2021年4月に登場した、ダイソンの最新モデル「Dyson Omni-glide」。新設計された「Omnidirectional Fluffy™(オムニディレクショナル フラフィ)クリーナーヘッド」を採用することで、ダイソンで最も操作性のよい※1コードレス掃除機になっているというが、はたしてその実力やいかに?
バッテリーを内蔵し、サッと取り出して掃除できることから、昨今の掃除機市場において主流となっているコードレス掃除機。各社から発売されるモデルは年々増え続けているが、なかでも近ごろ人気となっているのが「軽量モデル」である。実際、価格.com「掃除機」カテゴリーの「コードレス掃除機」人気売れ筋ランキングを見ても、上位20位以内に2kg以下の軽量モデルが16製品もランクインしているほどだ(2021年3月15日時点)。
まさしく軽量化がコードレス掃除機のトレンドになっていると言えるが、それだけに、「軽いモデルを選べば使いやすいのだろう」と考えている人も多いのではないだろうか? ところが、掃除機選びにおいては「本体の軽さ」だけでなく、軽い力で自由自在に動かせて、掃除の手間を減らしてくれる「操作そのものの軽さ」も、使いやすさの重要なポイントとなってくるのだ。
そんな「操作そのものの軽さ」を徹底的に追求し、これまでのコードレス掃除機とはひと味違う取り回しのよさを実現したのが、2021年4月に登場した、ダイソンの最新モデル「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)」である。その最大の特徴はその名の通り、クリーナーヘッドを「あらゆる(Omni)方向に動かせる(glide)」ことにある。
「Dyson Omni-glide」で家中を掃除
電源をオンにしてから、家中を掃除。なめらかな動きが見てとれるだろう
百聞は一見にしかず、ということで実際に「Dyson Omni-glide」を使って家中を掃除した動画を確認してみてほしい。
クリーナーヘッドを動かしてみて最初に感じたことは、これまでの掃除機とは明らかに操作感が異なること。一般的な掃除機では、基本的に直線的な動きしかできないものだが、「Dyson Omni-glide」は手首を軽く返すだけでクリーナーヘッドが360°くるくると動き、あらゆる角度へ自在にスライドできる。あまりにも自由に動かせるので、掃除することが楽しくなってくるほど。実際、動画のような8の字の動きも、手首に負担がかかることなく軽い力で行えた。
クリーナーヘッドがフレキシブルに動かせる利点のひとつは、狭い場所も素早く掃除できることだろう。たとえば、動画のように入り組んだダイニングテーブルの足回りも、椅子を動かすことなくスイスイと掃除が行えるため、いつも以上に素早く掃除することができた。また、これまで何度も前後に動かして掃除をしていた棚の下や柱周りなどでは、クリーナーヘッドを横向きにスライドすることで隅のホコリが吸い取れるため、効率的な掃除が行える。さらに、曲面のあるトイレなどもなかなか掃除が行き届きにくいところだが、そんなところでも向きを変えず、思った通りにクリーナーヘッドが追従してくれるため、ホコリをラクに取り除くことができた。
ほかにも、ベッドの下など、家中を掃除してみたが、広い範囲を効率よくキレイにできるため、ストレスなく掃除できて、掃除の時間も圧倒的にスピーディー。軽い力でクリーナーヘッドを全方向に動かせるメリットは想像以上に大きく、これまで感じていた「掃除機かけなきゃ」という面倒臭さから解放されたような気分だった。
クリーナーヘッドの向きを縦にすれば、ラックの裏や壁と鉢との間といった狭い隙間にもスルッと入り込み、スムーズに掃除できる。いちいち家具などを動かさずに済むのでストレスも減り、“面倒だからここは掃除しなくていいや”ということも少なくなるはずだ
180°フラットに寝かせられる※2「Dyson Omni-glide」は、ベッドや棚下の狭いスペースもスムーズに掃除できる。一番厚みのある個所でも実寸9.5cmとスリムなため、12cmほどの隙間しかないベッド下にもすんなりと入り込み、溜まっていたホコリを取り除けた
ゴミ同時吸引テスト
どれだけ自由に動かせたとしても、ゴミをちゃんと吸引できないようでは掃除機としての意味がない。そこでフローリングに、大きなゴミに見立てたフェルト玉と小さなゴミに見立てた重曹を「ロの字」にまき、同時に吸引できるか実験してみたが、結果はご覧の通り。上下左右どの方向に動かしても、大小のゴミをとりこぼすことなくワンストロークでパワフルに吸引してくれた