ソニーの最新技術の結晶 カメラ 映像 音楽 ゲームのすべてが究極体験 シリーズの頂点に輝く「Xperia 1 III」レビュー

各社から数々の春夏モデルの5G対応スマホが投入される中、価格.comのユーザーから特に注目されているのがソニーの「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」である。発売される新モデルは必ずと言っていいほど価格.com「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングで上位に支持される「Xperia 1」シリーズの最新モデルだ。シリーズの中でも最上位のフラッグシップスマートフォンに位置づけられており、ソニーの“最新技術の結晶”と言えるほど全方向に振り切った性能を搭載する。本企画では、この「Xperia 1 III」の魅力を徹底解剖し、その魅力をひも解いていく。

基本スペック&デザインXperiaシリーズの頂点に君臨する
5G対応ハイエンドスマホ

ソニーの「Xperia」シリーズは、今回レビューするハイエンドクラスの「Xperia 1 III」、ミドルクラスの「Xperia 10 III」、エントリークラスの「Xperia Ace II」の3機種が2021年春夏スマートフォンとしてラインアップされている。

最上位に位置づけられる「Xperia 1 III」は、シリーズで継承されてきたフラットな縦長ボディを踏襲。6.5インチの大画面を備えながらも、横幅を抑え、片手でも持ちやすいサイズだ。また、特殊な構造の可変式望遠レンズを内蔵しつつも、本体は8.2mmという薄さを実現しており、4隅が丸みを帯びていることもあって、握った時に、手にやさしくフィットする。

Xperia 1 III
Xperia 1 III

ゴージャスな見た目ではなく、上質な質感が落ち着いた雰囲気を醸し出す「Xperia 1 III」。スリムな縦長ボディは、見た目のよさだけではなく、片手でも握りやすく、操作しやすいというメリットもある

背面は、つや消し加工が施されたフロストパネルを採用しており、スリムなボディと相まってスタイリッシュ、かつ高級感あふれる質感だ。指先が触れた時も、サラッとした手触りで心地がいい。

その背面パネルには、「Gorilla Glass(ゴリラガラス)」の第6世代「Corning Gorilla Glass 6」があしらわれており、美しさと、耐久性の両方を兼ね備えている。さらに、前面のディスプレイには、耐落下性と耐スクラッチ性が向上した最新の「Corning Gorilla Glass Victus」を採用。落下時のダメージを軽減し、傷への耐性も高いため、かっこいいデザインでありながら、安心して使える、というのも特徴のひとつだ。

また、本機は、フラッグシップスマホにふさわしい高い基本スペックを備えている。CPUはクアルコムの最新SoC「Snapdragon 888 5G」を搭載。処理性能や、AIのパフォーマンス、グラフィック性能など、どれをとっても一級品で、現在流通しているAndroidスマートフォンの中で最上位に位置づけられるSoCだ。重ための処理速度に大きな影響を及ぼすメモリーも12GBと十分過ぎるほどたっぷりだ。さらに256GBの内蔵ストレージに加えて、最大1TBまで対応するmicroSDメモリーカードスロットを備えており、ストレージ容量を拡張できるのも非常にありがたい。

Xperia 1 III

滑らかで機敏な動作はストレスフリーな使い心地だ

実際に使ってみても、アプリの動作や切り替え、カメラで撮影時の処理など、あらゆる操作に対するレスポンスが非常に速く、まさに「ヌルサク」という言葉がふさわしい処理の速さだ。大容量メモリーの搭載により、アプリを複数起動してもカクつくことがない。また、詳しくは後述するが、ゲームプレイ時のレスポンスや描画性能もすばらしく、重たい処理が必要な対戦式の3Dゲームも軽快に動作する。

「Xperia 1 III」のバッテリー容量は4500mAhと、従来機「Xperia 1 II」から500mAh増加した。カメラ機能のレビュー時に朝10時から夜19時まで本機を持ち歩いたが、帰宅時にはまだ40%ほどバッテリーが残っていた。カメラを起動していた時間は合計で2時間くらいだとは思うが、それでもバッテリー持ちは優秀だと感じた。よほどヘビーな使い方をしない限り朝から晩まで1日中充電なしで使えるし、急速充電(USB PD)に対応しているため、最短約30分で50%の充電が可能だ。

