最大120インチの大画面を手軽に 壁の前に置くだけでホームシアターが作れる エプソンの超短焦点プロジェクター「EH-LS300B/W」を楽しむ!

自宅で過ごす時間が長くなり、好きな時間に好きなコンテンツを楽しめる動画配信サービスを利用する人が増えている。せっかくお気に入りのコンテンツを楽しむなら、迫力の大画面で楽しみたいと思うところだが、80インチを超えるような大画面テレビはまだまだ高嶺の花。かといってプロジェクターを導入するには設置スペースの確保が難しいケースも少なくないはずだ。そんな悩みを解消し、手軽に大画面を楽しめる製品として注目したいのが、エプソンから登場した超短焦点ホームプロジェクター「EH-LS300B/W」だ。早速、本機の魅力に迫ってみよう。

設置性壁の前、約38cmの距離で
最大約120インチの大画面が楽しめる超短焦点

好きな時間に好きなコンテンツを楽しめるとあって人気の動画配信サービス。今やテレビ番組よりも重要度が増しているという人も多いのではないだろうか。そんな動画配信サービスを迫力の大画面で楽しみたいと考えるのは自然の流れだが、80インチを超えるような大型テレビはまだまだ高価。それなら、大画面テレビよりも手の出しやすそうなプロジェクターはどうだろうか? と検討するものの、一般的なモデルは投写するスクリーンや壁までの距離がそれなりに必要なため、設置場所の確保が難しく、導入をあきらめてきた人も少なくないはずだ。

そんな手に入れたくてもなかなか簡単には実現できないプロジェクターの大画面だが、これを手軽に実現できる製品が登場した。それが、壁からわずかな距離を取るだけで最大120インチの大画面が楽しめる、エプソンの超短焦点ホームプロジェクター「EH-LS300B/W」だ。

エプソン「EH-LS300B/W」

プロジェクターの老舗メーカー、エプソンから発売された「EH-LS300B/W」は、超短焦点レンズを搭載することで、壁からわずかな距離を確保するだけで最大120インチの大画面投写を実現。また、Android TV™機能やヤマハ製2.1chスピーカーを内蔵するので、本機1台で動画配信サービスを思う存分楽しめるのだ

上記でも触れたが、映像をスクリーンや壁に映し出すプロジェクターを利用するには、スクリーンや壁との間にある程度の投写距離が必要なる。その投写距離は大画面になればなるほど長くなり、プロジェクターの設置位置は一般的にユーザーの視聴位置と同じくらいか後方になることがほとんど。しかし、この位置にプロジェクターの設置スペースを設けられる家庭はそれほど多くないだろう。

これに対し、エプソンの「EH-LS300B/W」は、超短焦点レンズを搭載し、長い投写距離を必要としないのが特徴。下の写真のように、壁から本体まで約14cmの距離さえ取れれば約80インチの、約38cmの距離が取れれば約120インチの大画面を投写できるのだ。

約80インチの投写

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

約120インチの投写

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

本体から壁までわずか約14cmの距離が取れれば、約80インチの大画面を投写できる。さらに、約38cmの距離が確保できれば、大迫力の約120インチが投写可能。壁から離れた場所にプロジェクターを置く場所を確保する必要はない

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

上部の超短焦点レンズ(F1.6)から壁やスクリーンに向かって映像を斜めに投写することで、短距離で大画面を映し出すことを可能にした「EH-LS300B/W」。対応画面サイズは、61インチ(距離3.2cm)から120インチ(距離38.6cm)だ

エプソン「EH-LS300B/W」
エプソン「EH-LS300B/W」
エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

壁に対して「EH-LS300B/W」をまっすぐに設置できなくても大丈夫。画面8か所のポイントを調節することで歪みを補正できる「8点補正」を行うことで、ご覧のように画面をまっすぐにできる。補正を行っても、画質にはほとんど影響がない

インテリアに溶け込むシンプルなボディデザイン

過度に存在を主張することないシンプルなボディも、「EH-LS300B/W」のうれしいポイント。大きなディスプレイを設置した時のような圧迫感がなく、インテリアにも溶け込みやすい。また、設置の際にひとつ検討してみてほしいのは、テレビのスペースに本機を設置する方法。テレビと置き換えるようにテレビ台に設置できれば、設置場所を別途確保する必要がないうえ、テレビで使用してきたレコーダーやゲーム機とそのまま接続でき、配線がスッキリする。

