モバイルからクリエイター向けまで、幅広い選択肢を用意 4辺フレームレスディスプレイ搭載のスタイリッシュ・プレミアムノート デル「XPS」シリーズの真価に迫る
日々のパートナーとなるノートPCには、処理性能はもちろん、高いデザイン性や使い勝手のよさも備えていてほしいもの。そんなニーズに応えてくれるのが、デルのプレミアムノート「XPS」シリーズだ。2020/2021年に登場した最新モデルでは、4辺フレームレスディスプレイを搭載し、コンパクトさと美しさを兼備。さらに、最新CPU「第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリー」や高速なPCIe接続のSSDを搭載するので、サクサクと快適に使える。ここでは、そんなデルのプレミアムノート「XPS」シリーズの真価に迫っていこう。
「XPS」シリーズとはフレームレスディスプレイとアルミニウム削り出しボディが生み出す、上質なたたずまい
プライベートに、ビジネスに、学業に、日々のパートナーとなるノートPC。毎日をともにする相棒だけに、処理性能だけでなく、デザイン性や使い勝手にもこだわりたいものだ。そんなわがままなニーズに応え、世界のユーザーから支持されているのが、デルのプレミアムノート「XPS」シリーズだ。
本機は、今から約6年前となる2015年にディスプレイのベゼルがグッと狭くなったフレームレスディスプレイ搭載モデルを誕生させて以来、そのスタイリッシュさとコンパクトさで人気を博してきた製品。実際、世界最大級の技術見本市「CES」のイノベーション・アワードや「グッドデザイン賞」といった名だたるアワードを全世界で757個※受賞するなど、高い評価を得ている。 ※デル調べ。2019年5月時点。


最新の「XPS」シリーズ17型モデルの「New XPS 17」(9710)(左)と、13.4型モデルの「New XPS 13」(9310)(右)。気取らず、むだを極力省いたデザインには洗練された上質さを感じる。最新の「XPS」シリーズにはこのほか、13.4型のコンバーチブルモデル「New XPS 13 2-in-1」(9310)と、15.6型モデル「New XPS 15」(9510)がラインアップされる
2020/2021年に登場した「XPS」シリーズの最新モデルを手にしてまず驚いたのは、素材の質感を上手に生かしたデザインをまとっていることだ。高精度のコンピューター数値制御(CNC)によって削り出されたアルミニウム製の天板や底面は、光をやさしく反射して上質さを感じさせる。また、表面に触れてみると、メタルボディならではの硬質感があり、サラリとした感触が心地いい。さらに、液晶を開くと現れるパームレスト面には、軽量で剛性の高いカーボンファイバー(「プラチナシルバー&ブラック」カラーのモデルの場合)あるいはグラスファイバー(「フロスト&アークティックホワイト」カラーの場合)を採用。天板や底面とは異なるマットな質感で、手触りもよく、パソコンでの作業に集中しやすい。
物に接触したり、こすれたりしやすいエッジ部分には傷に強いアルマイト加工による皮膜処理を2回施したほか、天板中央のステンレス製ロゴは手作業で埋め込むなど、細部まで手のかかった仕上げが行われている。カーボンファイバー製のキーボード面は、堅牢かつ、なめらかな手触りで、スムーズなキー操作をアシストしてくれる
4辺フレームレスディスプレイ
そして、「XPS」シリーズの代名詞とも言えるフレームレスディスプレイは素晴らしい出来だ。一般的なノートPCのフレームレスディスプレイは、上と左右のベゼル幅が狭くなったものが多いが、本機のディスプレイは上下左右すべてのベゼル幅が狭い4辺フレームレスディスプレイ。しかも、本機は下辺のベゼルが狭くなったスペースを利用して一般的なノートPCが採用するアスペクト比16:9よりも縦に広い16:10のディスプレイを搭載している。コンパクトなボディサイズを実現しながら、画面は広々しており、パソコンでの作業がのびのびと行えるのだ。
さらに、「XPS」シリーズのディスプレイは、最大UHD+(3840×2400)&500nitの高解像度・高輝度仕様であるのもメリット。4Kを超える高い解像度を生かして、さまざまなウインドウを画面に表示してのマルチタスク作業が快適に行えるほか、精細な画面表示が要求される動画や写真の編集などのクリエイティブ作業にも適している。
ディスプレイはご覧のようにヒンジ間際まで広がっており、画面占有率は最大約93.7%(「New XPS 17」(9710)の場合)に至る。一般的な16:9のアスペクト比よりもやや縦に広い16:10のディスプレイは、Web閲覧や文書作成などの作業に適するうえ、4辺のベゼルが狭いフレームレスディスプレイによって画面に集中しやすい。このディスプレイだけでも「XPS」シリーズのトリコになりそうだ
