ケンウッドのドラレコラインアップがさらに拡充! よりクリアに、よりワイドに録画できる2カメラドライブレコーダー 「DRV-MR745」徹底レビュー!

ケンウッドのドラレコラインアップがさらに拡充! よりクリアに、よりワイドに録画できる2カメラドライブレコーダー 「DRV-MR745」徹底レビュー!

社会問題化している「あおり運転」への対策の意味もあり、近年、需要が急騰しているドライブレコーダー。前方だけでなく後方の様子も同時録画できる2カメラタイプが人気を集めているが、そんなドライブレコーダー市場の牽引役を果たしているのがケンウッドである。2018年に発売した前後同時録画対応の「DRV-MR740」、そして前方と車内の同時録画対応の「DRV-MP740」に続き、2019年11月、撮影性能を強化した前後同時録画対応の最新モデル「DRV-MR745」をリリース。2カメラドライブレコーダーのラインアップを全3モデルへ拡充した。ここでは、最新モデル「DRV-MR745」の実力をじっくりと検証していく。

注目の進化点
リア・スモークガラス越しでもクリアに録画。
フロントは広角レンズでワイドに撮影

各種メディアのニュースなどで「あおり運転」の問題が大きく取り上げられたこともあり、前方に加えて後方も同時録画できる2カメラタイプのドライブレコーダーが今、大きな注目を集めている。ケンウッドは2018年に、オーディオやカーナビの開発で長年培ってきた車載デバイス技術と、映像・光学技術を融合させた、前後同時録画対応の2カメラタイプ「DRV-MR740」を市場投入。同時に発売された、前方と車内を同時に録画する2カメラタイプ「DRV-MP740」とともに高い支持を集めている。

今回、新たにラインアップに追加された、前後同時録画対応の2カメラタイプ「DRV-MR745」は、上記「DRV-MR740」の上位機種という位置づけだ。注目したいのは、リアのスモークガラスの濃さに合わせてリアカメラの映像の明るさを調整できる「スモーク シースルー機能」が採用されたこと。さらに、フロントカメラには、より広範囲を撮影できる対角150°の広角レンズが搭載された。

このほか、フロントカメラ、リアカメラともにF 1.8という明るいレンズを備え、解像度はフルHD(1920×1080)。明暗差の激しい状況下でも鮮明な映像を記録できるフロントカメラの「HDR(ハイダイナミックレンジ)」や駐車監視録画への対応など、さまざまな状況下でドライバーの安心・安全をサポートする、充実のスペックとなっている。

ケンウッド2カメラタイプの
ドライブレコーダーラインアップ

通称 リアレコ リアレコ ナカレコ
NEW DRV-MR745
JVCケンウッド DRV-MR745
DRV-MR740
JVCケンウッド DRV-MR745
DRV-MP740
JVCケンウッド DRV-MR745
タイプ 前方+後方 前方+車内
記録解像度 フルハイビジョン
1980×1080
スモーク
シースルー機能
視野角 フロント 水平:122°/垂直:63°/対角:150° 水平:100°/垂直:52°/対角:111°
リア 水平:100°/垂直:52°/対角:111° 水平:100°/垂直:52°/対角:111°

2018年発売の前後同時録画対応「DRV-MR740」と、前方と車内の同時録画対応「DRV-MP740」に続き、2019年11月に最新モデル「DRV-MR745」が登場。ケンウッドの2カメラドライブレコーダーのラインアップが全3モデルに拡充された

フロントカメラ

JVCケンウッド DRV-MR745

リアカメラ

JVCケンウッド DRV-MR745

ケンウッドの最新ドライブレコーダー「DRV-MR745」。前方に加え、後方からのあおり運転など、危険な運転行為も記録できる2カメラタイプだ。スモークガラスの濃さに合わせて明るさを調整できる「スモーク シースルー機能」をリアカメラに採用。さらに、広範囲の撮影が可能な対角150°の広角レンズをフロントカメラに採用した

まずは「DRV-MR745」で新たに採用された「スモーク シースルー機能」をチェックしていこう。本機能をひと言でいうと、リアのスモークガラスの濃さに合わせて記録映像の明るさを調整できる機能となる。確かに、リアガラスにはプライバシー保護や、見た目のかっこよさからスモークガラスを採用しているクルマも多い。では、後方を撮影するリアカメラを設置した場合、スモークガラス越しだとどう映るのか。

