新設計有機ELパネルやワイドスピーカーを新搭載 パナソニック「4K有機ELビエラ」最上位モデル 「JZ2000シリーズ」の画質・音質はついにここまで来たぞ!

パナソニックから2021年モデルとなる4K有機ELビエラ2シリーズ5機種と、4K液晶ビエラ3シリーズ6機種の計11機種が発表された。本特集では、ラインアップの最上位に位置づけられる4K有機ELビエラ「JZ2000シリーズ」に注目。圧倒的な高画質・高音質を実現していた2020年モデル「HZ2000シリーズ」からどこまで進化を遂げているのか、画質・音質に加え、使い勝手の向上にも着目しながら、その完成度の高さを確かめていきたい。

画質独自設計の有機ELディスプレイや多彩な高画質化技術で、ビエラ史上最高画質を実現

2021年4月、パナソニックの4K有機ELビエラと4K液晶ビエラの2021年モデルが発表された。4K有機ELビエラでは、フラッグシップモデル「JZ2000シリーズ」に65V/55V型の2機種が、ミドルハイモデル「JZ1000シリーズ」に65V/55V/48V型の3機種が用意されるほか、4K液晶ビエラでも、フラッグシップモデル「JX950シリーズ」とミドルハイモデル「JX900シリーズ」にそれぞれ75V型の大画面モデルが登場したほか、スタンダードモデル「JX750シリーズ」に65V/58V/50V/40V型の4機種が用意され、計11機種が新たにラインアップに加わった。画面サイズや求める機能、予算に合わせて、これまで以上に「わが家にぴったりなビエラ」が選べるようになったというわけだ。

そんな充実のラインアップの中から、今回注目したのは、4K有機ELビエラの頂点に位置づけられる、フラッグシップモデル「JZ2000シリーズ」。まずは、薄型テレビの一丁目一番地である画質からチェックしていこう。

パナソニック「4K有機ELビエラ」

4K有機ELビエラの新フラッグシップモデルとして登場した「JZ2000シリーズ」。2020年モデル「HZ2000シリーズ」で高く評価された、パナソニックがみずから設計・製造を手がけた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」をさらに進化させ、ビエラ史上最高画質を実現したほか、音質や使いやすさにもさらに磨きがかかっているという

「JZ2000シリーズ」の画質面における最大のトピックは、独自の放熱プレートや、新素材を用いた貼り付け構造によって高輝度化を実現した「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用していること。有機ELパネルはひとつひとつの画素がみずから発光するため、輝度を上げれば上げるほど発光させるためのエネルギー量が増え、それと同時に発熱が増える。そのため、高輝度化と安定した発光を両立させるのが難しいという課題があった。そこでパナソニックは、 一般的な有機ELディスプレイよりも放熱性能の高い「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を独自に開発。従来モデルでは、特別素材の貼り付けシート、特別素材の放熱プレート、バックカバーという構造だったが、「JZ2000シリーズ」では、バックカバー一体型放熱プレートを新素材を用いて貼り付ける構造に改良された。これにより、高輝度化と安定した発光の両立を可能にし、高輝度・高コントラストな有機ELパネルの性能を最大限に引き出せるようになったのだ。

また、「JZ2000シリーズ」では、明るさと色の情報を個別に制御する、パナソニック独自の有機ELパネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」が2021年仕様へとアップグレードするとともに、有機ELビエラ専用の高画質化技術「ヘキサクロマドライブ プラス」がさらに進化。シーンに応じてHDRトーンマッピング処理を動的に変化させるハイブリッドトーンマッピングにより、高輝度域でも色鮮やかな映像を実現している。さらに、シーンに合わせて画質を自動調整する「オートAI画質」も新たに導入し、ビエラ史上最高画質を実現しているという。

※ HDR信号(HDR10/HDR10+)入力時

Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ
パナソニック「4K有機ELビエラ」

「JZシリーズ」は、48V型の「48JZ1000」を除く全モデルにバックカバー一体型放熱プレートを採用。進化した独自のパネル制御技術と組み合わせることにより、昨年モデル「HZ1000シリーズ」と比べてより自由度の高い発光制御を実現している。さらに、「JZ2000シリーズ」は、独自設計のバックカバー一体型の放熱プレートに加えて新素材を用いた貼り付け構造を採用。これにより、一般的な有機ELディスプレイよりも発光性能を向上させた「JZ1000シリーズ」をも上回る高性能化を実現している

