クリエイティブ作業が快適にこなせる外付けGPU搭載スタンダードノート マウス「mouse K5-KK」シリーズ
外付けGPUを搭載し、負荷の大きなクリエイティブ作業を快適に行えるノートPCは魅力的なチョイスだが、「価格が高くて手が出しづらい」と考えている人も多いだろう。しかし、今回紹介するマウスの15.6型スタンダードノート「mouse K5-KK」シリーズには、そんな従来の常識は当てはまらない。同シリーズに設定された価格.com限定モデル「mouse K5-M16-KK2」は12万円台※でありながら、高性能CPU「インテル Core i7-10750H プロセッサー」と、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX350/2GB」を搭載。さらに、メモリーにはたっぷりの16GBを、ストレージには高速なNVMe接続の512GB SSDを装備するなど、魅力度の高いハイスペックマシンとなっているのだ。ここでは、この高コスパ・ハイスペックノートの実力をチェックする。
処理性能写真や動画の編集もサクサク!
「Core i7-10750H」「GeForce MX350」搭載のハイスペック機
大きな画面とゆったりとしたキーボードによる快適な操作性で人気の高い15.6型スタンダードノート。多用途で活用できることから家庭のメインPCとして人気が高いが、その多くはグラフィック処理にCPU内蔵GPUを活用するため、たとえば、デジタル一眼カメラで撮影した高解像度の写真や動画の編集を行うと動作が重くなり、力不足を感じやすい。とはいえ、強力な外付けGPUを搭載したモデルは価格が高くなってしまうのも事実だ。
10万円少々の予算で、写真や動画の編集が快適に行えるモデルはないものか――。
そう思ってきた人に朗報だ。2021年1月に登場したマウスの15.6型スタンダードノート「mouse K5-KK」シリーズにラインアップされた「mouse K5-M16-KK2」価格.com限定モデルは、12万円台※という手の届きやすい価格でありながら、6コア/12スレッドのハイエンドノート向けCPU「インテル Core i7-10750H プロセッサー」(2.60GHz-最大5.00GHz)と、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX350/2GB」を搭載。さらに、メモリーはたっぷりの16GBを備え、ストレージには高速なNVMe接続の512GB SSDを採用するなど、処理負荷の大きな作業も余裕を持ってこなせるハイスペック構成になっているのだ。

15.6型スタンダードノート「mouse K5-M16-KK2」。12万円台※でありながら、マルチタスク処理に強い6コア/12スレッドのハイエンドノートPC向けCPU「インテル Core i7-10750H プロセッサー」と、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX350/2GB」を搭載するハイスペック構成が魅力だ
では早速、「mouse K5-M16-KK2」のパフォーマンスをチェックしていこう。ここではCPU内蔵GPUを活用する一般的な15.6型スタンダードノートとの性能差を明らかにするため、同価格帯で展開されている「mouse B5-i7-KK」(インテル Core i7-1065G7 プロセッサー(1.30GHz-最大3.90GHz)、インテル Iris Plus グラフィックス/16GBメモリー:諸条件を合わせるためメモリーは増設/512GB NVMe SSD)と比較しながら、その実力を確かめてみた。
まずはCPU性能から。ベンチマークプログラム「CINEBENCH R20」を実行したところ、6コア/12スレッドの「インテル Core i7-10750H プロセッサー」を搭載した「mouse K5-M16-KK2」は、2792という高いマルチコア・スコアをたたき出した。4コア/8スレッドの「インテル Core i7-1065G7 プロセッサー」を搭載した比較機のスコアは1735なので、「mouse K5-M16-KK2」のほうが約38%高速ということになる。さすがはハイエンドノート向けのCPUだ
続いてはGPU性能。ベンチマークプログラム「3DMark」の「Fire Strike」テストは、CPU内蔵GPUを使用する比較機のスコアが2202だったのに対し、「NVIDIA GeForce MX350/2GB」を搭載する「mouse K5-M16-KK2」はその倍近いスコアとなる4104を記録した。ちなみに「mouse K5-M16-KK2」のグラフィック処理性能は、大人気FPS「Apex Legends」が30fps以上(フルHD/最高画質)でプレイできるレベルとのこと
最後はパソコンの総合性能をチェック。ベンチマークプログラム「PCMark 10」を実行したところ、「mouse K5-M16-KK2」の総合スコアは、比較機のスコア3941を1000ポイント以上上回る4942となった。クリエイティブアプリ使用時の性能を示す「Digital Content Creation」のスコアは比較機に比べて約23%高く、写真や動画の編集がより高速に行えることもわかる
以上のように、「mouse K5-M16-KK2」は15.6型スタンダードノートとして高い処理性能を備えていることがわかったが、ベンチマークテストのスコアはあくまで目安。大きな処理負荷がかかるクリエイティブ作業では、実際にどれくらいその速さを体感できるのだろうか。続いて、高解像度写真のRAW現像や4K動画のエンコードテストを実施してみた。
高解像度写真のRAW現像
デジタル一眼カメラで撮影した約2430万画素のRAWデータ67枚(約3.08GB)をJPEG(最高画質)に書き出してみたところ、「mouse K5-M16-KK2」(GPU支援あり)は、比較機(2分40秒)の半分ほどの時間となる1分22秒で処理が完了した。フィルター適用や拡大縮小などの処理も「mouse K5-M16-KK2」のほうがスムーズで、作業ストレスが少なかった
4K動画のエンコード
約4分30秒の4K動画(約1.47GB、H.264/MPEG-4 AVC)をフルHD動画(H.264/MPEG-4 AVC)へ変換。処理にかかった時間は「mouse K5-M16-KK2」が2分56秒。これは、比較機の3分29秒に比べて15%ほど短い時間だ。「NVIDIA GeForce MX350」はハードウェアエンコーダーを備えていないものの、結果としては、より素早い動画エンコードが行えたことになる
