買って間違いなし! ソニーの最新有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ登場

映像と音の一体感が高いソニーの4K有機ELテレビ「ブラビア」。その最新モデルとして、2020年6月に発売されるのが、「A8H」シリーズだ。本機は、最新の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」や有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」を搭載し、フラッグシップモデル「A9G」シリーズと同等の高画質を実現。音質においても、画面を振動させて音を響かす独自高音質技術「Acoustic Surface Audio」の重低音を強化したことで、さらに迫力が増している。本特集では、そんな「A8H」シリーズをレビューしていく。

高画質
フラッグシップモデルと同等の高画質を備えたスタンダードモデル

自発光素子を用いた有機ELパネルを採用することで、液晶テレビでは実現の難しい“完全な黒”や圧倒的なコントラスト比を可能にした有機ELテレビ。高画質を求めるユーザーから注目を集めているが、なかでもソニーの4K有機ELテレビ「ブラビア」は、独自テクノロジーが生み出す、すぐれた高画質と、画面を振動させて音を鳴らす「Acoustic Surface Audio」による映像と音の一体感に定評があり、映像や音にこだわりを持つユーザーを中心に高い人気を得ている。

そんな4K有機ELテレビ「ブラビア」から2020年6月に発売されるのが、新スタンダードモデルとなる「A8H」シリーズである。ソニー最上位の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」や、独自の有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」を搭載し、前モデル「A8G」シリーズと比べて画質が大幅にアップ。また、音質面では、「Acoustic Surface Audio」の重低音の迫力が強化された。さらには、前モデル「A8G」シリーズでは搭載されていなかったBS/CS 4Kチューナーを2基搭載するなど、さらに進化したモデルとなっている。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

画質と音質が進化し、スタンダードモデルとは思えないほどの高画質と高音質を実現した「A8H」シリーズ。製品ラインアップは、今回レビューする、65V型「KJ-65A8H」(写真)と55V型「KJ-55A8H」の2モデル構成となる

早速、「A8H」シリーズにおいて最も進化した画質面を確認していこう。まず、映像を処理する高画質プロセッサーには、「A8G」シリーズに搭載されていた「X1 Extreme」と比べて約2倍のリアルタイム処理能力を持つ「X1 Ultimate」を搭載。このプロセッサーは、なんと8K液晶テレビ「Z9H」にも採用されている、ソニーのプロセッサーの中でも最上位のものだ。映像内の被写体を細かく認識して高精細化する「オブジェクト型超解像」や、独自のデータベースと照らし合わせることでノイズを抑えながら精細感を高める「デュアルデータベース分析」といった高度な映像処理を行うとともに、SDR映像をHDR相当まで高コントラスト化する「HDRリマスター」もより細部に施せる、非常にパワフルな高画質プロセッサーとなっている。

また、「A8H」シリーズは、ソニー独自の有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」を搭載するのも特徴。液晶テレビと比べて弱いと言われている明るさのピークを高めつつ、高輝度時の色域を拡大することで、より鮮やかな色再現と高コントラストな映像を実現できるのだ。

ここまで聞いてピンと来た人もいるかもしれないが、これらの高画質テクノロジーは、ソニーの4K有機ELテレビのフラッグシップモデル「A9G」シリーズにも搭載されているもの。つまり、「A8H」シリーズはスタンダードモデルでありながら、“ブラビア最高峰の高画質”をうたう「A9G」シリーズと同等の画質性能を有しているのだ。

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

「A8H」シリーズに搭載された高画質プロセッサー「X1 Ultimate」は、ソニーの4K有機ELテレビのフラッグシップモデル「A9G」シリーズや、8K液晶テレビ「Z9H」に採用されたものと同じ最新の高画質プロセッサー。新搭載したBC/CS 4Kチューナーを使って新4K衛星放送をきれいに楽しめるよう最適化されたアルゴリズムが採用されているのもポイントだ

