最先端のディスプレイ技術「QLED」と「ミニLED」が織りなす圧倒的な映像美

TCLの最新4Kスマート液晶テレビ「C825」シリーズの実力に迫る

2020年の液晶テレビ出荷台数シェアで世界第2位を誇る、世界的な総合エレクトロニクスメーカー「TCL」。日本のテレビ市場には2019年に本格参入し、日本市場でも徐々に存在感を増している。そんなTCLがこの夏発売する新製品の中で最も注目したいモデルが、4Kスマート液晶テレビ「C825」シリーズだ。本機は、広色域を実現する量子ドットLED技術「QLED」に加え、輝度を高める最新のディスプレイ技術「ミニLED」を採用し、従来の液晶テレビのイメージを超える高画質を実現した同社液晶テレビのトップモデルである。今回は、最先端技術が織りなす圧倒的な映像美を中心に、本機の実力に迫っていこう。 ※Omdiaレポートに基づく

画質
最先端技術「QLED」と「ミニLED」で
4K放送もネット動画も明るく色鮮やかな映像で楽しめる

中国の「シリコンバレー」とも言われる広東省・深セン市に本社を構え、グループ全体で約75,000人の従業員、28の研究開発センターおよび22の製造工場を擁する、世界的な総合エレクトロニクスメーカー「TCL」。日本のテレビ市場においては2019年に本格参入を果たした“新人”ではあるが、その実は液晶ディスプレイの自社工場を有し、最先端ディスプレイ技術の開発にも積極的な、液晶テレビの出荷台数シェア世界第2位を誇るリーディングカンパニーである。

そんなTCLの2021年モデルのトップモデルと位置付けられているのが4Kスマート液晶テレビ「C825」シリーズだ。TCLが得意とする量子ドットLED技術「QLED」に加え、最先端のディスプレイ技術「ミニLED」を採用し、液晶テレビとは思えない圧倒的な映像美を実現。さらに、老舗オーディオメーカー「ONKYO」とのコラボレーションによって誕生した高品質なサウンドシステムや、多彩な動画配信サービスを楽しめるGoogleのTV向けOS「Android TV」を採用するなど、魅力的な1台に仕上がっている。

TCL「65C825」

2021年7月に発売されるTCLの4Kスマート液晶テレビ「C825」シリーズ。「QLED」や「ミニLED」などの最先端技術を多数採用したうえ、ONKYOとコラボしたサウンドシステムも搭載する大注目モデルだ。画面サイズは65V型と55V型があり、今回は65V型「65C825」を使用してレビュ−した

さっそく、一番の注目ポイントである高画質テクノロジーを確認していこう。「C825」シリーズの画質面における大きなトピックは2つあるが、そのうちのひとつはTCLの得意とする量子ドット技術「QLED」を採用していることだ。「QLED」とは、直径2〜10nmの微細な半導体微粒子(量子ドット)を利用して光の波長を変換・制御する「Quantum Dot Film」をバックライトと液晶パネルの間に挟み込み、バックライトとして青色LED光を照射して色を取り出すというもの。一般的な液晶テレビが採用する白色LED+カラーフィルターの組み合わせよりも効率よく色を変換できるため、色純度が高く、より鮮明かつ自然に近い色を再現できるのが特徴だ。

量子ドットLED技術「QLED」とは
TCL「65C825」

直径2〜10nmサイズの量子ドットを利用して、光の波長(色)を変換する技術「QLED」。この技術が使われたフィルムにバックライトとして使われる青色LEDを照射することでナノサイズの量子ドットに光が吸収され、再結合されることで発光する仕組み。この際、サイズの小さい量子ドットでは青色に、大きな量子ドットでは赤色に近い発色を行うという、量子ドットのサイズによってでさまざまな色を再現する、メカニズムだ。なお。量子ドットは無機物のため、有機EL素子に比べて安定しており、焼き付きなどが起こらず寿命も長いという

