最大800mm相当※1の超望遠撮影を手軽に楽しめる!
ポケットサイズの望遠鏡型※2カメラ

キヤノン「PowerShot ZOOM」徹底レビュー!

キヤノン「PowerShot ZOOM」

スマートフォンのカメラでは遠くの被写体を大きく写せないし、ズームすると画質が劣化する。でも、大きなカメラは持ち歩きたくない――。そんな悩みを抱えている人に注目してほしいのが、キヤノンの望遠鏡型※2カメラ「PowerShot ZOOM」だ。ポケットに収まるコンパクトボディながら、最大800mm相当※1の超望遠機能を実現し、手軽に持ち運んで「観る」と「撮る」の両方を楽しめるユニークなデジタルカメラである。登山やアウトドア、野球などのスポーツ観戦、野鳥撮影などの自然観察、子どもの運動会など、さまざまなシーンで活躍してくれる「PowerShot ZOOM」を価格.comが徹底レビューする。

限定商品「日本野鳥の会 特別セット」発売中!
ネックストラップ付き

手のひらサイズで、写真と動画が撮れる望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」が役立つシーンのひとつが野鳥の観察。野鳥と言えば日本野鳥の会が有名だが、「PowerShot ZOOM」では「日本野鳥の会 特別セット」を発売している。

セット内容は「B」という日本野鳥の会のロゴ入りネックストラップ、microSDカード、Ankerの急速充電器。持ち運びに便利な「mi-naケース」付きのセットもラインアップ。さらに、2022年11月20日から2023年1月15日までに購入すると特典として、日本野鳥の会ロゴ入りのシリコンジャケットも付いてくる(先着100名)。

「日本野鳥の会 特別セット」はキヤノンオンラインショップから購入できるので、「PowerShot ZOOM」で野鳥を観察&撮影したいという人は、ぜひチェックしてみてもらいたい。

日本野鳥の会 特別セット

「日本野鳥の会 特別セット」の内容は、ネックストラップ、ケース、microSDカード、AnkerコンパクトUSB急速充電器。本体のカラーとケースの有無が選択できる

日本野鳥の会ロゴ入りシリコンジャケット

2022年11月20日〜2013年1月15日までに購入すると、先着100名となるが特典として日本野鳥の会ロゴ入りシリコンジャケットがもらえる(発送は2023年1月下旬)。 ※定員になり次第、販売ページから「シリコンジャケット付き」セットの購入ができなくなります。「日本野鳥の会 特別セット」は引き続きご購入いただけます。

カラーバリエーションホワイトとブラックの2色展開

ホワイトモデル

ホワイトモデル

「PowerShot ZOOM Black Edition」

「PowerShot ZOOM Black Edition」

コンパクトなボディからは想像できない超望遠機能と、使いやすいシンプルな操作性で好評を得ている「PowerShot ZOOM」だが、ホワイトモデル以外にもブラックもラインアップ。ホワイトモデルはどちらかというとカジュアルな雰囲気だが、ブラックモデルはマットな質感で落ち着きのある雰囲気だ。

「PowerShot ZOOM Black Edition」は、本体とマッチしたデザインのオリジナルネックストラップ付き。詳しい情報は、「PowerShot ZOOM スペシャルサイト」をチェックしてほしい。

製品概要「観る」と「撮る」を一体化した、超コンパクトな望遠鏡型※2カメラ!

キヤノン「PowerShot ZOOM」

「PowerShot ZOOM」は、片手で楽々とホールドしながら「観る」と「撮る」の両方を楽しめる、これまでになかったユニークなデジタルカメラだ

「PowerShot ZOOM」は、「望遠鏡型※2カメラ」という新しいコンセプトで商品化された、非常にユニークなデジタルカメラ。片手でホールドしながら電子ビューファインダーを覗くという、これまでのデジタルカメラにはなかった斬新なスタイルを採用し、1台で「観る」と「撮る」の両方を手軽に楽しめるのが特徴だ。

キヤノン「PowerShot ZOOM」

「PowerShot ZOOM」のサイズは約33.4(幅)×50.8(高さ)×103.2(奥行)mmで、重量は約145g(メモリーカードを含む)。手のひらサイズの小型・軽量ボディに驚きの望遠機能を搭載している

「PowerShot ZOOM」がここまで注目されているのは、重量約145g(メモリーカードを含む)の小型・軽量ボディながら、高性能な望遠機能を搭載していることが大きい。35mm判換算で100mm/400mm相当の光学ズームと800mm相当のデジタルズームに対応しており、3段階のズームを駆使して、遠くの被写体を大きく切り取った写真(1200万画素)や動画(フルHD 1920×1080)の撮影が可能となっている。