なお、本機はテレビチューナーを搭載していないため、これ1台でテレビ代わりとはいかないが、テレビチューナーを搭載したレコーダーなどと接続すればもちろんテレビ番組も視聴できるようになる。

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

「EH-LS300B/W」のボディは、前面のスピーカーグリル部にファブリック素材を採用したモダンで美しいデザイン。カラーバリエーションには「ホワイト」と「ブラック」の2色が用意されており、部屋のインテリアに合わせて選択可能だ

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

テレビと置き換えるようにテレビ台に設置できれば、レコーダーやゲーム機などはそのままの場所でスムーズに接続できる。テレビ台の上から黒く大きなディスプレイがなくなると、部屋の見た目もスッキリする

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

今回は主にテレビ台に設置してレビューを行ったが、もちろんサイドラックや床に置いての使用も可能。この設置しやすさは実に使い勝手がいい

エプソン「EH-LS300B/W」

「EH-LS300B/W」が搭載する主な外部インターフェイスは、HDMI入力ポート×2(うち1基はARC対応)、Webカメラや外付けHDD、キーボードなどを接続するUSB-Aポート、音声を外部出力するための光デジタル出力ポート。HDMI入力ポートは4K HDRに対応しているので、Ultra HDブルーレイプレーヤーなどと接続して4Kコンテンツを楽しむことも可能だ(※表示はフルHDとなります)

機能性この1台で動画配信サービスが楽しめる。
Android TV™機能やヤマハ製2.1chスピーカーを内蔵

長い投写距離という制約を受けることなく、手軽に大画面を映し出せる「EH-LS300B/W」だが、本機の手軽さはそれだけにとどまらない。本機は、プロジェクターでありながらWi-Fi機能とAndroid TV™機能を搭載しており、メディアストリーミング端末やパソコンなどと接続することなく、Wi-Fiルーター経由でさまざまな動画配信サービスを直接利用できるのだ。さらに、「Chromecast built-in」機能にも対応しているため、スマートフォンで見ていたYouTube動画の続きをプロジェクターの大画面に切り換えて再生したり、スマートフォンの画面を映し出したりすることも可能だ。

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

Android TV™機能を搭載した「EH-LS300B/W」には、「YouTube」や「Hulu」「Amazonプライム・ビデオ」など主要な動画配信サービスのアプリがプリインストールされており、各サービスにすぐにアクセスできる。「Google Play」から新しいアプリをインストールすることも可能だ

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

「Chromecast built-in」機能に対応しているので、スマートフォンで再生中の写真や動画などをプロジェクターの大画面に映し出すことも可能。「Google アシスタント」にも対応しており、付属のリモコン中央のマイクボタンを押して話しかければ、音声での動画検索や各種操作が行える

パワフルで広がりのあるサウンドを味わえる、
ヤマハ製の高音質2.1chスピーカー

せっかく大画面で映像を楽しむなら、それに見合った音質のスピーカーも揃えたいものだが、「EH-LS300B/W」はHiFiオーディオのトップメーカーのひとつであるヤマハ製の2.1chスピーカー(5W×2+10W)を本体前面に内蔵。ヤマハ独自のサラウンド技術も搭載しているので、大画面に負けない広がりのある高音質な3Dサウンドを本機のみで味わうことができる。

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

ファブリック素材を採用した前面パネルの奥には、フルレンジスピーカー(5W)×2とサブウーハー(10W)で構成された、ヤマハ製のスピーカーシステムを搭載している

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

プロジェクターの内蔵スピーカーというと、薄っぺらい音の印象があるかもしれないが、本機は、まるでサウンドバーを設置しているかのようにパワフルで広がりのあるサウンドを響かせてくれた。サウンドモードも「シアター」「テレビ」「スタジオ」「スタジアム」「ライブ/コンサート」「カラオケモード」と多彩。コンテンツに合わせて最適な音質で楽しめる

