もしもの停電に備えてPCやサーバー内の大切なデータを守るAPCブランドの「UPS」を準備しておくべき理由

落雷や台風といった天災などで突然の停電に見舞われると、使用中のデスクトップPCやサーバーなどの電源が遮断され、そこに保存しているデータが失われたり、製品そのものが故障したりする可能性がある。こうしたリスクに備えるための機器がUPS(無停電電源装置)だ。なかでも、シュナイダーエレクトリックのブランド「APC」は、家庭からデータセンターまでをカバーする幅広い製品ラインアップを取り揃え、UPS市場のトップブランドとして知られる。今回は、そんなAPCブランドの製品を利用して、UPSを導入する具体的なメリットを紹介していく。

UPSのメリット突然の落雷や台風による停電からPCとデータを守るUPS

デスクトップPCやサーバー、ワークステーションは動作のためにコンセントからのAC電源を必要とする。これらの機器は基本的にバッテリーを内蔵していないため、コンセントからのAC電源供給が突如断たれてしまうと、正常にシャットダウンすることなく、電源が落ちてしまう。

すると、作業中のデータが失われるだけでなく、ストレージに保存してあるデータが破損したり、機器そのものが故障したりすることもある。

日本は電力供給が安定しており、平時に商用電源が予告なくダウンすることは少なくなった。しかし、落雷や台風、地震などの天災により、停電になるケースは予想以上に多く発生している。たとえば2019年中でも、8月に大阪府内で発生した落雷では5万戸以上が、9月の台風15号では全国で約93万戸が、10月の台風19号では全国で約52万戸が停電している。

APC UPS

落雷や台風による停電は毎年のように発生している。とりわけ夏はこうした天災が多発するので要注意だ

しかしながら、デスクトップPCやサーバーなどに停電対策をしている人は少ないのではないだろうか。テレワークなどの働き方が浸透した結果、個々の機器に重要なデータを保存するケースも増えており、電源トラブルに対する意識をこれまで以上に高める必要があるだろう。

そこで注目してほしいのが、こうした電源トラブルから大切な機器を守るUPS(無停電電源装置)だ。

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UPSを導入していれば、停電などの電源トラブルから大切な機器と、そこに保存したデータを守ることができる

UPSは、平常時に常時充電されるバッテリーを内蔵しており、コンセントからの電源供給が失われると瞬間的に内部バッテリー電力に切り替えて電源を供給してくれる機器のこと。これにより、突如PCの電源が落ちることを回避でき、安全にシャットダウンする時間を稼ぐことができる。

また、近隣での落雷時には、コンセントから過剰な電力が流れ込む雷サージが発生し、PCなどの電子機器が損傷するケースも知られているが、UPSの多くはこの雷サージから機器を保護する機能も備えている。

さらに、電圧が瞬間的に大きく低下する「瞬停」や、電子機器のオン/オフなどによって発生するノイズなどの影響を防止する機能も持つ。つまり、UPSは電源にまつわる多くのトラブルを防いでくれる“転ばぬ先の杖”といえる存在だ。

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UPSの電源バックアップ用コンセントは、雷サージやノイズの流入を防止するサージ保護機能に対応しているものが大半だ

APCのUPSAPCのUPSはシェアNo.1!バッテリー回収サポートも万全

数々の電源トラブルから大切な機器を守ってくれるUPSだが、ここで取り上げるのは、創業180年を超えるシュナイダーエレクトリックが提供しているAPCブランドの製品だ。

デスクトップPCやサーバーを守る命綱とも言えるUPSにとって、とりわけ重要になるのは信頼性だが、APCブランドのUPSは、日本国内における年間販売台数No.1の称号である「BCN Award」を2016年から2020年のあいだ、5年連続受賞する実績を持つ。その人気の高さから見ても、信頼性の高さは折り紙付きと言えそうだ。