有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

有機ELパネルの制御技術にもすぐれるソニー。高輝度時の色再現性を高める「Pixel Contrast Booster」によって、画面全体が明るいシーンでも、一部だけが明るいシーンでも忠実な色味を再現できる。従来、フラッグシップモデル「A9G」シリーズのみに搭載されていた技術だが、より多くの人に有機ELテレビの高画質を体験してもらいたいとの思いから、スタンダードモデルでも採用したという

「A8Hシリーズ」の圧倒的な高画質を体験

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

フラッグシップモデルと同等の高画質テクノロジーを実現した「A8H」シリーズで観る映像は、「本当にスタンダードモデルなの!?」と疑いたくなるほどに美しいものだった。

まず、闇にたたずむミミズクの4K HDR映像を視聴してみたが、有機ELテレビらしく黒がグッと沈み込むことで、暗部となる背景のうっそうとした森の様子がしっかり見て取れるうえ、明部となるミミズクの瞳の階調も失われていない。高コントラストでありながら、暗部と明部双方の階調がしっかりと描かれていることがよくわかった。

また、夕暮れ時の街の映像は「Pixel Contrast Booster」のおかげだろうか、一般的なテレビでは白飛びしそうなほどに眩しい、沈みゆく太陽周辺の階調もしっかりと描き出している。広大なダイナミックレンジの鮮やかな映像に、夕暮れ時の光と影が生み出すマジックアワーの幻想的な光景を、実際に目の前にしたかのような感覚になった。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

続いて、米イエローストーン国立公園の岩山を映し出した4K HDR映像を視聴してみたが、ここでは精細感の高さに驚いた。遠くに映るゴツゴツとした質感の岩肌から、手前の草原の草木1本1本まで緻密かつシャープに描き出されていることで、眼前に岩山が立ちはだかる壮大さが際立った立体感のある映像となった。ここまで精細だと細部にノイズが発生しそうなものだが、目を凝らしてもノイズを発見できなかった。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

最後に、2K映像となる地上デジタル放送のテレビ番組や、「YouTube」のHD映像なども視聴してみたが、4K相当の映像へのアップコンバートでありながらも、高画質プロセッサー「X1 Ultimate」のおかげで、輪郭や解像感を無理に強調したようなぎこちなさやノイズが感じられない、高画質な映像を楽しむことができた。

残像感を抑える「X-Motion Clarity」を有機ELテレビとして初搭載

「A8H」シリーズは、明るさを維持しながら、動きの速い映像の残像感を低減する「X-Motion Clarity」を、ソニーの4K有機ELテレビとして初搭載したのもポイントだ。この技術は、残像軽減ではよく使われる、画面全体に黒画を挿入する方法ではなく、部分ごとに黒画を挿入することで、明るさをある程度保ったまま残像感を低減するというもの。原理上、液晶テレビに比べて動きの速い映像に強い有機ELテレビだが、「X-Motion Clarity」が搭載された「A8H」シリーズは、アクション映画や各種スポーツなどの動きの速い映像でも、明るさをほとんど落とさずに、よりなめらかに表示してくれる。

フラッグシップモデルである「A9G」シリーズにはまだこの技術が搭載されていないことを考えると、今回登場した「A8H」シリーズは、画質面において上位モデルを上回った“下剋上モデル”と言ってよいかもしれない。

「X-Motion Clarity」

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

残像感を抑える黒画を挿入しても明るさを保てる「X-Motion Clarity」を、ソニーの4K有機ELテレビとして初搭載。たとえばスノーボードのような動きの速いシーンでも、残像感なく明るく映し出してくれた

高音質
画面から音が出る「Acoustic Surface Audio」は、重低音強化でかつてない迫力に

続いて、音質面の進化を紹介したい。ソニーが考えるテレビにおける理想的な視聴体験とは、映像と音が一体となっていること。この理想を音質面で実現してくれるのが、バックライトを必要としない薄型の有機ELパネルの特性を生かし、アクチュエーターでパネル自体を振動させて音を出す独自の音響技術「Acoustic Surface Audio」だ。画面自体から音が出るため、映像と音の出力位置が近く、一般的なテレビの内蔵スピーカーに比べて映像との一体感が非常に高い。

