塾講師も太鼓判!学習環境が変わっても、やっぱり学習ツールの定番 シャープの高校生向け電子辞書「Brain PW-H1」






自宅にいながらひとりで勉強するオンライン学習の機会が増えたほか、「大学入試センター試験」が「大学入学共通テスト」へと切り替わるなど、高校生を取り巻く環境は今、大きな転換期を迎えている。こうした変化に我が子がきちんと対応できるか、不安に思っている保護者の方は多いだろう。そこで本記事では、関西の大学受験指導塾「研伸館」の英語講師、小山健志氏に、高校生を取り巻く学習環境の変化のほか、効率的な勉強方法、必須の学習ツールなどについてうかがった。そこから明らかになってきたのは、電子辞書は今後も欠かせない学習ツールになるということだ。


研伸館講師 小山健志先生 大阪大学文学部(英語学専攻)卒業。大学受験指導の研伸館にて、大阪エリアを中心に、高1生クラスから高3生最上位クラスまで幅広い講座を担当。「研伸館一美しい」と言われる板書に加え、現在は光学機器も駆使し、黒板と映像のハイブリッド授業を展開。文法訳読式の授業にとらわれず、語のイメージから読解中の頭の働きに至るまで広く言及する講義で多くの生徒に支持されている。
変わる学習環境電子辞書は必須の学習ツール。
誘惑が多いスマホは調べ物に適さない
社会情勢の変化によってオンライン学習が普及したり、2022年度から「生きる力」をより高めることを目指した新学習指導要領が導入されたりなど、高校生を取り巻く学習環境は今、大きく変化している。特に、オンライン学習はひとりで学習しなければならないところが従来の対面式授業とは大きく異なっており、我が子は大丈夫かと不安に感じている保護者も少なくないだろう。そこで今回、価格.comでは、関西の大学受験指導塾「研伸館」の英語講師、小山健志氏に、これからの高校生を取り巻く学習環境に加え、効率的な勉強方法や必須の学習ツールなどについてうかがった。

難関国公立大から私大まで幅広いレベルに対応した大学受験指導塾「研伸館」で、現役高校生を対象に教鞭を執る英語講師の小山健志氏。理路整然としたわかりやすい説明と美しい板書は、多くの生徒から好評を博している
小山先生今、時代のトレンドとなっているオンライン学習ですが、これには、教師と生徒がリアルタイムでやり取りをする対話型と、事前に収録した授業を自由な時間に視聴するオンデマンド型の2種類があります。なかでも、対話型は回線速度や機材に対する依存度が高いため、授業を行う側からするとまだ難しいところがあると感じています。そのため、現在のオンライン学習の主流はオンデマンド型ということになります。
オンデマンド型の大きなメリットは、時間を節約できるということ。教室に足を運ぶ必要がないのもさることながら、たとえば、研伸館が提供している授業では再生スピードを変えられます。やさしい授業であれば1.2倍速や1.5倍速で見ることで、効率よく学べるわけです。いっぽう、デメリットは、肩を並べて勉強する人がいないうえ、教室に行って授業を受けなきゃという強制力がないことです。学生の意欲次第で大きな差がつくのが特徴と言えるでしょう。
オンライン学習でも手元に置いておきたい電子辞書

小山先生では、学習意欲を高めるために保護者はどうしたらよいか。それは、お子さんがオンライン学習を行いたいと思えるような環境を整えてあげることです。スマートフォンでもオンライン学習は行えますが、ほかのこともできてしまうデバイスなので、心理的に本気モードに入りにくいところがあります。専用のパソコンやタブレット端末を用意するなど、学習に集中できる環境を作ってあげることが重要です。
ただし、オンデマンドで配信される授業はリアルタイムで先生に質問できないので、必要なときにパパっと調べ物ができる電子辞書を手元に置いておくといいでしょう。もちろんスマートフォンでも調べ物はできますが、誘惑が多く、集中力が削がれやすいのでオススメはしません。
ストレスなく、快適に検索できる、シャープの電子辞書「Brain PW-H1」

