「ボイスメッセージ」機能搭載の超小型“みまもり端末” ソニー「amue link」の安心感を徹底レポート
GPSを活用し、離れていても子どもの位置情報を確認できる“みまもり端末”。万が一の場合に備えて、子どもに持たせておきたいと考える親は多いだろうが、何を基準に選んだらいいのかわからないという人も少なくないだろう。そんな人に注目してほしいのが、ソニーネットワークコミュニケーションズの「amue link(アミューリンク)」だ。世界最小・最軽量※1のボディに、基本となるGPS機能に加え、手持ちのスマートフォンと音声メッセージをやり取りできる「ボイスメッセージ」機能を搭載。子どもでも簡単に扱え、機能性も高い端末に仕上がっている。そんな「amue link」の魅力を、使用レポートとともにお届けしよう。
※1 防水・防塵対応の音声機能付きLTE GPSトラッカーとして世界最小・最軽量。2020年12月10日時点。ソニーネットワークコミュニケーションズ調べ。
index
携帯性子どもでも持ちやすく、携帯しやすい
世界最小・最軽量※1のボディ
小学校に入学すると、子どもの行動範囲は一気に広がり、習い事のためにバスや電車に乗ったり、友だちと遊びに出かけたりと、親の目が行き届かなくなりがちだ。
そんな子どもの行動を把握するために、スマートフォンを持たせることを検討している親もいるだろうが、有害なネットコンテンツやSNSには触れさせたくないと思っている人も多いだろう。そんな時に検討してほしいのが、GPSを活用し、離れていても子どもの位置情報を把握できる“みまもり端末”の導入だ。
ただ、最近ではさまざまなメーカーがこうした“みまもり端末”を提供しており、何を基準に選んだらいいのかは今ひとつわかりにくい。そこで注目したいのが、世界最小・最軽量※1のボディに、基本的なGPS機能に加え、手持ちのスマートフォンと音声メッセージを送受信する「ボイスメッセージ」機能を搭載した、ソニーネットワークコミュニケーションズの「amue link(アミューリンク)」である。

「amue link」の名称は「amulet(お守り)」と「link(つながる)」という英単語を組み合わせて名付けられた。世界最小・最軽量※1のボディにはNTTドコモのLTE回線を利用するSIMチップが内蔵されており、GPSの位置情報を送信したり、親の持つスマートフォンと音声メッセージをやり取りしたりできる。行動履歴が把握できるだけでなく、メッセージもやり取りできる、安心の“みまもり端末”なのだ
「amue link」の大きな特徴は、その「携帯性の高さ」にある。本体サイズは約26(幅)×12.3(奥行)×60(高さ)mm、重さは約23.7gという世界最小・最軽量※1のボディとなっており、小さな子どもでも持ちやすいうえ、ポケットや小さなポシェットに入れてもしっかりと収まる。

本体サイズは約26(幅)×12.3(奥行)×60(高さ)mm、重さは約23.7gと、世界最小・最軽量※1を実現した「amue link」。筆者が使っているスマートフォン(写真左)と並べてみると、いかに小さいかがわかるだろう。また、筆者のスマートフォンは重さが約178gあるのだが、スマートフォンを持った後に「amue link」を持ってみると、まるで重さを感じない。小さな子どもでも持っていることを忘れそうな軽さだ
端末背面の上部にはストラップホールを装備。ネックストラップを着けて首にかければ、なくしたり落としたりする心配が減る。小学2年生の我が子の首にかけてみたところ、「全然重くない! 走っても首が痛くならないよ!」とご満悦の様子だった
ボディの表面が少々ザラついたスティック状の端末は、子どもの小さな手になじみやすく、落としにくいのがうれしい。子どもに持ってもらうと、「スマートフォンと違って、片手でも持ちやすいからラク!」とよろこんでいた。もちろん、子ども用の小さなポシェットに入れても問題なく収まった
さらに、独自開発の低消費電力技術によって、1日約2時間の使用なら約5日間バッテリーが持つのもポイント。土日に充電しておけば、平日はバッテリー切れの心配なく、習い事や遊びに出かける子どもに持たせられる。子どもの携帯中にバッテリーが切れると、位置情報などが把握できず、むしろ不安を高めてしまうことになりかねないが、そんな不安をなるべく持たずに済むのはありがたい。
安心の超小型“みまもり端末”
使用レポート「ボイスメッセージ」のやり取りと
移動手段・行動履歴の確認ができるので、
離れていても安心
「amue link」のもうひとつの大きな特徴は、本機と親が持っているスマートフォンの間で、音声メッセージを送り合える「ボイスメッセージ」機能を搭載している点だ。ここでは、実際に「amue link」を子どもに持たせ、「ボイスメッセージ」機能を含めた使用感をレポートしていこう。