色波長の比較 
TCL「65C825」
色再現の比較
TCL「65C825」

上記は、TCLの「QLED」技術を搭載したテレビと、従来の液晶テレビ(TCL製)とで色波長や色再現を比較したもの。効率よく色を変換できる「QLED」搭載テレビは、光の3原色となる赤・緑・青の色純度が高く、より鮮明な色を再現できる。そのため、色域も従来の液晶テレビと比べて拡大しており、より自然に近い色を映し出せるのだ

もうひとつのトピックは、一般的な液晶テレビがバックライトとして使用するLEDよりもさらに小さい「ミニLED」を、ディスプレイ直下に数千個敷き詰めていることである。その数は従来の同社製液晶テレビに比べて数十倍に及ぶ高密度なもので、これにより輝度が飛躍的に高まっているという。さらに、この「ミニLED」を160のゾーン(55V型は128ゾーン)に分割し、個別に発光制御するローカルディミングも採用しており、映像の明るいところはより明るく、暗いところはより暗く表示。メリハリのある高コントラストな映像を楽しむことができる。

TCL「65C825」

今後、液晶テレビの高画質モデルで採用例が多くなることが予想される最先端のディスプレイ技術「ミニLED」。従来の液晶テレビで使用されるLEDよりも、さらに小型な「ミニLED」をバックライトとしてディスプレイ直下に数千個配置することで、輝度が大幅に高まる

ローカルディミング
TCL「65C825」

画面全体をいくつかのゾーンに分け、映し出す映像に合わせてバックライトの明るさをそれぞれに調整するローカルディミングも搭載している。「C825」シリーズでは、画面を160ゾーン(55V型は128ゾーン)に分割してバックライトの発光を緻密に制御しており、高コントラストで立体感のある映像を映し出すことができる

圧倒的な色彩とコントラスト。注目の画質を価格.comスタッフがチェック

広色域を実現する量子ドット技術「QLED」に加え、輝度とコントラストを高めてくれる「ミニLED」とローカルディミングを採用するなど、最先端技術を数多く搭載した「C825」シリーズ。その画質はどれほどなのだろうか。

TCL「65C825」 TCL「65C825」

まずは4K HDR映像で画質をチェックしてみたが、その鮮やかな色再現力に圧倒された。はさまざまな色が混ざり合うインクの映像だが、ビビッドなピンクを印象的に映し出しながら、青とピンクが混ざり合う繊細な色合いも鮮明に描いており、「QLED」ならではの色再現性の高さが感じられる。また、の果物や野菜の映像では、特に一般的な液晶テレビが苦手とする「赤」の再現性に注目してほしい。リンゴの赤、トマトの赤、唐辛子の赤、どれもみずみずしさを上手く表現しつつ、その細かな質感や色の違いを映し分けている。「QLED」が実現する色純度の高さをしっかり確認できた。

TCL「65C825」 TCL「65C825」

続いては、夕焼けをバックに1本の木がたたずむ映像だが、夕焼けに染まっていく雲のグラデーションを質感豊かに再現しつつ、手前の草原は黒つぶれせず、ディテールもしっかりと描かれているため奥行き感があり、美しい情景がリアルに伝わってくる。また、「ミニLED」とローカルディミングのおかげだろう、右のプラズマボールの映像では、光のビームを眩しいほどに描きつつも、周囲の暗部は白浮きの感じられない締まった黒となっており、その鮮やかさをより印象的に浮かび上がらせていた。HDR映像などの高コントラストの映像ではその真価を発揮するだろう。

また、普段視聴することが多いであろう地上デジタル放送や動画配信サービスのコンテンツなども視聴してみたが、どれも明るく色鮮やかに映し出してくれるので、色使いが派手なアニメや音楽番組、バラエティ番組などでは、いつも以上に映像を楽しめた。また、通常のTCL製液晶テレビで使用されている液晶パネルよりも反射率が約46%低減された低反射パネルを採用するため、外光や照明などによる映り込みも少ない。暗いシーンで視聴する自分の顔が画面に映ると興ざめてしまうが、そのようなことがなく映像に集中できるのも「C825」シリーズの大きな特徴と言えそうだ。

