





2021年12月に発売された、ファーウェイの最新スマートウオッチ「HUAWEI WATCH GT 3」は、28,800円(46mm スポーツモデル、税込、価格.com最安価格、2021年12月2日時点)と手ごろな価格ながら、最上位モデルゆずりの多彩なヘルスケア機能を搭載したうえ、心拍数モニタリングやGPSなどを用いたルート測位の精度が大きく向上。さらに、最大約2週間※持続するロングバッテリーを備え、毎日のヘルスケアや本格ワークアウトにフル活用できるモデルとなっている。本記事では、そんな「HUAWEI WATCH GT 3」をいち早くレビューした。 ※ 心拍数モニタリングを有効にして24時間着用。「HUAWEI TruSleep2.0」で睡眠をモニタリング。毎週90分間のワークアウト(GPSを有効にする)、メッセージ通知を有効にする(50回のSMSメッセージ、6つの電話、1日3つのアラーム)、1日に200回画面を表示する、毎週30分間の音楽再生。バッテリーの使用時間は、ファーウェイテストラボのデータを参考にしています。実際の使用状況によって変動します。
デザイン
アナログ時計のような美しさを放つ
クラシカルなボディデザイン
スマートフォンと連動することで、メールやSNSの着信を通知してくれたり、日々の健康管理やスポーツをサポートしてくれる「スマートウオッチ」。最近では在宅時間の増加による運動不足解消サポートツールとしても注目されており、友人や同僚の袖口でスマートウオッチが顔をのぞかせていたなんてケースも増えているのではないだろうか。
そんなスマートウオッチの中でも今回注目したのは、ファーウェイの最新モデル「HUAWEI WATCH GT 3」だ。本機は、最大2週間持続※するロングバッテリーに加え、最上位モデル「HUAWEI WATCH 3」ゆずりの多彩なヘルスケア機能や、103種類におよぶワークアウト機能を搭載。それでいて、28,800円(46mm スポーツモデル、税込、価格.com最安価格、2021年12月2日時点)という手の届きやすい価格を実現しているのだ。
HUAWEI WATCH GT 3
今回レビューするケース径46mmのシリーズには、ブラックケースにフルオロエラストマー(ラバー)バンドを組み合わせた「スポーツモデル」と、シルバーケースにブラウンのレザーバンドを組み合わせた「クラシックモデル」の2つが用意されている。このほか、ケース径がひと回り小さい42mmのシリーズもラインアップ。対応OSはiOS 9.0以降、Android 6.0以降だ
早速、「HUAWEI WATCH GT 3」のデザインをチェックしていこう。スマートウオッチといえば、近未来的な形状をしたガジェット感の強いモデルも少なくないが、本機はお手ごろ価格でありながら、ウオッチフェイスのベゼルに目盛りを配するなど、アナログ時計を彷彿とさせるクラシカルで高級感あふれるデザイン。常に身に着けたくなるような、上質なスタイルを実現している。また、ケース側面2時位置には、回転可能なクラウン(リューズ)を新搭載。グリッドレイアウトが採用された新しいホーム画面の拡大・縮小に加え、音量調節や画面切り替えなどがスムーズになり、操作性が大きく向上している。


アナログ時計のような見た目の「HUAWEI WATCH GT 3」。ケース素材には強固なステンレスを採用しており、モノとしての質感の高さがある。これなら、カジュアルなシーンはもちろん、フォーマルなビジネスシーンにも違和感なく溶け込んでくれるだろう


液晶部には解像度466×466の高精細な1.43型AMOLED(有機EL)ディスプレイを採用しており、さまざまな情報を美しく表示してくれる。また、ウオッチフェイスのデザインは10,000種類以上が用意されており、気分やシチュエーションによって好みのものへ変更できる


レビューに活用した「スポーツモデル」は、強化ポリマーファイバーをリア部に採用し、本体の重量は42.6g(ベルト含まず)と軽い。フルオロエラストマー製のバンドは適度な伸縮性があり、ムレることなく快適だった


