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アルミニウム削り出しのスタイリッシュ&コンパクトボディ さらにクリエイティブを楽しむ!コンバーチブルノート「HP ENVY x360」で

HPのプレミアムノートシリーズ「ENVY(エンヴィ)」と言えば、高いデザイン性とハイスペックを備えながら、比較的手が届きやすい価格を実現したノートPCとして人気のシリーズだが、その中でも今回は、液晶ディスプレイを360°回転させて、使用シーンに適したスタイルで使えるコンバーチブルノート「HP ENVY x360」に注目。デザイン性や堅牢性にすぐれたボディから、パフォーマンス、使い勝手までを詳細にレビューしていこう。

ボディデザイン省スペースで使えるスタイリッシュなアルミニウムボディ

高いデザイン性とハイスペックを備えながら、比較的手が届きやすい価格を実現したことで人気のHPのプレミアムノートシリーズ「ENVY(エンヴィ)」。なかでも注目したいのが、液晶ディスプレイを360°回転させて、使用シーンに合わせて最適なスタイルで使えるコンバーチブルノート「HP ENVY x360」だ。本機には、持ち運びにすぐれた13.3型と、生産性にすぐれた15.6型の2サイズがラインアップされる。

まずは見た目のデザインだが、実物を目の前にしてまず驚いたのは、フットプリント(接地面積)の小ささ。狭額ベゼルを用いた画面占有率約88%のディスプレイを採用することで、13.3型は一般的な11.6型のノートPCと、15.6型は一般的な14型のノートPCと、それぞれワンランク小型のモデルとほぼ同等のフットプリントを実現しているのだ。フットプリントが小さいので、カフェや新幹線の車内など、狭いテーブルの上でも作業しやすいだろう。また、「HP ENVY x360」の特徴のひとつともなっているアルミニウム削り出しのボディは、高級感が漂い、質感・剛性ともに高い。これなら、外出先でも人目をはばかることなくパソコンを広げることができるし、急いでいる時に少々乱暴にカバンに収納しても安心だ。

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

HPのコンバーチブルノート「HP ENVY x360」。持ち運びにすぐれた13.3型(写真左)と、生産性にすぐれた15.6型(写真右)の2サイズをラインアップしており、用途に合わせて選べる。なお、今回のレビューでは、「AMD Ryzen™ 5 4500U」、8GBメモリー、NVMe接続の256GB SSDを搭載した13.3型の「スタンダードモデル」を活用する

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

カラバリは、15.6型が「ナイトフォールブラック」の1色、13.3型が「ナイトフォールブラック」(写真左)、「ナイトフォールブラック×モダンウォルナット」(写真中央)、「セラミックホワイト」(写真右)の3色展開となっている。オーソドックスな「ナイトフォールブラック」や「セラミックホワイト」は誰でも使いやすく、パームレストが木目調の「ナイトフォールブラック×モダンウォルナット」は、人とは少し違う個性を演出できるだろう

動画でCHECK「HP ENVY x360」の天板は、メタルボディならではのソリッドなたたずまいで、装飾を排したミニマルなデザインに、「hp」のプレミアムロゴがあしらわれている。シンプルだからこそ素材の上質さが際立つ、秀逸なデザインだ

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

パームレストの質感も高く、さらさらとした手触りが心地よい。長時間タイピングした際に、ベタつきが少ないのもうれしいポイントだ

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」 コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

上左右だけでなく、液晶下部のベゼルも細くした4辺狭額縁デザインによって、ボディの幅と奥行をできる限り短くしている。これによって13.3型は一般的な11.6型ノートPCと、15.6型は一般的な14型ノートPCとほぼ同等のフットプリント(接地面積)を実現。カフェなどの狭いテーブルの上でも作業しやすい

また、液晶ディスプレイが360°回転するコンバーチブル機構を備え、使用シーンや用途に応じて液晶ディスプレイを回転させることで、ラップトップ/スタンド/タブレット/テントモードの4つのモードで使用することができる。このうち、一般的なノートPCと同じように使う「ラップトップモード」では言うまでもなく、キーボードを生かしてメールや資料作成などが効率的に行える。また、Webサイトなどをタッチ操作しながら閲覧したい時は、キーボード面を下にして、液晶ディスプレイを立てた「スタンドモード」に。液晶ディスプレイを360°回転させた「タブレットモード」は、電子書籍の閲覧や、4096段階の筆圧検知に対応したスタイラスペン「HP MPP アクティブペン」(別売)を使ってのメモ書きやイラスト描きに適している。さらに、ヒンジを上にして立てた「テントモード」に変形させれば、奥行きの狭いスペースにパソコンを置いて、動画などを楽しめる。

