価格.com上でささやかれる疑問や感想をメーカーにぶつけた!

価格、走り、デザインなど 日産「ノート e-POWER」“噂の真相”

進化した第2世代「e-POWER」を搭載し、2020年12月にフルモデルチェンジを果たした日産「ノート e-POWER」。注目車種ゆえに、価格.comの同車製品ページには数多くのユーザーレビューやクチコミが書き込まれているが、その中には、価格や走りなどに関する疑問や不安がチラホラ。そこで本特集では、こうした意見をピックアップし、日産自動車にインタビューを敢行。価格.com上でささやかれる、「ノート e-POWER」の“噂の真相”を解き明かしていく。

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価格高い? 安い? 「ノート e-POWER」の価格について日産に聞いてみた

まずは、新型「ノート e-POWER」の価格についてうかがいます。価格.com上のユーザーレビューやクチコミでは、「乗り出し価格(オプションや登録諸経費などを含めた価格)が300万円を超えました」という書き込みが見受けられます。コンパクトカーとしてはかなり高価だと感じるのですが、いかがでしょうか?

「ノート e-POWER」には最上位の「Xグレード」から、「Sグレード」「Fグレード」まで、3種類のグレードがあります。確かに「Xグレード」に、「Nissanコネクトナビゲーション」や「プロパイロット(ナビリンク機能付)」「アラウンドビューモニター」「アダプティブLEDヘッドライトシステム」などの先進機能をフル装備した場合は300万円を超えるケースはありますが、たとえば、「Xグレード」と同じ第2世代「e-POWER」を搭載し、同様の走行性能を有する「Sグレード」なら、販売店装着オプションのカーナビ、ドライブレコーダー(フロント+リヤ)、ETCなど必要不可欠なオプションを装着しても、諸経費込みで250万円以下(税込、2021年7月時点)で購入頂ける仕様もご用意しております。

日産「ノート e-POWER」

価格に関して「高い」という声が少なからず見受けられる新型「ノート e-POWER」だが、「Sグレード」なら、最上位「Xグレード」と同じ走行性能でありながら、カーナビ、ドライブレコーダー、ETCを装着し、諸経費込みでも250万円以下(税込、2021年7月時点)で購入できる

その価格ならコンパクトカーとして十分、検討の余地がありますね。「Sグレード」に搭載される標準装備や、多くの人に選ばれている人気のオプションなどを教えてください。

先述の通り、カーナビ、ドライブレコーダー(フロント+リヤ)、ETCなどを装着しても250万円以下(税込、2021年7月時点)で購入できるうえ、7インチの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」や、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドといった装備が標準装備となります。さらに、「インテリジェントエマ―ジェンシーブレーキ」「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進安全装備も標準です。人気のオプションは、上空から見下ろしているかのような映像を表示してスムーズな駐車をアシストする「インテリジェントアラウンドビューモニター」や、死角になりやすい斜め後方の状況を検知する「BSW(後側方車両検知警報)」「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」などですね。360 °全方位のセーフティアシストで運転がもっと楽しく、快適になります。

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e-POWER第2世代「e-POWER」って、どんな仕組みで、どこが進化した?

ユーザーの書き込みの中には、「スタートボタンを押すと、エンジンは必ず始動するものなのでしょうか?」など、「e-POWER」のシステムに関する疑問もいくつか見受けられます。「e-POWER」の仕組みや特徴について教えてください。

「e-POWER」は、発電用エンジンと駆動用モーターを融合した新しいパワートレインです。100%モーター駆動がもたらす「気持ちいい加速」「ワンペダル感覚のドライビング」「静粛性」に高い評価をいただいています。

エンジン始動のタイミングは、「静粛性」に関する次の質問で詳しく触れますが、クルマに搭載されたセンサーなどにより自動制御されており、エンジン始動頻度は可能な限り抑えられています。

日産「ノート e-POWER」

先代モデルでは、エンジンがそれなりの振動とともに始動していたが、新型「ノート e-POWER」では、エンジンが始動したことがわからないほど静かに。振動も抑えられており、エンジンの存在がほとんど気にならない

「e-POWER」のモーター駆動による走行性能に関しては、多くのユーザーが非常に高く評価しています。現行の「ノート e-POWER」に搭載されているのは、先代から改良が施された第2世代の「e-POWER」だとうかがっていますが、先代からどんな点で進化を遂げているのでしょうか?