エプソン「EH-LS300B/W」

「EH-LS300B/W」はBluetooth機能に対応しており、スマートフォンやタブレット端末などと接続してBluetoothスピーカーとして使うこともできる

画質明るいリビングルームでもメリハリのある高画質。
3LCD方式&レーザー光源を採用

最後に、プロジェクターにとって重要な画質面をチェックしておこう。リビングルームでプロジェクターを楽しむ場合、まず重要になるのが映像の明るさだが、「EH-LS300B/W」はハイエンドプロジェクターに迫る明るさ3,600lmを実現。しかも、エプソンならではの3LCD方式を採用し、カラー映像でも明るさが落ちないうえ、レーザー光源を採用したことでコントラスト比が2,500,000:1と非常に高い。昼間のリビングルームでも十分に明るく、メリハリのある映像を映し出してくれる。

エプソン「EH-LS300B/W」

「EH-LS300B/W」の投写方式は、エプソンが得意とする3LCD方式。これは、光源から発せられた光を光の3原色(R/G/B)に分解。それぞれの色に対応する液晶パネルを透過した光をプリズムで再合成して、カラー映像を作り出すというもの。カラーホイールを使用してRGBを交互に投写してカラー映像を作る単板DLP方式のように、カラー映像でも明るさが落ちることがない

エプソン「EH-LS300B/W」 エプソン「EH-LS300B/W」

光源にはレーザーを採用。従来の水銀ランプに比べて起動が速いうえ、光源寿命は約20,000時間と長い。2,500,000:1という非常に高いコントラスト比を実現しているのも、このレーザー光源のおかげだ。なお、レーザーは出力が強いため直接見ると目によくないが、本機はレンズを覗き込むとセンサーが反応して自動で明るさを落としてくれるので安心

「EH-LS300B/W」の画質をチェック

実際に「EH-LS300B/W」の映像をチェックするべく、白壁に約100インチの画面を投写してみた。まずは、レースカーテンを閉じた状態の昼間のリビングルームで視聴。太陽光が差し込んでいたので映像はほとんど見えないかと思いきや、いやいやそんなことはない。さすがに色味やコントラストは落ちてしまうが、それでもニュース番組やバラエティ番組などなら十分に楽しめた。また、夜間に灯りを消して映画を再生してみたが、液晶が苦手とする黒もしっかりと締まっていてコントラストが高く、映像にメリハリが感じられた。約100インチという大画面も相まって、圧倒的な没入感を味わえた。

なお、本機の解像度はフルHD(1920×1080)のため、約100インチの大画面だとドットが目立たないか心配だったが、解像感がしっかりと保たれており、シャープでヌケのよい映像を映し出してくれた。これは、映像の質感を際立たせる「ディテール強調」や自動でコントラストを最適化してくれる「シーン適応ガンマ補正」など、エプソン製プロジェクターならではの画質調整機能のおかげだろう。

昼間のリビングルームで

エプソン「EH-LS300B/W」

夜間のリビングルームで

エプソン「EH-LS300B/W」

昼間にレースカーテンを閉めた状態での映像は、若干色味やコントラストは落ちるものの、ニュース番組やバラエティ番組などであればあまり気にならずに楽しめた。いっぽう、夜間に灯りを消した状態で映画を再生したところ、黒が引き締まった深みのある映像で、まるで映画館にいるような感覚になった

まとめ「動画配信サービスを大画面で視聴したい」という希望を
手軽にかなえる最新プロジェクター

パソコンやスマートフォンで楽しむことの多い動画配信サービスだが、自宅にいる時間が長くなったことで、より迫力のある大画面でそのコンテンツを楽しみたいと思うようになった人も多いだろう。そんな人にこそ、この「EH-LS300B/W」を検討していただきたい。

従来のプロジェクターではなかなかなしえなかったような超短焦点を実現したことで、壁の近くに置くだけで簡単に大画面が手に入るし、パソコンなどと接続することなく動画配信サービスを楽しめる。インテリアに溶け込みやすいスマートなボディもうれしいところだ。

実際に映像を視聴してみたところ、3,600lmの明るさのため、明るいリビングルームでも十分にメリハリのある映像を映し出せるし、部屋を暗くすれば、高コントラストな映像で映画などを楽しむことができた。さらに、ヤマハ製の内蔵スピーカーからのサウンドも、思った以上に臨場感を高めてくれた。

大迫力のホームシアター環境をなるべく手軽に手に入れたい。そう考えている人に本機はぴったりの選択肢となるはずだ。

この記事は2022年02月24日の情報を基にしております。