高校生の学習をサポートするツールとして、小山先生も支持する電子辞書。今回、プラットフォームを一新し、従来モデルよりもレスポンスよく操作や検索が行えるように進化した、高校生向けの最新モデル「Brain PW-H1」(写真右)を、先生に使用してもらった。先生は、その使い勝手をどう感じたのだろうか?
小山先生集中して勉強を行うためには、できるだけ面倒を省くことが重要です。たとえば、メールで送られてきた学校の資料を印刷するというのも面倒な作業のひとつ。それだけでやる気が削がれるものです。これは電子辞書でも同じで、起動が遅かったり、レスポンスが悪かったりすると、調べるのが面倒になってしまいます。辞書は何回も引くものなので、わずかな時間も積み重ねれば大きな違いになります。
こうした考えのもと、「Brain PW-H1」を使用しましたが、ディスプレイを開いただけで瞬時に起動し、検索窓にすぐに文字を打ち込めるのがいいですね。従来モデルの「Brain PW-SH7」とも比較しましたが、ひとつひとつのレスポンスが速く、ストレスを感じませんでした。
また、最近の子はスマートフォンに慣れていますから、かなや数字、アルファベットなどを組み合わせて検索できるのもありがたいですね。さらに、ホーム画面に使用したコンテンツの履歴が表示されるのもうれしいポイントです。英作文する場合、“先ほど調べた英単語をもう1度調べて例文を見直す”ということをよく行うため、少ないタッチ数でもう1度確認できるのはいい点だと思います。
プラットフォームを一新! 電子辞書としての基本性能が大幅に進化

株式会社イードによる顧客満足度調査「イード・アワード」の電子辞書部門で9年連続最優秀賞を受賞するなど、ユーザーから高い評価を受けているシャープの電子辞書「Brain」シリーズ。その高校生モデルの最新版として2021年2月に発売されたのが「Brain PW-H1」だ。ディスプレイには5.5型WVGA+(854×480)の大型カラー液晶を搭載しており、文字や写真、イラストを美しく表示してくれる

スマートフォンを使ったインターネット検索と同じように「かな」「数字」「アルファベット」などの文字種を混合させた検索が行えるのが、最新モデルの進化ポイントのひとつ。たとえば「3Dプリンター」という単語を検索したい場合、従来は「すりーでぃーぷりんたー」と、すべて「かな」入力する必要があったが、本機では「3Dプリンター」と打ち込んで検索できる
数多くのコンテンツが搭載された電子辞書では「何の辞書で調べていたのかを忘れてしまった」となりがち。しかし、最近使用したコンテンツの履歴がホーム画面に表示される「Brain PW-H1」なら、そうした心配がない。また、学校指定の辞書など、よく使うコンテンツを登録してワンタッチで呼び出せる「お気に入り」機能もポイントだ
英語の学習「聞く」「読む」「話す」「書く」の英語4技能を効率的に学べ!
去る2021年1月16〜17日に、「大学入試センター試験」に代わる「大学入学共通テスト」が実施された。さらに、2022年度からは教育課程の指針として「生きる力」をより高めることを目指した新学習指導要領が導入される。これにともない、高校の授業や入試対策のあり方も変化するのは間違いないが、なかでも大きく変わるのが英語学習だ。
それが端的に表われているのが「大学入学共通テスト」だろう。従来の「大学入試センター試験」では筆記(200点)、リスニング(50点)で構成されていた「英語」の配点が、「大学入学共通テスト」ではリーディング(100点)、リスニング(100点)という構成にドラスティックに変更されたのだ。

小山先生受験の変化の中心にあるのは「大学入学共通テスト」の英語です。「大学入試センター試験」との違いを要約すると、“目的としての英語から、手段としての英語”へ変化したと言えます。とある料理を作りたいが、英語で書かれたレシピしかない。そのような状況において英語を読むという行為は、英語を読みたいから読むという“目的”ではなく、料理をしたいから読むという“手段”になります。このように、実生活に即した状況を設定し、さまざまな課題を解決するために英語を使う能力が求められているのです。
これまでのように文法を勉強したり、単語を順番に覚えたりするだけでなく、たとえば“学校というシーンでは、このような単語や熟語、言い回しを使用する”といったように、実際の場面を意識しながら学ぶ必要があります。新学習指導要領では、知識や技能だけではなく、事実と意見を区別できる思考力、判断力、表現力が重視されていますが、「大学入学共通テスト」にもそれが反映されていると感じます。
「大学入学共通テスト」対策にもなる学習機能やコンテンツが充実