Dot ContrastパネルコントローラーPro
パナソニック「4K有機ELビエラ」

明るさと色の情報を分けて制御することで、一般的なパネル制御技術よりも豊かな階調と色彩を表現する「Dot ContrastパネルコントローラーPro」が、2021年仕様へと進化。明部と暗部の階調表現がこれまで以上に向上した

パナソニック「4K有機ELビエラ」

「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」の製造ラインでは、「JZ1000シリーズ」にも施されるホワイトバランスや階調表現の調整に加え 、専用の測定カメラを用いて暗部表現のわずかな乱れも低減する独自のチューニングを実施。これにより、暗部の階調表現がプロクオリティにまで高められている

ヘキサクロマドライブ プラス
パナソニック「4K有機ELビエラ」

パナソニック独自の有機EL専用高画質化技術「ヘキサクロマドライブ プラス」がさらに進化。シーンに応じてHDRトーンマッピング処理を動的に変化させるハイブリッドトーンマッピングにより、高輝度域でも色抜けが起こらず、明部の鮮やかな色をよりリアルに再現できるようになったという※ HDR信号(HDR10/HDR10+)入力時

「JZ2000シリーズ」における明暗表現の進化を確かめるため、漆黒の暗闇に浮かぶ花と、水泳の飛び込みシーンの4K HDR映像を、前モデル「HZ2000シリーズ」と比べてみた。ひと目見た瞬間に感じたのは、明部の色乗りのよさだ。「HZ2000シリーズ」の映像は明るさのピーク感は出ているが、ピーク部分の色がやや淡くなっている印象なのに対して、「JZ2000シリーズ」の映像は輝度ピークを高めながら、花びらの「白」の中に存在する繊細な色のグラデーション をうまく再現できている。「HZ2000シリーズ」の映像も高コントラストで美しいが、ピーク輝度の力強さに加えて繊細な色表現も手に入れた「JZ2000シリーズ」は「HZ2000シリーズ」よりもさらに美しい、というのが率直な感想で、明部の豊かな階調表現によって、奥行き感やリアリティをさらに強く感じることができた。

パナソニック「4K有機ELビエラ」

前モデル「HZ2000シリーズ」と、「JZ2000シリーズ」の明部における違いを確認したのがこちら。「JZ2000シリーズ」のほうが、花びら1枚1枚の階調 と色がよく表現されており、花がより立体的に見えるのがわかるだろう。輝度ピークの高さはもちろん、豊かな階調と色彩を表現する「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」と、有機ELパネル制御技術「Dot ContrastパネルコントローラーPro」の進化が感じられる

いっぽうで、「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」と、有機ELパネル制御技術「Dot ContrastパネルコントローラーPro」の進化は暗部にもしっかりと見て取れた。水泳の飛び込みシーンを表示したところ、選手の背景に映った天井の階調がツブれることなく、その構造まできっちりと見て取れる。そのため、実景に限りなく近いリアルさが生まれ、ピンと張りつめたその場の緊張感まで伝わってくるようである。ディテールの表現力の違いによって、映像全体のリアリティにこれほどの差が生まれるのかと驚き、そして感心した

パナソニック「4K有機ELビエラ」

「JZ2000シリーズ」の映像では暗闇の中にある天井の構造までしっかりと描かれており、それによって全体に奥行き感が生まれている。暗部の緻密な描写が選手の躍動をより一層際立たせているのが印象的だ

オートAI画質
パナソニック「4K有機ELビエラ」

AI技術を用いたシーン認識アルゴリズムでシーンに最適な画質に自動調整してくれるのが「オートAI画質」だ。たとえば、映画の暗いシーンでは細部までコントラスト豊かに描き、晴天のスポーツシーンでは芝生の色まで明るく色鮮やかに表現してくれる。テレビ放送や映画など、100万を超える映像のシーンから構成される学習用データベースを、ディープラーニングを活用してAIが学習し、シーン認識アルゴリズムを生成している