もちろん、スモークフィルムが貼ってあっても記録はできる。ただ、前方のカメラで撮影したものと見え方は異なり、晴天でも、曇り空の下で記録したようにやや暗めの映像になることが多い。せっかく2カメラタイプを装着するのなら、後方も明るく見やすい映像で記録したいもの。そこで効果を発揮するのが「スモーク シースルー機能」なのだ。

JVCケンウッド DRV-MR745

リアのスモークガラスの濃さに合わせて、「無し」「薄め」「濃いめ」の3段階で、記録する映像の明るさを調整可能。なお、「濃いめ」は、スモークフィルムの一般的な濃さである透過率13%に対応した明るさだ。3段階のうちどれが自分のクルマに適しているかは、記録した映像でチェックする

JVCケンウッド DRV-MR745

リアガラスにスモークガラスを採用していたり、スモークフィルムを貼っていたりするクルマは多い。せっかくリア用のドライブレコーダーを装着しても、そのために記録された映像が薄暗くなってしまっては意味がない。今回使用した検証用のデモカーにはかなり濃いスモークガラスが採用されていたが、どれほどはっきり記録できるのか?

今回は「無し」と「濃いめ」で記録した映像を比較してみた。下に掲載した映像の通り、「無し」での映像もこれだけを見せられたら「問題なく映っている」と感じるが、「濃いめ」に設定して記録した映像のほうが、全体が明るく見やすい印象を受けた。せっかく後方への備えとして2カメラタイプのドライブレコーダーを選ぶのだから、見やすい映像のほうがよいのは当然だろう。万が一の事故や、あおり運転などのトラブルに巻き込まれた際の証拠をわかりやすく残すという意味でも、「スモーク シースルー機能」は有効だろう。

[動画]スモーク シースルー機能/濃いめ
[動画]スモーク シースルー機能/無し

撮影当日はときおり雨がパラつく曇り空で、昼間でもかなり暗い状況だったが、「スモーク シースルー機能」を使い、「濃いめ」と「無し」でそれぞれ撮影してみた。F1.8の明るいレンズを採用するため、「無し」でも後方の状況は確認できるが、「濃いめ」に設定した映像のほうが全体的に明るく、細部まで見やすい印象だ

「あおり運転」の映像のインパクトが強烈で、「後方を記録できる」ことばかりに話題は集まりがちだが、前方の様子を記録するフロントカメラの性能もしっかりチェックしておきたい。「DRV-MR745」は、フロントカメラに水平122°、垂直63°、対角150°の広視野角レンズを搭載している。従来モデルと比較すると「より広く」映っているのは明らかだ。

DRV-MR745

JVCケンウッド DRV-MR745

従来モデル

JVCケンウッド DRV-MR745

フロントカメラで撮影した映像を比較してみると、「DRV-MR745」は横断歩道の手前まで確認でき、左から侵入しようとする自転車の姿もはっきり見える。広視野角レンズの搭載で撮影範囲が広がっているのがわかる

圧倒的な高画質
昼も夜も、前も後ろもキレイに録画してくれる安心感

続いて「DRV-MR745」の画質をチェックしていこう。事故などのトラブルに巻き込まれ、記録した映像を証拠として提出する際には、高画質であるほうが現場の状況がはっきりと確認できる。それだけでなく、走行中の様子を映像や静止画で記録し、スマートフォンやパソコンで「ドライブの思い出」として保存しておくこともできる。その際も、高画質なほうが気分は高まるだろう。

「DRV-MR745」は、フロントカメラ、リアカメラともにF1.8の明るいレンズを採用し、解像度はフルHD(1920×1080)。ドライブレコーダーのレンズはF2.0〜2.8のものが多いため、どれだけ鮮明に記録できるのか気になるところだ。そこで、解像度をフルHDに、「スモーク シースルー機能」を「濃いめ」に設定し、公道を走行して検証撮影を行ってみた。

JVCケンウッド DRV-MR745

「DRV-MR745」は、フロントカメラ、リアカメラともにF1.8という明るい広視野角レンズを採用する。昼間はもちろん、夜間やトンネル、地下駐車場などの暗い場所を走行する際にも明るく鮮明な映像を記録できる