さらに、Xperia独自の「充電最適化技術」と、バッテリーの負荷を軽減する「いたわり充電」により、3年たってもバッテリーの劣化がしにくいのもポイントだ。購入してから2〜3年経過したスマートフォンで、性能的にはまだまだ全然使えるのにバッテリーが劣化したため買い換えの必要に迫られる、ということは珍しいことではない。しかし、「Xperia 1 III」であれば、バッテリーの劣化が買い換えの原因となることは、まずないと言えるだろう。

Xperia 1 III

せっかくのハイエンドスマートフォンは長く使いたい、というニーズに応える「いたわり充電」に対応する

通信機能では、5GのSub6とミリ波の両方に対応する。Sub6は、ミリ波と比べると最大通信速度は下がるものの、使用する周波数帯が低いため、ミリ波と比べると障害物の影響を受けづらく、通信範囲が広くなる。いっぽうのミリ波は、使用する周波数帯が高いため障害物の影響を受けやすく、通信範囲も狭くなるが、超高速、低遅延、多数同時接続といった5Gのメリットを生かしやすい。

2021年7月時点では、日本国内でもSub6の利用可能エリアが5Gサービス開始当初と比べてかなり広くなってきており、ミリ波が使えるエリアも徐々に増えてきた。数年後には、両周波数の利用可能エリアが拡大されることが予定されており、「Xperia 1 III」もその恩恵を大きく受けることになるだろう。

通信機能でもうひとつ紹介したいのが、「スマートコネクティビティ」という機能だ。これは、ソニーのディープラーニング技術を用いて無線環境の変化を予測し、4Gと5G、そしてWi-Fiの中から最適な通信環境を選択し、自動で接続を切り替えてくれるというもの。4Gに接続していたのに接続できないWi-Fiに勝手に切り替わってしまう、という面倒なことに悩まされることもなくなることだろう。

そのほかの基本機能では、「おサイフケータイ」や防水・防塵ボディなど、日本国内で特にニーズの高い機能は網羅している。その中でも、マスクを着用する機会が多いこのご時世では、指紋認証を搭載しているのが実に便利だった。本機の指紋認証センサーは、側面の電源ボタンに搭載されており、マスクをしていてもパスコードやパターンの入力は必要ない。本体を握る自然な動作の流れで、電源ボタンに指をそえるだけで電源オンから端末のアンロックまで行える。

Xperia 1 III

指紋認証が特に便利なのは外出先。電源ボタンにセンサーが搭載されているため、ポケットからスマートフォンを取り出す一連の動作で端末のアンロックが行える

ボディデザインや基本スペック、バッテリー性能、通信機能など、スマートフォンの基本機能において、「Xperia 1 III」は文句のつけようがない高い完成度を誇る。しかし、「Xperia 1 III」の本当の魅力は、カメラ、映像、オーディオ、ゲームなど、ソニーが長年リードしてきた分野にこそある。各分野で培った経験と、最新技術が「Xperia 1 III」には、びっしりと詰め込まれているのだ。そのこだわりは、もはやマニアックとも言うレベルに到達しており、ほかのスマートフォンでは体験できない魅力となっている。次項からは、その最新技術をひとつひとつ紐解いていこう。

カメラ一瞬を逃さない超高速AF
デジタル一眼「α」シリーズを継承する
至極のカメラ機能

「Xperia 1 III」のメインカメラは、超広角カメラ(F2.2/16mm)、広角カメラ(F1.7/24mm)、望遠カメラ(70mm/F2.3、105mm/F2.8)、3D iToFセンサーという、従来機「Xperia 1 II」で好評だったトリプルカメラ+3D iToFセンサーを踏襲した構成だ。

超広角、広角、望遠の各カメラのレンズには、T*(ティースター)コーティングが施されたZEISSレンズを採用し、クリアな描写と逆光時の撮影能力を高めている。なお、3D iToFセンサーは、構図を43,200の点に区切り、それぞれで被写体との距離を計測することにより、正確で高速なピント合わせを可能にするためのものだ。

Xperia 1 III

手軽に撮る時は従来のカメラアプリと同等のUIの「BASIC」モード、こだわりの1枚を撮る時はソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズのUIを踏襲した「AUTO/P/S/M/MR」モード、という使い分けができる。「AUTO/P/S/M/MR」モードでは、シャッタースピードやISO感度、ホワイトバランスなどを細かく調整できる。つまり、デジタル一眼カメラと同様の撮影設定を行えるというわけだ。

