これぞ、王道の選択肢!ビジネスからプライベートまで1台でこなせる「Ryzen 5」搭載14型ノートPC レノボ「IdeaPad Slim 550」徹底検証
スリムなボディに充実の機能・スペックを詰め込み、幅広いユーザーから高い人気を獲得しているレノボのノートPC「IdeaPad」シリーズ。なかでも、自宅と外出先での作業を1台でカバーできる“王道の選択肢”と言えるのが、14型ノートPC「IdeaPad Slim 550」(82LM007GJP)だ。本機は、AMDの最新世代CPU「AMD Ryzen 5 5500U」や高速なNVMe接続のSSDを搭載するなど、十分な処理性能を備えながら6万円台※の価格を実現。一般的な13.3型のモバイルノートよりもひと回り大きな14型のフルHDディスプレイやスタイリッシュなボディを備えるなど、価格以上の価値が感じられるモデルとなっている。ここでは、そんな「IdeaPad Slim 550」の魅力を徹底検証していく。※税込。価格.com掲載価格。2021年8月18日時点
ボディアルミ天板のスリム&スタイリッシュボディ。
突然のWebカメラ起動の際も安心の「プライバシーシャッター」を搭載
今回取り上げるレノボの「IdeaPad Slim 550」(82LM007GJP)は、AMDの最新世代CPU「AMD Ryzen 5 5500U」に加え、8GBメモリーや高速なNVMe接続の256GB SSDを搭載した14型ノートPC。ビジネスからプライベートまで、幅広い用途に対応できるバランスよいスペックでありながら、6万円台※という手ごろな価格を実現しているのが特徴だ。
レノボ「IdeaPad」シリーズの中でも、価格とスペックのバランスのよさから高い人気を集めている14型ノートPC「IdeaPad Slim 550」。本記事では、「AMD Ryzen 5 5500U」/8GBメモリー/NVMe接続の256GB SSD搭載したモデル「82LM007GJP」を使って、その実力をチェックしていく
まず「IdeaPad Slim 550」のボディを手にして最初に感じたのは、派手さがほどよく抑えられたデザインの上質さだ。天板に採用されたアルミ素材の硬質な手触りが心地よいうえ、表面はサラリとしているので指紋が付着しても目立つことがない。
さらに、約321.6(幅)×211.6(奥行)×17.9(厚さ)mm(最薄部)という一般的な13.3型のモバイルノート並みのサイズでありながら、上下左右のベゼルが狭くなった「4辺ナローベゼル」により、ひと回り大きい14型フルHDのディスプレイを搭載するのもポイント。重量は約1.45kgと比較的軽いので、屋内外問わずさまざまな場所に携帯でき、幅広いシーンで活用することが可能だ。
「Slim」の名を冠する本機の厚さはわずか約17.9mm(最薄部)。フットプリント(設置面積)は約321.6(幅)×211.6(奥行)mmなので、B4用紙よりもひと回り小さいサイズだ。書類や本などとともに、ビジネスバッグにスッキリと収納できた
素早くパソコンが使える「Flip to boot」機能&指紋認証
本機は、スタイリッシュで持ち運びにすぐれるだけでなく、素早く機動的に使えるのもうれしいポイント。液晶を開けると自動で電源がオンになる「Flip to boot」機能と、指紋認証によるOSへのサインインに対応しているので、素早く安全にパソコンを使い始めることができる。「指紋認証よりも顔認証のほうがスマートなのでは?」と思った人もいるかもしれないが、マスクを付けていることの多い最近では、指紋認証のほうがスムーズに利用できるという声も多く、本機の利便性は高いと言える。
「Flip to boot」機能を有効にしておくと、液晶を開いたときに自動で電源がオンに。その後、電源ボタン上にある指紋センサーに軽く指を乗せれば、素早くスムーズにOSにサインインできる
(※事前に指紋登録が必要です)
「プライバシーシャッター」付きのWebカメラ
また、ノートPCの装備において昨今、出番が増えているのがWebカメラだ。本機は、液晶ディスプレイの上部ベゼルにWebカメラ(720p)を搭載しているが、物理的にカメラを覆うことができる「プライバシーシャッター」が付いているので、在宅ワークにおけるWeb会議の参加時などに思いがけずカメラがオンになってしまっても、このシャッターを閉じておけば勝手に映像が送られずに済む。在宅ワークの普及に合わせて一般的になりつつあるWeb会議だが、それによるプライバシーリスクにもしっかりと対応できる仕様になっているのだ。
スペック必要にして十分以上の処理性能。
「AMD Ryzen 5 5500U」&NVMe接続の256GB SSDを搭載
続いては、「IdeaPad Slim 550」の処理性能をチェックしていこう。今回レビューに使ったモデル「82LM007GJP」は、AMDの最新世代CPU「AMD Ryzen 5 5500U」(6コア/12スレッド:2.1GHz-最大4.0GHz)、8GBのDDR4メモリー、高速なNVMe接続の256GB SSDを搭載している。6万円台※のモデルとしてはなかなか充実したスペックと言えるが、その処理性能はどれほどなのか、定番のベンチマークプログラムでチェックしてみよう。
ライトな3Dゲームを楽しめる、CPU内蔵GPU「AMD Radeon グラフィックス」
本機が搭載するCPU「AMD Ryzen 5 5500U」には、グラフィック機能として強力なGPU「AMD Radeon グラフィクス」が内蔵されており、ちょっとした3Dゲーム程度なら快適にプレイできる。ここでは、人気RPG「ドラゴンクエストX」のベンチマークプログラム「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」によるテストを行ってみた。
約14時間(JEITA2.0)駆動で、バッテリー持ちも頼もしい
以上のように、なかなかパワフルな処理性能を備えた「IdeaPad Slim 550」(82LM007GJP)だが、これだけの処理性能があると、気になるのがバッテリースタミナ。しかし、その点でも心配はいらない。本機は、カタログスペックで約14時間(JEITA2.0)というバッテリー駆動時間を実現しており、日中をフルカバーできるほどのバッテリー持ちが期待できる。実際、ネット動画を見たり、Webサーフィンをしたりなど、外出先で約6時間使用した後、バッテリー残量を確認してみたところ、42%とまだまだ余裕があった。