[動画]フルHD(1920×1080)解像度

撮影当日はあいにくの天気で、昼間でもかなり暗い状況だったが、記録した映像を再生すると、十分な明るさで道路標識などの文字もしっかりと確認できる精細さだった。複数車線の幅の広い道路でも、対角150°の広視野角レンズのため、まわりの様子もしっかりととらえられている

[動画]あおり運転
JVCケンウッド DRV-MR745

あおり運転に遭遇したと想定して、別のスタッフが運転するクルマに後方からパッシングしながら追従走行してもらった。ナンバープレート部分を拡大してみると、曇り空でかなり暗い状況のうえ、スモークガラス越しに撮影した映像にもかかわらず、後方車両のナンバーがはっきりと映っていた。悪質なあおり運転の被害に遭った際にも、しっかり映像が記録できるという安心感があり、心強い

[動画]HDR対応

明暗差が激しい、逆光時やトンネルの出入り口付近では、記録した映像が白飛びしたり、黒つぶれしたりして、うまく撮影できないことがある。その点、「DRV-MR745」のフロントカメラは、明るさの変化に強いHDRに対応しているため、暗いトンネルに入る瞬間の映像も、トンネル内が黒くつぶれることなく、先行車の存在をしっかりと確認できた

また、ドライブレコーダーを選ぶ際には、走行中の事故やトラブルの際だけでなく、駐車中のトラブルに対しても有効な製品を選びたいもの。駐車場での当て逃げや、車上荒らし、いたずらなどの被害にあった場合、その場に監視カメラでもなければ加害者を特定できず、「泣き寝入り」となるケースが多いからだ。

「DRV-MR745」の場合、車載電源ケーブル「CA-DR350」もしくは「CA-DR150」(どちらも別売り)を用意することで、最大24時間、衝撃や周囲の動体検知が可能な「駐車監視録画機能」を装備。内容は、当て逃げなどに対応する「衝撃を検知すると録画するモード」と、車上荒らしやいたずらなどに対する「動体を検知すると録画するモード」がある。駐車時も周囲の状況を記録できるため、長時間クルマから離れる場合でも安心だ。

JVCケンウッド DRV-MR745

別売りの車載電源ケーブル「CA-DR350」もしくは「CA-DR150」を用意すれば、最長で24時間の駐車監視録画にも対応。停車から約5分経過すると「駐車中」と判断し、駐車時の監視が自動的に開始される。駐車中の衝撃や、レンズ範囲内の動体検知にも対応し、検知前の5秒間と、検知後の5秒間の計10秒間の映像を記録してくれる

JVCケンウッド DRV-MR745

駐車する状況によってどんな備えをすればよいかは変わる。「DRV-MR745」の場合、駐車モードの設定や検出方法、検出の感度などを設定画面から簡単に選択できるようになっている

充実の基本性能
視界を妨げないコンパクトボディに、
充実の基本性能を凝縮

最後に「DRV-MR745」の基本スペックを確認しておこう。フロントカメラは87.9mm(幅)、50.6(高さ)×34.4(奥行)mmと名刺ほどのコンパクトなサイズとなっており、フロントウインドウ上部に設置しても、運転中の視界の妨げにならない。リアカメラは44mm(幅)×40.4(高さ)×33(奥行)mmと、さらにコンパクトなほぼ正方形ボディ。後方を確認する際も、その存在が気になることはなかった。

録画機能は4種類。(1)エンジンのON/OFFに連動し、自動で録画がスタート/ストップする「常時録画」、(2)本体のボタンを押して、常時録画と異なるイベント記録フォルダに記録する「手動録画」、(3)加速度センサー搭載が突発的な衝撃や急激な速度変化などを検知すると、自動的に録画を開始する「イベント記録」、(4)前述した「駐車監視録画」となる。

JVCケンウッド DRV-MR745

フロントカメラの背面には、2.7型フルカラーTFT液晶モニターを搭載する。ドライブレコーダーのモニターとしては十分な大きさで、記録した映像の確認はもちろん、設定変更などの操作もスムーズに行える

