勝敗を分ける重要な要素はグラフィックボードとディスプレイ eスポーツで勝つには、 GIGABYTEのゲーミングブランド「AORUS」を選べ!
世界的PCパーツメーカー、GIGABYTEが誇る最新・最高のテクノロジーを集結したゲーミングブランド「AORUS(オーラス)」。本ブランドは、CPUを除くほぼすべてのPCパーツや多くの周辺機器を取り揃えたゲーミングデバイスの総合ブランドとして世界のeスポーツシーンを支えている。本特集では、そんな「AORUS」ブランドの製品ラインアップの中から、ゲーミングパフォーマンスを左右する大きな要素となるグラフィックボードとディスプレイに注目。その魅力に迫った。
ブランドGIGABYTEが持つ最新・最高の技術を集結させた
総合ゲーミングブランド「AORUS」
昨年来、長らく続いている外出自粛。これにより、エンターテインメント業界は少なからぬダメージを受けている。しかし、そんな状況下にあっても大きな盛り上がりを見せているのが、多人数がインターネットを介してプレイする「対戦ゲーム」や「eスポーツ」だ。ご存じの通り、eスポーツでは世界中のゲームプレイヤーが日夜激しいバトルを繰り広げているが、そんなeスポーツにおいて勝利をつかむには、ゲームの腕を磨くことはもちろん、パソコンや周辺機器など“戦いの道具”にこだわることも重要となってくる。
そこで注目してほしいのが、価格.comユーザーにもおなじみのPCパーツメーカー、GIGABYTEが展開するゲーミングブランド「AORUS(オーラス)」だ。本ブランドはエジプト神話の中で最も偉大な神とされる「ホルス(Horus)」をその名の由来としており、GIGABYTEが持つ最新・最高のテクノロジーを集結することで、多彩で高品質なゲーミングギアを展開している。
実際、「AORUS」ブランドの製品には、GIGABYTEが得意とするマザーボードやグラフィックボードをはじめとしたPCパーツだけでなく、ディスプレイやキーボード、マウス、ヘッドセットといった周辺機器もラインアップ。パソコン環境をeスポーツ仕様にトータルコーディネートできる総合ブランドとして、世界のeスポーツシーンを支えているのだ。
ここでは、そんなゲーミングブランド「AORUS」の製品の中から、ゲームの勝敗を分ける大きな要素となり得るグラフィックボードとディスプレイに注目。グラフィックボードにおいては、強力な独自冷却システム「Max-Coveredクーリング」を搭載した最新モデル「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」を、ディスプレイにおいては、240Hzの高速駆動を実現した最新の27型WQHD(2560×1440)モデル「AORUS FI27Q-X」をピックアップして、その魅力に迫っていく。
グラフィックボード
AORUS GeForce
RTX 3070 MASTER 8G
強力冷却システム「Max-Coveredクーリング」搭載。「LCD Edge View」で自分らしくカスタマイズ
PCゲームを楽しむうえで最も重要なPCパーツと言えば「グラフィックボード」だろう。CPUやメモリーももちろん重要だが、最新の3DゲームなどではGPUの処理に依存するところが大きく、グラフィックボードの処理性能はもちろん、冷却性能なども高くなければ、1秒単位の操作を争うeスポーツで勝利をつかみ取るのは難しい。
そんなグラフィックボード市場において長年、厚い支持を受けてきたGIGABYTEだが、その中でも最高峰の信頼性を誇っているのが「AORUS」だ。ここでは、画質を犠牲にすることなくフレームレートを高める「DLSS AIアクセラレーション」や、光の屈折や反射をシミュレートする「リアルタイムレイトレーシング」などの性能が高められたハイクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3070」を搭載した、最新モデル「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」を使って、その実力をチェックしてみた。
第2世代のRTXアーキテクチャー「Ampere」採用の最新GPU「NVIDIA GeForce RTX 3070」を搭載した「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」は、PCI Express 3スロット分のスペースを占有する大型グラフィックボードだ。映像出力端子としてDisplayPort×3、HDMIポート×3を搭載し、変換アダプターを用いることなく、多数のディスプレイへ映像出力が可能だ(GPUの仕様上、同時映像出力数は最大4つ)
100mmファン3基をスタックした独自冷却システム「Max-Coveredクーリング」
高性能なGPUを搭載したグラフィックボードは、処理負荷がかかり過ぎると、GPUの発熱によりパフォーマンスが低下してしまうことがある。写真や動画の編集時ならまだいいが、ゲームで死線をくぐり抜けている際に処理がもたついては目も当てられない。
