Bluetoothイヤホン・ヘッドホンに洗練のデザインを シーンに合わせて選べる3つの個性 ハーマンカードン「FLYシリーズ」デビュー

美しいデザインと高音質なサウンドで知られる世界的オーディオブランド「ハーマンカードン」から、洗練デザインをまとったBluetoothイヤホン・ヘッドホン「FLYシリーズ」が登場した。ここでは、「FLYシリーズ」にラインアップされた完全ワイヤレスイヤホン、ノイズキャンセリング機能付きオーバーイヤーヘッドホン、トラディショナルなワイヤレスイヤホンの3モデルをじっくりとチェックしていく。

ブランドBluetoothイヤホン・ヘッドホン市場に本格参入する「ハーマンカードン」

世界的なオーディオの権威として知られるシドニー・ハーマン博士と、その元同僚バーナード・カードン氏によって1953年に米ニューヨークで設立されたオーディオメーカー、ハーマンカードン(Harman Kardon)。世界初のFMレシーバー「Festival D1000」をはじめ、エポックメイキングなオーディオ機器を発売してきた同社は、Hi-Fiオーディオのリーディングカンパニーとして名高い。

近年では、ハーマンインターナショナルの中核ブランドのひとつとして展開されており、スケルトンデザインのデスクトップスピーカー「SOUND STICKS」がニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるなど、そのプロダクトデザインも高く評価されている。名実ともにオーディオ業界のハイブランドとして確固たる地位を築いているのだ。

1953年設立のハーマンカードンは現在、マルチメディアオーディオやカーオーディオを主戦場としている。特に欧米のオーディオファンからの支持が厚く、Volvo、BMW、Mini、Alfa Romeoといった欧州高級車を中心に、多くの自動車メーカーがそのサウンドシステムに採用するほど

そんなハーマンカードンが2019年11月、スマートフォンの普及によって盛り上がるBluetoothイヤホン・ヘッドホンにいよいよ本格参入した。その重責を担うのは、レザー調の素材とメタルリングを組み合わせた上質デザインの「FLYシリーズ」。このシリーズには、完全ワイヤレスイヤホン「FLY TWS(フライティーダブルエス)」、オーバーイヤーヘッドホン「FLY ANC(フライエーエヌシー)」、ワイヤレスイヤホン「FLY BT(フライビーティー)」の3機種がラインアップされ、ライフスタイルやシーンに合わせて最適なモデルを選べるのも魅力だ。

次章では、「FLYシリーズ」各モデルのデザインや装着感、使い勝手などをひとつひとつチェックしていこう。

ハーマンカードン「FLYシリーズ」

「FLYシリーズ」の各モデルには、ハーマンカードンのプロダクトデザイナーが試行錯誤してたどり着いた、洗練のデザインが採用されている。その手法は、レザー調の素材とメタルリングを組み合わせるというもの。どのモデルもHi-Fiオーディオを祖とした原音に忠実な高音質サウンドを響かせてくれることは言うまでもない

FLY TWS細部までこだわった洗練デザインの完全ワイヤレスイヤホン

ハーマンカードン「FLY TWS」

ハーマンカードン初の完全ワイヤレスイヤホン「FLY TWS」(2020年春発売予定)は、ケーブルを気にする必要のない手軽さが魅力。ハウジングにレザー調の素材とメタルリングが配された本機なら、落ち着きのある個性をアピールできる

スマートフォンや音楽プレーヤーと接続するケーブルに加え、左右のイヤホンユニットをつなぐケーブルすら存在せず、一切のケーブルのわずらわしさから解放された完全ワイヤレスイヤホン。まだ市場に登場して数年という若いプロダクトだが、その手軽さから一躍イヤホン市場の主役の座を獲得し、多くのメーカーが続々と渾身のモデルを投入する、オーディオ市場で今最もホットな製品ジャンルとなっている。

そんな市場にハーマンカードンが満を持して投入するのが「FLY TWS」。最大の特徴は、ハーマンカードンの製品らしい機能美に満ちたデザインだ。完全ワイヤレスイヤホンはボディをコンパクトに収める必要があるため、デザインによる差別化がしにくいが、本機は円形のハウジングにレザー調の素材とメタルリングを配すことで、上質さを演出。しかも、人間工学に基づいて設計されたボディの丸みが耳のくぼみにジャストフィットし、心地よい装着感と安定感をもたらしてくれる。

