。注目点は、市販カーナビとして初めて、自動車向けの定額LTE通信サービス「docomo in Car Connect」に対応。それにより、YouTube動画をはじめとしたさまざまなオンライン上の動画コンテンツを楽しむことができるようになった。車室内がインターネットに常時つながるコネクテッド機能により、いつでも、どこでもインターネットを介したエンターテインメントが満喫できるのだ。本特集では、フラッグシップモデルである「AVIC-CQ910-DC」の全貌を明らかにし、最新の「サイバーナビ」が可能にする次世代のカーライフを体験してみた。

概要
高性能カーナビで愛車をコネクテッド化! 新しいカーライフが始まる

さまざまなモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)技術が、暮らしを大きく変えようとしている。自動車業界でもその動きが加速しており、インターネットに常時つながる「コネクテッド機能」は、業界におけるひとつのトレンドとなりそうだ。スマートフォンアプリと連動した各種サービスを利用することで、カーライフとエンターテインメントやコミュニケーションをより密接なものにし、今後もさまざまな活用方法が期待されている。こうしたコネクテッド機能は、2019年10月時点、一部のメーカー純正ナビでしか選べないが、パイオニアは市販カーナビとして初めて、自動車向けの定額LTE通信サービス「docomo in Car Connect」に対応。YouTube動画をはじめとしたさまざまなオンライン上の動画コンテンツを楽しむことができる、コネクテッド機能搭載のカーナビ「AVIC-CQ910-DC」を2019年10月に発表した。同年11月に発売される予定だ。

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

7V型、8V型、9V型など、合計8機種のラインアップを展開する「サイバーナビ」の2019年冬モデル。モニターサイズごとに、LTE通信サービスに接続する「ネットワークスティック」が同梱するものとしないものが用意される。いずれも基本性能は同等なので、今回は最も画面サイズが大きい9V型のフラッグシップモデル「AVIC-CQ910-DC」を発売前に検証し、その魅力をひも解いていく

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

「AVIC-CQ910-DC」は、ハードキーのないフルフラットデザインも見どころ。ベゼルから操作部までピアノブラック塗装で統一することで、メーカー純正ナビと遜色ないインパネとの一体感や、上質感を演出している。ディスプレイは高精細なHD(1280×720)液晶で、画面を斜めから見てもコントラストの変化が少ない広視野角のIPS方式を採用する

「AVIC-CQ910-DC」のコネクテッド機能は、NTTドコモが提供する自動車向けの定額制LTEデータ通信サービス「docomo in Car Connect」により有効となっている。ドコモの回線を契約していなくても、「dアカウント」を作成するだけで利用でき、通信量は無制限。「サイバーナビ」のネットワークスティック同梱モデルを購入すれば、1年目は無料、2年目以降は定額(1日500円、30日1,500円、365日12,000円で利用可能)だ。これにより、ナビ単体でインターネットに接続してYouTubeの動画コンテンツを再生できるほか、車内Wi-Fiを使ったテザリングが可能になった。クルマで出かけた先でもスマートフォンやタブレット端末、ゲーム機を車内でインターネットに接続して、いつでも、どこでもエンターテインメントが堪能できるのだ。

また、常にインターネットに接続しているメリットは、「自動地図更新」においても大きい。これまでのようにパソコンを使用して、インターネット上から地図データをSDメモリーカードにダウンロードしていったん保存し、そこからナビ本体にインストールするという作業を行わなくても、カーナビ上で自動的に最新の地図データに更新し、新しい道路や施設などの最新情報を取得してくれる。インターネットにつながることで、常に最新の地図情報を見ながらドライブができるようになるのだ。

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

同梱される「ネットワークスティック」をナビ本体とUSB接続し、「docomo in Car Connect」の利用登録をするだけで、LTEの高速データ通信が利用できる。接続した「ネットワークスティック」は、グローブボックス内に収納しておけるので、配線がむき出しになることもない

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

カーナビの多彩な先進機能を、少ない視線移動により手元で行える「スマートコマンダー」も同梱。専用ホルダーに固定してアームレストなどに設置すれば、ルートの再探索やAVソースの切り替えなどが行える

