「Dell G15 Ryzen™ Edition」徹底検証 強力冷却システムと高速駆動ディスプレイ搭載 本格仕様の高コスパ15.6型ゲーミングノート
AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー
世界最高のモバイル・ゲーミング・プロセッサーで、最高のパフォーマンスおよび妥協のないバッテリーライフをご体験ください
Dellの15.6型ゲーミングノート「Dell G15 Ryzen™ Edition」は、11万円台※からという手ごろな価格ながら、強力な冷却システムと、高リフレッシュレート駆動の液晶ディスプレイを備えた本格仕様が魅力。CPUには高性能なAPU「AMD Ryzen™ モバイル・プロセッサー」を、グラフィックにはディスクリートGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載しており、スペック面でも申し分がない。また、ゲーミング専用ユーティリティソフトがプリインストールされており、ゲームタイトルごとに最適な環境を構築できるのもポイントだ。本企画では、そんな「Dell G15 Ryzen™ Edition」の中から14万円台※のミドルクラスモデル「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」の実力を検証していく。 ※税込。価格.com掲載価格(20%OFFクーポン適用時)。2021年10月22日時点
ボディ最大パフォーマンスを引き出す強力な冷却システム&120/165Hz駆動の液晶ディスプレイを搭載
モバイル向けのCPUおよびGPUの高性能化により、昨今ゲーミングノート市場が活況を呈している。なかでも、10万円台前半の比較的手ごろな価格で買えるゲーミングノートが人気だが、その中でも特に注目したいのが、11万円台※から購入できるDellの15.6型ゲーミングノート「Dell G15 Ryzen™ Edition」だ。
本機は、ゲーミングノートとして求めやすい価格を実現しながら、Dellのプレミアムゲーミングブランド「Alienware」の設計思想を受け継いだ本格ゲーミング仕様が特徴。とりわけポイントとなるのが、ヒンジの後部を突出させることで実装が可能になった強力な冷却システムだろう。CPUやGPUは高い処理負荷によって高温になり過ぎると熱暴走を引き起こさないようパフォーマンスを低下させるため、ゲーミングノートにとって冷却システムの重要性は高いが、本機は熱伝導率の高い銅製ヒートパイプと4つの大きな排気口を備えた強力な冷却システムを搭載。CPUとGPUをしっかり冷却することで、高負荷時も本来のパフォーマンスを十分に発揮させられるようになっている。
今回検証に用いた「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」。CPUには「AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー」を、グラフィックにはディスクリートGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載したミドルクラスのモデルだ。カラバリには、本記事で活用している、天面やパームレスト面に粒子状のアクセントが施された「ファントムグレー」と「スペクターグリーン」の2色がある
また、ヒンジの後部を突出させたことで、背面に外部インターフェイスを設けることも可能に。HDMI出力ポートと2基のUSBポート、電源ポートが背面に設けられているので、外部ディスプレイなどに接続しても筐体左右のスペースがすっきりとする。マウスなどを使用したゲームコントロールの妨げになりにくいのがありがたい。
背面の外部インターフェイスは、USB Type-Cポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、HDMI出力ポート。このほか、左側面に2.5Gbps対応の有線LANポート、ヘッドホン/マイク端子を、右側面にUSB3.2 Gen1 Type-Aポート×2を装備する
なめらかな表現を可能にする120/165Hz駆動の15.6型液晶ディスプレイ
「Dell G15 Ryzen™ Edition」は、ゲーミング体験を大きく左右するディスプレイにもこだわっている。10万円台前半のゲーミングノートは一般的なノートPCと同じ60Hzのリフレッシュレートのディスプレイを採用していることが多いが、本機は120Hz駆動か165Hz駆動の15.6型フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイを選択可能。なめらかな表示が行えるため、MMORPGはもちろん、バトルロイヤルゲームやFPSなど、素早い動きが求められるゲームのプレイにもうってつけだ。
「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」のディスプレイにゲームの戦闘シーンを表示したところ、炎や煙の繊細なニュアンスがリアルに描画され、表示品質の高さがうかがえた。横約80°というシビアな確度から画面を見ても、ほとんど色や明るさが変わらないのもいいところだ。画面への映り込みが少ない非光沢パネルを採用しており、ゲームにも集中しやすい
処理性能 「AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー」&フルパワー130W「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」搭載のハイパフォーマンス
続いては、「Dell G15 Ryzen™ Edition」の中から、14万円台※のミドルクラスモデル「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」を用いて処理性能をチェックしていこう。
その前にスペックをおさらい。「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」は、CPUに、最新の「Zen 3」アーキテクチャーを採用し、8コア/16スレッドで動作するゲーミングノート向けの高性能APU「AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー」(3.2GHz-最大4.4GHz)を搭載。グラフィックには、ミドルクラスのゲーミングノートで採用例の多い最新のディスクリートGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を装備している。さらに、メモリーには16GBのDDR4メモリーを、ストレージにはPCIe接続の512GB SSDを搭載するなど、ゲーミングノートとして不足のない、高いスペックを備えている。
ベンチマークテストで軒並みハイスコアを記録
では、各種ベンチマークプログラムを使って本機の処理性能をチェックしていく。なお、今回のテストでは「Windows 10 Home 64bit」搭載モデルを活用しており、処理性能を最大限に引き出すためドライバーとファームウェアを更新し、GPUの最大TDPを130Wにした。冷却ファンの出力設定は最大である。