簡単な初期設定
本機を使うにはまず、手持ちのスマートフォンと「amue link」を連携させる必要がある。その方法はいたって簡単で、スマートフォンに「amue link」アプリ(iOS/Android対応)をインストールし、アプリを開いて任意のメールアドレスとパスワードを入力し、アカウント登録。その後、登録したメールアドレスとパスワードを使ってアプリのログイン画面からログインし、「amue link」の端末背面のQRコードを読み取れば完了だ。

初期設定は、手持ちのスマートフォンにインストールした「amue link」アプリを立ち上げ、アカウント登録し、アプリにログイン後、「amue link」の端末背面のQRコードを読み取るだけ。なお、「amue link」端末は1台のスマートフォンにつき最大5台まで登録可能なため、兄弟それぞれに持たせても、1台のスマートフォンで管理できる
子どもと手軽にコミュニケーションが取れる「ボイスメッセージ」機能
初期設定が済んだところで、早速、子どもに「amue link」を持たせることに。最初に試したのは、「ボイスメッセージ」機能だ。「amue link」正面のホームボタンを長押しすると、ホームボタンのフチが白く点灯し、「ピッ」という音が鳴る。この音を確認したら、ホームボタンを長押ししながら、端末に向かって話しかけると、最大8秒間の音声メッセージを録音できる。録音後、ホームボタンを離すと「ピー」と音が鳴り、録音された音声メッセージがLTE回線経由で連携したスマートフォンに送られるという仕組みだ。
「amue link」の録音用マイクは端末の正面下部に付いているうえ、サイズはかなり小さいので「ちゃんと録音できるのか?」と心配だったが、スマートフォンに送られてきた音声は非常にクリアで、はっきりと聞き取れた。なにより、文字のメッセージではなく、子どもの元気な声を聞けたのがうれしかった。なお、端末から送られてきた音声メッセージは「amue link」アプリで聞くことができる。
録音用のマイクは「amue link」の正面下部(左写真赤枠)に搭載されている。ホームボタンを押しながらこのマイクに向かって話しかけると、録音された音声メッセージは連携したスマートフォンへ自動で送られる。非常にシンプルな操作なので、子どもでも迷わずに使えるだろう。我が子から「簡単にできたよ!」とうれしそうな音声メッセージが届いた時には思わず笑顔がこぼれてしまった
もちろん、連携したスマートフォンの「amue link」アプリから音声メッセージを端末側に送ることもできる。スマートフォンから音声メッセージを送る方法も簡単だ。
「amue link」アプリから音声メッセージを送る時は、ホーム画面右下にある吹き出しアイコン(左画面赤枠)をタップ。画面下部にメッセージアプリのようなインターフェイスが表示され(右画面)、このインターフェイスの最下部にある「ボイスメッセージ」アイコンを押して音声を録音すれば、端末に音声メッセージが送られる。また、端末から送られてきた音声メッセージの確認もこの画面で行える

音声メッセージの受信状況は、ホームボタンのフチの色で確認できる。ホームボタンを1回押して、フチが緑色に2回点滅したときは「新着メッセージあり」、白く2回点滅したときは「新着メッセージなし」だ。なお、赤く3回点滅すると「受信/送信ともに不可」の状態で、端末が圏外にあるか、ネットワークにつながっていない可能性を表している
「amue link」のホームボタンのフチが緑色に2回点滅した時に、ホームボタンを2回押すと、スマートフォンから届いた新着音声メッセージが再生される。端末天面のスピーカーで再生される音声は非常にクリアだ。また、端末右側面には音量調節ボタンがあり、音量を上げれば、電車が通る線路沿いなどでも音声メッセージをはっきり聞き取れた。子どもも「お母さんの声がよく聞こえたよ!」と話していた
こうした双方向のコミュニケーションは、子どもにスマートフォンを持たせないとできないと思っていたが、「amue link」なら、「今水泳教室が終わったよ」(子ども)、「今日はハンバーグだから寄り道せずに帰ってきてね」(親)など、音声によるコミュニケーションがより手軽に取れる。実際に使用してみても、音声でやり取りできるのは安心感が高かったし、何よりとても楽しい。子どもに使った感想を聞くと、「お父さん、お母さんの声が聞こえてうれしかった!」と満面の笑みを浮かべていた。このように、親子で楽しく音声メッセージをやり取りできるのは、「amue link」が持つ大きな魅力と言えるだろう。
GPSによる位置情報に加え、センシング技術とAIの組み合わせで行動履歴が確認できる