もちろん、前モデル「A8G」シリーズもこの「Acoustic Surface Audio」は採用されていたが、「A8H」シリーズでは新設計のサブウーハーを搭載し、重低音を強化。さらに、アクチュエーターが担当する音域を広げ、人の声の帯域をほぼすべてカバーするようにしたことで、音の定位感も向上させている。

「Acoustic Surface Audio」

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

「Acoustic Surface Audio」は、有機ELパネルの背面に設置した2基のアクチュエーターを振動させ、テレビ画面から高音質サウンドを出すというもの。本体下部には重低音用のサブウーハーを2基搭載しており、スピーカー構成は2.2ch(アクチュエーターが10W+10W、サブウーハーが5W+5W、実用最大出力/JEITA)となる

アクチュエーター

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

サブウーハー

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

楕円形のアクチュエーターは、中・高音の明瞭感にこだわって設計されており、セリフや歌声がクリアに響く。いっぽう、重低音用サブウーハーでは音の厚みや力強さを高めている

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

左右はもちろん、高さ方向の音表現も可能な立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応。「Netflix」や「U-NEXT」など、「Dolby Atmos」対応の動画配信サービスも増えてきているので、映画館のような臨場感あるサウンドが家でも手軽に体験できるのはうれしい

映像と音の一体感に価格.comスタッフはノックアウト!

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

ここからは「A8H」シリーズのサウンドをチェックしていこう。まずは、「Dolby Atmos」対応のアクション映画を再生してみたが、爆発音やエンジン音がとどろく中でも、人の声がまるで俳優の口から発せられたように画面の正面からダイレクトに聞こえてくるため、とにかくセリフが聴き取りやすい。また、クルマが横転するシーンや頭上から敵に攻撃されるシーンでは、迫真の映像とサウンドが一体となった印象で、映画に入り込んだかのような臨場感にノックアウトされた。

続いて、女性ボーカルのミュージックビデオを再生してみたが、声の伸びと透明感にすぐれ、中高音にこだわって設計されたサウンドであることがよくわかった。定位感もすばらしく、まるでボーカルの喉から直接歌声が出ているように聴こえる。いっぽう、スイートスポットは広く、遠く離れたり、斜めの位置に移動したりしても音の変化量が少ない。家族みんなでテレビを観るときや、離れたキッチンから観る場合でも高音質サウンドが楽しめるだろう。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

「A8H」シリーズの画面に触れてみると、「Acoustic Surface Audio」は画面を強めに振動させて音を発していることがわかる。近所迷惑にならない程度の最大限まで音量を上げて、より大きく画面を振るわせてみたが、映像への悪影響は感じられず、ソニーの技術力の高さが垣間見られた

使い勝手
ネット動画との相性も抜群。サクサクとコンテンツを楽しめる!

「A8H」シリーズをレビューするうえでさまざまな映像を視聴してみたが、ひときわ感心したのがネット動画との相性のよさだ。「A8H」シリーズは、基本ソフトに「Android TV」を採用するほか、無線リモコンには「Netflix」や「Hulu」などの動画配信サービスにアクセスできる専用ボタンを搭載。さらに、動画配信サービスのアプリ起動時間が前モデルの「A8G」シリーズに比べて短縮された「サクサク操作」に対応しており、快適に操作できる。テレビをつけてチャンネルを選ぶような手軽さで、動画配信サービスにアクセスしてネット動画を楽しめるというわけだ。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ
ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

基本ソフトに「Android TV」を搭載した「A8H」シリーズは、豊富な動画配信サービスに対応。また、Bluetooth経由で操作できる無線リモコンには、「Netflix」「Hulu」「U-NEXT」「TSUTAYA TV」「YouTube」「AbemaTV」をワンプッシュで起動できる専用ボタンが搭載され、素早く動画配信サービスにアクセスできる

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ
ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

