ゴミを収集する「スマート自動ゴミ収集ドック」を初搭載 パワフルな水拭きと強力なゴミの吸引を同時に行う ロボット掃除機「Roborock S7+」の驚くべき性能に迫る

負担の大きな床掃除を人に代わって行ってくれる便利さから、 年々人気が高まっている「ロボット掃除機」。老舗ロボットメーカーから新興メーカーまでがしのぎを削る“激戦区”の市場だが、その中でも最近注目度を高めているのが、世界40か国以上でロボット掃除機を販売しているロボロックの最新モデル「Roborock S7+」だ。本機は、パワフルな水拭きと強力なゴミの吸引を同時に行ってくれる機能に加え、ロボロックのロボット掃除機として初めて本体のダストボックスからゴミを収集する「スマート自動ゴミ収集ドック」を標準搭載するなど、高機能なモデルとなっている。本特集では、そんな「Roborock S7+」を使いながら、その驚くべき性能をレポートしていく。

掃除性能最大毎分3,000回振動するパワフルな水拭きに、業界最強クラスの吸引力を備えた圧倒的な清掃力

今や、“令和時代の新・三種の神器”と呼ばれるほど、需要が高まっているロボット掃除機。市場にはさまざまなタイプの製品が並んでいるが、これまでは、「床のゴミを吸引する」タイプと、「床を水拭きする」タイプの主に2つに分かれていた。現代的なマンションや一軒家の床はフローリングであることが多いので、よりキレイな状態に保つためには吸引タイプと水拭きタイプの両方を揃えるのがベストだが、保管スペースの面でも、コストの面でも2機種を同時に揃えるのはなかなか難しい。そんな理由から、ここ最近人気を集めているのが、「吸引と水拭きを同時に行う」ハイブリッドタイプのロボット掃除機だ。

ハイブリッドタイプの中でも特に注目したいのが、世界40か国以上でロボット掃除機を販売しているロボロックの最新モデル「Roborock S7+」である。従来モデル「Roborock S6 MaxV」も吸引と水拭きが同時に行えるうえ、2眼カメラによる障害物認識能力の高さから好評を博していたが、「Roborock S7+」ではその清掃力が大きく進化。また、掃除後にダストボックス内のゴミを収集してくれる「スマート自動ゴミ収集ドック」をロボロックの製品として初めて搭載するなど、かなりの機能性を持った最新モデルだ。

ロボロック「Roborock S7+」 ロボロック「Roborock S7+」

2021年9月に登場したロボロックの最新ロボット掃除機「Roborock S7+」。強力な吸引と水拭きを効率よく行ってくれるハイブリッド仕様であるうえ、本体内のゴミを収集してくれる「スマート自動ゴミ収集ドック」まで搭載されたハイスペックモデルだ

高速振動&加重強化で大きく進化した水拭き性能

ロボロックの製品は、従来から吸引と水拭きを同時に行えることで高く評価されてきたが、「Roborock S7+」では、水拭き性能がとりわけ大きな進化を遂げている。モップを本体底面に搭載して水拭きを行う仕組み自体は従来モデルから変わりないが、本機では、最大毎分3,000回振動する高速振動モップを新搭載。さらに、床へ押し付けるモップ加重を、従来モデル「Roborock S6 MaxV」の2倍となる600gへと強化したことで、床にこびり付いた食べこぼしや飲みこぼしのシミなどもキレイに拭き取れるように改良されているのだ。

ロボロック「Roborock S7+」 ロボロック「Roborock S7+」

本体底面の後方部に、最大毎分3,000回振動する高速振動モップを搭載。本体後方部の水タンクに給水することで、モップに水が浸透し、水拭きが行えるようになる。なお、モップクロスは簡単に取り外せ、洗うことで繰り返し使用することができる

乾いたコーヒーのシミもキレイに

進化した水拭き性能を確かめるため、わざとコーヒーをこぼして3時間ほど放置したシミを「Roborock S7+」に掃除させてみたが、シミの上を1回通っただけでこびりついた汚れまでキレイに拭き取ってくれた。これは、モップの振動が高速になったことに加えて、モップ加重が従来の2倍になったことが大きく貢献しているのだろう