エンタメ性能
高速データ通信と車内Wi-Fiで休憩時間もエンタメを楽しみ尽くす

コネクテッド機能を搭載した「AVIC-CQ910-DC」は、車内にいながらにして思う存分、インターネットコンテンツなどを楽しめるのが大きな特徴だ。Webブラウザー機能を用いたYouTube動画の直接再生機能「ストリーミングビデオ」を、市販カーナビとして初めて搭載しており、お気に入りのアーティストのミュージックビデオも、人気ユーチューバーの最新動画も、好きなだけ楽しめる。

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

YouTube動画の直接再生機能「ストリーミングビデオ」を使用して、駐車場で動画を視聴してみた。9型液晶はスマートフォンとは比べものにならない迫力で、画質も良好。ストリーミング動画の再生もスムーズで、カーナビというより、まったく新しいカーデバイスでエンターテインメントを楽しんでいるような感覚だった

また、自宅のブルーレイレコーダーに出先からリモートアクセスできる「レコーダーアクセス」機能も搭載。専用アプリ「DiXiM Play for carrozzeria」を利用してインターネットに接続すると、自宅のブルーレイレコーダーにアクセスして、録りためた番組を「AVIC-CQ910-DC」でストリーミング視聴できる。データ通信量は無制限なので、バラエティやスポーツなどの長時間番組も、再生時間を気にせずにゆったりと楽しめた。地デジだけでなく、BS・CSのリアルタイム視聴もできるため、ちょっとしたドライブの空き時間や、長距離ドライブの休憩時間が、“ゴールデンタイム”になるのだ。対応機器は、パナソニック「ブルーレイDIGA」、東芝映像ソリューションズ「REGZAブルーレイ」、シャープ「AQUOSブルーレイ」など主要メーカーのものに対応する。

車内Wi-Fiも便利この上ない。車室内がWi-Fiスポットになる「アクセスポイントモード」を利用すると、最大5台までのデバイスをWi-Fiで同時接続して、インターネットを利用できる。これなら、後部座席の家族や友人も、スマートフォンやタブレット端末などのデバイスを使ってデータ容量を気にせず思う存分インターネットを利用できるので、ドライブがますます盛り上がりそうだ。車内Wi-Fiを標準で搭載している車種は、現在のところ一部の高級車に限られるが、「AVIC-CQ910-DC」を装着するだけで愛車をWi-Fi対応にできるのはうれしい。

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

クルマをWi-Fiスポットとして利用できる「アクセスポイントモード」にも対応。スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などを接続でき、渋滞中、後部座席で退屈している子どもたちがタブレット端末で映画やゲームなどを楽しむこともできる

カーナビで楽しむエンターテインメントについてチェックしておきたいのが、画質と音質だろう。視聴できるコンテンツが増えても、再生品質がイマイチでは盛り上がりに欠けてしまう。この点、「AVIC-CQ910-DC」では、高精細な9型HD(1280×720)液晶パネルを搭載するほか、高画質メディアの映像伝送経路をフルデジタル化することにより、「サイバーナビ史上最高画質」を実現している。音質面でも、音楽ソースに加え映像ソースまでもハイレゾ相当に引き上げて再生可能な「マスターサウンドリバイブ」(MSR)により、ハイクオリティなサウンドを得ることが可能だ。

ところで、「AVIC-CQ910-DC」のコネクテッド機能の利便性についてはよくわかったが、そのベースとなるインターネット接続の安定性はどうなのだろうか? 実際に移動しながら通信テストを行ってみたが、東京23区内の複数の地下駐車場ではまったく問題なし。東京都八王子市の高尾山付近でも試してみたが、YouTube動画の遅延や途切れはほとんどなかった。ドコモが提供する日本全国のLTEエリアで利用できるため、通信エリアの広さは文句なしである。

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

東京23区内の大型商業施設の地下駐車場でYouTube動画の視聴を行い、インターネット接続の安定性を試してみた。駐車スペースでは通信が安定し、再生時の映像の途切れや遅延もなく快適に視聴できた

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

「AVIC-CQ910-DC」が対応する定額制LTEデータ通信サービス「docomo in Car Connect」は、通信エリアの広さが魅力。受信感度を確認するため東京都八王子市の高尾山中に向かったが、山中の駐車場でも、YouTube動画の再生が途切れたり遅延したりすることはなかった