また、家庭のデスクトップPCを保護する小型UPSから、データセンターのサーバーを保護する大型UPSまで多種多様なラインアップを取り揃えるのもAPCブランドの特徴。ここでは、家庭のデスクトップPCを保護するのに適した「APC ES」シリーズ、「APC RS」シリーズ、「Smart-UPS」シリーズの3つの製品を紹介していこう。

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左から、「APC ES」シリーズの「BE425M-JP」(出力容量425VA/255W)、「APC RS」シリーズの「BR550S-JP」(出力容量550VA/330W)、「Smart-UPS」シリーズの「SMT500J」(出力容量500VA/360W)。これらの3機種を使って、各シリーズの特徴を紹介していく

「APC ES」シリーズ

まず紹介する「APC ES」シリーズは、家庭やSOHOでの使用に適した小容量モデル。平常時はコンセントからの電源をスルーしつつ、バッテリーを充電し、停電時などの非常時にバッテリーからの電源に切り替える「常時商用方式」を採用しており、無線LANルーターやデジタル家電製品など、比較的低電力容量な家庭のデジタル機器を保護するのに向いている。

専用ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」が付属するモデルもあり、こうしたモデルの場合は、PC上から詳細な状況確認を行ったり、シャットダウン管理をしたりすることが可能だ。また、コンセントのほかに、USB急速充電ポートを備えるモデルもあり、モバイル機器などの非常用電源として活用することもできる。

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出力容量425VA/255Wの「BE425M-JP」。シンプルな小型UPSだが、出力コンセントにはサージ保護機能などを備えるなど、機能性も高い

「APC RS」シリーズ

続いて注目したいのは、平常時はコンセントからの電源をスルーし、急な電圧の変化を感知するとバッテリーからの電力に切り替える「ラインインタラクティブ方式」を採用した「APC RS」シリーズだ。一般的なデスクトップPCの消費電力を十分まかなえる400VA/240Wから、デスクトップPCと小規模サーバーの消費電力を同時にまかなえる1200VA/720Wまで、電力容量の異なる製品をラインアップする。また、ネットワーク回線のサージ保護機能を備えるなど機能性も高く、家庭用やオフィス用として人気の高いシリーズだ。

特筆すべきは、家庭用コンセントの交流電流と同じ、なめらかな「正弦波」を出力できること。従来の同出力容量帯のUPSの中には、精密機器であるデスクトップPCやサーバーの電源には適さない「矩形波」を出力するモデルもあるが、正弦波出力の「APC RS」シリーズなら心配はないだろう。

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出力容量550VA/330Wの「BR550S-JP」。一般的なデスクトップPCは電力効率を改善したPFC電源回路を搭載しており、矩形波出力のUPSは適さないが、正弦波出力の本機なら安心して使える

「APC RS」シリーズは、表示情報量の多い大きなLCD(液晶モニター)を搭載しており、運用しやすいのも特徴だ。バッテリー残量やバックアップ目安時間などを確認することができるうえ、各種設定もPCを使わずLCDを見ながらスムーズに行える。さらに、専用ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」が付属されているので、PC上でUPSの詳細な状況確認を行ったり、高度なシャットダウン管理を行ったりすることも可能だ。

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「BR550S-JP」のLCDでは、バッテリー残量、負荷容量、バックアップ目安時間、バッテリー運転状況、バッテリー交換サインなどを確認できる。また、専用ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」では、停電時の自動シャットダウン設定や、ノイズに対する感度設定、電源トラブル履歴の確認などが行える

「Smart-UPS」シリーズ

大型サーバーなどの機器にUPSを導入したい場合は、出力容量の大きい「Smart-UPS」シリーズが適している。対応する出力容量は500VA/360Wから18,000VA/16,000Wまでの各製品が用意されており、オフィスやデータセンターのサーバー保護にも活用できる。

