マイクロフォーサーズ新時代到来 飛躍的に進化した“画質”に着目せよ!
新型ミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」徹底解剖
「OM SYSTEM OM-1」(以下、OM-1)は、“人生にもっと冒険を”をブランドメッセージに誕生した、OMデジタルソリューションズの新ブランド「OM SYSTEM」の第1弾モデル。まったく新しいフラッグシップモデルとして登場した、大注目のミラーレス一眼カメラだ。「OM SYSTEM」ならではの信頼性の高い小型軽量ボディに、次世代のプラットフォームである、新開発の画像処理エンジン「TruePic X」と裏面照射積層型Live MOSセンサーを搭載することで飛躍的な性能向上を実現。マイクロフォーサーズシステムに対するイメージを覆す、新時代を切り開く革新的なカメラとなっている。本特集では、そんな「OM-1」の魅力を徹底レビュー。注目の画質のほかに、表現力、高速性、信頼性といった特徴を詳しく解説しよう。
高画質新エンジン×新センサーで、
“センサーサイズの常識”を超えた高画質を実現!

OMデジタルソリューションズの新ブランド「OM SYSTEM」の第1弾モデルで、新しいフラッグシップモデルとなる「OM-1」(装着しているレンズは高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」)
「OM-1」は、OMデジタルソリューションズの新ブランド「OM SYSTEM」のフラッグシップモデルとして、圧倒的な進化を実現した高性能・高機能の革新的なミラーレス一眼カメラだ。その見どころは多岐にわたり、どこを取っても進化点ばかりとなる。その中でも特に飛躍的な進化を遂げた点として掘り下げたいのが「画質」だ。
OMデジタルソリューションズのミラーレス一眼カメラは、オリンパスブランド時代から変わらず、小型軽量ながら光学性能にすぐれた「M.ZUIKO DIGITALレンズ」との組み合わせによって、解像感の非常に高い写真を撮れるのが特徴だ。「OM-1」では、そのレベルがワンランクもツーランクも上がり、これまでのマイクロフォーサーズシステムからは想像できないような、「センサーサイズの常識を超えた高画質」を実現している。
「OM-1」の画質の進化は、基幹デバイスの刷新によるところが大きい。画像処理エンジンには、従来の「TruePic IX」と比べて約3倍もの画像処理能力を持つ、新開発の「TruePic X(トゥルーピック エックス)」を搭載。撮像素子には、高感度耐性にすぐれた、新開発の有効画素数約2037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーを採用する。この高性能な2つの基幹デバイスを組み合わせることで、解像力、ノイズ耐性、ダイナミックレンジのすべてが向上。高感度で発生しがちなノイズを大幅に低減しており、従来はISO6400だった常用感度の上限は2段分向上し、ISO25600になっている。
新画像処理エンジン「TruePic X」と有効画素数約2037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーを採用し、飛躍的な画質向上を実現。常用でISO25600の高感度に対応するようになり、薄暗いシーンでの動体撮影など、高速シャッタースピードが必要なシーンにも積極的に使用できるようになった。
実際の画質は、以下に掲載する作例をチェックしてほしいが、解像感が高いことに加えて、ノイズが少なく、またシャドーからハイライトまで階調性が豊かなのも見逃せない。マイクロフォーサーズシステムはノイズが多い、階調性が乏しいというこれまでのイメージを覆す画質と言えるだろう。「センサーサイズの常識を超えた高画質」というのも決して言いすぎでないことが伝わるはずだ。
「OM-1」の進化した高画質を作例でチェック!