「HP ENVY x360」は、ヒンジ部を中心に画面を回転させることで、4つの異なるモードで使用できる。用途に合わせてピッタリなスタイルを選択しよう。仕事をする時は「ラップトップモード」、リラックスしながら動画を見る時は「スタンドモード」など、オン/オフで活躍してくれるはずだ

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

液晶画面はタッチ操作に対応しており、4096段階の筆圧検知に対応したスタイラスペン「HP MPP アクティブペン」(別売)を使えば、紙に限りなく近い感覚でメモを取ったり、イラストを描いたりできる。ペン先の動きに対するレスポンスや追従性も申し分ない

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」 コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

キーボードには、JIS配列84キーのアイソレーションキーボードを採用。コンパクトなボディながら、キーピッチは約19mmのフルサイズを確保しており、ゆったりと両手を置いて気持ちよくタイピングできた。しっかりとしたクリック感もあり、使いやすいキーボードという印象だ

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

外部インターフェイスは、左側面にマイク/ヘッドホン・コンボ・ジャック×1、USB3.0 Type-Aポート×1、Power Deliveryに対応したUSB Type-Cポート×1を、右側面にUSB3.0 Type-Aポート×1、MicroSDメモリーカードスロット×1を備えている。最新のUSB Type-Cポートのみならず、まだまだ出番の多いUSB Type-Aポートもしっかり装備しているのはありがたい

実用性第3世代「Ryzen™」搭載。
普段使いからクリエイティブ用途までサクサク快適に

続いて、「HP ENVY x360」の処理性能をチェックしていこう。今回検証に使用したのは、AMDの「Ryzen™」プロセッサーの第3世代にあたる「AMD Ryzen™ 5 4500U」を中心に、8GBメモリー、高速なNVMe接続の256GB SSDを備えた13.3型の「スタンダードモデル」。メインマシンとして多用途で使用するにおいて不足のない構成のモデルだ。実際、パソコンの総合的な処理性能を測る定番のベンチマークプログラム「PCMark 10」を実行したところ、一般的な使用を想定した「Essential」テスト、ビジネスアプリの使用を想定した「Productivity」テスト、写真や動画の編集作業を想定した「Digital Contents Creation」テストのすべての項目で快適さの目安となるスコアをクリアした。また、実使用においてもパフォーマンスに不満はなく、パソコンの起動やスリープからの復帰も数秒で終わるうえ、動画のエンコードやマルチタスク作業など、パソコンに負荷のかかる作業もサクサク快適に行えた。普段使いからクリエイティブ作業まで、幅広い用途で活躍してくれそうだ。

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

定番のベンチマークプログラム「PCMark 10」を使って13.3型「スタンダードモデル」をチェックしてみたところ、トータルスコアが「4431」という結果に。基本性能を示す「Essential」は4100、ビジネスアプリのパフォーマンスを示す「Productivity」は4500、コンテンツ制作作業でのパフォーマンスを示す「Digital Contents Creation」は3450が「快適さ」の目安となるが、「HP ENVY x360」はすべての項目でこの基準をクリア。バランスのよい性能を備えたマシンであることがわかった

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

続いて、ストレージのデータ転送速度を計測するベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」を試してみた。シーケンシャルリードは3578.48MB/s、シーケンシャルライトは2343.18MB/sと、高速なNVMe接続のSSDの性能をしっかりと発揮。OSやアプリの起動、データの読み書き時などでレスポンスのよさを実感できるだろう

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

実使用におけるパフォーマンスを確かめるべく、グラフィック処理能力が求められる動画のエンコード作業を実施してみた。H264形式の約23分のフルHD動画をH265形式にエンコードしたところ、いつもは30分以上かかってしまうところが約21分で変換が完了。これだけ頼もしいパフォーマンスなら、写真や動画をひんぱんに編集するクリエイティブユーザーも重宝することだろう

