キャンプ、DIY、非常時など多彩なシーンで活躍 ポータブル電源のリーディングカンパニー、Jackeryが手がける 新製品「Jackery ポータブル電源 Ace1500」の魅力に迫る

ポータブル電源市場のリーディングカンパニーであるJackery(ジャクリ)から、2021年4月、新フラッグシップモデルとなる大容量・高出力モデル「Jackery ポータブル電源 Ace1500」が発売された。1,488Wh/413,400mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、定格1,800W/瞬間最大3,600Wの大出力に対応する本機のキャッチコピーは「できること、ふやそう。」 。大容量化・高出力化によってポータブル電源の実用性がどれだけ向上したのか、じっくりと確かめてみよう。

スペックさらなる大容量・高出力を実現した新フラッグシップモデル「Jackery ポータブル電源 Ace1500」の魅力とは?

大容量のバッテリーを備え、外出先などでも電気製品が使える「ポータブル電源」。人ごみを避けられるアウトドアアクティビティが注目を集めていることや、防災意識が高まっている昨今の状況から、導入する家庭が増えているという。なかでも注目したいのが、Apple出身のバッテリーエンジニアらによって2012年にアメリカ・シリコンバレーで設立された、ポータブル電源市場のリーディングカンパニー、Jackery(ジャクリ)の最新モデル「Jackery ポータブル電源 Ace1500」だ。

「できること、ふやそう。」をキャッチコピーに掲げ、2021年4月に発売された本機は、1,488Wh/413,400mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、定格1,800W/瞬間最大3,600Wの高出力に対応。従来のフラッグシップモデル「Jackery ポータブル電源 1000」も1,002Wh/278,400mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、定格1,000W/瞬間最大2,000Wの高出力を誇っていたが、「Jackery ポータブル電源 Ace1500」は、それを大きく上回るバッテリー容量と高出力を実現。より幅広い電気製品を長時間動作させられるようになった。

Jackeryポータブル電源Ace1500

従来機「Jackery ポータブル電源 1000」と比較し、バッテリー容量が1,002Wh/278,400mAhから1,488Wh/413,400mAhへ、出力が定格1,000W/瞬間最大2,000Wから定格1,800W/瞬間最大3,600Wへと大幅に増大した「Jackery ポータブル電源 Ace1500」。新たに“Ace”の名が冠されていることからもわかる通り、容量&出力の大きな1台に仕上がっている

「Jackery ポータブル電源 Ace1500」の基本スペック
容量 約1,488Wh/413,400mAh
定格出力 1,800W
瞬間最大出力 3,600W
AC出力 100V/18A×3(60Hz)
DC出力 12V/10A×1
USB出力 USB-Type-Aポート×2、USB-Type-Cポート×1
DC入力 48V=6.25A(12-51V対応)
サイズ 約355(幅)×265(奥行)×253(高さ)mm
重量 約15kg

※製品仕様は販売時期によって若干異なる場合がございます。予めご了承下さい。

本体サイズは、約355(幅)×265(奥行)×253(高さ)mm、重量は約15kg。重さはそれなりにあるが、1,488Wh/413,400mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを備えていることを考えると、比較的コンパクトなサイズ感に収まっている。天面のハンドルを持てば男女問わず無理なく持ち運べるはずだ。

小型サイズのモバイルバッテリーとの大きな違いは、USBポート経由でのDC(直流)出力だけでなく、AC(交流)出力も可能である点。AC出力は家庭用コンセントの波形と同じ「純正弦波」に対応しているので、力率改善回路(PFC)を搭載したパソコンなどの精密機器も安心して動作させられる。「自宅のコンセントを持ち運べる」と理解してもらえればいいだろう。

Jackeryポータブル電源Ace1500 Jackeryポータブル電源Ace1500
Jackeryポータブル電源Ace1500

本製品は、バッテリー容量に比して、本体サイズや重量が抑えられている。決して「片手で軽々と」とはいかないが、天面にハンドルが設けられているので、クルマの荷室に積み込んだり、家の中で置き場所を変えたりなど、ちょっとした移動なら苦にならない。また、グレーにオレンジの差し色を合わせた、アウトドアシーンで映えそうなカラーリングも好印象