逆光でも高解像で豊かな階調表現が得られる

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO、14mm相当(35mm判換算)、F11、1/400秒、ISO200、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:Natural 撮影写真(5184×3888)
「OM-1」に超広角ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を組み合わせて、広角端14mm相当(35mm判換算)で撮影した作例。逆光の状態で、倒木に近づいてパースを効かせて撮っている。画質で驚く点はいくつもあるが、まず、ダイナミックレンジが広いことに注目してほしい。逆光にもかかわらず、倒木や砂浜のシャドー部分から、青空や雲のハイライト部分まで、つながりのよいトーンで表現できている。これまでのマイクロフォーサーズシステムでは、逆光のような厳しい光の状況の場合、どうしても白飛び・黒ツブれが発生してしまっていたが、「OM-1」なら非常に豊かな階調で撮ることが可能だ。質感の表現も巧みで、倒木の表面の細かいところまでしっかりと解像している。
遠景のディテールも驚くほどシャープに撮れる

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、200mm相当(35mm判換算)、F6.3、1/1250秒、ISO200、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:Natural 撮影写真(5184×3888)
この作例は高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」の望遠端200mm相当(35mm判換算)で撮影した写真。遠景をズームで撮っているが、波しぶきの粒のひとつひとつや、岩肌の苔の微妙な色合いなど、非常に細かいところまで緻密に再現できている。また、この作例もシャドーからハイライトまでつながりがとてもよく、ダイナミックレンジの広さを感じる写真に仕上がっている。最先端デバイスを採用した「OM-1」の画質性能と、解像力にすぐれた「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」の組み合わせだからこその高画質と言える。
高感度でもノイズが少なく高解像

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、24mm相当(35mm判換算)、F4、15秒、ISO4000、ホワイトバランス:3500K、ピクチャーモード:Natural 撮影写真(3888×5184)
標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を使って、ISO4000の高感度で「冬の大三角」を撮影した星景写真。「ハイライト&シャドウコントロール」を使ってトーンとコントラストを調整している。この作例の注目点は、ISO4000の高感度ながらノイズが非常に少なく、かつディテールの再現性が高いこと。星空の暗い部分に乗りがちな暗部ノイズが抑えられているうえ、岩の質感もしっかりと残っている。「マイクロフォーサーズシステムでのISO4000」とは思えないようなノイズレスな画質だ。
さらに、「OM-1」は、「OM SYSTEM」のミラーレス一眼カメラのストロングポイントである5軸手ぶれ補正の性能も向上している。高感度のジャイロセンサーからの情報をもとに、手ぶれ補正ユニットを正確に制御することで、ボディ単体で7段分※1、レンズとの協調制御を行う「5軸シンクロ手ぶれ補正」では300mm相当(35mm判換算)で8段分※2にまで性能が向上しており、夜景や屋内など暗いシーンでシャッタースピードが長くなる場合でも、手持ちで従来以上に高画質な撮影が可能となっている。
- ※1 使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、焦点距離:f=40mm(35mm判換算 f=80mm)において、CIPA規格準拠 2軸加振時(Yaw / Pitch)
- ※2 使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO、焦点距離:f=150mm(35mm判換算 f=300mm)において、半押し中手ぶれ補正:OFF、フレームレート:高速、CIPA規格準拠 2軸加振時(Yaw / Pitch)
高性能な5軸手ぶれ補正でシャッタースピード8秒でも手ぶれしない!

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO、24mm相当(35mm判換算)、F11、8秒、ISO200、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:Natural 撮影写真(5184×3888)
定番の夜景スポットで手ぶれ補正の性能をテストしてみた。焦点距離24 mm相当(35mm判換算)でいろいろと試してみたところ、4秒程度のシャッタースピードであればかなり高い確率で手ぶれを補正できた。この作例はシャッタースピード8秒で撮ったものになるが、8秒程度の長秒であっても50%以上の確率で手ぶれのない成功写真となった。角度ぶれ、シフトぶれに加えて、長秒時に問題となる回転ぶれもしっかりと補正されており、周辺部を含めて画面全域でぶれのない、三脚を使って撮ったかのような写真に仕上がっている。非常に高い補正性能なので、この写真のような明るい夜景であればISO200〜400程度の低感度で高画質に撮ることが可能。まさに三脚いらずの高性能だ。「手持ち撮影アシスト機能」も搭載されており、スローシャッター時のフレーミングをサポートしてくれるのも便利。
表現力表現の幅を広げる
コンピュテーショナル フォトグラフィ技術が面白い!