ボディエネルギー密度の高いリチウムポリマーバッテリー採用で、
薄型ボディを実現
続いては、「mouse K5-M16-KK2」のボディをチェックしていこう。筐体における本機のポイントは、エネルギー密度が高いリチウムポリマーバッテリーを内蔵したこと。これが本体の薄型化に寄与しており、高性能CPUや外付けGPUを搭載しながら、厚さ22.8mm(突起部含まず)というスリムさを実現している。重さについても約1.95kgと2kgを下回っているので、このサイズの製品としては持ち運びやすい部類だろう。
高性能CPUや外付けGPUを搭載しながら、本体サイズは359.5(幅)×238(奥行)×22.8(厚さ)mm(突起部含まず)、重さは約1.95kgと、15.6型スタンダードノートとして平均的なサイズ感にとどまる。バックパックなどに入れて外出先に携帯することも可能だ
外部インターフェイスには、最新のUSB3.1 Type-Cポートに加え、最近のノートPCでは省略されることが多くなってきたフルサイズのSDメモリーカードリーダーや有線LANポートも搭載。特に写真の撮影が趣味であれば、専用のカードリーダーを用意せずにSDメモリーカードが利用できるのはうれしいポイントだろう。また、映像出力には、4K出力対応のHDMIポートとMini DisplayPortを装備。本体ディスプレイと合わせ最大3画面のマルチディスプレイ環境を構築できるので、クリエイティブ作業やオフィスワークの生産性をさらに高められる。
使い勝手作業効率を高めてくれる、余裕のあるキーボードと
大型タッチパッド
ハイスペックであり、15.6型の大画面を持つ「mouse K5-M16-KK2」は、家庭のメインマシンとして使われるケースも多いだろう。となるとキーボードやタッチパッドの使いやすさも当然重要になるが、本機のキーボードは、主要キーにおいて余裕のあるキーピッチ約19mmを確保。さらに、右端には数字入力に便利なテンキーも搭載している。また、キーボード手前のタッチパッドは実測約120(幅)×73(縦)mmとエリアの広いボタン一体型で、長距離のカーソル移動がワンストロークで行えるのがラク。ゆったりと快適な操作が行える本機は、オフィスワークやレポート作成にも適していると言えるだろう。
キーボードは、日本語104キーのアイソレーション型。主要キーではフルサイズとなる約19mmのキーピッチが確保されている。右端に備わったテンキーが3列タイプのため、キーレイアウトに余裕があるようだ。また、キーストロークは約1.8mmと深く、打ち心地がよかった
実際にタイプしてみると、キーとキーの間に余裕があるためミスタイプはほとんど起こらなかった。また、打鍵音が小さいので、周囲に迷惑をかけることはないだろう。実測約120(幅)×73(縦)mmのタッチパッドは、操作範囲が広く、細かい作業が行いやすい印象だ
ディスプレイは、15.6型フルHD(1920×1080)液晶。左右のベゼル幅は実測約6mmと細く、画面に集中しやすい。なお、表面は映り込みの少ないノングレア仕様のため、デスクライト下でも作業が行いやすいのもメリットだ
まとめそのパフォーマンスは想像以上!
圧倒的コスパが魅力の15.6型スタンダードノート
ここまで、マウスの15.6型スタンダードノート「mouse K5-M16-KK2」をレビューしてきたが、何より印象深かったのはそのパフォーマンスの高さだ。高性能CPU「インテル Core i7-10750H プロセッサー」と、外付けGPU「NVIDIA GeForce MX350/2GB」を搭載したその実力はさすがと言うべきで、グラフィック処理性能を計測するベンチマークプログラム「3DMark」や高解像度写真のRAW現像時間においては、CPU内蔵グラフィックを搭載した同価格帯のモデルに比べて倍近い差が出た。写真や動画の編集などのクリエイティブ作業をよく行う人には、うってつけのモデルとなるだろう。
なお、価格.com限定モデルには、ストレージを512GB NVMe SSD+1TB HDDのデュアル構成にしたモデル「mouse K5-M32-KK2」も用意されている。
製品名 |
mouse K5-M16-KK2
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mouse K5-M32-KK2
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OS | Windows 11 Home 64bit | |
CPU | インテル Core i7-10750H プロセッサー(2.60GHz-最大5.00GHz) | |
ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢 | |
グラフィック | NVIDIA GeForce MX350/2GB | |
メモリー | 16GB(8GB×2、DDR4-2666) | 32GB(16GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD+1TB HDD |
光学ドライブ | なし | |
外部インターフェイス | USB2.0 Type-Aポート×1、USB3.0 Type-Aポート×2、USB3.1 Type-Cポート×1、HDMI出力ポート×1、Mini DisplayPort×1、有線LANポート×1、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1 、マイク入力ポート×1、SDメモリーカードリーダー(UHS-I対応)×1 |
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無線機能 | Wi-Fi 6(最大2.4Gbps/IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 | |
バッテリー駆動時間(JEITA2.0) | 約11.5時間間 | |
本体サイズ | 359.5(幅)×238(奥行)×22.8(厚さ)mm(突起物含まず) | |
重量 | 約1.95kg | 約2.03kg |