「Roborock S7+」は、一定の力で水拭きを行うだけでなく、スマートフォン用の「Roborockアプリ」(Android/iOS対応)を使うことで、細かな設定変更を行うこともできる。水拭きの強さ(振動回数)は「強力(3,000回/分)」「標準(2,300回/分)」「ソフト(1,650回/分)」の3段階に切り替え可能。さらに、吸引機能を止め、より細かく動いて念入りに水拭きを行う「水拭き強力モード」が利用可能で、水拭き専用機としても使用できる。また、毛足が4mm未満のカーペットに対しては、水拭きモップが自動で上方に持ち上がり吸引のみを行う「自動モップリフト」モードが、毛足が4mm以上のカーペットに対しては、カーペットエリアに進入しない「カーペット回避」モードなどが搭載されており、部屋の汚れ具合や状況に合わせて、自動で最適な水拭きが行えるように工夫されている。

水拭きの強さ調整

ロボロック「Roborock S7+」
ロボロック「Roborock S7+」

水拭き強力モード

ロボロック「Roborock S7+」

「Roborockアプリ」から、水拭きの強さを3段階で変更可能。また、水拭き機能をオフにできるほか、吸引清掃を止め、水拭きだけを徹底的に行う「水拭き強力モード」も用意されている

カーペットモード
(自動モップリフト オン)

ロボロック「Roborock S7+」
水拭き用モップリフトアップ

カーペットの掃除設定も「Roborockアプリ」から細かく行える。特に「自動モップリフト」は便利で、毛足が4mm未満のカーペットに対しては水拭き用のモップが自動的に上方へ5mmリフトアップし、吸引のみを行ってくれる

パワフルな吸引力で微細なホコリもしっかり掃除

もちろん、ロボット掃除機の本分とも言える吸引力にも妥協は見られない。「Roborock S7+」は、強力な吸引力を持つモーターブロアユニットを採用したことで、ロボロック製品として最も強く、業界でも最強クラスとなる2500Paのパワフルな吸引力を実現。さらに、吸引口に床の凹凸をしっかりととらえる3D機構とラバー製メインブラシを採用したことで、カーペット上の髪の毛や部屋の端にある微細なホコリまで、1度の走行でしっかりと取り除いてくれるのだ。

新型ラバー製メインブラシ

ロボロック「Roborock S7+」
吸引口の3D機構

からまった髪の毛やペットの毛なども簡単に取り除ける、新型のラバー製メインブラシを採用。このブラシは、新搭載された3D機構と合わせて床の凹凸に追従しやすく、大きなゴミから小さなホコリまで逃さずに吸引できるようになっている

賢さLDSレーザーセンサーで高精度にマッピングし、フロア全体を効率よく隅々まで掃除

吸引と水拭きの両方の掃除性能が大きく進化した「Roborock S7+」だが、ロボット掃除機としての“賢さ”はどうだろうか? 部屋のカタチや障害物となる家具などをしっかりと認識できるかどうかは、ロボット掃除機にとって重要な要素だ。その点、ロボロックが持つ最先端の技術を結集して設計された本機は、毎分300回転するLDSレーザーセンサーを含む計18種/26個ものセンサーを搭載したことで、素早くかつ正確に部屋をマッピングすることが可能。さらに、独自のアルゴリズムによって“どう動けば効率的な掃除が行えるか”を瞬時に判断するため、障害物を避けながらも往復回数が少なくなるよう走行し、短時間で掃除が完了できるという。

実際に「Roborock S7+」を使って、28畳(54u)のリビング・ダイニングルームを掃除させてみたが、「同じところはほとんど通っていないのでは?」と思うほど、規則正しく掃除を進めていく。ダイニングテーブルの下やカーペットなど難易度の高い場所もしっかりと認識しているようで、効率よくていねいに掃除していく様子が見て取れた。このリビング・ダイニングルームを掃除するのにかかった時間は51分。吸引と水拭きを同時に行っていることを加味すれば、かなり速いと言えるだろう。そして、磨き上げられたフローリングは素足でこすると“キュッキュ”と音がするほどキレイになっていた。

ロボロック「Roborock S7+」 ロボロック「Roborock S7+」

本体天面の突起部には、部屋を掃除しながら毎分300回転して部屋をくまなくスキャンする高精度なLDSレーザーセンサーを搭載。レーザーを活用するため、カーテンを閉めたような暗い部屋でも問題なくマッピングしてくれるのがうれしい。また、本体前面や底面にも、カーペット認識センサーや超音波センサーなど数多くのセンサーを装備。それらを連携させることで、障害物や段差なども正確に見極められる