Xperia 1 III

一般的なスマートフォンに近いUIの「BASIC」モードは、手軽にサクッと撮りたい時に便利

Xperia 1 III

「α」シリーズのUIを踏襲した「AUTO/P/S/M/MR」モード(画像はMモード)。画面右側に各種設定アイコンが並ぶ

この「AUTO/P/S/M/MR」モードがめちゃくちゃ楽しいのだ。あまりにも楽しかったことを経験すると誰かに伝えたくなる衝動にかられるが、それがまさに本モードを使って思ったこと。1枚撮影して仕上がりを確認し、少し設定を調節してまた1枚撮影して……という作業を繰り返し、自分が納得する写真が撮れた時のうれしさは、普通のスマートフォンでは味わえないデジタル一眼カメラそのものの魅力だ。ふだんからカメラをよく使うユーザーにはぜひ触っていただきたい。また、デジタル一眼カメラを使ったことがない人でも、カメラの仕組みや使い方を学ぶのにはピッタリのアプリだ。「Xperia 1 III」からデジタル一眼カメラにハマる人がいても不思議ではないだろう。

Xperia 1 III

カメラらしい部分としては、シャッターが本体側面の物理ボタンになっているのも面白い。半押ししてAFを動作させることもできる

「Xperia 1 III」のメインカメラで特筆すべき特徴は2つある。ひとつはAF性能だ。従来機「Xperia 1 II」では超広角カメラと広角カメラのみだったDual PDセンサーを、すべてのカメラで採用している。

イメージセンサーには、光を検知するPD(フォトダイオード)が並べられているが、ひとつの画素に2つのPDを割り当て、そのうちのひとつをAF時のセンサーとして使うのがデュアルPDセンサーだ。これにより、AFが高速になり、被写体にピントを素早く合わせられる。これに前述した3D iToFセンサーを組み合わせて使用することで、スマートフォンのカメラとしては今までにないほど高速で、正確無比なAFが実現されたというわけだ。

Xperia 1 III

AFは高速、かつ正確。撮りたいものにピタッとピントを合わせてくれ、距離も正確に計測されているため、ピントが背景に抜けてしまうことなどは一切ない。素早く撮影したい時などには非常に助かる

Xperia 1 III

広角カメラで撮影した1枚。詳細については後述するが、静止している被写体を撮る時でも、被写体を1度タップして新機能「リアルタイムトラッキング」を動作させれば、構図を変えたり、被写体の位置を移動させたりしてもフォーカスを合わせ続けてくれる

さらに、ソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズに搭載されている人気機能「瞳AF/リアルタイム瞳AF」に加えて、「リアルタイムトラッキング」を新たに搭載。被写体を認識するアルゴリズムは「α」シリーズから継承されているとのことだ。

この「リアルタイムトラッキング」が非常に優秀だ。被写体をタップしてフォーカスを合わせてしまえば、いくら被写体が素早く動き回っても追従し続けてくれる。しかも、被写体が瞬間的に遮蔽物に隠れてしまっても、出てきた時に再度AFが合うようになっているという高性能ぶりにも驚かされる。

走り回る子どもに「リアルタイムトラッキング」を動作させた様子がコチラ。精度の高さはもちろんのこと、「リアルタイムトラッキング」と「リアルタイム瞳AF」がスムーズに切り替わる点にも驚きだ

この「リアルタイムトラッキング」とあわせて使いたいのが、連写機能。「Xperia 1 III」はAF/AE追従で20コマ/秒の超高速連写に対応しており、走っている子どもにフォーカスを合わせ、自分も走りながら連写しても、ピントのバッチリ合った写真が撮影可能だ。

Xperia 1 III

走り回る子どもをトラッキングして連写した中から選んだ1枚(広角カメラ)。こちらも走りながら追いかけたのだが、手ブレもなく、揺れる髪までしっかりとらえており、躍動感あふれる写真が撮れた。楽しそうな表情を逃さず収められるのもうれしい

メインカメラのもうひとつの特徴は望遠カメラだ。本機の望遠カメラは、スマートフォンでは世界初となる可変式望遠レンズを搭載する。これは、光軸をプリズムで直角に曲げ、レンズを横向に配置するペリスコープという構造に、2基のレンズをスライドさせることで倍率を切り替える仕組みとなる。