「OM-1」が持つ数多くの機能の中で、同社がいち早く実現した革新的なものがコンピュテーショナル フォトグラフィ技術を使った撮影機能だ。
コンピュテーショナル フォトグラフィ技術とは、通常の撮影では表現するのが難しい画像を高度なデジタル画像処理を用いて合成・生成する技術のこと。一般的に、この技術を活用するにはパソコンと画像編集ソフトが必須で、複雑な加工・編集スキルも必要になるが、「OM-1」は、この難しい技術をカメラが自動で行ってくれる機能をふんだんに搭載している。これにより、カメラのみで、プロの写真家や映像クリエーターが作り出すような、先進的な写真を撮影できるのだ。
「OM-1」のコンピュテーショナル撮影機能
- ハイレゾショット
- 複数枚の画像を撮影・合成して通常よりも高解像な写真を生成する機能。8000万画素相当(10368×7776)の「三脚ハイレゾショット」と、5000万画素相当(8160×6120)の「手持ちハイレゾショット」を選択できる。「OM-1」では処理時間が短くなり、よりテンポよく撮影を続けられるようになった。
- ライブND
- 複数枚の画像を合成して疑似的に露光時間を延ばす機能。NDフィルターを使用しなくても、スローシャッター効果を使った写真を撮影できるのが便利。スローシャッター効果は撮影前にライブビューで確認できる。「OM-1」ではND64(6段分)の効果に対応するようになった。
- ライブコンポジット
- 明るく変化した部分のみを追加で合成していく比較明合成機能。モードダイヤルを「B」にすることで利用でき、レリーズボタンを押している間シャッターが開く「ライブバルブ」と、レリーズボタンを1度押すとシャッターが開き2度目で閉じる「ライブタイム」も選択できる。星の動きなど光跡を表現したい場合に活用したい機能だ。「OM-1」ではライブコンポジットにも手ぶれ補正が対応したので、手持ち撮影でのライブコンポジットが可能になった。
- 深度合成
- ピント位置をずらした複数枚の画像を使って、手前から奥までピントの合った写真を合成する機能。「OM-1」では合成の処理時間が短くなった(※深度合成モードに対応するレンズとの組み合わせが必要)。
- HDR(ハイダイナミックレンジ)
- 露出を変えた複数枚の画像を組み合わせて、ダイナミックレンジの広い写真を生成する機能。輝度差が大きい状況でも、白飛び・黒ツブれを防ぐことができる。効果は、自然な風合いの「HDR1」と、絵画調のような仕上げとなる「HDR2」から選べる。
- 多重露出
- 撮影した画像にもう一度撮影した画像を重ねて合成する機能。カード内に保存されている画像を表示して撮影することもできる。各コマの明るさを1/2に落として合成することも可能だ。
「OM-1」は、「TruePic X」の搭載によって処理性能が大幅に向上し、従来よりも手軽にコンピュテーショナル撮影機能が使えるようになった。なかでも、特に使いやすくなったのが「手持ちハイレゾショット」だ。この機能は、12回連続で撮影した画像をもとに5000万画素相当(8160×6120)の高画素画像を生成するというもの。画像合成によってノイズを約2段分低減でき、高解像かつ低ノイズな写真を手持ちで気軽に記録できるのがメリットだ。「OM-1」では1回の「手持ちハイレゾショット」の合成が約5秒で完了するようになり、通常の撮影に近いイメージで、テンポよくシャッターを切れるようになった。
「手持ちハイレゾショット」は5000万画素相当(8160×6120)の高画素画像を手持ちで撮影・合成できる便利な機能。「ハイレゾショット」のオン・オフはボタン操作で素早く切り替えられる(初期設定はムービーボタンに割り当てられている)
手軽に高解像画像を生成できる
「手持ちハイレゾショット」で撮影した作例をチェック!