「Roborock S7+」の効率よい動き

「Roborock S7+」はどれだけ“賢く”掃除してくれるのか。28畳のリビング・ダイニングルームにカメラを複数配置し、本機の動きをチェックしてみた。特に印象的に残ったのは、その効率のよさ。部屋の隅々までムダなくスピーディーに掃除していく様子が確認できた

ロボロック「Roborock S7+」

「Roborock S7+」が清掃した後のフローリングは、裸足で生活したくなるほどサラサラな仕上がり。フローリングには定期的な水拭きも必要だな、と再認識させてくれた

掃除ルートの確認や進入禁止エリアの設定も行える「Roborockアプリ」

「Roborock S7+」が掃除したルートは、「Roborockアプリ」を使えば外出先からでもリアルタイムで確認できる。また、掃除したい個所をアプリ上のマップから指定してスポット掃除を行わせたり、進入禁止エリアやバーチャルウォールを設定したり、大きな部屋を分割し、エリアに分けてそれぞれに掃除の設定を行ったりなど、多彩な機能に対応しているのも「Roborockアプリ」の特徴。アプリを使って細かくカスタマイズすることで、思いのままに掃除させることができるのだ。

ロボロック「Roborock S7+」

「Roborockアプリ」では、「Roborock S7+」がどのように掃除を行っているかをリアルタイムでチェックできる。上のフロアマップは、28畳のリビング・ダイニングルームを掃除したときのものだが、ひと筆書きのように効率よく掃除を行っていることだけでなく、少し特殊な部屋の形状や障害物なども正確にマッピングできていることも確認できる

エリアを指定して掃除

ロボロック「Roborock S7+」

進入禁止エリアの指定

ロボロック「Roborock S7+」

掃除予約

ロボロック「Roborock S7+」

フロア全体の掃除を1度完了すれば、部屋の形状をしっかり把握してくれる。これにより、マップ上で掃除エリアを指定したり、掃除してほしくない進入禁止エリアを指定したりできるようになるのだ。また、日時はもちろん、特定のエリアや部屋、掃除モードなどを指定しての掃除予約が行えるので、書斎は「ソフト」モードで午前中に、汚れやすい子ども部屋は「強力」モードで昼間に、といった細かい掃除のさせ方も指定可能だ

ゴミ捨ての手間を軽減「紙パック式」と「サイクロン式」の2ウェイで使用でき、排気も清浄化するハイスペックな「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載

すぐれた清掃力や最新の機能を備えた「Roborock S7+」だが、もうひとつ大きなトピックとしてあげられるのが、ロボロックのロボット掃除機として初めて「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載したことだ。

一般的なロボット掃除機の場合、数回掃除してダストボックスが満杯になったら、ユーザー自身がゴミ捨てを行わなければならない。当たり前の話ではあるが、床掃除は自動で行ってくれるのに、ゴミ捨てはユーザー自身がひんぱんに行う必要があるのだ。しかし、「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載する「Roborock S7+」なら、掃除後に本体のダストボックス内のゴミを自動収集し、約60日分のゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての頻度が大幅に減る。そのうえ、「スマート自動ゴミ収集ドック」のゴミの収集方式には、紙パックを必要としない「サイクロン式」と、ゴミ捨て時にホコリが舞い散らない「紙パック式」の2つが用意されており、好みに応じて選べる。さらに、収集時に気になる排気が高性能フィルターで清浄化されるのもありがたい。
※部屋の環境などにより収集できる日数は変わります。

ロボロック「Roborock S7+」

床掃除だけでなく、掃除後のゴミ収集まで自動で行ってくれる「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載。約60日分※のゴミを溜めておけるので、ユーザー自身によるゴミ捨ては年間6回ほどでOKだ。これなら、ゴミ捨てのストレスから解放されるのは間違いない

サイクロン式

ロボロック「Roborock S7+」

紙パック式

ロボロック「Roborock S7+」

本体のダストボックスからゴミを収集する方式には、「サイクロン式」と「紙パック式」の2つが用意されているのもユニークだ。サイクロン式は紙パック代金がかからないうえ、おもちゃや指輪などを間違って吸い込んだ場合も視認しやすい。いっぽうの紙パック式は、アレルギーケア対応の紙パックを取り出して捨てるだけなので、ゴミ捨ての際に細かなホコリなどが舞い散らないのが利点だ

ロボロック「Roborock S7+」

「スマート自動ゴミ収集ドック」は「外筒 H13 HEPAフィルター」と「内筒フィルター」を装備し、0.3μmの微粒子を99.9%捕らえてくれるため、排気もキレイ。リビングルームでも安心して利用できる