レザー調の素材を配したハウジング上で、メタルリングがキラリと輝く。羽根を模した音導管先端のデザインも特徴的で、目に付きにくいところまでしっかりと作り込まれている

5.8mmダイナミックドライバーを搭載したイヤホンユニットは若干大きめだが、耳に装着してみると丸みのあるボディがフィットして、収まりは良好。ユニット自体はIPX5の防水性能を備えているので、突然の雨に打たれてもあわてる必要はない

また、完全ワイヤレスイヤホンを購入するうえでチェックしておきたいバッテリー駆動時間だが、本機はイヤホン本体のみで連続再生約6時間、付属の充電ケースとの併用で約20時間を実現。通勤通学時など1日約2時間の利用を想定した場合、約10日間使える計算になる。このほか、通勤通学時などに便利な機能として、周囲の音を取り込む「アンビエントアウェア」や、ボリュームを大きく下げて外音を取り込む「トークスルー」を搭載。いちいち耳からイヤホンを外すことなく、電車内のアナウンスを聞いたり、周囲の状況を確認したりできて便利だ。

コンパクトな充電ケースもレザー調のシックなもの。ケースに収納するとイヤホンユニットのバッテリーが充電される仕組みで、ケースバッテリーと合わせて最長約20時間の音楽再生が可能。ケース背面の充電用端子には、USB Type-Cポートが採用されている

ハウジングのタッチセンサーをタッチしたりスワイプしたりすることで、電話応答や音量調節、曲送り/戻しなどの操作が可能。音声アシスタント機能は「Googleアシスタント」と「Amazon Alexa」の2つに対応している

ハーマンカードン「FLY TWS」

完全ワイヤレスイヤホンには、装着したまま周囲の音を聞き取りやすくする「アンビエントアウェア」や「トークスルー」といった機能があると便利。これらの機能は、ハウジングのタッチセンサーやスマートフォンアプリ「My harman/kardon Headphones」(iOS/Android対応)で有効にできる

※仕様は最終ではありません。予告なく変更される可能性があります。

FLY ANCすぐれたノイキャン機能が静寂を生み出すオーバーイヤーヘッドホン

ハーマンカードン「FLY ANC」

ハイブリッドノイズキャンセリング機能搭載のオーバーイヤーヘッドホン「FLY ANC」。頭部に装着して耳を覆うオーバーイヤー型だが、Bluetoothに対応しているため、飛行機や新幹線での移動時はもちろん、カフェなどで集中したい時なども手軽に使える

「FLY ANC」は、周囲の騒音を打ち消すノイズキャンセリング機能を搭載したオーバーイヤーヘッドホンだ。飛行機や新幹線などの公共交通機関やカフェなどで使用するケースが多いため、思っている以上に、人目に触れることの多いアイテムでもある。それだけに、デザイン性にすぐれた本機は、静寂を生み出すヘッドホンを求める人の有力な選択肢となるだろう。

ハーマンカードン「FLY ANC」

円形のイヤーカップに四角いイヤーパッドを採用した「FLY ANC」。「FLYシリーズ」共通となるレザー調の素材とメタルリングが用いられた本機は、ビジネスシーンでのスーツファッションにもしっくりくる

ハーマンカードン「FLY ANC」

円形のイヤーカップはアルミ製。トップはレザー調の素材で覆われ、アルミカップのエッジに施されたダイヤモンドカットがメタルリングを構成する。光を受けてメタルリングがキラリと鋭く輝き、所有欲がくすぐられた

肌触りのいいレザーで包まれ、適度にやわらかい四角いイヤーパッドは、装着感もグッド。側圧は強めだが、ノイズキャンセリング機能を搭載しながら重量が約280gに抑えられているため、長時間付けていても負担を感じなかった。イヤーパッドの独特な四角い形状も人間工学に基づいたものだ

では、「FLY ANC」の特徴であるノイズキャンセリング機能について詳しくチェックしていこう。本機が採用するノイズキャンセリング機能はハイブリッド方式。外音をハウジング外側のマイクで集めるフィードフォワード方式と、ハウジング内部のマイクで集めるフィードバック方式を組み合わせ、高精度なノイズキャンセルを実現している。また、ノイズキャンセリング使用時のバッテリー持ちもよく、Bluetooth併用時で約20時間の音楽再生が可能。フライト区間で言えば、成田-サンフランシスコ間(約10時間)を往復できるほどの頼もしいスタミナである。

右ハウジングのボタンや、スマートフォンアプリ「My harman/kardon Headphones」で、ノイズキャンセリング機能のオン/オフが可能。電車内や職場で試してみたが、周囲の音がスッと打ち消され、電車内では走行音が、職場では周りの話し声がほとんど感じられないレベルまで低減された。サーッというホワイトノイズは若干感じられたが、音楽を再生すれば気にならなくなった