音質ワイドスピーカーを加えた5.1ch+2chスピーカー搭載。映像の中に入り込んだような立体音響を体感

「JZ2000シリーズ」では、画質の進化もさることながら、音質の進化も著しい。前モデル「HZ2000シリーズ」では、本体背面上向きに搭載されたイネーブルドスピーカーを使い、音を天井に反射させることで立体的なサウンドを実現してきたが、「JZ2000シリーズ」では、これに加えて、横から包み込むようなサラウンドを実現するワイドスピーカーを本体左右側面に新搭載。これによって横方向の音の広がりが拡張し、これまで以上に臨場感のあるサラウンドサウンドを楽しめるようになった。

ダイナミックサウンドシステム
パナソニック「4K有機ELビエラ」

3chのフロントスピーカーと、テレビ背面上部に配置したイネーブルドスピーカーに加え、新たに左右側面にワイドスピーカーを搭載した、総合出力125W、5.1ch+2chの「ダイナミックサウンドシステム」を採用する

パナソニック「4K有機ELビエラ」

中央のセンタースピーカーでは、映画やドラマのセリフ、音楽のボーカルなどの音像定位感を高め、クリアなサウンドを実現。ウーハーユニットは、迫力の低音で臨場感を強化する。そして、上部のイネーブルドスピーカーと左右のワイドスピーカーが画面中央に音像を定位させると同時に、音を上下左右に広げることで、部屋中を音で包むような臨場感のある立体音響を実現している

画質検証と同様、前モデル「HZ2000シリーズ」と「JZ2000シリーズ」の音を聴き比べてみたが、横方向の音場は「JZ2000シリーズ」のほうが広いことがすぐに実感できるうえ、音の広がり方も無理なく自然になった印象を受けた。テレビ上部にはイネーブルドスピーカー、左右にはワイドスピーカーと、画面を取り囲むようにスピーカーが配置されることによって、音楽ライブの映像では実際にホールにいるかのように、スポーツ中継では実際にスタジアムで観戦しているかのように、周囲の観客のざわめきまで聴こえてきて臨場感たっぷりに楽しめるのはもちろん、フロントスピーカーのおかげでボーカルやコメンテーターの声もクリアで聴きやすい。別途サウンドバーなどを用意することなく、テレビ単体でこれだけ広がり感のある立体音響を楽しめるのは 「JZ2000シリーズ」の大きなアドバンテージと言っていいだろう。

パナソニック「4K有機ELビエラ」

音楽ライブの映像を視聴してみたが、「JZ2000シリーズ」のほうが音の広がり方が自然で、体全体がサウンドで包み込まれる感覚が強い。重低音から高音までバランスよく鳴り、一般的な薄型テレビの内蔵スピーカーとは一線を画す質の高いサウンドを聴かせてくれた パナソニック「4K有機ELビエラ」 Official髭男dism
2021年2月24日発売
Single『Universe』
CD+Live Blu-ray(特殊スリーブ仕様)
PCCA.06010 / \4,500+税
Dolby Atmos収録
詳しくはこちら

[イヤホンをつけて疑似体験]Dolby Atmos対応4Kビエラ 迫力の立体音響【パナソニック公式】
オートAI音質
パナソニック「4K有機ELビエラ」

シーンに応じて理想的な音場と音質に自動調整する「オートAI音質」を搭載。ニュースでは音を画面中央に定位させて声を聞き取りやすくし、スポーツではスタジアムのように音が広がる臨場感たっぷりの音場に調整してくれる

パナソニック「4K有機ELビエラ」

「オートAI音質」のオン/オフを切り替えてその効果を確認してみたが、シーンに合わせて音像の定位や音の広がり方が変わることがわかる。BGMが流れるニュース映像で「オートAI音質」をオンにすると、アナウンサーの声がグッと前に出てくる印象で、非常に聞き取りやすいと感じた