おやすみモード

ロボロック「Roborock S7+」

ドックの自動ゴミ収集の設定

ロボロック「Roborock S7+」

「スマート自動ゴミ収集ドック」は掃除機のようにダストボックス内のゴミを吸い取るため、どうしても動作音が大きくなってしまう。そこで役立つのが、ゴミを自動収集しない時間を設定できる「おやすみモード」。就寝中や仕事中などはゴミを吸い取らないように設定することも可能だ。また、掃除した時間に合わせてゴミを収集する「自動モード」や、部屋の広さに合わせてゴミの収集量を「ライト」「バランス」「最大」から選べるモードもあるので、動作音が気になる人はこちらも活用したい

使い勝手各パーツは水洗いできるから簡単にお手入れ可能。チャイルドロックや12種類の音声案内なども便利

最後は、「Roborock S7+」のメンテナンスや使い勝手について紹介しておこう。本機は、吸引と水拭きを同時に行うことからその構造は複雑で、「メンテナンスが多くなるなのでは?」と感じた人もいるはずだ。しかし、メンテナンスが必要なパーツは、本体のダストボックスやフィルター、水拭き用モップに加え、「スマート自動ゴミ収集ドック」のゴミ収集ボックスやサイクロンセパレータ、フィルターと意外に少ない。しかも、これらはすべて取り外して水洗いが行えるので、衛生的に使用できる。

このほかにも、子どもやペットによる誤操作を防ぐチャイルドロック機能や、連続で3時間駆動できる大容量リチウムバッテリー、12種類の音声案内など、使い勝手を高める機能を数多く搭載している。こうした、かゆいところに手の届く、細かい機能の積み重ねが、本機の使いやすさにつながっているのだろう。

ロボロック「Roborock S7+」

掃除機本体のダストボックスやフィルター、水拭き用モップに加え、「スマート自動ゴミ収集ドック」のゴミ収集ボックスやサイクロンセパレータ、2種類のフィルターも水洗いが可能。お手入れが簡単に行えるうえ、清潔さも保ちやすい

ロボロック「Roborock S7+」

本体天面のボタンを3秒長押しすることで、操作ボタンがロックされるチャイルドロック機能を装備。誤って子どもやペットが操作部に触れても誤作動しないので安心だ。チャイルドロック機能は「Roborockアプリ」から設定することもできる

12種類の音声案内

ロボロック「Roborock S7+」
ロボロック「Roborock S7+」

ロボット掃除機は、「掃除を開始します」や「バッテリーを充電します」など案外しゃべることが多いが、そこに目をつけたのが12種類の音声案内機能だ。「癒し系執事」のやさしい男性声や、「京都弁」のはんなりとした女性声など、心をくすぐる音声が揃っており、好みの音声に切り替えればより愛着がわくのは間違いない

まとめ「愛するモノに時間を費やせるように」なる、非の打ち所がないロボット掃除機

ロボロック「Roborock S7+」

「愛するモノに時間を費やせるように」という事業理念を掲げ、世界最先端の技術を用いてロボット掃除機の研究・開発を進めているロボロック。今回レビューを行った「Roborock S7+」は、その最新モデルとなるだけに、その事業理念を強く感じさせてくれる1台となっていた。

特に、大幅にパワーアップした水拭き性能と吸引力はすばらしく、微細なホコリも取り残さず、床にこびり付いたシミまでしっかりと水拭きしてフローリングをピカピカに磨き上げてくれた。しかも、LDSレーザーセンサーを含む18種/26個ものセンサーと独自のアルゴリズムにより、驚くほど効率的に動いて掃除の時間を短縮してくれるうえ、「スマート自動ゴミ収集ドック」の搭載によって、ゴミ捨ての手間を大幅に減らしてくれるなど、まさに非の打ちどころがない。また、「Roborockアプリ」を使うことで、掃除エリア設定や水拭きの強弱など、かなり細かい設定が行えるのも本機のユニークな点と言えるだろう。

そんな「Roborock S7+」だが、本機は日本全国に店舗を構える大手家電量販店のヤマダデンキグループの独占販売モデルとなっており、同グループで実施中の掃除機下取りキャンペーンを活用すれば、よりおトクに手に入れることができる。この機会にぜひ、「Roborock S7+」を購入し、そのレベルの高さを感じてみていただきたい。

この記事は2021年10月01日の情報を基にしております。