英語の「聞く」「話す」を段階的に学べる「ステップリスニング」や、単語や文章の発音を採点してくれる「ATR CALL 5000」、英語原書を使って多読学習できる「OXFORD BOOKWORMSベストセラー厳選集」、収録コンテンツを参考にしながら英作文できる「英作ボード スピーキングプラス」など、さまざまな学習機能やコンテンツが搭載されている「Brain PW-H1」。小山先生は、これらの機能がどのように役立つと感じたのだろうか
小山先生「大学入学共通テスト」で配点が増えるなど、「聞く」「読む」「話す」「書く」の英語4技能の中で特に重要性が増したのが「聞く(リスニング)」です。ところが、普通に高校生活を送っているとリスニング能力はつきにくい。これは教師側がリスニングの勉強をほとんどしてこなかったこともありますが、文章の英語と音の英語に大きな違いがあることも要因となっています。
有名なところでは、“Let it go”を発音すると“レリゴー”となり、見た目の文と発音とで大きなギャップが出てきます。このギャップを埋めるには、教科書での勉強だけでは難しく、目でスペルを確認しながら発音を聞けるツールが有効です。まさしくこの「Brain PW-H1」が当てはまりますね。英文を見ながら、聞いた音を脳内で再生する力が鍛えられるリピーティングや、発音することで音のつながりを理解できるシャドーイングが行える「ステップリスニング」という機能が備わっているので、聞く力をしっかりと養えるでしょう。

加えて、新学習指導要領で定められている英単語5,000語を習得できる「ATR CALL 5000」は、その場で発音を採点してくれる点が面白く、楽しみながら話す力を養えますし、ヒントとなる例文を見ながら英作文が行える「英作ボード スピーキングプラス」を使えば、試行錯誤しながら書く力を磨けそうです。
また、「大学入学共通テスト」のリーディングでは文章のワード数が増えたため、これまで以上に英文をストレスに感じない“多読耐性”も重要になってきます。これを鍛えるためには、スラスラ読める2ランク下の教材を選ぶべきと言われていますが、ちょうどいいレベルの教材に巡り合うのは難しい。その点、「Brain PW-H1」に収録されている「OXFORD BOOKWORMSベストセラー厳選集」には、単語力レベルが記載さているので、自分のレベルに合った原書を簡単に見つけられます。問題なく読めるなと感じるようになったら、“もうワンランク上の原書を読めるようになろう”などと、目標を持って読み込んでいけるのもいいところですね。
英語4技能を効率よく学べる!
すきま時間を生かせる「縦型学習スタイル」も便利
「リトル・チャロ」や「NHKラジオ講座 基礎英語」など、ネイティブ音声によるリスニングコンテンツを豊富に収録していることで知られる「Brain」シリーズ。最新の「Brain PW-H1」では、「リスニング」「リピーティング」「シャドーイング」の機能を備えた「ステップリスニング」を新搭載。これらを段階的に行うことで、聞く力と話す力を同時に強化できる
鍛えるのが難しい「話す力」を、楽しみながら養える機能が「ATR CALL 5000」だ。新学習指導要領で定められた5,000語を音から習得でき、自分の発音を採点してくれるので、ゲームを楽しむように発音を学べる。性別や年齢の異なる30人以上のネイティブ音声がランダム再生されるので、生きた発音を学べるのもうれしいポイント
読むのに必要な英単語数ごとにステージを区切り、自分の語彙レベルに合った原書を簡単に探せる英文小説集「OXFORD BOOKWORMS ベストセラー厳選集」。わからない単語に出会っても、タッチペンでなぞるだけで意味を調べられるので、詰まることなく英文を多読できる

画面下半分に文字を入力できるポップアップ画面が表示される「英作ボード スピーキングプラス」は、例文や熟語などを参考にしながら、英作文に取り組める機能。作成した文章は合成音声で読み上げてくれるので、スピーチなどの練習にも適している
入試対策
信頼性の高い良質なコンテンツが満載!
入試はもちろん普段の勉強にも不足なし
英語4技能をコツコツと学ぶことも重要だが、入試対策という面ではテクニック的な要素も必要になってくる。そのためには、自分に合った学習コンテンツをどのように選ぶかが重要だが、書店の入試対策コーナーには参考書がズラリと並んでおり、ぼう然としてしまうお子さんも多いはずだ。入試対策のプロでもある小山先生は、この点をどのように考えているのだろうか。