第2世代「e-POWER」は、「力強い加速」「なめらかな走り」「圧倒的な静けさ」の3つの点で大きな進化を遂げています。

「力強い加速」については、従来の「e-POWER」と比較して、最高出力が80kw(109PS)から85kw(116PS)へ、最大トルクは254N・m(25.9kgf・m)から280N・m(28.6kgf・m)へと引き上げられています。特に中間加速が力強くなり、追い越しや高速道路の合流シーンでも気持ちよく走れます。

「なめらかな走り」については、市街地などの加速・減速がひんぱんに起こるシーンや高速道路で、アクセルペダルを急に戻して減速しても体が前のめりになることがありません。減速Gこそ0.15Gと先代モデルと変わりませんが、違和感のない自然な減速ができるよう、プロドライバーのブレーキ操作技術を導入し、減速力をチューニングしています。また、運転中にアクセルペダルを戻して減速した際には、液晶メーター画面でブレーキランプの点灯が確認できるようになったことで、安心感が高まったことと思います。アクセルオフでの減速時は、一定値を超えた減速力がかかるとブレーキランプが点灯するので、後続車にも減速していることが伝わります。

「圧倒的な静けさ」の進化については、乗員にエンジンの存在を感じさせない工夫を3つ加えています。ひとつめは、膨大な走行データを解析し、エンジンをかけないといけない限界値まで、極力エンジンをかけない制御を導入したこと。2つめは、乗員がエンジン音を感じにくいよう、エンジン回転数を従来よりも低くしたこと。そして3つめは、車輪速センサーにより路面状況を検知し、ロードノイズの小さな場面ではエンジンの始動を控え、ロードノイズが大きな場面では積極的にエンジンを回して充電する仕組みを採用したこと。エンジンの存在を乗員に感じさせないことにこだわり、エンジンを極力かけず、エンジンがかかっても気になりにくい工夫を加えています。

日産「ノート e-POWER」 日産「ノート e-POWER」 日産「ノート e-POWER」

先代の「e-POWER」に比べ、第2世代「e-POWER」ではモーター出力とトルクが向上し、よりパワフルな走りが楽しめるようになった。また、減速性能をチューニングしたことで、アクセルをゆるめた際に起こる減速の挙動が、より自然でなめらかになっている

「ノート e-POWER」の走行機能の特徴のひとつとして、アクセルペダルで加速、減速ができるワンペダル感覚の操作感があげられると思います。ユーザーの中には「最初はとまどいました」という人もいましたが、多くの人は「運転が楽しいです」「1度味わったら、なくてはならない機能になりました」といった感想を抱いているようです。こちらについても仕組みなどを教えてください。

モーター駆動のEVは、アクセルを踏めば加速し、アクセルをゆるめると減速しながら発電(回生)する機構を備えています。100%モーター駆動の「e-POWER」はこの特性を生かし、アクセルペダルをゆるめると減速するので、ペダルの踏み替え回数が減り、運転の疲労を軽減します。

また、第2世代「e-POWER」から追加された「Bレンジ」にセットすると、減速力が0.15Gから最大0.18Gまで大きくなるため、加速・減速特性が異なる「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3種類のドライブモードと組み合わせることで、市街地から、カーブやアップダウンの多い山道まで、多彩なシーンで最適な運転を楽しんでいただけます。

日産「ノート e-POWER」 日産「ノート e-POWER」

「ノート e-POWER」の特徴のひとつとなっているのが、アクセルペダルで加速、減速ができるワンペダル感覚の操作感。「Bレンジ」+「スポーツ」モードを選択すると、上りは力強く、下りのコーナー手前ではしっかりと減速してくれるため、アップダウンの多い山道も爽快かつ安心して運転できる

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デザイン評判のいいエクステリアにインテリア。こだわりポイントは?

続いて、デザイン性や安全性についてうかがいます。エクステリアデザインは「斬新な雰囲気でカッコいいと思います」などのコメントが見られるように、評判がいいですね。「ノート e-POWER」のデザインコンセプトや、デザイン上のこだわりポイントなどをお聞かせいただけますか?

コンパクトカーの常識を超えた先進的なエクステリアデザインを目指しました。フロントグリルと一体化した薄型のヘッドランプと、そこにつながる新型のVモーションクローム、フロントからリヤまで1本の線でつながるキャラクターラインと、見る角度により、豊かに移ろう張りのある面の抑揚、さらに、水平に広がる横一文字のシェイプを持つ特徴的なリヤコンビネーションランプ。クリーンかつダイナミックなデザインで、コンパクトながらもひと際存在感を放つルックスとなっています。

また、フロントグリルには、日本の伝統工芸である組子からインスパイアされたパターンをあしらい、「日本の風景に溶け込むデザイン」に仕上げました。オプション設定となる16インチのアルミホイールには、日本の刀からインスパイアされたシャープで洗練されたデザインを施しており、「e-POWER」の走りのパフォーマンスを想起させるデザインとなっています。

日産「ノート e-POWER」 日産「ノート e-POWER」

どこかかわいらしい雰囲気になりがちなコンパクトカーのエクステリアデザインだが、「ノート e-POWER」はグリルと一体化した薄型のヘッドランプや新世代Vモーションクロームなどにより、シャープで洗練された印象。リヤは横への広がりを強調した水平基調のデザインで、「NISSAN」の文字が横一文字に配置される

インテリアデザインに関しても、「液晶メーターからナビへと続く一体感あるデザインが近未来的でいいですね」「ドアを閉じる音が重厚で高級感があります」といった書き込みが多く見られます。コンパクトカーのインテリアはチープさを感じてしまうケースが多いですが、「ノート e-POWER」に対しては、そういった書き込みは少ないようです。インテリアデザインについてもコンセプトや、デザイン上のこだわりポイントなどをお聞かせいただけますか?

