「低コスト」と「速さ」に加え、ビジネスで使える便利機能も満載 「エコタンク」搭載A4モノクロインクジェットプリンター エプソン「PX-S270T」実用度チェック!

請求書や領収書といった帳票の印刷など、ビジネスの現場で使用されることの多いA4モノクロプリンターは、印刷速度が速く、耐久性の高いレーザープリンターが主流。あえてインクジェットプリンターを選ぼうとする人は少ないのではないだろうか? だが、ちょっと待ってほしい。近ごろはインクジェットプリンターのビジネス向け性能が向上しており、ビジネスシーンでも十分活躍できるモデルが登場しているのだ。ここではその筆頭とも言える、エプソンの「エコタンク」を搭載したA4モノクロインクジェットプリンター「PX-S270T」に注目。その実用度をとことんチェックしていこう。

評価価格.comユーザーも絶賛する「エコタンク搭載モデル」
A4モノクロインクジェットプリンター

店舗での領収書やクリニックでの処方箋、塾での教材の印刷など、小規模なビジネス現場で使用されることの多いA4モノクロプリンター。その市場は、低ランニングコストで、高速プリントが行え、耐久性が高いレーザープリンターが占めており、インクジェットプリンターはこれまで選択肢に入ることすら少なかった。しかし近年、インクジェットプリンターはビジネス向けの性能が向上しており、レーザープリンターに匹敵するほどのプリント速度や耐久性を備え、なかには圧倒的な低印刷コストを実現したモデルも登場している。“インクジェットはビジネス利用に向かない”という思い込みで選択肢から外すのは、実にもったいない時代になっているのだ。

なかでも特に注目したいA4モノクロインクジェットプリンターが、エプソンの「PX-S270T」だ。大容量インクタンク「エコタンク」を採用したことで、ずば抜けた低印刷コストを実現しているうえ、レーザープリンターに引けを取らないプリント速度や耐久性、使い勝手を備えており、小規模のビジネス現場にぴったりな1台となっている。実際、価格.com製品ページに寄せられたユーザーレビューでも、高い評価を得ている。まずは、その一部を紹介しよう。

エプソン「PX-S270T」

A4モノクロインクジェットプリンターの常識を覆すほどの低印刷コストや、プリント速度、高い耐久性を備えた、エプソンの「エコタンク」搭載モデル「PX-S270T」。ビジネス現場で活躍してくれる実力を備えた、要注目モデルだ

価格.comのユーザーレビュー抜粋
  • とてもコンパクトなので場所を気にせず設置でき、デザイン含めてスッキリとしたフォルムが好みです。本体の天面からの排紙なので省スペースで使用でき、置き場所にも困りません。また、ファーストプリントや印刷スピードも速く、作業もはかどります。レーザープリンターのようにドラムやトナー交換の手間がかからないので、ストレスも少ないですね。
  • 「エコタンク」方式かつ純正インクが安価なので、コストに対する不安もなく、安心して利用できます。レーザープリンターと併用していますが、遜色なくキレイに印刷できますし、印刷速度も不満はありません。
  • レーザープリンターからの買い替えですが、インクコストの安さ、使っていたレーザープリンターと同じく天面排紙であることが決め手で購入。消費電力も小さいうえ、コンパクトで設置しやすく、買い替えて大正解でした。
  • コスト面で有利なので、レーザープリンターの代わりにもってこいだと思います。廃インクを入れるメンテナンスボックスが自分で交換できるようになっているのも好感が持てます。
  • ※2020年1月23日時点、価格.comのエプソン「PX-S270T」製品ページに寄せられたユーザーレビューを抜粋・編集しています。

プリント性能大容量インクタンク「エコタンク」だから印刷コストが安い。
ファーストプリントも高速でストレスなし!

価格.comユーザーからも好評を得ている「PX-S270T」だが、特に絶賛されているのがコスト面だ。一般的にインクジェットプリンターはカートリッジ方式を採用しているが、これだとレーザープリンターに比べてインク交換をひんぱんに行わなければならないという弱点があった。

その点、「PX-S270T」が採用する「エコタンク方式」は、インクボトルを1本補充すればA4約6,000枚分もの印刷が行えるため、インク交換の手間を大きく減らしてくれる。また、インクボトルは1本2,150円(税別。1月31日時点。価格.com調べ)と手ごろで、1ページ当たりの印刷コストはなんと約0.4円(税別。用紙別)。エプソン製の同等クラスのA4モノクロレーザープリンター(「LP-S180DN」)の印刷コストが約4.0円(税別。用紙別)であることを考えると、1ページ当たりの印刷コストを約90%も削減できることになる。 ※初回セットアップ時に使用したインクカートリッジまたはインクボトルではなく、2回目以降に使用した交換用インクカートリッジまたはインクボトルで算出。

エコタンク方式を採用
エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

ボトルに入ったインクを、本体に搭載されたインクタンクにユーザー自身が補充する「エコタンク方式」を採用しており、1回の補充でA4約6,000枚分の印刷ができる。ひと月に500枚印刷したとしても、約1年間もインクを補充する必要がない計算だ