TCL「65C825」

独自の120Hz倍速駆動技術「MEMC」を搭載しており、動きの速いシーンの残像感を低減してくれる。スポーツ番組を観戦しても、クッキリなめらかに表示されるため選手の表情の動きまでわかりやすく、見ごたえのある映像となっていた

音質
ONKYOとコラボレーションした2.1chサウンドシステムを
搭載し、テレビだけでも本格的なサウンドを実現

明るく色鮮やかな映像が楽しめる「C825」シリーズだが、TCLのトップモデルらしく音質面もその美しい映像に決して負けていない。なかでも注目したいのが、老舗オーディオメーカーであるONKYOとのコラボレーションにより誕生した、高品質なサウンドシステムを搭載していることだ。

このサウンドシステムは、本体フロント下部にサウンドバーを、本体背面に大型のサブウーハーを搭載した2.1ch構成。これらのスピーカーを合計60W(55V型は50W)出力のアンプで強力に駆動することで、薄型テレビの内蔵スピーカーとは思えないほど本格的なサウンドを奏でてくれる。また、立体的な音響を実現してくれるイマーシブサウンドフォーマット「Dolby Atmos」にも対応しており、動画配信サービスなどの「Dolby Atmos」対応コンテンツのサウンドも臨場感たっぷりに再生できる。

TCL「65C825」

TCLは、AVアンプやHi-Fiオーディオ機器を展開する日本の老舗オーディオメーカー、ONKYOと2018年より業務提携を実施。ONKYOが持つさまざまな音響テクノロジーを駆使したサウンドシステムを共同開発しており、テレビの音質強化に努めている

TCL「65C825」

本体前面下部にはファブリック(布地)素材で囲われたフロントサウンドバーを搭載。スピーカーユニット×2とツイーターユニット×1を組み合わせたものを左右それぞれに前向きで搭載している

TCL「65C825」

大型のサブウーハーは本体背面に備わっている。これを30W(55V型は20W)のハイパワーで動かすことで、低域の厚みや量感を高めているのだ

Dolby Atmos
TCL「65C825」

水平方向に加え、上方向からも音が降り注ぐ3次元的な音場を再現することで、音に包み込まれるような体験が味わえる「Dolby Atmos」にも対応している。「Netflix」や「U-NEXT」などの動画配信サービスでも採用コンテンツが急増しており、これからは「Dolby Atmos」による立体サウンドを楽しむ機会が増えていくはずだ

価格.comスタッフも驚く厚みのあるサウンド

今回、65V型の「65C825」を使用して「Dolby Atmos」に対応したアクション映画を鑑賞してみたが、強く印象に残ったのが体の芯にまで響く分厚い低域だ。しかも、ただ強調されているのではなく、キレがありつつ量感が豊かなため、爆発シーンではまるで目の前で破裂したかのような実在感がある。「Dolby Atmos」による臨場感も十分で、上から音が降り注ぎ、左右からの音に体が包み込まれる体験が味わえた。また、サウンドバーから出てくるセリフはクリアで、画面中央に定位するため聴きやすい。どこか高品質なオーディオ機器で聴いているかのようなクオリティの高さが感じられるのは、Hi-Fiオーディオ機器なども手がけるONKYOのテクノロジーが採用されているためだろう。

TCL「65C825」

アクション映画や音楽ライブ、ドラマなどさまざまな映像コンテンツを視聴してみたが、厚みのある低域と伸びのある中高域が鳴り響き、サウンドシステムとしても高い実力を備えていることが確認できた。ちなみに、本機にはテレビ画面の表示を消して音声だけを再生する機能も用意されているので、テレビのスピーカーをリビング用のオーディオシステムとして活用するのも面白そうだ

使い勝手
「Android TV」搭載で豊富な動画配信サービスに対応。
スタイリッシュなデザインも好印象

最後に、「C825」シリーズの使い勝手やデザインについてチェックしていこう。使い勝手の面ではTV向けOS「Android TV」を採用しているのがポイントで、アプリの起動や操作が実にスムーズ。プリインストールされた豊富な動画配信サービスのアプリもストレスなく利用できた。また、「Android TV」を採用したことで、音声でテレビ操作が行える「Google アシスタント」や、スマートフォンの映像を画面に映し出せる「Chromecast built-in」にも対応。外出先ではスマートフォンの小さな画面で見ていた動画コンテンツの続きを、家に帰ってテレビの大画面で楽しむなんてことも簡単に行えるのだ。