Xperia 1 III

横向きに並んだ2基のレンズがスライドするという可変式望遠レンズの内部構造

薄型のスマートフォンでも高倍率の光学ズームを実現するペリスコープは他社製のハイエンドスマートフォンでも見られるが、2基のレンズを物理的に制御するというのは、長年にわたりレンズ設計に携わってきたソニーだからこその技術と言えるだろう。

スマートフォンに望遠カメラが搭載されているのは今や珍しくないが、撮影した写真の画質や明るさが物足りないこともしばしばある。その点、「Xperia 1 III」の望遠カメラは、イメージセンサーが1/2.9インチと、スマートフォンの望遠カメラとしては大きく、かつレンズも70mmがF2.3、105mmがF2.8と明るい。さらに、AF性能が高いため、望遠カメラでも、撮りたいものにフォーカスが合った高画質の写真が撮れるというわけだ。

Xperia 1 III

70mmで撮影した1枚。照明をつけていない室内で、光源は曇り空からの自然光のみという環境だったが、画質や明るさは申し分ないし、ノイズも目立たない。動く子どもが被写体にも関わらず、被写体ブレもしなかった

Xperia 1 III

105mmは、70mmでは寄り切れない被写体を撮る時に便利。24mm相当の広角カメラの4.4倍というズーム倍率で、ここまで明るく高画質に撮れれば申し分ない。望遠カメラで表現できる背景ボケも美しいため、ポートレート写真でも使えそうだ

望遠カメラでは、AF/AE追従で10コマ/秒の高速連写が可能だ。動きのある被写体に寄って撮りたい時でも、連写を使えば思い通りの写真が撮れるだろう。

Xperia 1 III

走行する電車を70mmで連写して撮影。「リアルタイムトラッキング」できっちりと追従してくれた。被写体ブレもなく、フォーカスがバチッと合っている

各カメラの焦点距離からは、それぞれ最大3倍までのデジタルズームが利用できる。デジタルズームと言えども、AIを活用して画質劣化を補正する「AI超解像ズーム」に対応するため、通常のデジタルズームよりも鮮明な仕上がりとなるのが特徴。「Xperia 1 III」の望遠カメラは非の打ちどころがない完成度の高さだ。

Xperia 1 III

広角カメラで約2倍のデジタルズームを利用して撮影したが、「AI超解像ズーム」により画質の劣化は見当たらない。24mmと70mmの間にもう一段階のカメラが欲しいところだが、「AI超解像ズーム」を使えば、広角側のデジタルズームを使っても十分キレイな写真が撮れる

動画撮影機能については、光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye」対応のハイブリッド手ブレ補正を搭載しており、暗所での撮影時における手ブレが抑えられている。加えて、「Xperia 1」から搭載されている動画制作アプリ「Cinematography Pro」も引き続き利用可能だ。ソニーのシネマカメラ開発チームが監修したアプリだけあり、素人でも映画のような画作りや色表現が簡単に楽しめる。

映像&オーディオソニーだからこそ実現した
究極の映像&オーディオ体験

「Xperia 1 III」の映像やオーディオ、つまりAV機能は、カメラ機能と同様に妥協を許さないソニーのこだわりが込められた大きな特徴だ。ディスプレイには、スマートフォンとして世界初となる4K 120HzのHDRに対応した6.5インチ・シネマワイド有機ELディスプレイ(3840×1644ピクセル)を採用する。

本機を使い、動画配信サービス「YouTube」で4K/HDR対応のコンテンツを何本か見てみたが、映像の世界に吸い込まれそうになるほど高い解像度は4Kディスプレイならではの体験。色表現も、自然なテイストを保ちつつ、階調表現も実に豊か。暗部や明部においても、質感がこちらに伝わってくるかのような生々しさで、暗い部屋に電球がともっているシーンの明暗差とグラデーションの美しさなどは、非常に印象的に感じた。

加えて、21:9のアスペクト比を採用したシネマワイドディスプレイは、画面の隅々まで映像が広がり、4Kならではの描写の細かさも相まって、従来のスマートフォンでは感じたことのない没入感の高さを実現している。

同じ6.5インチのディスプレイでも、アスペクト比が一般的な16:9だと、どうしても表示領域が小さくなってしまう。しかし、21:9という超横長のアスペクト比を持つ「Xperia 1 III」なら、6.5インチという大画面のメリットを最大限生かせるというわけだ。