インク補充方法動画

インクの補充は非常に簡単。動画の通り、エコタンクのフタを開け、インクボトルを挿すだけで補充が開始される。タンクが満タンになると自動的にストップするので手間もなく、手が汚れる心配も少ない。さらに、インクボトルは複数台でシェアすることも可能なので、消耗品の在庫を最小限にでき、ムダな経費も抑えられる

A4モノクロ1枚当たりの印刷コスト
エプソン「PX-S270T」

A4モノクロレーザープリンター「LP-S180DN」のA4 1枚当たりの印刷コストが約4.0円なのに対し、「エコタンク方式」の「PX-S270T」は約0.4円と、約1/10のコストで済む。よりシビアなコスト削減が求められるビジネス現場では、圧倒的な低印刷コストを実現した本機の優位性が実感できるはずだ

「PX-S270T」のコストシミュレーション
エプソン「PX-S270T」

本体価格に印刷コストを加えたトータルコストにおいても、「エコタンク方式」の「PX-S270T」は圧倒的に有利で、5年間使って、月に300枚印刷した場合には、レーザープリンター「LP-S180DN」と比べてなんと約6万9000円もお得に。もちろん、ひと月に印刷する枚数が増えれば増えるほど、お得度の差は広がっていく。これからのプリンター選びは、本体価格だけでなく、トータルコストにも注目したいところだ※算出条件はエプソンホームページ(https://www.epson.jp/products/printer/sokutei.htm)を確認ください。

続いて、プリント性能について確認していこう。領収書や処方箋などを印刷することが多いA4モノクロプリンターは、「顧客の前で1枚だけ印刷する」という使用シーンが少なくないはず。となれば、1枚目の印刷が完了するまでにかかる「ファーストプリントタイム」がより重要になってくる。その点、「PX-S270T」は、レーザープリンターのように熱を使わず、ウォームアップも不要なため、1枚目の印刷までにかかる時間は約6秒とスピーディーだ。また、ノズルの高密度化を実現した「PrecisionCoreプリントヘッド」を採用したことで、約20枚/分(A4普通紙)の高速印刷を可能にしており、大量印刷でも十分速い。

ファーストプリントタイム 10枚の連続印刷時間

実際に、ファーストプリントタイムと連続プリントの印刷時間を確認してみよう。A4モノクロ文章を印刷してみたが、ファーストプリントタイムは約6秒3、ファーストプリントを除く2〜11枚目(10枚)の印刷時間は約29秒1と、ほぼカタログスペック通りの結果。これなら、店頭で顧客を待たせることもほぼなく、印刷が遅くて双方にストレスが溜まるようなこともないだろう

また、「PrecisionCoreプリントヘッド」の採用によって、すぐれたプリント品質を実現していることも「PX-S270T」の大きなトピックだ。本機は、最高1,200×2,400dpiのプリント解像度を備えているうえ、文字のエッジ部分を小さなインク滴で表現するなどプリント技術も進化しており、細かい文字や設計図などの細線も高解像度でクッキリと印刷できる。

さらに、これだけのプリント性能を誇りながら、総印刷枚数は約10万ページ(普通紙)と、レーザープリンター(「LP-S180DN」)と同等の耐久性を備えていることにも注目したい。インクジェットプリンターはレーザープリンターに比べて耐久性が劣ると思っている人も多いだろうが、ビジネス向けに設計された「PX-S270T」は、多忙な現場でも使い倒せるだけの耐久性を持っているのである。

エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

画数の多い文字を10.5pt、8pt、6ptのサイズでA4普通紙に印刷し、マクロレンズで拡大してみた。目を細めないと見えないほど小さな文字でもディテールがつぶれることなく、シャープに再現できていることに驚かされる。また、「PX-S270T」は顔料インクを採用しており、乾きが速く、耐水性も高い。試しに、印刷してすぐの書面にマーカーを引いてみたが、にじみはほぼ感じられなかった

プリンタードライバーでの設定画面
エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

プリンタードライバー上で「バーコードモード」を有効にすると、にじみを抑えてバーコードを高精度に印刷できる。また、複数のページを1枚に割り付けて印刷したり、大きなポスターを分割して印刷できるほか、動作音を抑えるモードを搭載するなど、ビジネス現場で活躍する充実したプリント機能を備えている

個人的に便利だと感じたのが、「フェイスダウン印刷」だ。これは、印刷面が下を向いた状態で排紙されることを言うが、印刷ジョブ順に書類が重なるため、わざわざページの順番を並び替える手間がないし、店頭では排紙された用紙の内容が顧客に見えないため個人情報を守れるというメリットもある。自動両面印刷にも標準対応しており、社内用の資料などを両面印刷すれば用紙コストの低減も可能だ