最大800mm相当※1というスペックがどれだけ被写体を大写しできるかは、次章のスマートフォンのカメラで撮った写真との比較をご覧いただきたいが、スマートフォンよりも遠くの被写体を大きく、かつ高画質に記録することが可能。運動会をはじめとした子どものイベントやスポーツ観戦、自然観察など、スマートフォンでは撮影しにくいシーンで大活躍してくれるのだ。

キヤノン「PowerShot ZOOM」

ポケットに入れて持ち運べるサイズ感なので、使いたい時にサッと取り出すことができる

画質「PowerShot ZOOM」なら、遠くの被写体をここまで大きく撮れる!

続いて、「PowerShot ZOOM」の最大の注目点である超望遠機能について、スマートフォンのカメラと比較しながら見ていこう。

先にも紹介したように、「PowerShot ZOOM」は、35mm判換算の焦点距離で100mm/400mm相当の光学ズームと800mm相当のデジタルズームを搭載している。一般的なスマートフォンのカメラの光学ズーム性能は60〜120mm前後程度。デジタルズームでも250〜400mm程度というものが多い。これに比べると、「PowerShot ZOOM」は遠くの被写体を何倍も大きく写すことが可能となっている。

ポイントは、ただ大きく写せるだけでなく、レンズや画像処理の性能にすぐれたキヤノンのデジタルカメラらしく、キレイに記録できること。以下に、遠くにいる被写体を「PowerShot ZOOM」とスマートフォンのカメラとで撮り比べた写真を掲載したが、「PowerShot ZOOM」のほうが、被写体をより大きくかつ高画質に写せていることがわかるはずだ。

「PowerShot ZOOM」とスマートフォンのカメラにおける望遠機能の比較

「PowerShot ZOOM」で撮影
100mm相当
キヤノン「PowerShot ZOOM」
400mm相当
キヤノン「PowerShot ZOOM」
800mm相当(デジタルズーム)
キヤノン「PowerShot ZOOM」
スマートフォンのカメラで撮影
70mm相当
キヤノン「PowerShot ZOOM」
330mm相当(デジタルズーム)
キヤノン「PowerShot ZOOM」

画質比較(一部切り抜き)

「PowerShot ZOOM」で撮影
400mm相当
キヤノン「PowerShot ZOOM」
スマートフォンのカメラで撮影
330mm相当
キヤノン「PowerShot ZOOM」

30メートル以上離れたところにいる被写体を、「PowerShot ZOOM」とスマートフォンのカメラで撮影してみた。今回比較用に使ったスマートフォンは、焦点距離で70mm相当までが光学ズームで、それ以降は330mm相当までデジタルズームとなる。どちらかというとハイスペックなカメラを備えたスマートフォンだ。

両者を比較すると、焦点距離で400mm相当まで光学ズームで対応する「PowerShot ZOOM」のほうが遠くにいる被写体を大きく写せるうえ、画質がよいこともひと目でわかる。同じ焦点距離域で比較すると、スマートフォンのカメラで撮った写真は細かいところがつぶれてしまっているが、「PowerShot ZOOM」で撮った写真は解像感が高く、人物の表情もしっかりと描かれている。さらに、「PowerShot ZOOM」のほうが人の肌色もより明るくキレイに仕上がっている。

「PowerShot ZOOM」で撮影した写真

操作性片手で使える簡単な操作性! スマホ連携で映像をシェアできるのも便利!

実際に「PowerShot ZOOM」を使ってみて感じたのが、何かと難しい超望遠撮影を簡単な操作で楽しめるということ。望遠撮影は一般的に、狙った被写体にピントを合わせるのが難しかったり、手ブレしたりすることが多いが、「PowerShot ZOOM」は操作性や機能が工夫されており、片手でホールドしながら簡単に高画質な写真・動画を記録できるようになっている。

その操作はとてもシンプルで、たとえば、100mm、400mm、800mmの3段階のズームの切り替えは、ボディの上側に配置されたズームボタンひとつで行えるようになっている。「ズームしたい!」「少し広く撮りたい!」と思ったら、ズームレバーを細かく調整するのではなく、ズームボタンを押すだけで簡単に切り替えられるのだ。また、写真撮影用のシャッターボタンと、動画撮影を開始・終了するボタンが別々に用意されているので、設定を切り替えることなく、シームレスに写真・動画を記録できるのも便利。写真撮影は最高約10コマ/秒の連写に対応しており、一般的なデジタルカメラと同様、ボタンを長押しするだけで連写撮影が可能だ。