小山先生入試用の学習コンテンツと言っても、参考書は星の数ほどありますし、最近はインターネット上にもすぐれたコンテンツが多くあります。自分ひとりで適切なものを選ぶのは難しいでしょう。そこで指針となるのは、学校で使用している教材と大きくかい離しないことです。たとえば、学校ではとある単語集を使いなさいと言われているのに、自分では別の単語集を買って、さらに予備校では違う単語集をすすめられるとなると、覚えきれないということになりがちです。
学校の先生が選ぶ教材は、スタンダードと言われるような良質なコンテンツが多いので、まずはそれで勉強することが重要になります。また、多くの受験生が使っている単語集があるならば、そこに掲載されている単語を自分だけ知らないという状況はよくないので、すきま時間にそれらもサっとチェックできると最高です。できるだけ最新の単語集を使ったほうがいいですね。
そう考えると「Brain PW-H1」のコンテンツはうまくセレクトされています。英単語で言えば「速読英単語」や「システム英単語」、英文法で言えば「Vintage 3rd Edition」など、多くの高校で指定されている良書が収録されていました。「クラウン総合英語 第3版」もスタンダードな内容でオススメできます。

「信頼できるスタンダードなコンテンツがしっかりと収録されているので、入試対策はもちろん、普段の勉強もしっかりとサポートしてくれるでしょう」と、「Brain PW-H1」の収録コンテンツを高く評価する小山先生
小山先生「大学入学共通テスト」対策という点では、英文法対策のコンテンツが揃っているのも見逃せないですね。文章を読み解くリーディングで英文法がわからないと話になりませんが、実はリスニングにおいても、英文法をしっかりと身につけておくことは重要です。
今回の「大学入学共通テスト」でも、たとえば、流れてくる音声は能動態の“He gave me water.(彼は私に水をくれた)”で、同じ意味の文章を選ぶ選択肢は受動的な“I got water from him.(私は彼から水をもらった)”になった問題が何問も出ていました。紙の上なら何ら問題ないでしょうが、3秒ほどでマークシートを埋める必要のあるリスニングになるとなかなか難しいのではないでしょうか。基本的な文法を無意識で使えるまで定着させる必要がありますので、新しい英文法書が収録されている意義は大きいと思います。
定期テストから英検®対策まで! 最新の241コンテンツを収録
定番辞書である「ジーニアス英和・和英辞典」「ウィズダム英和・和英辞典」や、「OXFORD現代英英辞典」「ロングマン現代英英辞典」をしっかりと収録。また、学校でよく使われる英文法書「クラウン総合英語 第3版」や「総合英語be 3rd Edition」を電子辞書として初収録したほか、最新の入試に対応した英単語・熟語が学べる「英単語ターゲット 1900 6訂版」や「新ユメジュク」も入っている。入試から学校の授業まで「Brain PW-H1」1台でカバーできる


2024年度の「大学入学共通テスト」から、外部試験として活用される予定の英検®。その重要性がより高まっているが、「Brain PW-H1」では「2020年度版 英検過去問題集」を5〜1級の7階級分収録しており、しっかりと対策できる。このほか、TOEIC® L&RテストやTOEFL®対策コンテンツも収録しているので、大学に進学してもそのまま活用できるだろう
まとめさまざまな不安を払拭し、大学受験もしっかりと
サポートしてくれる「Brain PW-H1」
オンライン学習への対応や、出題傾向が変わった「大学入学共通テスト」対策など、大きな転換期にある高校生の学習。「これからの高校生は大変だな」と感じている保護者の皆さんは多いだろう。
今回、取材させていただいた小山先生は、「環境の変化などを含め、今は高校生にとっていろいろな意味で厳しい時代になってきていると思います。そうした中、将来やりたいことを自由に選べるようになるためにも、勉強は頑張ったほうがいい。勉強の本質は昔から変わりませんが、厳しい時代になればなるほど、その必要性が高まります」と話す。
そして、学習における電子辞書の重要性を尋ねたところ、「これからも学習の重要なパートナーであることは疑いようがありません。特に、充実したコンテンツと、さまざまな学習機能を搭載した『Brain PW-H1』なら、高校生のお子さんの学習意欲を高めてくれるはず。私も、初めて電子辞書を買ってもらったとき、モチベーションが高まったことをよく覚えています」と答えてくれた。
オンライン学習が広く普及し、「大学入学共通テスト」がスタート。そして新学習指導要領が導入されようとしている今だが、高校生の手元に「Brain PW-H1」があれば、こうした変化を容易に乗り越えられるはずだ。