使い勝手カウンターにも設置しやすいコンパクトボディと
フロントオペレーションで使い勝手抜群

最後に、「PX-S270T」のボディと使い勝手をチェックしていこう。360°どこから見ても出っ張りのないホワイトカラーのボディは、大容量エコタンクを採用しながらコンパクトにまとめられており、カウンターやバックヤードなど手狭な場所にもスマートに設置できる。さらに、家庭向けのインクジェットプリンターのような前面排紙ではなく、レーザープリンターで採用例の多い天面排紙としたことで、排紙トレイが設置スペースから飛び出さず、低い場所に設置しても足を引っかけたりすることがない。

エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

凹凸のないスッキリとしたデザインの「PX-S270T」。本体サイズも375(幅)×347(奥行)×151(高さ)mmとコンパクトで設置性は高い

エプソン「PX-S270T」

印刷後の用紙を筐体内で1回折り返すことで、プリンターの天面に排紙する「天面排紙」構造を実現。一般的な家庭用インクジェットプリンターのように排紙トレイが本体からはみ出さないため、店舗のカウンターやバックヤードの棚などスペースに余裕のない場所にも設置しやすい

エプソン「PX-S270T」

コンパクトでモノトーンカラーがスタイリッシュな「PX-S270T」は、店頭はもちろん、カウンターやバックヤードのちょっとした空きスペースにも設置しやすい。今回、デスク下のサイドテーブルに設置してみたが、想像以上に収まりがよかった。天面排紙のため、印刷された用紙をサッと取れるのもうれしい

使い勝手で好印象だったのが、給紙トレイの操作やインク交換など、ほとんどの操作が前面から行える「フロントオペレーション」を採用していること。ドキュメント業務をストレスなく行えるとともに、背面や側面に余分なスペースを確保する必要がないため、設置の自由度をさらに高めてくれる。さらに、無線/有線の両方に対応したネットワーク機能や、ダウンタイムを最小限に抑えてくれる交換式のメンテナンスボックスなど、ビジネスの現場でも使いやすい機能や工夫が随所に見られ、その実用性は極めて高そうだ。

エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

A4普通紙を最大250枚セットできる給紙カセットを本体前面に搭載。さらに、本体右端に備えられた半透明の窓からインク残量をひと目で確認できる

エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

前面の給紙トレイに加え、背面にも給紙トレイを備えた2way給紙となっており、少量の封筒に印刷する場合などは用紙を入れ替える手間を省ける。また、ハガキや封筒などの厚紙へ印刷する場合は、本体前面にある排紙切り替えレバーを下げることで、プリンター前面へ排紙することも可能だ

エプソン「PX-S270T」 エプソン「PX-S270T」

「PX-S270T」は、Wi-Fi接続に対応しており、スマートフォンに専用アプリ「Epson iPrint」(iOS/AndroidTM対応)をインストールすれば、スマートフォンから直接印刷が行える。さらに、ケーブルが挿しやすいようくぼみが設けられた背面右側には、USBポートに加えて有線LANポートを装備しており、Wi-Fi環境を整えにくい病院などでもネットワーク上で共有化できる

エプソン「PX-S270T」

廃インクを溜めておくメンテナンスボックスは、いっぱいになるとプリンターごとメーカーに送って修理交換してもらうのが普通だが、「PX-S270T」ではユーザー自身で交換可能なため、ダウンタイムを最小限に抑えられる。メンテナンスボックスは1個1,800円(税別。1月31日時点。価格.com調べ)と、価格もリーズナブルだ

ラインアップ紹介FAXとADFを搭載した複合機「PX-M270FT」や
コスパ抜群の「PX-S170T」も魅力的

ビジネス現場に合わせて選べる豊富なラインアップが揃っていることも、エプソン「エコタンク」搭載A4モノクロインクジェットプリンターの魅力。たとえば、身分証明書のコピーや発注書を送付するFAX機能が必要な現場であれば、ADFを本体天面に搭載した複合機「PX-M270FT」が重宝するだろうし、初期費用をできるだけ抑えたいのであれば、イニシャルコストが安く、よりコンパクトな「PX-S170T」も用意されている。その現場に最適な1台を見極めて導入したいものだ。 ※オートドキュメントフィーダー

まとめビジネス現場で活躍してくれる、
選んで納得のA4モノクロインクジェットプリンター

小規模な店舗やクリニックなどにおいて、領収書や問診票などの印刷で使用するA4モノクロプリンターは必要不可欠の存在だ。だからこそ、これまでは高速で印刷コストが低く、耐久性が高いレーザープリンターが選ばれ、ひとり勝ちしてきたが、そんな時代にもついに終わりが来たのだと、エプソンのA4モノクロインクジェットプリンター「PX-S270T」をレビューしていく中で感じた。

カウンターやバックヤードにも設置しやすいコンパクトボディに、大容量の「エコタンク方式」を採用することで、約0.4円/枚という圧倒的な低印刷コストを実現しているうえ、インク交換の手間を削減。さらに、約6秒という高速なファーストプリントタイムに加え、レーザープリンター並みのプリント品質や耐久性、使い勝手を備え、大きな弱点は見当たらなかった。もし、ビジネスの現場で使用するA4モノクロプリンターを探しているのであれば、「PX-S270T」は、きっと納得できる選択肢のひとつになりえるはずだ。