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

OSの起動時間も約9.07秒と高速。パソコンを使いたいと思った時に、すぐに作業を始められるのがうれしい

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

各種ベンチマークテストにおける良好な結果と、実使用時の体感に大きな乖離はなく、マルチタスク処理など、パソコンに負荷のかかる作業が快適に行えた

処理性能「Windows Hello」で安全かつスピーディーにログイン。
使い勝手も◎

最後に、「HP ENVY x360」の細かな使い勝手をチェックしていこう。「HP ENVY x360」は「Windows Hello」による指紋認証に対応しているため、OSへのサインインがスピーディーかつ安全に行えるほか、Webカメラをオフにする物理シャッターを備えるなど、プライバシーにも配慮されている。特に、持ち運びに適した13.3型はカフェなどの外出先で使用する機会が多いはずなので、セキュリティ機能が充実しているのは安心感が高い。このほか、Wi-Fi 6対応の高速なワイヤレス通信や、約30分の充電で約8時間使用できる急速充電に対応するなど、ストレスを感じない使い勝手が実現されている。

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」 コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

「Windows Hello」による指紋認証に対応、パスワードの入力は必要ない。指紋リーダーも一目でわかるので、ログインに迷うことはないだろう。OSへのサインインがスピーディーかつ安全に行える。顔認証とは異なり、マスクを付けた状態でも利用できるのでこのご時世には重宝するだろう。前述のとおり、立ち上がり時間が早いため、指紋認証と合わせてすぐに作業が始められる

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」 コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

Webカメラをオフにする物理シャッターに加え、ワンタッチでマイクをミュートにできる「マイクミュート」キーを装備。自宅でWeb会議に参加している際に、電話がかかってきたり、インターホンが鳴ったりしてもすぐにマイクをミュートにできる

コンバーチブルノート「HP ENVY x360」

約30分の充電で約8時間使用できる急速充電に対応しているので、出かける前に充電を忘れていたことに気が付いても、身支度を整えている間に充電できる。なお、フル充電すれば、最大約17時間の長時間使用が可能だ

まとめオンオフ問わず使える、
クリエイティブシーンにもピッタリなスキのない完成度

持ち運びにすぐれた13.3型と、生産性にすぐれた15.6型の2サイズをラインアップした「HP ENVY x360」は、狭額ベゼルを用いた画面占有率約88%のディスプレイを搭載することで、いずれもワンサイズ下のノートパソコンとほぼ同等のフットプリントを実現。また、CPUにはAMDの第3世代APU「Ryzen™」プロセッサーを、ストレージには高速なNVMe接続のSSDを採用し、処理速度にも何ら問題はなく、クリエイティブ用途にも十分に対応できる。またボディのコンパクトさしかり、処理性能しかり、使い勝手しかり、コンバーチブルノートとして欠点らしい欠点が見当たらないのだである。オン/オフ問わず使える、ハイスペックかつスタイリッシュなノートPCを探している人にとって、「HP ENVY x360」が有力な選択肢のひとつになるのは間違いないだろう。

HP ENVY x360(スタンダードモデル)の主なスペック

HP ENVY 13 x360
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HP ENVY 15 x360
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OS Windows 10 Home 64bit
CPU AMD Ryzen™ 5 4500U
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD (PCIe NVMe) 512GB SSD (PCIe NVMe)
液晶ディスプレイ 13.3型フルHD IPS液晶、光沢 15.6型フルHD IPS液晶、光沢
外部インターフェイス 電源ポート×1、USB Type-Cポート×1、USB 3.1 Type-A ポート×2、MicroSDメモリーカードスロット×1、ヘッドホン出力/マイク入力端子×1 電源ポート×1、USB Type-Cポート×1、USB 3.1 Type-A ポート×2、SDメモリーカードスロット×1、HDMI×1ヘッドホン出力/マイク入力端子×1
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi6)
本体サイズ 約306(幅)×194(奥行)×16.5(高さ)mm 約358(幅)×230(奥行)×18.9(高さ)mm
重量 約1.25s 約2s
バッテリー駆動時間 最大約17時間
この記事は2021年06月16日の情報を基にしております。