もちろん、「XPS」シリーズは処理性能もパワフルだ。2020/2021年に登場した最新モデルでは、CPUに「第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリー」を採用するうえ、ストレージには高速なPCIe接続のSSDを搭載。メモリーについては大画面モデルの「New XPS 15」(9510)、「New XPS 17」(9710)が最大64GBまでサポートするなど、プレミアムノートにふさわしい最上級のスペックを選択できる。
次章以降では、モバイル機と大画面モデルに分け、「XPS」シリーズの魅力を掘り下げていこう。
For モバイラー軽量&コンパクトでハイパフォーマンスな
モバイルノート「New XPS 13」
ビジネスやプライベートを問わず、外出先でパソコンを使うことの多い人にとって、携帯性の高いモバイルノートは真っ先に購入候補にあがる製品だ。そんな人に注目してほしいのが、13.4型ディスプレイを搭載した「New XPS 13」(9310)である。
アスペクト比16:10の13.4型ディスプレイを搭載した「New XPS 13」(9310)。片手でゆうゆうと持ち運べるコンパクトなボディでありがら、キーピッチ約19mm(実測)のフルサイズキーボードを搭載し、ゆったりと作業が行える
「New XPS 13」(9310)は、4辺フレームレスの13.4型ディスプレイを採用することで、295.7(幅)×198.7(奥行)×14.8(高さ)mmというコンパクトなボディを実現。3辺フレームレスディスプレイを採用していた従来モデルに比べて約2%小型化されたうえ、削り出しのアルミニウムボディの採用などによって、重量は約1.2kgに抑えられている。携帯性の高さはシリーズ随一と言えるだろう。
なお、ディスプレイは、FHD+液晶(1920×1200/3456×2160)と有機EL(3840×2400)の3種類からチョイスできる。モバイルノートでここまでディスプレイの種類が選べるのは珍しい。このあたりは、BTO(Build To Order)メーカーの雄であるデルならではのこだわりだ。
高い処理性能
もちろん、モバイルノートだからといって処理性能も二の次になっていない。本機は、最新の高性能CPU「第11世代インテル Core i7-1185G7 プロセッサー」(最大4.8GHz)を搭載するうえ、次世代のノートPCに求められる処理性能や機能性を備えたモデルに与えられる「インテル Evo プラットフォーム」認証も取得※している。なお、「インテル Evo プラットフォーム」認証では、「スリープ状態から1秒未満で起動」「フルHDディスプレイで9時間以上のバッテリー駆動」「バッテリー駆動時も高性能」など、外出先でノートPCを活用するための高い要件も定められている。この認証を受けた製品であるということが、本機の潜在能力の高さを物語っている。 ※選択した構成によって「インテル Evo プラットフォーム」に対応しない場合があります。
「インテル Evo プラットフォーム」認証取得の証。その性能を確かめるべく、日中8時間近く持ち運んでさまざまに使ってみたが、ACアダプターが活躍する場面はなく、バッテリー駆動でも処理性能に不足を感じることはなかった
なお、「XPS 13」シリーズには、「第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリー」搭載モデルとして、より手ごろな価格で購入できる3辺フレームレスディスプレイタイプの13.3型モデル「XPS 13」(9305)も用意されている。本記事で紹介した「New XPS 13」(9310)のようにアスペクト比16:10の13.4型ディスプレイは搭載しないが、比較的手ごろな価格で「第11世代インテル Core i7 プロセッサー」と「第11世代インテル Core i5 プロセッサー」からCPUを選べるのがうれしい。
多彩なシーンに柔軟に対応さまざまなスタイルで使えるコンバーチブルタイプ
「New XPS 13 2-in-1」
より多彩なシーンで柔軟に活用できるモバイルノートが欲しい人は、ディスプレイが360°回転して、さまざまなスタイルで使えるコンバーチブルタイプの「New XPS 13 2-in-1」(9310)も要チェックだ。
本機は、通常のノートPCとして活用する「ラップトップモード」に加え、ヒンジを上にして狭いテーブルなどに設置して使える「テントモード」、キーボード面を下にしてタッチ操作で動画などを楽しむ「スタンドモード」、タブレット端末のようにして利用できる「タブレットモード」の4つスタイルに変形させて、場所やシーンを選ばず、便利にパソコンを活用できる。