使い勝手地震に強い「転倒防止スタンド」で安心・安全。一新されたメニュー画面&リモコンで使いやすさも向上

続いて、「JZ2000シリーズ」の使い勝手をチェックしていこう。まず注目したいのは、前モデル「HZ2000シリーズ」から引き続き、地震に強く、倒れにくい「転倒防止スタンド」を採用していること。スタンド底面にある吸盤がピッタリとテレビ台に吸着して倒れるのを防ぐというもので、安心感があるのはもちろん、吸着のオン/オフはスイッチをスライドさせるだけというのも掃除などのシーンでありがたみを感じる。

また、この「転倒防止スタンド」は前後15°(合計30°) のスイーベル機能を搭載し、視聴位置に合わせて見やすい向きに変えたり、掃除の際にテレビの後ろに手が届きやすい向きに傾けたりできるのが便利だ。このほか、操作性が向上した新メニュー画面や、キーレイアウトを刷新し、より操作しやすくなった「新Bluetoothリモコン」、音声操作機能「Google アシスタント」「Amazon Alexa」への対応など、使い勝手の向上は随所に見られ、パナソニックらしいていねいな作り込みが行われている。画質や音質だけでなく、使い勝手にも死角は見当たらない。

パナソニック「4K有機ELビエラ」 パナソニック「4K有機ELビエラ」
パナソニック「4K有機ELビエラ」

テレビが簡単に倒れないよう、スタンド底面にある吸盤がテレビ台に吸着する「転倒防止スタンド」を採用。吸着のオン/オフはスタンド後方部のスイッチで簡単に行える

パナソニック「4K有機ELビエラ」

「転倒防止スタンド」は前後15°(合計30°) のスイーベル機能を搭載しており、テレビを見る場所に応じて簡単に角度を調整できる。また、テレビ背面の掃除やケーブルの抜き差しがラクになるなど、その恩恵を実感するシーンは想像以上に多いはずだ

パナソニック「4K有機ELビエラ」

メニュー画面が刷新され、操作性がさらに向上。映像を視聴しながら設定を変更したり、見たいコンテンツを探したりできて使い勝手がいい

パナソニック「4K有機ELビエラ」

新リモコンはキーレイアウトを刷新。操作性を高めるために、リモコンのエリアを放送視聴操作、基本操作、録画コンテンツを見るための再生操作、ネット動画視聴操作の4つにゾーニングしている。また、リモコン下部のネット動画視聴操作では、「Netflix」や「Amazon プライム・ビデオ」をはじめ、人気の動画配信サービスをワンプッシュで起動できるダイレクトボタンを用意。なお、 赤外線通信のリモコンとは異なり、テレビの受光部にリモコンを向ける必要がなく (電源の入/切は赤外線通信)、手軽に操作できる

パナソニック「4K有機ELビエラ」

音声操作機能「Google アシスタント」「Amazon Alexa」に対応しており、放送中のテレビ番組や録画した番組の検索に加え、天気予報などの表示もリモコンのマイクに話しかけるだけで行える

まとめ圧巻の完成度を誇る、今選ぶべき1台

正直、ここまでスキのない仕上がりになっているとは思っていなかった。独自の放熱プレートや、新素材を用いた貼り付け構造により、有機ELパネルにおける高輝度性能を向上させるとともに、パナソニックが誇る高画質化技術を惜しみなく投入することで、「JZ2000シリーズ」では、まさにパナソニックがうたうところの「ビエラ史上最高画質」が実現されていたのを確認できた。さらに、音質にもこだわり、左右にワイドスピーカーを新搭載することで、より臨場感のある立体音響を実現しているうえ、使い勝手についてもさらに磨きがかかっているのだ。「どこかに死角があるはず」とあら探しをしてみても、欠点らしい欠点が見当たらないのである。映画やスポーツ、音楽ライブなどを簡単に見に行くのが難しい今だからこそ、テレビはできるだけ大画面かつ高画質・高音質なものを選びたい。「4K有機ELビエラ JZ2000シリーズ」はそんな思いにどこまでも応えてくれる、選んで間違いのないモデルと言えるだろう。

この記事は2021年06月09日の情報を基にしております。

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