Xperia 1 III

4K HDR有機ELディスプレイという高いスペックに加えて、ソニーのテレビ「ブラビア」シリーズの技術を盛り込むことで、美しさが一段上のレベルに到達したディスプレイ。21:9のアスペクト比により、映画視聴では左右の黒帯がじゃまにならず、一般的なディスプレイと比べても、その迫力は段違いだ

また、スマートフォンのディスプレイでは、画面のリフレッシュレートは60Hz駆動が一般的だが、「Xperia 1 III」は倍の120Hz駆動に対応する。この高速描写の効果が発揮されるのは、特にゲームにおいてだが、そちらは次項で解説しよう。ただし、基本的なインターネットブラウジングなどにおいても、スクロール時の画面のブレが非常に少なくなり、文字や画像が見やすくなるというメリットがある。これにより、長時間画面を見ていても、目への負担が少なくなるというメリットもあるのだ。

なお、映像制作者の意図を反映した画質で表示する「クリエイターモード」は、従来機より引き続き搭載されている。これは、「BT.2020」の色域に準拠し10bit相当の階調表現を再現できるモードだ。クリエイターが意図した画作りで映像を見られるため、映像美にすぐれた作品は、ぜひ「クリエイターモード」で見たいところ。なお、「クリエイターモード」は任意のアプリで自動起動するように設定することも可能だ。

また、「Xperia 1 III」はオーディオ機能に関しても、ソニーの妥協を許さない思想が随所に反映されている。シリーズで好評だった前面左右のフロントスピーカーは、より立体感と臨場感を高めた「フルステージステレオスピーカー」に進化した。スピーカー自体の構造を見直すことで、最大音圧は40%も向上。立体音響技術「Dolby Atmos」に対応しているうえ、独自のチューニングを行うことで、音の定位感や立体感を忠実に再現できるという。

Xperia 1 III

スマートフォンのレベルを超えたサウンドを奏でる「フルステージステレオスピーカー」

実際に映画や音楽をこのスピーカーで聴くと、音の粒までクリアに聞こえるほど解像感が高く、中高音域の伸びもしっかりと感じられ、低音は、大きな音量にしなくても迫力がある。別途Bluetoothスピーカーなどを用意せずとも、映画や音楽、ゲームなどで臨場感あふれるサウンドが体験可能だ。スマートフォンで映画などのコンテンツを再生することが多い人には、ぜひ試していただきたい。

なお、スマートフォンで音楽などを聴くのはもっぱらイヤホンやヘッドホンという人も多いだろう。「Xperia 1 III」は、イヤホンジャックを搭載しているため、有線、無線を問わず良質なサウンド体験が可能だ。イヤホンジャックは、有線接続時の最大音圧が40%向上。同社の「ウォークマン」などにも搭載されているソニー独自の高音質技術「DSEE Ultimate」により、音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源をハイレゾ相当の音質に変換してくれる機能もありがたい。

Xperia 1 III

イヤホンジャックの最大音圧が40%向上しているため、有線接続時はほかのスマートフォンと比べてもハッキリと違いがわかるほど高音質だ

さらに、「Xperia 1 III」は、没入感のある立体的な音場を作り出すソニーの立体音響技術「360 Reality Audio」に対応。現時点では一部のサービスのみでしか提供されていないが、ソニーが「アーティストのライブにいるような新しい音楽体験」とうたう同技術も「Xperia 1 III」ならスピーカーや有線/無線イヤホン、ヘッドホンで体験できるというわけだ。

また、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてLDACに対応する最新モデル「WF-1000XM4」と組み合わせれば、ワイヤレスでもハイレゾ(ロスレスオーディオ)品質での高音質再生が楽しめる。

ゲームゲーマーも驚愕の多彩なゲーミング機能

最後は、「Xperia 1 III」のゲームに関する機能について解説しよう。スマートフォンでゲームをよくプレイするという人は、ぜひ目を通していただきたい。

「Xperia 1 III」のディスプレイは、映像鑑賞だけでなく、ゲームをプレイする際にも本領を発揮する描画能力の高さを持っている。解像度の高い美麗な映像はもとより、ここでは120Hz駆動のリフレッシュレートという点に注目したい。