その点、「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」は、グラフィックボードを強力に冷やす独自冷却システム「Max-Coveredクーリング」を採用している。これは、独自形状のブレードを備えた100mmファンを3基、やや重ねるように設置(スタック)することで、GPUやVRAM(ビデオメモリー)の熱を捨てるヒートシンク全体を切れ目なく冷却するうえ、中央のファンを逆回転させることで、乱気流を減らし、風圧を最大2倍に高めて冷却風を送り込むというもの。ヒートシンクから熱を奪った空気は、背面に設けられたスリット「スクリーンクーリング」を通じて、グラフィックボードの外へ効率よく排出される仕組みだ。
このほか、熱源となるGPUやVRAMから直接熱を奪う銅製のベースプレートと、ヒートシンクに熱を送るヒートパイプが直付けされているなど、熱伝導性を極限まで高める工夫も施されている。
三角形に近い独自形状のブレードを採用した100mmファンを3基、やや重ねるように設置することで、ヒートシンクにまんべんなく冷却風を送り込む。この構造により、ファンが重なった部分の風圧は最大2倍に高まるという
複数のファンが同じ方向に回転する一般的な冷却ファン機構では、隣接するファンの間に乱気流が発生し、十分な冷却性能を発揮できない。この課題を解決するため、「Max-Coveredクーリング」では中央のファンを逆回転させる「オルタネートスピニング」を採用。乱気流が減るのはもちろん、風圧が高まり、冷却効果が増すのだ
また、信頼性の面では、GIGABYTE独自の品質基準「Ultra Durable」に対応した高品質なチョークコイルやコンデンサーを採用することで、高い安定性と耐久性を実現している点が見逃せない。また、基板にはホコリや湿気に強い「PCBコーティング」を施すなど、信頼性に定評のあるGIGABYTEらしい確かなモノ作りがなされている。なお、購入後30日以内に製品登録すれば、2年間の代理店保証が4年間に無料延長されるのもうれしい。
自分好みにカスタマイズできる液晶モニター「LCD Edge View」を装備
最近のゲーミングパーツは光による演出を楽しめるものが多いが、「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」においてもこうした楽しみ方が可能だ。フルカラー表示が可能なLEDがグラフィックボード上の5か所に設置されており、LED統合制御ソフト「GIGABYTE RGB Fusion 2.0」を使って発光カラーや発光パターンを個別にカスタマイズできる。
さらに、本機はグラフィックボードの側面に液晶モニター「LCD Edge View」を備えているのも特徴。GPU温度やクロック数、ファンスピードなどのシステム情報を確認できるだけでなく、好みの写真やテキスト、GIFアニメを表示させられるので、見た目の演出にも使えるのだ。パソコンのドレスアップを楽しみたい人は、この「LCD Edge View」を上手に活用してほしい。
グラフィックボード上のLEDの発光は、LED統合制御ソフト「GIGABYTE RGB Fusion 2.0」でコントロール可能。発光色は約1670万色から、発光パターンは10種類から選べるので、自分好みの光でパソコン内部をドレスアップしよう
側面に液晶モニター「LCD Edge View」を搭載するのもユニーク。グラフィックボードのシステム情報だけでなく、「GIGABYTE RGB Fusion 2.0」を使って、お気に入りの写真やGIFアニメを表示させることもできる
人気ゲーム「PUBG」がWQHD/180fpsで遊べる圧倒的パフォーマンス
最後に、気になる本機のパフォーマンスをチェックしていこう。本機は、「DLSS AIアクセラレーション」や「リアルタイムレイトレーシング」などの性能がアップした第2世代RTXアーキテクチャー「Ampere」を採用したハイクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3070」を搭載。しかも、動作クロックはリファレンスカードの1725MHzを超える1845MHzにオーバークロックされているので、よりパワフルな処理性能を発揮してくれるはずだ。
まず、eスポーツの代表格であるタクティカルシューター「レインボーシックス シージ」とバトルロイヤルゲーム「PlayerUnknown's Battlegrounds」(PUBG)を、フルHD(1920×1080)を超える解像度のWQHD(2560×1440)/最高品質(ウルトラ)でプレイしてみた。敵と激しく撃ち合う、グラフィック負荷の大きなシーンでも、「レインボーシックス シージ」はフレームレートが240fpsを切ることはなく、「PUBG」は180fps付近をキープしていた。ミドルクラスのGPU「NVIDIA GeForce GTX 1660」を使った環境では、フルHD(1920×1080)解像度/ウルトラ設定の「PUBG」のフレームレートが100fpsほどだったので、本機の抜きん出たパフォーマンスがわかっていただけるだろう。
こちらは、グラフィック性能を計測するベンチマークプログラム「3DMark」の結果。DirectX 11対応ゲームを想定した「Fire Strike」は27011、DirectX 12対応ゲームを想定した「Time Spy」は12902と、最先端のゲームパフォーマンスを備えていることがわかる
冷却システムが選べる
「AORUS GeForce RTX 3060 Ti」シリーズもチェック!