ナビ性能
ナビ性能がさらに進化! 高精度ルート探索でストレスフリーなドライブを満喫

コネクテッド機能は、常時インターネットにつながることで、カーライフに新たな利便性を提供してくれる。ただし、ドライブを快適に楽しむうえでより重要なのは、もちろん基本となるナビ性能だ。搭載するCPU以外の内部パーツの組み合わせにおいても、パイオニアの開発ノウハウが凝縮された「サイバーナビ」は、ハードウェアの信頼性が極めて高く、コネクテッド機能を搭載したメーカー純正カーナビと比べると、大きなアドバンテージがあるだろう。

カーナビの基本的な操作であるルート探索ひとつを取っても、「サイバーナビ」では、それぞれのドライバーにとって最も効率のよいルートを提案する「スーパールート探索」により、高度なルート探索を実現している。これはカロッツェリアの専用サーバーに集積された膨大なプローブデータやリアルタイムの交通情報を基に、ドライバーの意図した条件に近いルートを探し出してくれるというもの。渋滞情報を含めた時間を軸に、複雑に変化するETC割引料金も考慮するため、「時間優先でとにかく早く」「料金を節約してゆっくり」など、ドライバーの好みやドライブ時の条件にあった柔軟なルート選択が可能だ。

スーパールート探索

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

「スーパールート探索」は、プローブデータを基にしたリアルタイムの渋滞情報サービス「スマートループ」が可能にしている。2006年からスタートした「スマートループ」は、リアルタイムのプローブデータと膨大な渋滞予測データをサーバーに蓄積しており、こうしたデータと最新のルートアルゴリズムを活用することで、常に最適なルートが提案されるのだ

実際に「スーパールート探索」を試してみたが、多少料金がかかっても早く着きたかったので、「時間優先」でルート探索し、高尾山から首都高速道路を利用して都内の目的地に向かうと、途中でいつもよりひとつ先のインターチェンジで降りるルートが提案された。夕方になり交通量が増えてきたこともあってか、手前のインターチェンジで一般道路に降りると信号が多く時間がかかるため、目的地より先のインターチェンジで高速道路を降りたほうが早く目的地に到着するとナビが判断したのだろう。ルートを引いた後でも常に効率のいいルートがないか計算しているからこそできる芸当だ。カーナビ本体でも十分に質の高いルートを計算するが、サーバー上で処理するからこそ、こうした高度な計算が行えるのだ。なお、多少時間がかかってもなるべく料金をかけたくないときは、「料金節約」でルート探索をするのがいいだろう。

走行中のルート案内の基本となる自車位置測位の精度の高さもまた、「サイバーナビ」ならでは。メインのCPUとは別に、自車位置を測位する専用のチップを採用しており、各種衛星から同時に電波を受信することも可能だ。さらに車両の挙動を6軸で検知する「6軸3Dハイブリッドセンサー」からの情報を組み合わせることで、高精度な自車位置測位が可能となっている。高速道路の高架下を走る道、立体交差点、地下駐車場など、測位が難しい場所も走行してみたが、地図上にピタッと自車位置を表示してくれるのは「さすが」のひと言だ。

複数の衛星から電波を受信

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

カロッツェリアの飽くなき追求が実現した「アドバンスドIQ高精度」を搭載しており、自車位置測位の精度は極めて高い。アメリカの「GPS」衛星に加え、ロシアの衛星測位システム「グロナス」、日本の準天頂衛星「みちびき」からの受信データ、さらに、車両の挙動を6軸から検知する「6軸3Dハイブリッドセンサー」のデータをもとに、自社位置を特定する専用のCPUが高速に演算処理をすることで、正確な自車位置表示を可能にしている

地図表示に関しても、誰もが瞬時に、知りたい情報を認識できるよう、細部まできめ細やかに作り込まれていた。道路や標識の描写やコントラスト、微妙な陰影の処理によって、見やすくメリハリのある高品位な表示となっており、解像度が高いためドット感やジャギーが感じられず、視認性も極めて高い。