前項でも触れたが、一般的なスマートフォンでは60Hz駆動が一般的だ。60Hz駆動とは、ディスプレイが1秒間に60枚の画像を表示できることを指している。いっぽう、120Hz駆動の「Xperia 1 III」は、一般的なスマートフォンの2倍となる、120枚の画像を1秒間に表示できるというわけだ。

簡単に言ってしまえば、120Hz駆動のほうが滑らかでラグの少ない映像を表示することができる。ゲームの世界ではこれが非常に重要で、特に動きの激しい対戦型のFPS、TPSといったゲームでは、リフレッシュレートが勝敗を分けるといっても過言ではない。1度でも120Hz駆動でプレイすると、60Hz駆動では物足りなく、操作さえ難しく感じるほどなのだ。

つまり、「Xperia 1 III」でゲームをプレイすると、操作しやすくなり、勝率もアップするというわけ。しかも、画質の高いモードでもラグが起こらないほど高い処理能力を備えているため、美麗、かつ滑らかなゲームプレイが楽しめる。加えて、フレームごとに黒画面を挿入することで、残像感も大きく低減されている。

実際に120FPSに対応する人気シューティングゲーム「Call of Duty : Mobile」を「Xperia 1 III」でプレイしてみたが、視点移動やエイム、キャラクターコントロールなどが非常に行いやすく、明らかに敵を倒しやすくなった。ボタン操作の感度に直結するタッチ検出も240Hzと高速なため、入力遅延などを感じることは一切なかった。

Xperia 1 III

画面の動きが非常に滑らかなため、「Call of Duty : Mobile」のような動きの激しいゲームでは特にディスプレイの性能による恩恵を感じやすい。自分が上手になったのかと錯覚するレベルだ ©2021 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and the stylized letter M are trademarks of Activision Publishing, Inc.

また、忘れてはならないのが、映像視聴同様、ディスプレイが21:9のアスペクト比を実現している点だろう。一般的な16:9や18:9よりも表示領域が広がるため、視野が広がり、有利なプレイを可能にする。画面の左右から襲ってくる敵を、より早く索敵できるのだ。

Xperia 1 III

21:9の画面は16:9よりも見える範囲が違う。どちらが有利なのかは明らかだろう©2021 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and the stylized letter M are trademarks of Activision Publishing, Inc.

ゲームを快適に遊ぶにはこれだけでも十分だが、ソニーのこだわりはまだまだ終わらない。「Xperia 1 III」には、ゲームに勝つべくして生まれたスマートフォンと呼べるほど、ゲームをサポートする機能が豊富に揃っている。

そのひとつが、「L-γレイザー(Low Gamma raiser)」機能だ。画面のγ(ガンマ)値を調節できる機能で、暗い部分を意図的に明るく表示できるというもの。これを使えば、物陰に潜んでいる敵の姿が見えやすくなり、視認性が向上する。

Xperia 1 III

「L-γレイザー」でγ値を調節すれば、いつもは暗くて見えにくい場所が、明るく見えやすくなる。先に索敵できるかどうかが重要な対戦型ゲームでは特に役立つ機能だ©2021 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and the stylized letter M are trademarks of Activision Publishing, Inc.

プレイヤーに有利な環境を提供する機能として、特定の帯域の音量調節を可能にする「オーディオイコライザー」も搭載している。たとえば、敵の足音や銃声を大きくし、そのほかの環境音を小さくすることで、周囲の状況が音で判断しやすくなる。

Xperia 1 III

低、中、高音域の音量を調節できる「オーディオイコライザー」。「L-γレイザー」とあわせて使えばプレイ環境は劇的に進化する。実際に試してみたが、普段は暗部で見えにくい敵の姿も「L-γレイザー」でとらえることができ、さらに、「オーディオイコライザー」で足音を大きくすると、敵の位置が非常にわかりやすくなる©2021 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, and the stylized letter M are trademarks of Activision Publishing, Inc.