上位モデルは、常にインバーターによる安定した電源出力を行う「常時インバーター方式」を採用しており、バックアップ運転に切り替わる際に瞬断が発生することもない。より高い安定性と信頼性が求められる環境に向いている。また、フォームファクターもタワー型、ラックマウント型などと豊富。設置環境に合ったモデルを選ぶことが可能だ。

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出力容量500VA/360Wの「SMT500J」。「APC RS」シリーズと同様に正面にLCDを搭載しており、負荷容量やバックアップ目安時間などをすばやく確認可能だ

さらに、APCブランドのUPSは、アフターサービスの満足度も高い。通常、不要になったUPSは鉛バッテリーを使用するため、簡単に処分できないが、本記事で紹介したAPCブランドのUPSを購入した場合は、古いUPSを無料回収してくれる買い替えプログラム「Trade-UPS」が利用可能。

また、バッテリー交換の際には、使用済みバッテリーを無料回収してくれるプログラムも用意されている(送料は別途必要)。バッテリー交換することで長時間使うことができるため、UPSの買い替えを考えている人にとっても、APCブランドの製品はメリットが大きい。

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APCブランドのUPS買い替えプログラム「Trade-UPS」を利用すれば、不要になったUPSを台数制限なく無料回収してくれる。また、拡張バッテリーパックなどのアクセサリーを引き取ってくれるのもありがたい

使いやすさLCDで状況が一目瞭然!バッテリー交換もツールレスで楽々

APCブランドのUPSは、初心者でも簡単に導入・運用できる点も大きなポイントだ。そこで最後に、「APC RS」シリーズの出力容量550VA/330Wモデル「BR550S-JP」を使って、その使い勝手を確認していこう。

今回、「BR550S-JP」に接続したデスクトップPCは、CPUに「インテル Core i5-8400 プロセッサー」、8GBのメモリー、256GBのSSD、700Wの電源を搭載した自作マシン。ミドルクラスGPU「NVIDIA GeForce GTX 1050」を採用したグラフィックボードも搭載しており、最大消費電力は約250Wだ。あわせて使用するディスプレイは、28型4K液晶ディスプレイで、最大消費電力は約80W。合計の消費電力は330Wとなり、ちょうど容量内に収まる計算だ。これらの製品の電源プラグを「BR550S-JP」に接続して使用した(内部バッテリーは満充電済み)。

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「BR550S-JP」の背面左側にある電源バックアップ用コンセントに、デスクトップPCとディスプレイの電源プラグを挿入。本機ではネットワークのサージ保護機能も利用できるため、有線LANケーブルも接続した

まず、デスクトップPCの電源ボタンを押してみると、OSはもちろん通常どおりに起動。LCDには家庭用コンセントから電源供給されていることを示す「ONLINE」の表示が点灯しており、平時の通常運転が行われている状態であることが確認できる。

この状態で「BR550S-JP」の電源プラグを家庭用コンセントから抜いて停電状態にしてみると、ただちにバックアップ状態に移行し、LCDの表示がバックアップ目安時間に切り替わった。その間もデスクトップPCの挙動にはわずかの乱れも見られず、バックアップ状態への切り替えは非常に安定していた。バックアップ目安時間も35分とたっぷり確保されており、あせることなく安全にOSをシャットダウンできた。

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通常運転の状態(左写真)から停電状態にしてみると、瞬時にバックアップ状態(右写真)へ移行し、35分というバックアップ目安時間が表示された。検証に使用したのはミドルクラスのデスクトップPCだが、さらにハイエンドクラスのデスクトップPCを接続しても十分なシャットダウン時間が確保できるだろう

続いて、UPSを通常運転に戻したうえで、専用ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」による自動シャットダウンの挙動をテストした。まず、「BR550S-JP」に付属する専用USBケーブルでデスクトップPCと接続し、付属CDからインストールした「PowerChute Personal Edition」を起動。今回は、UPSのバックアップ状態が1分続いた場合に、OSを自動でシャットダウンさせるように設定した。