こうした片手で扱えるシンプルな操作性に加えて、コンパクトなボディながらオートフォーカスと手ブレ補正機能をしっかり搭載しているのも見逃せない。カメラが自動的にピントを合わせ、手ブレを抑えた写真・動画を記録してくれるので、普段スマートフォンのカメラで写真を撮っているため、デジタルカメラの操作に慣れていないという人でも、簡単に使いこなすことができるはずだ。

キヤノン「PowerShot ZOOM」 キヤノン「PowerShot ZOOM」

3段階のズームの操作はボディ上側に配置されたズームボタン(人さし指がかかったZOOMと書かれたボタン)で行う。ボディ下側には、写真撮影用のシャッターボタン(PHOTOと書かれた左側のボタン)と、動画撮影用のボタン(赤い印の付いた右側のボタン)を搭載。写真手前の電子ビューファインダーのすぐ下には視度調整ダイヤルが備わっている

また、「PowerShot ZOOM」は「観る」の部分にもこだわっている。約236万ドットの電子ビューファインダーは視度調整ダイヤル付きの本格タイプで、周辺の歪みが少なく、明るくクリアな表示を実現。高性能なデジタルカメラと比べてもそん色のないクオリティのファインダーだ。これにより、遠くにいる被写体でもしっかりと確認できる。こうしたファインダーの見え方へのこだわりは、高性能なデジタルカメラを長年開発し続けてきた、キヤノンならではのものだろう。

キヤノン「PowerShot ZOOM」

歪みが少なく、クリアな表示の電子ビューファインダーを搭載。被写体の細部までしっかりと「観る」ことができる

さらに、「PowerShot ZOOM」はBluetoothとWi-Fiの無線通信機能を搭載しており、スマートフォンと連携※3できるのも便利な点だ。スマートフォン用アプリ「Camera Connect」(iOS/Android対応)を使用すれば、「PowerShot ZOOM」で撮影した写真をその場でスマートフォン上で確認できるうえ、カメラのライブビュー映像をスマートフォンの画面に表示して撮影することも可能だ。この連携機能はいろいろな使い方が考えられるが、たとえば、運動会など子どものイベント時であれば、パパが「PowerShot ZOOM」で撮影しているそばで、ママがスマートフォンの画面で、撮影した写真を確認したり、カメラがとらえたライブビュー映像をそれぞれに見ながら一緒に盛り上がる、といった活用が可能だ。スマートフォン側からシャッターを切ることもできるので、スマートフォンを見ているママも好きな瞬間を写真に収められる。撮影した写真をその場でスマートフォンに転送して、SNSで共有することも可能だ。

キヤノン「PowerShot ZOOM」

スマートフォン用アプリ「Camera Connect」を使って、「PowerShot ZOOM」のライブビュー映像を共有してみた。撮影者だけでなく、スマートフォンを使って、ほかの人にも写真や映像を見せてあげられるのがポイント

まとめ幅広いシーンで活躍する便利な
観察&撮影ツール!

ここまでで見てきたように、「望遠鏡型※2カメラ」というユニークなコンセプトで開発された「PowerShot ZOOM」は、最大800mm相当※1の超望遠機能を手軽に楽しめるのが最大の魅力だ。望遠鏡や双眼鏡よりもコンパクトで、重量約145g(メモリーカードを含む)と軽く、持ち運びの負担にならないのもいい。さらに、オートフォーカスと手ブレ補正に対応しており、簡単に使いこなせるのもポイント。登山やアウトドア、野球などのスポーツ観戦、野鳥撮影などの自然観察、子どもの運動会など、旅行や日常のあらゆるシーンで活躍する、便利な観察&撮影ツールと言えよう。

特に、普段スマートフォンのカメラで写真や動画を撮っていて、望遠機能や画質に不満を持っている人なら、「PowerShot ZOOM」は満足度の高い買い物になるはず。性能の高さを考慮すると価格も手ごろなので、ぜひチェックしてみてほしい。

キヤノン「PowerShot ZOOM」
超望遠撮影を手軽に楽しめる小型・軽量カメラ
キヤノン
PowerShot ZOOM
価格.comで最安価格をチェック
  • ※1 35mm判換算の焦点距離。800mm時はデジタルズームのため、画質が低下します。
  • ※2 夜間や暗いシーンでの撮影、星空などの天体観測では適していないシーンがあります。
  • ※3 キヤノン専用アプリケーション「Camera Connect」のインストールが必要。接続には事前にカメラとスマホをペアリングさせておく必要があります。また通信環境により、ライブビューに遅延が発生します。
この記事は2022年12月8日の情報を基にしております。