「Xperia 1 III」はゲームの録画機能も進化を遂げている。120FPSで録画できる「ハイフレームレート録画」や、録画ボタンを押した30秒前から録画を行う「RTレコード」を搭載しており、ゲームプレイをシェアする楽しみまでしっかりサポート。スーパープレイや面白い瞬間を逃さず、かつ、高いフレームレートの映像を残せるのだ。このあたりも、「PS4」や「PS5」などのゲーム機を手がけてきたソニーならではの気の利いた機能と言え、YouTubeやTwitterなどでプレイ動画をシェアする人には非常にうれしい機能と言えるだろう。

まとめ趣味を極めるのにピッタリな
ハイエンドスマートフォン

以上、本レビューを通して「Xperia 1 III」の魅力がおわかりいただけただろうか。ハイエンドスマートフォンにふさわしいデザインとスペック、基本機能をしっかりと網羅しつつ、カメラや映像、音楽、ゲームにおいては、ほかのスマートフォンの1歩先を行く革新的な技術と機能を備える。

この分野に関しては、この1台で完結すると言えるほど、性能、使い勝手の両方で高いレベルに到達しており、「Xperia 1 III」で趣味を極められると言ってもいいだろう。もはやマニアックとも言えるほど振り切った性能と機能を持つ「Xperia 1 III」なら、スマートフォンに一切の妥協をしたくないヘビーユーザーでもきっと満足できるはずだ。

なお、ソニーは2021年春夏モデルとして「Xperia 1 III」のほかに、「Xperia 10 III」と「Xperia Ace II」というスマートフォンも発売している。

Xperia 1 III

「Xperia Ace II」(左)、「Xperia 1 III」(中央)、「Xperia 10 III」(右)

Xperia 10 III

「Xperia 10 III」は、5G対応のミドルクラスいう位置づけのスマートフォン。小型ボディに約6.0インチの有機ELディスプレイを搭載し、コンパクトながらも美麗で、迫力のある映像体験が可能だ。カメラは、標準、広角、望遠カメラのトリプルカメラを搭載。「Xperia 1 III」は自分にはハイスペック過ぎるかも、という人は、こちらもチェックしていただきたい。

Xperia 10 III

Xperia Ace II

「Xperia Ace II」は価格重視のエントリークラスに位置するスマートフォンだ。約5.5インチの液晶ディスプレイを搭載するコンパクトボディで、小型Xperiaという表現がぴったりだろう。広角カメラと深度センサーのデュアルカメラを搭載し、防水・防塵、FeliCa対応など基本機能はしっかりと押さえられている。初めてスマートフォンを使う人が、安心して使える1台だ。

Xperia Ace II

なお、ソニーは、「Xperia」の購入者を対象とするキャンペーンを実施中だ。お得な特典がプレゼントされるため、購入を考えている人はぜひチェックしていただきたい。

360 Reality Audio体験がアタル!
キャンペーン

  • 対象機種:Xperia 1 IIIとWH-1000XM4 or WF-1000XM4
  • キャンペーン期間:2021年6月9日(水)〜9月21日(火)
  • 購入期間: Xperia 1 III:発売日〜9/21(火)
    WH-1000XM4:6/9(水)〜9/21(火)
    WF-1000XM4:発売日〜9/21(火)
  • 応募期間:〜10/4(月)
  • 特典:期間中にXperia 1 IIIと対象イヤホン、もしくは、対象ヘッドホン購入者に、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」と「360 Reality Audio」がコラボした音と映像のスぺシャルコンテンツをプレゼント。

Xperiaで最新の音楽体験
キャンペーン

  • 対象機種:Xperia 1 III、Xperia 10 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II
  • キャンペーン期間(購入、応募期間):2021年5/28(金)〜9/21(火)
  • 特典:期間中に対象機種の購入者に、「360 Reality Audio」やハイレゾなどが体験できる音楽配信サービス「Deezer」「Nugs.net」「mora Qualitas」から、いずれかひとつを3か月無料で利用できるクーポンをプレゼント。

Xperia 1 III

Xperia 1 III
公式サイト
ディスプレイ約6.5インチ 4K HDR対応有機ELディスプレイ
CPUSnapdragon 888 5G
メモリー12GB
ストレージ256GB(microSDカード最大1TB)
OSAndroid 11
バッテリー4500mAh
メインカメラ16mm/約1220万画素(超広角)+24mm/約1220万画素(広角)+70mm・105mm/約1220万画素(望遠)+3D iToFセンサー
フロントカメラ約800万画素
サイズ約71(幅)×約165(高さ)×約8.2(厚さ)mm
重量約188g
通信5G(Sub6、ミリ波)、4G LTE
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5Ghz)
BluetoothBluetooth 5.2
生体認証顔認証、指紋認証
その他防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)、おサイフケータイ
この記事は2021年07月16日の情報を基にしております。

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