搭載する出力端子は、DC出力がUSB Type-Aポート×2(うち1ポートは急速充電規格のQuick Charge対応)、USB Power Delivery対応のUSB Type-Cポート×1に加え、シガーソケット×1の計5系統、AC出力が100VのACコンセント3系統となる。このすべての端子を同時に使って最大7台の機器へ給電が可能だ。本体充電(入力)には、付属のACアダプターだけでなく、車載のシガーソケットや、後述するJackery製のソーラーパネルが利用できる。

さらに、「Jackery ポータブル電源 Ace1500」では、新技術「Twin Turbo(ツインターボ)システム」を搭載。充電効率が大幅に向上しただけでなく、ACアダプターを2本(同梱されるACアダプターは1台)挿すことで、バッテリーゼロの状態からフル充電まで最短3.5時間の高速充電が可能となった。1,488Wh/413,400mAhの超大容量バッテリーをわずか3.5時間でフル充電できるというのは驚異的。「急にキャンプの予定が入った」「充電を直前まで忘れていた」などという場合でも、あわてず、焦らず、余裕を持って対応できる。

Jackeryポータブル電源Ace1500

インターフェイス面では、入力端子が2ポート用意されたのが注目ポイント。2本のACアダプターを同時に使用して、最短約3.5時間の高速充電が行えるのだ

Jackeryポータブル電源Ace1500 Jackeryポータブル電源Ace1500

使用したい機器を出力端子に接続したら、端子のそばにあるボタンを押すだけと、使い方も簡単。新搭載のカラーモニターでは、バッテリー残量や入出力の状況だけでなく、使用機器の電圧や充電状況なども確認できる。

Jackeryポータブル電源Ace1500

本機は、内部バッテリーが安全に動作するよう、過充電や過放電からの保護、温度管理などを行うバッテリーマネジメントシステム(BMS)を搭載。これは、電気自動車で採用されているBMSと同様のシステムだという。充放電のサイクルの寿命が長く、800回以上の充放電に耐えられるように設計されているのもポイントだ

アウトドア大容量・高出力だから、幅広い電気製品が使えてアウトドアレジャーが快適!

大容量・高出力を実現した「Jackery ポータブル電源 Ace1500」において最も気になるのは、「どんな電気製品が使えるのか」ではないだろうか。というわけで、論より証拠。実際のキャンプに「Jackery ポータブル電源 Ace1500」を持ち出して、その実用性をチェックしてみた。

普段とは異なる「不自由さ」を楽しむのもキャンプの醍醐味のひとつだが、やっぱり電気製品が使えると、快適さが飛躍的に高まる。たとえば、炊事。屋外での料理は使用できるスペースや調理器具が限られるため、どうしてもバーベキューやカレーなどの定番メニューになりがちだが、「Jackery ポータブル電源 Ace1500」があれば、従来モデルでは使用できなかった2口IHクッキングヒーターも使用可能。いっぽうの口でパエリアを調理しながら、もういっぽうの口でステーキを焼き、いつもよりワンランク上の、手の込んだ“キャンプ飯”ができあがった。

Jackeryポータブル電源Ace1500

「Jackery ポータブル電源 Ace1500」の定格出力が1,800Wなので、各口700W出力の2口IHクッキングヒーターを使ってみた。2口のIHクッキングヒーターが使えると一度に調理できるメニューが増えるので、時短にもつながる。炭火や焚火の火起こしや始末の必要がないのもラクだ。いつもよりアウトドアアクティビティに多くの時間を割けた

Jackeryポータブル電源Ace1500

風や鳥のさえずりをBGMに、食後はコーヒーメーカーで淹れたてのコーヒーを楽しむ。ポータブル冷蔵庫も使えるので、要冷蔵のスイーツを楽しみながらリラックスタイムを堪能できた

Jackeryポータブル電源Ace1500

そのほとんどが定格出力1,000Wを超える、ヘアドライヤーが使えるのもありがたい。川遊び時に濡れてしまった髪を乾かせず、「しかたない」とあきらめていたが、これなら安心。サッとブローして、アウトドアレジャーの貴重な時間を心地よく過ごせた