「NVIDIA GeForce RTX 3070」のワンランク下となるミドルハイクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti」を搭載したグラフィックボードには、上位モデルの「AORUS GeForce RTX 3060 Ti MASTER 8G」と、下位モデルの「AORUS GeForce RTX 3060 Ti Elite 8G」という2機種がラインアップされている。世界的に人気のある「NVIDIA GeForce RTX 3070」は品薄で入手しづらいため、場合によっては、こちらを選択するのもアリだろう。
なお、この2機種の主な違いは冷却システム。「AORUS GeForce RTX 3060 Ti MASTER 8G」は本記事でレビューした「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」と同じ、3基の100mmファンをスタックした「Max-Coveredクーリング」を搭載するのに対し、「AORUS GeForce RTX 3060 Ti Elite 8G」は3基の80mmファンをスタックさせずに並列搭載した「WindForce 3Xクーリング」を採用している。冷却システムが簡易な分、価格が抑えられているので、冷却性能を求めるか、コストパフォーマンスを求めるか、ニーズに応じて適切なモデルをチョイスしたい。
ディスプレイ
27型WQHD(2560×1440)
「AORUS FI27Q-X」240HzのSuper Speed IPSパネル採用。高速・高画質でゲームを楽しめ!
前章で見たように、「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」は、「レインボーシックス シージ」や「PUBG」などeスポーツシーンで人気のゲームを、WQHD(2560×1440)の高解像度かつ180fps以上のハイフレームレートでスムーズに動作させられた。しかし、この性能を満喫するには、入力されたフレームを欠落させることなく表示できる高性能なディスプレイが必要となる。そこで注目したいのが、240Hzの高リフレッシュレートに対応した最新の27型WQHDゲーミングディスプレイ「AORUS FI27Q-X」だ。
240Hz駆動のなめらかさは、まさに異次元! それでいて映像も美しい
「AORUS FI27Q-X」の特徴は、液晶パネルに、高速性と高画質をあわせ持ったSuper Speed IPSパネルを採用している点だ。IPSパネルは一般に、視野角や色再現性にすぐれているものの、応答速度が遅く、ゲーミングディスプレイには不向きとされてきた。しかし、本機が採用するSuper Speed IPSパネルはこの課題をクリアし、0.3ms(MPRT)という高速な応答速度を実現。もちろん、IPSパネルだけあって、視野角は上下左右178°と広く、色再現性はWeb標準のsRGBよりも広いAdobeRGBを100%カバーしている。驚くほどなめらかなグラフィック描画と、美しい映像を存分に堪能できるのだ。
Super Speed IPSパネルを採用した「AORUS FI27Q-X」は、AdobeRGBで100%、sRGBに至っては142%カバーするほどの高い色再現性を備えている。10ビット(8ビット+FRC)表示や「DisplayHDR 400」にも対応しているので、表示の美しさはプロのクリエイティブ環境でも十分使えるレベルにある。また、Super Speed IPSパネルは視野角が広く、ほぼ真横から見ても明るさやコントラストが落ちないのも魅力だ
勝率アップに有効。ゲームを有利に進められる支援機能
ゲームをプレイしやすくする支援機能が豊富なのも「AORUS FI27Q-X」の魅力だ。特に、NVIDIAのGPUと連動し、グラフィックボードから出力されるフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートを動的に同期させる「NVIDIA G-SYNC テクノロジー」はぜひ活用したい機能と言える。
※写真はイメージですパソコンから出力されるフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートが一致しないと、映像がズレたり、カクついたりするティアリングやスタッタリングが起こりがち。しかし、ディスプレイに入力されるフレームレートとディスプレイのリフレッシュレートを動的に同期する「NVIDIA G-SYNC テクノロジー」を搭載した「AORUS FI27Q-X」なら、こうした問題は起こらない