なお、2021年6月にマイクロソフトから新OS「Windows 11」が発表された。現時点(2021年8月18日)で、新OSの具体的なリリース時期は明らかになっていないが、レノボによると、本機は「Windows 11」へのアップデートに対応しているとのこと。今このタイミングでパソコンを購入することをためらっている人もいるかもしれないが、本機なら安心だ。
使い勝手14型フルHD IPS液晶と「Dolby Audio」対応スピーカーで、
エンタメコンテンツも存分に楽しめる
最後に、「IdeaPad Slim 550」のディスプレイやキーボードなどの使い勝手についてもチェックしておこう。まずディスプレイだが、本機の14型ディスプレイはフルHD(1920×1080)の解像度を持ったIPS液晶のため、視野角や色再現性にすぐれている。表面は照明などの映り込みが少ない非光沢仕様だが、コントラストが高く、発色にすぐれるので、動画などエンタメコンテンツの視聴にも適している。
また、サウンドを奏でるスピーカーはキーボードの左右に装備。底面にスピーカーを備えたモバイルノートも多いが、本機はキーボード面の上部に搭載されているので、ダイレクトにサウンドが響き、迫力が感じられる。広がりある音を再現する「Dolby Audio」にも対応しているので、映画や音楽、ゲームなどを上質なサウンドで楽しめるのもうれしい。
青空の下のカラフルな花畑を撮った写真を表示してみると、空のグラデーションから花畑のさまざまな色合いまで繊細に再現された。また、左右のベゼル幅は約4mmまで狭められているため、映像に没入しやすいのもポイント。ちなみに、画面占有率は90%を実現している
コンパクトなボディにフルサイズキーボードを搭載
搭載するキーボードは、実測約19mmのキーピッチが確保されたフルサイズキーボード。コンパクトなボディながら、窮屈感のないゆとりのあるタイピングが可能だ。そのうえ、手のひらを支えてくれるパームレストは適度にざらついているため、置いた手がすべりにくく自然な体勢でキーボードが使える。なお、キーボード手前のタッチパッドはクリックボタン一体型のため、タッチエリアが広く、ピンチイン/アウトやポインター操作が行いやすい。コンパクトな14型ノートPCでありながら、操作性も高いのだ。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mm(それぞれ実測)。ゆとりがあるため、長時間にわたる文書作成なども十分に行える。また、LEDバックライトも備えているため、暗い場所での作業もお手の物だ
カコミさらなるお手ごろ価格がうれしい、
14型ノートPC「IdeaPad Slim 350」にも注目!

- IdeaPad Slim 350(81W3004EJP)
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6万円台※という求めやすい価格を実現した「IdeaPad Slim 550」(82LM007GJP)だが、さらにコストパフォーマンスを追求したい人に向けて、ワンランク下の14型ノートPC「IdeaPad Slim 350」(81W3004EJP)も用意されている。本機は、「IdeaPad Slim 550」が搭載する「AMD Ryzen 5 5500」よりも、ひと世代古いCPU「AMD Ryzen 5 4500U」(6コア/6スレッド:2.3GHz-最大4.0GHz)を搭載することで、5万円台※の価格を実現したのが特徴。このほか、液晶ディスプレイがTNパネルであったり、USB Type-Cポートを搭載しなかったりなど、ややスペックが劣るところもあるが、サブ機として活用したい場合などは、こちらを選択するのも十分にアリだ。
まとめ機能、使い勝手、処理性能のすべてに
価格以上の価値が感じられるモバイルノート
以上、「IdeaPad Slim 550」(82LM007GJP)の実力を検証してきたが、幅広い用途で使える手ごろな価格のモバイルノートを探している人にピッタリの1台だと感じた。ビジネスバッグにすっぽりと収まるコンパクトサイズと約1.45kgの軽さによって外出先に手軽に携帯できるうえ、素早くパソコンを起動させられる機動性の高さを備えている。また、基本スペックは、「AMD Ryzen 5 5500U」、8GBのDDR4メモリー、NVMe接続の256GB SSDと、多用途に対応できるバランス重視の“王道”構成になっているのも安心のポイントである。
機能、使い勝手、処理性能のすべてにおいて、必要十分以上の価値を備えた「IdeaPad Slim 550」。コストパフォーマンスもすこぶるよいので、満足感は高そうだ。モバイルノートPC選びで迷っている人は、ぜひ本機を検討してみてほしい。

モデル |
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オフィスソフト | なし | |
CPU | AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー(6コア/12スレッド:2.1GHz-最大4.0GHz) | |
グラフィック | AMD Radeon グラフィックス | |
OS | Windows 10 Home 64 bit | |
メモリー | 8GB DDR4-3200 | |
ストレージ | 256GB NVMe SSD | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 14型フルHD(1920×1080)IPS液晶ディスプレイ | |
無線通信 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth Ver.5.0 | |
外部インターフェイス | USB3.0 Type-Cポート(Power Delivery&DisplayPort出力対応)、HDM出力ポート、USB 3.0 Type-Aポート×2、SDメモリーカードリーダー | |
本体サイズ | 約321.6(幅)×211.6(奥行)×17.9(厚さ)mm | |
重量 | 約1.45kg | |
バッテリー駆動時間 | 約14時間 (JEITA2.0) |