JVCケンウッド DRV-MR745
JVCケンウッド DRV-MR745
JVCケンウッド DRV-MR745
JVCケンウッド DRV-MR745

メニュー画面もシンプルなレイアウトでわかりやすい。録画ファイルはサムネイルで表示されるため、再生したい映像を選択しやすいし、録画機能の記憶域の割り当ても直感的に確認できる

JVCケンウッド DRV-MR745

フロントカメラの側面には4つのボタンが設置されている。上から「メニュー」「画面切替/設定」「静止画」「録画開始」で、「静止画」ボタンを押すと、走行中に静止画の撮影も可能だ

フルHD解像度で撮影するとなると記録容量が気になるところだが、「DRV-MR745」は長時間記録できる32GBのmicro SDHCメモリーカードが付属するため安心だ。メモリーカードをフォーマットするタイミングを知らせる「SDフォーマット警告機能」も搭載され、録画できなかったなどのトラブルは最小限に抑えられる。

また、再生の際はmicroSDメモリーカードをパソコンに挿して、一般的なビューワーで再生することもできるが、ケンウッドの無料ビューワーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER II」を使えば、記録した映像を簡単かつ便利にパソコンで再生できる。フロントカメラの映像、リアカメラの映像を1画面に同時表示できるほか、再生スピードは1/4倍速、1/2倍速、標準、1.5倍、2倍から選択可能。さらに、走行ルートを地図上に表示することもできるので、ドライブ中のどこで録画された映像なのかを確認するのも簡単だ。

JVCケンウッド DRV-MR745

映像の高画質化はユーザーにとってありがたいが、画質のよさに比例してデータサイズも大きくなる。そこで重要なのが記録容量。容量が小さいと、新しく記録した映像に、前の映像が上書きされて必要なデータが消えてしまうこともあるからだ。その点「DRV-MR745」は、16〜32GBまでのmicro SDHCメモリーカードに対応するため、高画質でも映像を長時間記録できる

記憶域の割り当て microSD
メモリーカード容量
解像度設定 常時録画 イベント記録 駐車録画 写真(静止画)
1/3容量で割り当て 16GB 1280p 45分 5分 5分 40枚
720p 75分 10分 10分 60枚
32GB 1280p 90分 10分 10分 70枚
720p 150分 20分 20分 100枚
2/3容量で割り当て 16GB 1280p 45分 10分 40枚
720p 75分 20分 60枚
32GB 1280p 90分 20分 70枚
720p 150分 40分 100枚
3/3ファイル数で割り当て 16GB 1280p 35分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
720p 75分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
32GB 1280p 90分 20ファイル 10ファイル 10ファイル
720p 170分 20ファイル 10ファイル 10ファイル

録画時間は記憶域の割り当て方によっても変わるが、32GBのmicro SDHCメモリーカードなら、フルHD解像度でも約90分の常時録画が可能。保存領域がなくなると古いファイルから上書きされるため、残しておきたい映像はパソコンなどへのバックアップしておくとよい

JVCケンウッド DRV-MR745

パソコン用ビューワーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER II」(無料)を使えば、複数ファイルの連続再生や任意のファイルを選択しての再生など、パソコン上でさまざまな機能を活用できる。フロントカメラ、リアカメラの映像の同時再生や、再生スピードの選択も可能だ

まとめ
あらゆる状況下で高画質な映像を記録してくれる、
信頼性の高いドライブレコーダー

あおり運転をはじめ、危険運転行為を原因とする事故のニュースが連日のように報道されていることからもわかるように、自分は安全運転をしているつもりでも、いつ、どこで、どんなトラブルに巻き込まれるかはわからない。「いざという時の備え」として、ドライブレコーダーの購入を検討する人が増加するのは必然と言えるだろう。今回検証した「DRV-MR745」は、売れ筋となる前方と後方の同時録画が可能な2カメラタイプであるだけでなく、「スモーク シースルー機能」や広視野角レンズを備えることで、より使い勝手のよいモデルに仕上がっていた。もちろん、F1.8の明るいレンズ、フルHD解像度、明暗差の激しい状況でもしっかりと映像を記録するHDRや最大24時間の「駐車監視録画」への対応など、基本性能も高い。あおり運転対策として注目されがちなドライブレコーダーだが、ケンウッドの「DRV-MR745」はあらゆる状況下での安心・安全をサポートできる存在として、選んで間違いのない製品となるはずだ。