TCL「65C825」

豊富な動画配信サービスを手軽に楽しめるTV向けOS「Android TV」を採用。「Netflix」や「Hulu」などの定番サービスはもちろん、「U-NEXT」や「AbemaTV」など日本のサービスのアプリもプリインストールされている。もちろん、「Google Play ストア」からアプリをダウンロードして追加することも可能だ

TCL「65C825」
TCL「65C825」

付属リモコンの下部には、「Netflix」や「YouTube」などにワンプッシュでアクセスできる専用ボタンが設けられている。また、リモコン上部にマイクに話しかけると、「Googleアシスタント」機能が利用でき、テレビ操作や番組検索などを声で行うこともできる

ボディのデザインは、本体前面下部のサウンドバー部に温かみのあるファブリック素材を採用したうえ、このクラスのテレビでは珍しいシルバーカラーをまとっており、部屋を華やかにしてくれるスタイリッシュな仕上がり。これなら、どのような雰囲気のリビングにもマッチしてくれそうだ。

外部インターフェイスには、「eARC」に対応した最新のHDMI2.1入力ポートを用意。内蔵チューナーは、地デジ/BS/110°CSデジタルチューナー2基に加え、BS 4K/CS 4K対応チューナーを2基備えている。録画機能も備えているので、別途USB HDDを用意すれば4K放送の裏番組録画も可能だ。

TCL「65C825」
TCL「65C825」

ファブリック素材とシルバーカラーの組み合わせが美しいスマートなデザインで、最近流行りのシンプルモダンなリビングにも溶け込みやすい。センタースタンドでありながら安定感も高く、手で揺らしてみてもびくともしなかった

TCL「65C825」

外部インターフェイスは右側面裏側に集約されており、HDMI入力ポート×3、USBポート×2、ヘッドホン出力ポート、ビデオ入力ポート、光デジタル音声出力ポート、有線LANポートを装備。録画機能も備えているので、USBポートに外付けHDDをつなげばテレビ番組の録画も行える

まとめ
リーディングカンパニーTCLが誇る最先端技術を結集した、
大注目の高画質・高音質テレビ

量子ドットLED技術「QLED」採用した液晶テレビを引っ提げ、2019年に日本のテレビ市場に本格参入し、大きな話題を集めたTCL。すぐれた品質と手ごろな価格を両立した製品を出し続けてきたことで、その存在感は高まりつつあるが、今回レビューした最新トップモデル「C825」シリーズは、日本のテレビ市場をさらに攻略しようという“本気度”が垣間見える1台となっていた。

たとえば画質面では、同社のお家芸とも言える量子ドットLED技術「QLED」に加え、明るく高コントラストな映像を映し出してくれる「ミニLED」などの最先端ディスプレイ技術を惜しみなく投入。さらに音質面でも、日本のオーディオメーカー、ONKYOとコラボしたサウンドシステムを搭載することで本格的なサウンドを実現。映像にも音にもうるさい日本の消費者を満足させる出来栄えで、TCLが誇るトップモデルならではの質の高さを体感させてくれた。

また、テレビ専任の日本人スタッフが土日(年末年始除く)もサポート対応してくれるほか、全国どこでも修理対応に応じるなど、国外メーカー製品でありながらアフターサービスが充実している点も見逃せない。もし、大画面の高画質・高音質テレビを求めているのであれば、世界最先端のテクノロジーが味わえる「C825」シリーズを、選択肢のひとつとして検討してはいかがだろうか。

最先端のディスプレイ技術「ミニLED」に加え、ONKYOとコラボしたサウンドシステムを採用
4KスマートQLED液晶テレビ「C825」シリーズ
色鮮やかな映像を体験できる量子ドットLED技術「QLED」を搭載したハイエンドモデル
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この記事は2021年7月21日の情報を基にしております。

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