次に、“みまもり端末”本来の機能である位置情報や行動履歴の確認をしてみた。「amue link」のGPS機能は非常に精度が高く、正確な位置情報を「amue link」アプリで見ることができる。また、端末内部には加速度、ジャイロ、気圧、地磁気、温度の各センサーを搭載しており、それぞれのセンサーから得た情報をAIで分析することで、子どもの行動を「徒歩」「停止」「自転車」「バス」「電車」「車」の6つに分類して地図上に示してくれる。
これなら、離れていても子どもの居場所や行動を把握できるのはもちろん、習い事などに行く時に電車やバスを乗り間違えていたら、「ボイスメッセージ」機能で「違う電車に乗っているんじゃない?」と問いかけることもできる。親にとって、これほど心強い味方はないだろう。
「amue link」アプリで子どもの行動履歴を表示してみた。「歩く」は緑色、「停止」は灰色、「自転車」は茶色、「車」「バス」「電車」は紫色と色分けされ、それぞれのアイコンとともに表示されるため、どこでどの乗り物に乗ったのかまで把握できる
安心の超小型“みまもり端末”
価格「3年間使い切りモデル」では一括購入はもちろん、
月額1,300円の分割購入も可能
最後に「amue link」の料金体系について確認しておこう。
「amue link」はもともと、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するインターネット回線「NURO 光」のオプションサービス「amue link for NURO」の契約者だけが利用できるサービスだったが、2021年3月からは、ソニーストアで「3年間使い切りモデル」が発売され、「NURO 光」に契約していない人でも購入できるようになった。
「3年間使い切りモデル」は一括購入と分割購入から支払い方法を選ぶことができ、その料金は、一括購入が47,190円、分割購入が月々1,300円の36回払いとなっている(いずれも税込)。いずれの場合も3年間、たとえば、小学校入学時に購入すれば、小学3年生までの間、本サービスを利用できる。ただし、3年間使い切った後にも「amue link」を使いたい場合は、もう一度新規で購入する必要がある。
また、インターネット回線を見直したい家庭や、引っ越しと同時にインターネット回線を新規で契約したいと考えている家庭なら、「NURO 光」に契約したうえで、オプションサービスの「amue link for NURO」の利用を検討してみるのもいいだろう。なお、「amue link for NURO」の場合は、月額利用料金1,078円に加え、初期費用3,300円と、端末代金(一括払いは13,860円、割賦払いは月々275円×36回※4)が別途かかる(いずれも税込)。
「3年使い切りモデル」料金体系
価格 | |
---|---|
一括購入 | 47,190円 |
分割購入 | 月々1300円×36回※2 分割払手数料 0% |
※2 初回の支払いは1,690円(税込。送料含まず)。また、分割払手数料は予告なく変更となる場合がある。
「amue link for NURO」料金体系
価格 | |
---|---|
月額基本料金※3 | 月々1,078円(初月無料) |
端末代金※3 | 一括払い:13,860円 割賦払い:275円×36回※4 |
初期費用 | 3,300円 |
※3 「NURO 光」の回線開通後、商品を発送。商品の着荷確認が取れ次第、利用開始(課金開始)となる。
※3 割賦払いの場合、「NURO 光」を途中で解約した場合は、残債一括請求となる。
※4 割賦払い(385円×36回)を選択し、割賦値引(月110円引き)を適用した金額。
安心の超小型“みまもり端末”
まとめ小さなボディに安心感とコミュニケーションの
楽しさを備えた“みまもり端末”
子どもの居場所を把握できる“みまもり端末”は、さまざまなメーカーが提供しているが、意外に見落としがちなのが、子どもが使い続けてくれるかどうか。常に持ち歩きたいと思ってくれるような端末でなければ、ついカバンやポケットに入れるのを忘れ、肝心のみまもりができなくなってしまう。
その点、今回検証した「amue link」は、離れていても親子で楽しく音声会話ができる「ボイスメッセージ」機能が付いているのが大きな魅力だ。これなら「使ってみたい」と思ってくれそうだし、親としても、位置情報や行動履歴の確認だけでなく、好きなタイミングで子どもに音声メッセージを残しておけるのがありがたい。
また、端末は子どもでも持ち歩きやすい世界最小・最軽量※1のサイズであるうえ、IP68等級の防塵・防水仕様が施されているなど、実際の利用シーンを想定して作り込まれている点もポイント。子どものみまもりにスマートフォンを持たせるべきかどうか迷っているのであれば、一度この「amue link」の導入を検討してはいかがだろうか。