このほか、映像の暗部を明るく持ち上げる「ブラックイコライザー 2.0」や、残像感を軽減する「エイムスタビライザー」、画面中央に照準を表示する「クロスヘア」といった機能も搭載。プレイするゲームに合わせてこうした機能を上手に利用すれば、普段より勝率を高められるだろう。
「ブラックイコライザー 2.0」は、画面を1296分割して暗部を明るくしてくれる機能。暗闇に隠れた敵を見つけ出すのに役立つ。いっぽうの「エイムスタビライザー」は、フレームの間に黒を挿入することで、映像の残像感を軽減する機能。高速に動いてもクリアな視界を確保できる
ゲームの興奮を高めるLEDイルミ機能
続いて、「AORUS FI27Q-X」の外装をチェックしていこう。背面デザインは、翼を広げたハヤブサをモチーフとしたもの。ディスプレイを支えるスタンド背面の「AORUS」ロゴと左右の翼部分にLEDを内蔵しており、発光が可能だ。発光カラーや発光パターンは、LED統合制御ソフト「GIGABYTE RGB Fusion 2.0」を使って制御できる。
また、正面左右に向かって足を広げたスタンドは、人間工学に基づいて設計されたエルゴノミクスデザインとなっており、チルトや昇降、スイーベルはもちろん、画面を90°縦回転させられるピボットにも対応するなど、柔軟な調節が可能だ。
翼を広げたハヤブサをモチーフとした背面デザインは、やんちゃで力強さを感じさせるもの。スタンドは、前方5°/後方21°まで画面を倒せるチルト、最大130mmの範囲で上下させられる昇降、左右20°ずつのスイーベルに加え、画面を90°縦回転させられるピボットにも対応している
専用のユーティリティソフト「OSDサイドキック」をパソコンにインストールして、「AORUS FI27Q-X」とUSB接続すれば、OSDメニューをパソコン上で操作できるのもありがたい。行った設定はリアルタイムに反映されるため、画質調整が行いやすかった
必要十分以上のスペック。
165Hz駆動の27型IPSモデルもラインアップ!
ここまで、240Hzの高リフレッシュレートに対応した「AORUS FI27Q-X」をチェックしてきたが、本機はかなりハイスペックなディスプレイであるため、ミドルクラスGPUを搭載したグラフィックボードを使用している人はその性能を持て余してしまうだろう。そんな場合は、「AORUS」の27型WQHDディスプレイの中でも、1.0ms(MPRT)の応答速度と165Hzの高リフレッシュレートに対応した通常のIPSパネルモデル「AORUS FI27Q-P」や「AORUS FI27Q」をチョイスしたい。
これら2機種の主な違いは、前者が最新の伝送モード「HBR3」に対応したDisplayPort1.4を搭載するのに対し、後者はひとつ古い「HBR2」をサポートしたDisplayPort1.2の搭載になる点。なお、ゲーム支援機能については、「AORUS FI27Q-X」とほぼ同等(「AORUS FI27Q」では一部旧バージョンを採用)なので、ゲーミングディスプレイとして不足はない。
まとめ「AORUS」ブランドで“武装”して、
eスポーツで勝利をつかもう
家にいる時間が増えたことで、PCゲームを楽しむようになったり、プロゲーマーのゲーム実況を見る機会が増え、“憧れのプレイヤーのように勝ちたい”と強く思うようになった人も多いだろう。しかし、ただゲームの腕を磨くだけでは勝てないのがこの世界。処理負荷の大きなゲームをスムーズに、そしてストレスなくプレイできる環境を整えることも重要だ。
そんな時、GIGABYTEのゲーミングブランド「AORUS」の製品は勝利をつかむための武器となる。今回、「Max-Coveredクーリング」を搭載したグラフィックボード「AORUS GeForce RTX 3070 MASTER 8G」と、高速性・高画質を両立したゲーミングディスプレイ「AORUS FI27Q-X」を使用してみたが、組み合わせの相乗効果もあり、普段より有利にゲームをプレイすることができた。総合ゲーミングブランドである「AORUS」には、これら以外のゲーミングデバイスも揃っているので、「PCゲームを存分に楽しみたい」「eスポーツで勝利をつかみたい」と考えている人はぜひとも導入を検討してほしい。