13.4型コンバーチブルモデルの「New XPS 13 2-in-1」(9310)。スタイルを変更するコンバート機構を搭載しながら、296(幅)×207(奥行)×14.35(高さ)mmのコンパクボディを実現しているのが本機の大きな見どころ。たとえば「タブレットモード」にすれば、ソファでくつろぎながらパソコンが使える
もちろん、この「New XPS 13 2-in-1」(9310)も「第11世代インテル Core プロセッサー・ファミリー」搭載モデル。CPUには「第11世代インテル Core i7 プロセッサー」と「第11世代インテル Core i5 プロセッサー」が用意されており、ディスプレイは、アスペクト比16:10のFHD+(1920×1200)タッチ液晶とUHD+(3840×2400)タッチ液晶の2種類から選べる。
For クリエイターパワフルなGPUと正確な色再現で、
快適なクリエイティブ作業を約束する「New XPS 17」
写真や動画を編集したり、Webサイトやイラストを制作したりするクリエイターに適しているのが、クリエイティブ性能にとことんこだわった17型モデル「New XPS 17」(9710)だ。
本機の基本スペックはノートPCとしてズバ抜けて高い。CPUは「第11世代インテル Core i9 プロセッサー」/「第11世代インテル Core i7 プロセッサー」から選択可能。メモリーには最大64GBを、ストレージには最大2TBのPCIe接続SSDを搭載できる。また、グラフィック機能には、外付けGPUの「NVIDIA GeForce RTX 3060」/「NVIDIA GeForce RTX 3050」の2種類が用意されている。パワフルな処理性能がウリの大型ゲーミングノートにも匹敵するハイスペックモデルなので、3Dグラフィックの制作や4K動画の編集などを行うクリエイターも十分に満足できるはずだ。
クリエイターにも使いやすい大型ディスプレイ
また、とりわけクリエイターに重宝されそうなのが、大型の17型液晶ディスプレイだ。種類は、用途に合わせて、アスペクト比16:10のUHD+(3840×2400)とFHD+(1920×1200)から選択できるが、いずれも色域はAdobe RGBを100%、DCI-P3を94%(UHD+モデルの場合)カバーしている。色再現性の高さはクリエイティブ用途に不可欠なポイントだが、「New XPS 17」(9710)はこの点をしっかりと押さえているのだ。また、HDR規格「Dolby Vision」に対応しているのもうれしい。
UHD+(3840×2400)ディスプレイに色数の多い写真を表示したところ、表示性能の高さに驚かされた。色が鮮明なだけでなく、4Kを超える高解像度なのでグンと奥行きが感じられるのだ。液晶の駆動方式は公開されていないが、視野角は広く、斜めから見ても鮮やかさはほとんど損なわれなかった
パワフル仕様の15.6型モデルよりコンパクトでコストパフォーマンスの高い
「New XPS 15」
17型モデルの「New XPS 17」(9710)では少し大きいと感じるクリエイターは、ひと回り小さい15.6型モデル「New XPS 15」(9510)を選択するのも手だ。本機もクリエイターに適したパワフルな仕様になっており、CPUは「第11世代インテル Core i9 プロセッサー」/「第11世代インテル Core i7 プロセッサー」/「第11世代インテル Core i5 プロセッサー」から選べる。しかも「第11世代インテル Core i9 プロセッサー」/「第11世代インテル Core i7 プロセッサー」を選択した場合は、グラフィック機能に高性能GPU「NVIDIA GeForce RTX 3050Ti」が搭載されるのだ。
ディスプレイについては、「New XPS 17」(9710)よりも選択肢が豊富で、アスペクト比16:10のUHD+(3840×2400)タッチ液晶とFHD+(1920×1200)液晶に加え、3.5K(3456×2160)タッチ有機ELも用意。3.5K有機ELについては、DCI-P3の色域を100%カバーするうえ、10万:1という高いコントラスト性能も備えている。ディスプレイの表示性能にこだわりたいクリエイターにこそ注目してほしいモデルだ。
まとめニーズに合わせて選べる、
美しく使いやすいプレミアムノート
世界のユーザーから高く評価されているデルのプレミアムノート「XPS」シリーズ。本機を手にしてみて、プレミアムノートと呼ぶにふさわしい上級のモデルであることがよくわかった。アルミニウム削り出しのボディと、4辺フレームレスディスプレイのコンビネーションには一切のむだが感じられず、見た目が美しいうえ、一般的なノートPCよりも縦に広いアスペクト比16:10のディスプレイを搭載するので、使い勝手もよい。