ケース側面2時位置に、回転操作に対応したクラウンを新搭載しており、画面の拡大/縮小はもちろん、スクロールや音量調節などが簡単に行える。最新の「HarmonyOS」を採用したユーザーインターフェイス(UI)は、スワイプによって全方向へ自由に移動できるグリッドレイアウトとなり、目的のアプリにたどり着きやすくなった
回転するクラウンとグリッドレイアウトを組み合わせたUIは、操作性がいい。タッチへの反応もよく、スポーツの最中でも素早く操作できる
ヘルスケア機能
約2週間※持続するロングバッテリーで、
日々の健康状態をほぼ絶え間なく記録
健康志向の高まりから、近ごろは健康管理に気を遣っている人が増えているが、そのためには日々の体調を細かく記録していくことが不可欠。そんな時にこそ、「HUAWEI WATCH GT 3」が役立つ。
本機は、2021年8月に発売された最上位モデル「HUAWEI WATCH 3」と同様、高性能センサーを用いて皮膚表面温度や血中酸素レベルをリアルタイムに計測する「皮膚表面温度測定」と「血中酸素モニタリング」を新搭載。さらに、心拍数を高精度に測定する「心拍数モニタリング(TruSeen 5.0)」や、睡眠の質を細かく分析する「睡眠モニタリング(TruSleep 2.0)」、ストレスを可視化する「ストレスモニタリング(TruRelax 2.0)」など、ファーウェイが誇る先端ヘルスケア機能を搭載しており、自身の健康状態を多角的に把握できるのだ。



高度な検温センサーを搭載したことで、手首の皮膚表面温度をリアルタイムでチェックできるように。スマートフォンアプリ「HUAWEI Health」(iOS/Android対応)を使えば、週別や月別で推移をチェックできるので、体調の変化を把握しやすい



心拍数やモーションセンサーなどの情報から、眠りの状態を識別してレポートしてくれる「睡眠モニタリング(TruSleep 2.0)」も便利だ。「HUAWEI Health」を併用すると、睡眠に対する評価やアドバイスを教えてくれるので、睡眠の改善に役立てられる


「ストレスモニタリング(TruRelax 2.0)」は、心拍数の変動などから、ストレス状態を可視化してくれる機能だ。1日の結果を見ると、仕事で初対面の人と会っていた時はストレスが多く、ソファに座ってスマートフォンを触っている時はストレスが少ないと判断されていたので、その精度の高さに驚いた

「健康タスク管理機能」も今回新搭載された機能。1日の起床時間や歩数、水を飲む量など、健康維持に関するタスクが複数設定されており、それを毎日実践できるようにリマインドしてくれる。目標は自分で設定できるので、自然と健康意識が高まっていく仕組みだ
本機を使って約1週間、レビューを行ってみたが、その中で頼もしいと感じたのが、「HUAWEI WATCH GT 3」のバッテリー持ち。昼も夜もずっと身に着けて健康状態を記録したくても、一般的なスマートウオッチはひんぱんに充電が必要になるため、継続的に使用できないのが玉にきずだった。
その点、「HUAWEI WATCH GT 3」では、今回レビューしている46mmシリーズが約2週間※、ひと回り小さい42mmシリーズが約1週間※、バッテリーが持続する。これなら、バスタイムなど、スマートウオッチを外している時間にちょこちょこ充電すれば、ほぼ絶え間なく日々の健康状態を記録できるはずだ。
ワークアウト機能
心拍数測定とルート測位の精度が進化!
充実のワークアウト機能にも注目
健康的な生活を送るために、適度な運動は欠かせない。とはいえ昨今は、外出機会がめっきり減っており、運動不足が気になっている人も多いのではないだろうか。そんな人の強い味方となるのも、ワークアウト(運動)の内容を計測・記録する機能を備えたスマートウオッチだ。
「HUAWEI WATCH GT 3」は、その小さなボディに多彩なセンサーを備え、103種類のワークアウトに対応しているが、今回のトピックとなるのは、最新の心拍計測システム「TruSeen 5.0」を採用し、より正確に運動強度などを導き出せるようになったこと。これに加え、アメリカのGPS、EUのGalileo、ロシアのGLONASS、日本のみちびき、中国のBeiDouという5種類の衛星に対応し、L1とL5のデュアルバンドで受信するルート測位機能を備え、木々が生い茂った場所などでもより正確な計測・記録が可能になっている。

リア部中央、アーチ型のサファイアケースの奥に見えるのが、心拍計測システム「TruSeen 5.0」のセンサー。血管に緑色の光を当てその反射量で心拍数などを測定するものだが、受信部のサイズが従来の「TruSeen 4.0」に比べて2倍にアップ。AIアルゴリズムを改良することで、手首が大きく揺れている状態でも正確に心拍数を測定できるようになった