この状態で「BR550S-JP」のプラグを家庭用コンセントから抜いてみると、瞬寺にバックアップ状態に移行したうえ、設定どおり約1分後に自動でOSのシャットダウンが開始された。この自動シャットダウン機能を利用すれば不在時でもPCを保護できるため、デスクトップPCを使用する場合はもちろん、常時電源がオンになっているサーバーを運用する場合にも重宝するだろう。

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「PowerChute Personal Edition」で、バックアップ状態に移行してから1分後にOSを自動でシャットダウンするように設定すると、停電になってから約1分で自動シャットダウンを開始。何の操作を行わなくてもデスクトップPCを停電から保護することができた

さらに、長期間使用するうえで気になるバッテリーの交換も試してみた。作業は実に簡単で、「BR550S-JP」の本体底面のフタをスライドさせて、バッテリーを手で引き出すだけ。電極ケーブルも手で抜き差しするだけでよく、ツールレスで交換できる。これなら、初心者でも安心してバッテリーを交換しながら、長く使えるだろう。

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ツールレスでバッテリー交換が可能なため、初心者でも簡単に扱える

APCブランドのUPSを購入するなら、「e-TREND」

このように使い勝手にすぐれたAPCブランドのUPSを購入するなら、シスキーが運営するオンラインショップ「e-TREND」のサイトをチェックしてほしい。

「e-TREND」は、PCや家電、カメラを特価で販売している、価格.comユーザーにはおなじみの老舗オンラインショップだが、APCブランドのUPSの販売にも力を入れており、サイト内に特設ページを構えている。各モデルのスペックや価格を見ながら、自分の環境に合ったUPSを見つけることができるだろう。

APC UPS

「e-TREND」内にある特設ページ。さまざまな電源トラブルを取り上げたり、各モデルの特徴を紹介したりしている

まとめこれで電源トラブル対策は万全!
APCのUPSなら高信頼&使いやすさ抜群

落雷や台風などの天災が多い日本において、停電による電源トラブルは、デスクトップPCやサーバーなどに甚大な被害を及ぼし、ビジネスに致命傷を与えかねない重大リスク。SOHOのほか、テレワークを行っている自宅にも、リスク管理のためにUPSをぜひ導入しておきたいもの。

その際には、信頼性が高く、製品ラインアップが豊富なAPCブランドの製品をまずチェックしておきたい。

なかでも、正弦波出力に対応した「APC RS」シリーズなら、デスクトップPCやサーバーなどの保護に適しており、家庭からオフィスまで幅広く活躍するだろう。LCDが搭載されており、UPSの状況確認や設定が容易に行えるうえ、専用ソフトウェアによる自動シャットダウン設定も可能。バッテリーの交換もツールレスで行えるため、初心者でも安心して使えるだろう。

その際には、APCブランドのUPSの販売に力を入れているオンラインショップ「e-TREND」の特設ページもぜひチェックしてみてほしい。

スペック
型番 BR550S-JPBR550S-JP SMT500JSMT500J BE425M-JPBE425M-JP
出力容量 550VA/330W 500VA/360W 425VA/255W
出力波形 正弦波 矩形波
出力
コンセント数
電源バックアップ+
サージ保護x3個、
サージ保護のみ×3個
電源バックアップ+
サージ保護×6個
電源バックアップ+
サージ保護×4個、
サージ保護のみ×2個
入力周波数 50/60Hz
定格入力電圧 AC100V(単相)
定格入力電流 8A 10A 6A
サージ保護 あり
ノイズ
フィルター
あり
バッテリー
期待寿命
4〜5年 約4.5年 3〜5年
充電時間
(90%まで、
負荷50%時)
約12時間 約4時間 約8時間
本体サイズ 約91(幅)×
310(奥行)×
190(高さ)mm
約167(幅)×
359(奥行)×
140(高さ)mm
約253.5(幅)×
105(奥行)×
140.2(高さ)mm
重量 約7.0kg 約13kg 約2.95kg