Jackeryポータブル電源Ace1500

USB Type-Aポート×2、USB Type-Cポート×1、ACコンセント×1を使って、キャンプメンバー3人のスマートフォンやタブレット端末を同時に充電。AC充電器やシガーソケット対応の充電器があれば最大7台まで同時に充電できるので、複数人でキャンプなどに出かける際にはとても便利だ

Jackeryポータブル電源Ace1500

楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。気づけば日が落ちナイトキャンプとなったが、アウトドア用のランタンに、「Jackery ポータブル電源 Ace1500」から電源を取ったLED照明をプラスすれば、普段とは違った幻想的な雰囲気に。カセットボンベやガソリンを使った発電機とは異なり、排気がなく騒音もほぼないので、テント内でも照明が取れるうえ、隣のキャンパーに気兼ねする必要もない

多彩な活用シーン一家に1台あれば、車中泊からDIY、災害時まで幅広く活用できる

もちろん、「Jackery ポータブル電源 Ace1500」が活躍するのはアウトドアレジャーだけではない。たとえば、最近注目されている車中泊の際には、車内で快適に過ごせる電気毛布や扇風機が利用できるうえ、自動車のシガーソケットからの本体充電も行える。燃料を必要とする発電機よりも安全なほか、バッテリーを冷却するファンが回る音がわずかに聞こえるとはいえ、静かで排気もないため、就寝時も安心。車載用の小型冷蔵庫はもちろん、夜は照明機器などが使えるのもいい。

Jackeryポータブル電源Ace1500

注目度が高まっている車中泊でも「Jackery ポータブル電源 Ace1500」は便利に活用できる。小型冷蔵庫、照明機器、扇風機、電気毛布、ノートPCなど、さまざまなアイテムを持ち込んで、車内での時間をより快適に過ごせるのだ

また、電動ドライバーや研磨機などを使った屋外でのDIYを楽しんだり、万が一の災害(停電)時に電源を確保したりと、その応用範囲は広い。停電時を想定し、定格消費電力110Wの冷蔵庫を何時間稼働できるかを検証してみたところ、約24時間使えることがわかった。万が一の停電時でも丸1日は冷蔵庫が使用できるのは心強い限りだ。なお、電気の復旧に数日間を要したとしても、車載のシガーソケットや別売りの「Jackery SolarSaga 100」を使ってバッテリーを充電すれば、さらに多くの電源を確保できる。今やライフラインのひとつとなったスマートフォンを繰り返し充電できるだけでも、災害時の心の余裕は大きく変わってくるだろう。

Jackeryポータブル電源Ace1500

「Jackery ポータブル電源 Ace1500」はDIYでも大活躍。電動ドライバーや研磨機をはじめとする電動工具が屋外でも使えるので、作れる物の幅がグンと広がるとともに、仕上がりの精度も高まる

Jackeryポータブル電源Ace1500

停電時を想定し、定格消費電力110Wの冷蔵庫に何時間給電できるかを確かめてみた。結果は約24時間と、丸1日冷蔵庫が使えた。収納した食品をダメにすることなく、電気の復旧を待てるのはとてもありがたい

Jackeryポータブル電源Ace1500 Jackeryポータブル電源Ace1500

車載のシガーソケットや、「Jackery SolarSaga 100」(別売り)からの本体充電が可能なので、停電が数日間続いた時の電源確保も可能だ。「Jackery ポータブル電源 Ace1500」を導入する際には、あわせて「Jackery SolarSaga 100」の購入もぜひ検討してみてほしい

まとめできることが増える、実用性に長けたポータブル電源

「Jackery ポータブル電源 Ace1500」のキャッチコピーは、「できること、ふやそう。」。実際に本機を使ってみると、従来モデルからの大幅な大容量化、高出力化によって、使える電気製品の幅や使用時間は確かに広がり、より幅広いシーンで活用できる1台になっていた。キャンプや、車中泊、DIYなどに持ち出せば、屋外でできることが格段に増えるのだ。もちろん災害時の備えにもなるが、「いざという時に使えればいい」と、クローゼットの奥にしまっておいてはもったいない、素直にそう感じた次第だ。バッテリーの容量や出力がスペックアップすることで、より多彩なシーンで活躍できる1台に進化した「Jackery ポータブル電源 Ace1500」。一家に1台、導入してみてはいかがだろうか。

この記事は2021年05月14日の情報を基にしております。
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