ビルの谷間や森の中でランニングをする際は、測位衛星からの電波がうまく受信できず、正確なルートや距離が計測できないことがある。しかし、5種類の衛星からの電波を用いて測位する「HUAWEI WATCH GT 3」なら、そうした事態は起こりにくい。その精度を確かめるため、木々が生い茂る都内の公園を走ってみたが、走行ルートを正確に記録してくれた。精度の高いルート測定は、トレッキングや登山などでも重宝しそう
「HUAWEI WATCH GT 3」が対応するワークアウトは、健康作りの定番であるランニングやウォーキング、サイクリングに加えて、話題の高負荷トレーニング「HIIT」や太極拳、ダーツにまで至る。ひと口に103種類と言うのはたやすいが、対応していないスポーツはないのでないかと思えるほどに豊富だ。実際にいくつかのワークアウトを試してみたが、記録されたデータはスマートフォンアプリ「HUAWEI Health」で詳細に確認したり、分析したりできるので、モチベーションの向上につながる。今後のトレーニングにも生かせそうだ。



「HUAWEI WATCH GT 3」を装着して、「屋外ランニング」を行ってみた。アプリでは、ランニングの平均ペースや平均速度、平均ケイデンスはもちろん、最大酸素摂取量(VO2Max)などの測定結果を確認できる。これらのデータを見返すのは面白く、継続のモチベーションになりそうだ。また、「ラン&ウォーク」や「脂肪燃焼ラン」「テンポラン」など走力や目的に合わせたコースが、ランニングだけで17種類用意されており、効率的なトレーニングが行える


続いて行ったのは、筆者が趣味にしている「屋外サイクリング」。心拍数や走行距離などが手元で確認できるため、自分のペースを保ちやすい。また、心拍数や速度だけでなく、海抜(標高)や回復心拍数などもグラフを使ってわかりやすく示してくれるため、本格的なトレーニングにも活用できそうだ
コラム
ランナー専用モデル
「HUAWEI WATCH GT Runner」も登場
ランニングに本格的に取り組んでいる人は、「HUAWEI WATCH GT 3」と同時に発表された、ランナー専用モデル「HUAWEI WATCH GT Runner」にも注目してほしい。
レーシングカーにインスパイアされたというスタイリッシュなデザインの本機は、バンド部に測位用のデュアルアンテナを設置したウオッチラグ構造を採用しており、GPSの補足がより速く、ルート測位がより正確に行えるという。さらに、心拍数やVO2Maxといった身体情報はもちろん、“走力のものさし”として知られる「VDOT」に基づいたランニング能力指数を測定したり、そのほかさまざまな角度から走りを分析・採点したりしてくれる「TruSport」を搭載。走力向上の手助けとなるのだ。
まとめ
健康管理からスポーツまで、
専属サポートしてくれる強い味方
健康の維持やスポーツの相棒として、今や欠かせないものとなりつつあるスマートウオッチ。それだけに高性能なモデルを選びたいものだが、今回レビューを行った「HUAWEI WATCH GT 3」は、世界的なスマートフォンメーカー、ファーウェイが手がける最新モデルだけあって、28,800円(46mm スポーツモデル、税込、価格.com最安価格、2021年12月2日時点)とリーズナブルな価格でありながらも、先端テクノロジーが豊富に投入されていた。
ヘルスケア機能では、ストレスや睡眠の状態を可視化できるうえ、心拍数や皮膚表面温度、さらには血中酸素レベルまでリアルタイムに計測可能。最大約2週間※持続するロングバッテリーによって、自身の健康や体調をほぼ絶え間なく継続的に把握できるのがうれしい。さらに、ワークアウトは、103種類に対応しているので、さまざまなスポーツに取り組んでいる多くの人のよき相棒となってくれるだろう。また、回転するクラウンと新しいグリッドレイアウトを組み合わせたUIの操作性のよさも、使ってみてポイントが高いと感じた点だ。
わずか約1週間のレビューだったが、「HUAWEI WATCH GT 3」を手首に巻いていると、専属トレーナーが付いた気分になり、毎日を楽しく健康的に過ごすことができた。健康管理やスポーツに励んでいる人は、本機をお供にしてみてはいかがだろうか。