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、24mm相当(35mm判換算)、F8、1/1250秒、ISO200、ホワイトバランス:オート、ピクチャーモード:Natural、手持ちハイレゾショット使用 撮影写真(8160×6120)
「手持ちハイレゾショット」を使って撮影した作例。絞り値をF8にすることで被写界深度を深くし、近景から遠景までピントの合った写真にしてみた。切り出し画像を見ると、5000万画素相当(8160×6120)の高画素の威力が伝わるはずだ。青空にノイズがほとんど乗っておらず、全体的にクリーンな写真に仕上がっているのもポイント。三脚を使わずに手持ちでこの高解像写真が撮れるのは魅力だ。動く被写体がない自然風景の撮影で積極的に活用したい機能である。
このほか、複数の画像を合成して疑似的に露光時間を延ばす「ライブND」は、新たにND64(6段分)の効果に対応するようになり、より明るい環境でもスローシャッター効果を生かした表現が可能となった。また、明るく変化した部分のみを追加で合成していく比較明合成機能「ライブコンポジット」は、手ぶれ補正に対応するようになり、手持ち撮影でも活用できるようになった。
カメラのみでスローシャッター効果が得られる
「ライブND」で撮影した作例をチェック!

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO、28mm相当(35mm判換算)、F14、60秒、ISO200、ホワイトバランス:晴天、ピクチャーモード:Natural、ライブND(ND64)使用 撮影写真(5184×3888)
「ライブND」を活用して、日没直後の海の風景を撮影した1枚。「ライブND」の効果を最大のND64(6段分)にし、シャッタースピードを60秒の長秒にすることで、波面の細かい動きをなくした写真に仕上げてみた。NDフィルターを使う場合、レンズ前面にフィルターを装着する必要があり、また、固定式NDフィルターだと周囲の明るさにあわせて使用するフィルターを変えなければならないのが面倒なのだが、「OM-1」ならそういった手間がなく、カメラのみでスローシャッター効果の写真を撮ることができる。「ED 8mm F1.8フィッシュアイレンズ」のようなNDフィルター装着ができないレンズでも使えるのでとても便利な機能だ。
「OM-1」は静止画撮影だけでなく、動画撮影にも強いカメラだ。その性能を簡単に紹介しておくと、4K動画は、通常の4K解像度(3840×2160)に加えて、デジタルシネマ規格C4K(4096×2160)での記録も可能。いずれも60pのフレームレートを選択でき、202Mbpsの高ビットレート記録にも対応している。フルHDでは最大240pのハイフレームレート記録もできる。また、29分の動画記録制限が撤廃されており、長時間撮影ができるのも心強い。
このほか、動画専用の強力な電子手ぶれ補正機能や、自由度の高いカラーグレーディングが可能な「OM-Log」、階調豊かな動画ピクチャーモード「HLG(Hybrid Log Gumma)」、外部機器※3への12bit 動画RAW記録など、プロの映像クリエーターが求める機能がしっかりと搭載されている。
- ※3 対応する外部機器:ATOMOS社製NINJA V/V+ HDRモニター/レコーダー
高速性カバー率100%、
1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAFと
超高速連写で“一瞬”を逃さない!
ミラーレス一眼カメラはここ数年でスペックが飛躍的に向上しており、競合他社の最新モデルでは、本格的な動体撮影に対応できることをウリにしている製品が増えている。そうした高性能な最新ミラーレス一眼カメラの中でも、「OM-1」の動体撮影性能は間違いなくトップクラスだ。従来モデルを大きく上回る高性能オートフォーカス(AF)と超高速連写を実現しており、素早く動く被写体であっても、一瞬の動きを確実にとらえられる。
動体撮影において、まず重要になるのがAFだ。合焦速度・精度の高さに加えて、粘り強く被写体を追従する性能が求められるが、「OM-1」は、AFシステムに新開発の「1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF方式」を採用し、高速・高精度で被写体追従性にもすぐれたAFを実現。このAF方式は、フォトダイオードを4分割する構成によって縦・横の両方向で位相差情報の取得を実現するというもので、スペック的には2022年2月時点でミラーレス一眼カメラとして最高レベルと言えるAFシステムとなっている。