CPUの処理性能をチェックするベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」では、マルチコアが10708、シングルコアが1401をマーク。10000の大台を超えたマルチコアのスコアが目を引くが、シングルコアのスコアも非常に高い。パソコンの総合的な処理性能を測るベンチマークプログラム「PCMark 10」では、ミドルクラスのゲーミングノートの指標となる6000を超える6389をマークした
人気ゲームもしっかりとプレイできるハイパフォーマンス
続いて、ゲーミングパフォーマンスを詳しく知るべく、人気ゲームのベンチマークプログラム「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行してみたが、「非常に快適」という最高評価をたたき出した。実際に、バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイしてみても、90-120fps(フルHD/最高画質設定)の高フレームレートでヌルヌルと遊べたし、より負荷の高いバトルロイヤルゲーム「PUBG」も80-110fps(フルHD/最高画質設定)を維持していた。これだけのパフォーマンスなら、さまざまな人気ゲームを快適に楽しめるだろう。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」は、ゲーミングノートではスコアが伸びにくいベンチマークプログラムだが、それでも15000を超えるスコアを獲得。「非常に快適」という最高評価を得た。「フォートナイト」や「PUBG」といった人気ゲームも、120Hz駆動のディスプレイの性能を生かしながら快適に遊べた
ゲーミング仕様高度なゲーム環境設定が行える「Alienware Command Center」をプリインストール
「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」は、ゲーミングノートとしての使い勝手もよい。特筆すべきは、Dellのプレミアムゲーミングブランド「Alienware」にプリンインストールされているものと同じ、ゲーミング専用ユーティリティソフト「Alienware Command Center」が利用できることだ。このソフトを利用することで、CPU/GPUの温度を詳細に監視したり、ゲームタイトルごとに電源プランや冷却ファンの出力を設定したりすることが可能になる。自分が求める環境に細かくカスタマイズすることができるのだ。
また、この「Alienware Command Center」は、fn+F9キーを押すことで、冷却ファンの出力を手軽に最大化できる「Gモード」にも対応。高負荷時に素早くパフォーマンスを引き出したい場合に重宝する。
ゲームタイトルごとに、電源プランや冷却ファンの出力などを詳細に設定できる「Alienware Command Center」。「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」をフルHD/最高画質の設定でテストしている最中に「Gモード」をオンにしてみたところ、CPU温度は70℃後半に、GPU温度は50℃後半に留めることができた
キーボードとタッチパッドも扱いやすい
ゲームの操作性を左右するキーボードも上々だ。キーピッチは約19mmとゆとりがあるうえ、実際に打鍵してみると、押下時の反発スピードが速く、ダイナミックで素早い操作が行える。また、2段階の明るさ調節が可能な白色バックライトを搭載しているので、暗がりでも操作できるのがうれしい。また、キーボード手前のタッチパッドはクリックボタン一体型で操作範囲が広く、なめらかに指が滑る使い勝手がいいもの。このほか、無線LANチップにはゲーミング向けとして定評のある「Killer Wi-Fi 6 AX1650 (2x2)」を搭載。有線LANに接続しなくても安定した通信が行える。
まとめ本格ゲーミング仕様がうれしい高コスパなゲーミングノート
本格ゲーミング仕様がうれしい
高コスパなゲーミングノート「Dell G15 Ryzen™ Edition」をチェックしてみて感じたのは、本機は11万円台※から買えるモデルでありながら、かなり本格的なゲーミング仕様を実現しているということだ。銅製ヒートパイプと4つの大きな排気口を組み合わせた強力な冷却システムによって、高負荷なゲームでもハイパフォーマンスでプレイできるうえ、120/165Hz駆動の高速な液晶ディスプレイによって、バトルロイヤルゲームやFPSなど、素早い動きが求められるゲームもなめらかに表示できる。実際、「AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー」と「NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載した「Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)プラチナ(RTX 3060搭載)」を使用してみたが、その処理性能となめらかな動きは、ミドルクラスのゲーミングノートの中でも上位に入るほどのレベルにあった。
そのうえ、「Alienware」譲りのゲーミング専用ユーティリティソフト「Alienware Command Center」を搭載しており、ゲームタイトルごとに詳細な電源プランや冷却ファンの出力設定も可能。このほか、バーチャルサラウンドを実現する「Nahimic 3D Audio」や、高速で安定した無線LANチップ「Killer Wi-Fi 6 AX1650 (2x2)」を搭載するなど、ゲームを快適にプレイするための機能が全方位で追及されている。
手ごろなコストで本格的なゲーミング体験を味わいたい人に、「Dell G15 Ryzen™ Edition」はぜひチェックしてほしいモデルだ。

- Dell G15 Ryzen™ Edition(5515)
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CPU | AMD Ryzen™ 7 5800H モバイル・プロセッサー(3.2GHz-最大4.4GHz) |
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グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU |
OS | Windows 11 Home 64bit |
メモリー | 16GB DDR4 |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6型フルHD (1920×1080) 液晶ディスプレイ(120Hz駆動) |
有線LAN | 10/100/1000/2500Mbps |
無線通信 | Killer Wi-Fi 6 AX1650 (2x2)(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth v5.2 |
外部インターフェイス | USB Type-Cポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×3、HDMI出力ポート、2.5Gbps LANイーサネットポート(RJ45)、ヘッドホン/マイク端子 |
サイズ | 約357.26(幅)×272.11(奥行)×26.9(厚さ)mm |
重量 | 約2.57kg |
カラー | ファントムグレー/スペクターグリーン |
Office | なし |