また、言うまでもないが、パソコンとしての基本スペックも「第11世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー」を搭載するなど、最新のものへと引き上げられている。モバイルモデルである「New XPS 13」(9310)、「New XPS 13 2-in-1」(9310)は、バッテリー駆動時も十分に高いパフォーマンスを発揮してくれるし、大画面モデルである「New XPS 17」(9710)、「New XPS 15」(9510)は3Dグラフィックの制作や4K動画の編集などの高負荷な作業を行うクリエイターも満足できるほどの画面の見やすさと高い処理性能を備えている。出費を抑えたい人には、3辺フレームレスディプレイモデルの13.3型モデル「XPS 13」(9305)が用意されているのもうれしいところだろう。
プライベートにせよ、ビジネスにせよ、学業にせよ、最高の成果を上げるには、相棒となる最高の道具が必要。そう考える人に、デルの「XPS」シリーズは間違いのない選択となるはずだ。
製品 |
![]() 13.3型
モバイルノート XPS 13(9305)
プレミアム ![]() |
![]() 13.4型
モバイルノート New XPS 13(9310)
プラチナ ![]() |
![]() 13.4型
コンバーチブルノート New XPS 13(9310)
2-in-1 プラチナ ![]() |
![]() 15.6型
ノート New XPS 15(9510) プラチナ
![]() |
![]() 17型
ノート New XPS 17(9710) スプレマシー
![]() |
---|---|---|---|---|---|
CPU | 第11世代インテル Core i5-1135G7 プロセッサー(最大2.4GHz) | 第11世代インテル Core i7-1185G7 プロセッサー(最大4.8GHz) | 第11世代インテル Core i7-11800H プロセッサー(最大2.3GHz) | 第11世代インテル Core i7-11800H プロセッサー(最大2.3GHz) | 第11世代インテル Core i9-11980HK プロセッサー(最大3.3GHz) |
グラフィック | インテル Iris Xe グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050Ti | NVIDIA GeForce RTX 3060 | ||
OS | Windows 10 Home 64bit | ||||
メモリー | 8GB DDR4 | 16GB DDR4 | |||
ストレージ | 256GB SSD(PCIe接続) | 512GB SSD(PCIe接続) | |||
光学ドライブ | なし | ||||
ディスプレイ | 13.3型FHD+(1920×1200)液晶 | 13.4型FHD+(1920×1200)液晶 | 15.6型FHD+(1920×1200)液晶 | 17型FHD+(1920×1200)液晶 | |
無線通信 | Killer Wireless-AX 1650(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1 | ||||
外部インターフェイス | Thunderbolt 4ポート(映像出力/給電対応)×2、USB 3.2 Gen 2 Type C×1、microSDカードリーダー、3.5mmヘッドホン/マイクコンボジャック | Thunderbolt 4ポート(映像出力/給電対応)×2、microSDカードリーダー、3.5mmヘッドホン/マイクコンボジャック | Thunderbolt 4ポート(映像出力/給電対応)×2、USB 3.2 Type-Cポート(映像出力/給電対応)、フルサイズSDカードリーダー、3.5mmヘッドホン/マイクコンボジャック | Thunderbolt 4ポート(映像出力/給電対応)×4、フルサイズSDカードリーダー、3.5mmヘッドホン/マイクコンボジャック | |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 302×199×15.8 mm | 295.7×198.7×14.8mm | 296×207×14.35mm | 344.8×230.2×18mm | 374.5×248.1×19.5mm |
重量 | 約1.16kg | 約1.2kg | 約1.3kg | 約2.01kg | 約2.21kg |