「A8G」シリーズと比べて、動画配信サービスのアプリ起動時間が短縮された「サクサク操作」に対応。コンテンツの選択やテレビ番組の切り替えもスムーズに行えるのでストレスは感じない。また、リモコンに話しかけることでテレビを操作したり、コンテンツを検索したりできる音声操作機能「Google アシスタント」に対応しているのもうれしい

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

スマートフォン連携機能として、Android端末向けの「Chromecast built-in」と、iOS端末向けの「AirPlay 2」の両方に対応。「A8H」シリーズと「iPhone」を同一ネットワークに参加させただけで、「iPhone」に保存した写真や動画を簡単にテレビに映し出したり、「YouTube」動画の続きをテレビ上でストリーミング再生させたりが簡単に行えた

液晶テレビのようにバックライトを必要としない有機ELテレビは、ボディを非常に薄型化できるのもメリットだ。その中でも「A8H」シリーズは、最薄部実寸約5mmという薄さに仕上がっている。さらに、ベゼルを極限まで狭くし、本体を支えるスタンドも最小化するなど、画面以外の存在を徹底的に排除したことにより、映像に対する高い没入感が得られるようになっている。

また、スタンドは左右の入れ替えが可能で、高さを調節できるというユニークなシステムを採用。スタンドの位置を変えて高くすれば、テレビの前にサウンドバーを設置しても、画面が隠れるようなことがなくなるのだ。より高いサウンドクオリティを求めるなら、そのスペースにシアターシステムの一部となるセンタースピーカーを設置するのもアリだろう。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ
ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

「A8H」シリーズの最薄部は実寸約5mmと、驚くような薄さだ。上側が若干後方に傾斜しているのは、ソファに座って視聴する際に見やすくするためだろう。また、ベゼルと有機ELパネルの段差を減らした「Flush Surface」デザインを採用しており、スタイリッシュな見た目になっている

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ
ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

左右のスタンドを入れ替えることで、スタンドの高さを調節できる「2-wayスタンド」を採用。視聴スタイルに合わせて、極力スタンドを意識させない背の低い「標準スタイル」(左写真)と、画面を隠すことなくサウンドバーを設置できる背の高い「サウンドバースタイル」(右写真)とを使い分けられる

また、「A8G」シリーズでは搭載されていなかった、BS/CS 4Kチューナーを搭載したのも「A8H」シリーズの大きな特徴。BS/CS 4Kチューナーは2基内蔵しているので、USBポートに外付けHDDを接続すれば新4K衛星放送の裏番組録画も可能だ。

ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ
ソニー有機ELテレビ「ブラビア A8H」シリーズ

BS/CS 4Kチューナーは2基内蔵する。外部インターフェイスは、本体背面と側面にHDMI入力ポート×4、ビデオ入力ポート、ヘッドホン出力ポート、USBポート×3、光デジタル音声出力ポート、LANポートを装備している

まとめ
画質・性能比でのコストパフォーマンスが高い、有機ELテレビの決定版

「A8H」シリーズは、4K有機ELテレビ「ブラビア」の中ではスタンダードモデルという位置づけでありながら、最新の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」や、有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」を搭載したことによって、フラッグシップモデル「A9G」シリーズと同等の高画質を実現。そのうえ、「A9G」シリーズでさえ搭載していない「X-Motion Clarity」に対応して、動きの速いスポーツなどの映像もより残像感なく、なめらかに楽しめるのだから、画質性能は「ブラビア」史上屈指の実力で、性能比でのコストパフォーマンスは非常に高い。

また、画面から音を響かせる「Acoustic Surface Audio」は、新設計のサブウーハーの搭載により、重低音が強化され、映像と音の一体感がさらに高まった“理想の視聴体験”を実現してくれる。加えて、動画配信サービスにも簡単にアクセスでき、操作性も抜群であるなど、弱点らしい弱点は見当たらなかった。そんな理想の視聴体験をもたらしてくれる「A8H」シリーズは、現在購入できる有機ELテレビの中では、画質・音質・コストパフォーマンスの3要素が高いレベルでバランスされた決定版と言っても差し支えなさそうだ。

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