外に向かって広がるようなインパネに、センターディスプレイと一体化した液晶メーターを装備し、電動化にふさわしい先進感と使いやすさを兼ね備えた、日産の新たなインテリアデザインの思想を体現しています。また、小型の電動シフトレバーが乗るブリッジ型のセンターコンソールには、大型の収納スペースやロングリーチのアームレストを装備し、革新的なデザインと快適なドライビングを両立しました。

日産「ノート e-POWER」 日産「ノート e-POWER」

ワイド感を強調したインパネや、センターディスプレイと一体化した液晶メーター、フローティング構造のセンターコンソールなどが特徴のフロントシート周り。先進的なデザインと実用性が高い次元で両立されている

室内空間、特に後席の足元スペースは「先代モデルよりも狭くなったのでは?」と感じているユーザーもいるようです。実際のところはどうなのでしょうか?

先代モデルから全長が55mm短くなっていますが、室内空間の広さを犠牲にしていません。後席はリクライニング機能を備え、膝前スペース、ヘッドクリアランスともに、クラストップレベルのゆったりとしたスペースを確保しています。また、ラゲッジルームは広い開口部と荷室幅を確保したことで、ストレスなく荷物を収納することができます。

日産「ノート e-POWER」

先代モデルから全長が55mm短くなっているものの、室内の広さはクラストップレベル。運転席に身長180cmのスタッフが座った状態でも、後席の膝前スペースには十分なゆとりがあった

日産「ノート e-POWER」

リヤシート使用時でもラゲッジルームは十分な広さを確保。400(幅)×250(奥行)×550(高さ)mmの飛行機内持ち込み可能サイズのスーツケースが4個、余裕で積み込める

最後に、近ごろは購入検討者の多くが注目している安全性についてうかがいます。冒頭の価格に関する質問でも少し触れましたが、「Sグレード」の安全機能における標準装備と、オプションで用意されている装備について教えてください。

新型「ノート e-POWER」は、「インテリジェント エマ―ジェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」をはじめ、2台前のクルマの動きを検知できる「インテリジェント FCW」などを標準装備しており、全グレードが、サポカー補助金の対象となる「サポカーSワイド」に該当します。

さらに、オプションで「インテリジェント アラウンドビューモニター」を選択してもらえれば、コンパクトカー初となる「インテリジェント BSI」などの後方、後側方の安全装備もセットオプションとして追加され、前方・側方・後方の360°から、安全運転をしっかりアシストします。

「ノート e-POWER/Sグレード」の先進安全装備

標準装備 インテリジェント エマージェンシーブレーキ
踏み間違い衝突防止アシスト
インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)
LDW(車線逸脱警報)
ヒルスタートアシスト
標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)
インテリジェント DA(ふらつき警報)
インテリジェント LI (車線逸脱防止支援システム)
フロント&バックソナー
エマージェンシーストップシグナル
車両接近通報装置
イモビライザー(国土交通省認可品)
SRSエアバッグ(前席)
SRSニーエアバッグ(運転席)
SRSサイドエアバッグ(前席)&カーテンエアバッグ
メーカーオプション インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)
BSW(後側方車両検知警報)
RCTA(後退時車両検知警報)
サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー
インテリジェント ルームミラー
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まとめ不安を安心に、
疑問を納得に変えてくれる
「Sグレード」

価格に関して「高い」という声を耳にすることがある新型「ノート e-POWER」だが、「Sグレード」を選べば、第2世代「e-POWER」による新感覚のドライブ体験を味わえるうえ、最上位「Xグレード」と同様のデザイン的なスタイリッシュさや、室内の上質感、使い勝手のよさが手に入ることがよくわかった。今回、日産自動車へのインタビューを実施したことで、不安が安心に変わり、疑問が納得に変わったのは筆者だけではないだろう。「Sグレード」を選ぶことで価格面のハードルが下がり、「それなら」と購買意欲が高まった人も多いはず。限られた予算の中でコンパクトカー選びをしているのなら、100%モーター駆動による力強くてなめらかな走りや、ワンペダル感覚の操作感を手ごろな価格で楽しめる、新型「ノート e-POWER」に注目しない手はない。

※ナンバープレートはハメコミ合成です。

この記事は2021年08月23日の情報を基にしております。