ハーマンカードン「FLY ANC」

40mmダイナミックドライバーを搭載した「FLY ANC」の音質は、色付けの少ないHi-Fi調。女性ボーカル曲は、声が伸びやかで伴奏のピアノの響きが美しい。低域の厚みはそこそこだが、キレがいいため不足感はなかった。また、解像感も十分にあり、音数の多いクラシックの交響曲も十分に楽しめる。聴き疲れしにくいサウンドは、長時間使用することの多いノイズキャンセリングヘッドホンにぴったりだ。なお、対応コーデックはSBC、AACとなる

ハウジングをたためるフラットフォールド構造を採用した「FLY ANC」は、携帯性も高い。付属のキャリングケースに収納して、ヘッドホンケーブル(約1.2m)や充電用USBケーブル(約55cm)、フライトアダプターといった付属品と一緒に持ち歩ける。ヘッドホンケーブルを使用すれば、有線での安定した音楽再生も可能だ

スマートフォンアプリ「My harman/kardon Headphones」
ハーマンカードン「FLY ANC」 ハーマンカードン「FLY ANC」 ハーマンカードン「FLY ANC」

スマートフォンアプリはシンプルで好印象。「FLY ANC」においては、ノイズキャンセリング機能のオン/オフ操作に加え、イコライザー機能の切り替えが行えた。対応する音声アシスタント機能「Googleアシスタント」と「Amazon Alexa」の切り替えもこのアプリで行える

FLY BTアクセサリーのように身に着けられるワイヤレスイヤホン

ハーマンカードン「FLY BT」

左右イヤホンユニットを結ぶケーブルを首にかけて使用するワイヤレスイヤホン「FLY BT」。音楽を聴かない時も、ケースに収納することなく首から提げておける。このスタイルが使いやすい人も少なくないはずだ

左右イヤホンユニットがケーブル接続された「FLY BT」は、トラディショナルなBluetooth対応のワイヤレスイヤホン。レザー調の素材とメタルリングが配されたイヤホンユニットのデザインは、最初に紹介した完全ワイヤレスイヤホン「FLY TWS」とほぼ同様で上質感がある。また、左右イヤホンユニットをつなぐケーブルは、からまりにくくタッチノイズの少ないファブリック素材の外皮で覆われており、高級な雰囲気。エクササイズやスポーツ時の使用にも適している。本機においても、ハーマンカードンの機能美は健在だ。

Bluetooth機能やバッテリーをリモコンユニットに搭載するため、「FLY BT」のイヤホンユニットはコンパクト。ケーブルに設けられたリモコンで、音楽の再生/停止や曲送り/戻し、音量調節が行える。なお、連続再生時間は最長約8時間

音楽を聴かない時は、左右のユニットをマグネット接続してネックレスのように首にかけておける。ケーブルクリップで長さ調節も行えるので、ケーブルマネジメントもバッチリだ

IPX5の防水性能を備えているため、大粒の汗や雨もへっちゃら。丸みのあるコンパクトなボディは耳にしっかりとフィットし、運動時も外れにくい。仮に外れてもポロリと地面に落ちる心配がないので、エクササイズ時の使用にも向く

ハーマンカードン「FLY BT」

「FLY BT」は8.6mmダイナミックドライバーを搭載。コーデックはSBC、AACに加え、高音質なaptXに対応する。aptX対応プレーヤーと組み合わせれば、Bluetooth経由でも高音質に酔いしれることができる。音質は、中高音のヌケがよく透明感のあるもの。バランスのよいサウンドだ

まとめ総合的な完成度の高さが魅力! ハーマンカードンの「FLYシリーズ」

1953年に米ニューヨークに設立されて以来、70年近くオーディオ業界の第一線で活躍し続けているハーマンカードン。そのこだわりが詰まったBluetoothイヤホン・ヘッドホン「FLYシリーズ」の各モデルをレビューしてきたが、レザー調の素材とメタルリングを組み合わせたデザインに所有欲をくすぐられただけでなく、人間工学に基づいた快適な装着感や、聴き疲れしない透明感のあるサウンドも存分に味わえた。これらは、ハーマンカードンが究めてきたオーディオ機器作りの哲学がしっかりと息づいているからこそ、実現されたものと言ってよいだろう。本記事を参考に、「FLYシリーズ」の中から、あなたのライフスタイルや好みにぴったりとくるモデルを見つけてほしい。

ハーマンカードン「FLYシリーズ」