地図表示

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

HD解像度で画面の表示品質が高いだけでなく、「サイバーナビ」は地図の見やすさにも定評がある。視差の高いアングルによって遠くまで見渡せる「スカイビュー」表示にしてみたが、適度な情報量で周囲の道路や施設などが一度に把握しやすかった

フリーワード検索

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

「フリーワード検索」で「高尾山」を検索してみた。ワードを入力すると、全国のカロッツェリアユーザーの訪問回数が多い上位15位のスポットを予測して表示。検索スピードはあっという間で、行きたい場所をストレスなく探せる

ルート探索

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

時間、距離、料金を考慮してルート探索を行い、最大6つのルートリストを表示。距離、所要時間、料金を比較しながら、最適なルートを選ぶことができる。6つのルートを地図上に表示し、拡大、スクロールしながらルートを見比べることも可能だ

一般道案内表示

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

高速道路案内表示

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」
サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

地図のグラフィックも見やすくなっており、有料道路、国道、県道などが色分けされ、建物と明確に区別できる。高速道路案内表示では、各施設までの距離、通過予想時間、施設情報、料金やサービスエリア、パーキングエリアなど、必要な情報が適度な間隔で配置され、渋滞情報をもとに割り出された予想到着時刻も確認しやすかった

インフォガジェット

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

地図画面の左画面端をスワイプするとサブウインドウが現れる「インフォガジェット」を新たに採用。画面左上には選択中のAV情報が表示され、その下には、周辺のグルメスポットやテレビで紹介された注目スポットなどがリストアップされる。気になる場所があれば、リストをタップするだけでそのまま目的地に設定することも可能だ

「AVIC-CQ910-DC」では、ユーザーインターフェイスのデザインも一新され、近未来的な雰囲気にまとめられている。従来モデルのようなアイコンを中心としたものではなく、シンプルなフォントとグラフィックで構成されており、スワイプとタッチによって、スムーズな操作が行えた。ユーザーインターフェイスの演出は凝ったもので、再生ソースや天気情報に合わせて各種メニューの背景色やアニメーションが自動で変更されるようになっている。

HOME

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

AV メニュー

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

NAVI メニュー

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

LIVE INFO メニュー

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

HOMEボタンを押して表示されるのが「HOME」で、画面右端からスワイプすると「NAVI メニュー」、画面左端からスワイプすると「AV メニュー」に遷移する。さらに、「NAVI メニュー」で画面右端からスワイプすると「LIVE INFO メニュー」が表示される

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

地図画面でのフリック、スワイプなどの操作も試してみたが、指の動きに対する反応は自然な挙動を見せた。地図を拡大したりスクロールしたりといった操作がストレスなく行える

サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」

従来モデルから好評のアプリ「MapFanAssist」にも対応。情報番組やWebサイトを見て「ここに行ってみたい!」と思ったら、その場所をスマホ上でMapFanAssistの「ブックマーク」に登録。それだけで次回クルマに乗り込んだときにナビが自動でブックマークに登録した場所を同期するため、目的地の設定がラクに行えるし、行きたかった場所を忘れる心配もなくなる

まとめ
コネクテッド機能と高性能ナビで愛車をグレードアップ

クルマをインターネットにつなげることで、カーライフに新たな価値や利便性を与えるコネクテッド機能。その活用方法は多岐にわたるものと予想されているが、現時点でもっとも身近なのはエンターテインメント機能だろう。「サイバーナビ」はもともとオーディオ性能にすぐれていることもあり、インターネット上のコンテンツがいつでもどこでも楽しめるようになった「AVIC-CQ910-DC」を使ってみて、至高のカーエンターテインメント体験を味わうことができた。ドライブの合間時間や長距離ドライブの休憩時間が“ゴールデンタイム”になり、車内Wi-Fiによってタブレット端末などの機器がインターネットに接続できるようになるなど、高級車並みの装備を簡単に追加できるのもうれしい。また、こうしたコネクテッド機能が魅力的に感じられるのも、「サイバーナビ」が長年かけて培ってきたナビ性能に対する信頼性の高さが土台にあってこそ。カーナビの、またカーライフの未来を切り開く本製品の魅力を、ぜひ体験していただきたい。