実際に使ってみると、「OM-1」のAFはまさに“爆速”。被写体の追従性も非常に高く、これまでとはまったく違うAF性能であることが実感できる。また、AFの低照度限界が-8EV(※S-AF利用時、ISO100相当、F1.2レンズ装着時)に達し、暗所でのAF性能が向上したのも見逃せないポイント。少々暗いところでもAFの迷いがほとんどないのも使ってみて驚いた点だ。
1053点のフォーカスポイントが画面を100%カバーする高性能AFを実現。AFエリアは「Single」「Small」「Cross」「Middle」「Large」「ALL」の6種類に加えて、縦27点×横39点から任意の奇数を選択できるカスタム設定も用意。被写体の大きさや動きにあわせて最適なエリアを選択できる
さらに、「OM-1」のAFは、特定の被写体を検出する「AI被写体認識AF」を搭載しているのも特徴だ。ディープラーニング技術を活用して開発された機能で、新しい画像処理エンジン「TruePic X」によって使い勝手が大幅に進化している。「フォーミュラカー・バイク」「飛行機・ヘリコプター」「鉄道」「鳥」に加えて、新たに「動物 (犬、猫) 」の検出にも対応するようになったうえ、検出速度・精度も向上し、画面内を素早く移動する被写体であっても正確に追尾し続けてくれるようになった。あわせて、人物の「顔優先/瞳優先AF」の検出精度・速度・レスポンスも大幅に向上している。
「AI被写体認識AF」を利用している撮影画面。被写体に「鳥」を選択した場合は、頭部や全身を検出しながら、目に優先的にピントを合わせるようになっている。「飛行機」を選択した場合は機体やコックピットをピンポイントに追従する。検出精度が高く、人の操作では追いきれないような不規則な動きであっても確実にとらえてくれる。また、この機能は従来、C-AF+TR時のみ有効だったが、「OM-1」ではS-AF/C-AF時にも対応(※静止画撮影時。動画撮影時はC-AF+TRのみ)。より幅広い使い方ができるようになった。これにより、今まで撮ってこなかった被写体の撮影にもチャレンジしたくなるはずだ
加えて、「OM-1」は、電子シャッター時にAF・AE追従で最高約50コマ/秒※4、AF・AE固定で最高約120コマ/秒という、他を圧倒するブラックアウトフリー超高速連写を実現しているのも驚異的だ。ファーストレリーズで記録を開始し、セカンドレリーズ時点からさかのぼって記録する「プロキャプチャーモード」も最高約120コマ/秒(AF・AE固定)連写に対応しており、決定的な瞬間を確実に記録できるようになった。
- ※4 高速連写 SH2 50コマ設定時は使用可能なレンズは限定されます。
「OM-1」の高性能AF×超高速連写なら一瞬の動きを撮影できる!

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO、1000mm相当(35mm判換算)、F6.3、1/5000秒、ISO640、プロキャプチャーモード、メーカー提供画像 撮影写真(5184×3888)
この作例は、鳥が飛び立った瞬間を「プロキャプチャーモード」で記録したもの。「プロキャプチャーモード」は、人間の反応速度ではとらえきれない瞬間を押さえるのに便利な機能だが、「OM-1」では、AF性能と連写速度の向上によって撮影のレスポンスが飛躍的にアップした。通常の撮影では撮り逃してしまう不規則かつ高速な動きも、簡単・確実に記録できる。
信頼性過酷な環境でも安心して撮影できる
最高レベルの信頼性
オリンパスブランド時代から同社のカメラは、世界中の多くの写真家に愛用されてきた。特に過酷な環境で写真や動画を撮影する写真家からは、その信頼性の高さから絶大な支持を得てきたのだ。「OM-1」は、その信頼性でも進化を遂げている。
特に注目したいのは防塵・防滴性能で、軽量かつ堅牢なマグネシウム合金ボディの各所にシーリング部材を配置することで、防塵・防滴保護等級IP53※5に対応するようになった。IP53というのは、防塵性能が「動作に影響を及ぼす粉塵が内部に侵入しない」、防滴性能が「鉛直から60°の範囲で落ちてくる水によって有害な影響を受けない」と定められており、粉塵が舞う環境や雨が降る中など、厳しい環境での使用にも十分に耐えられることを示している。ミラーレス一眼カメラとしては間違いなくトップレベルの防塵・防滴性能だ。加えて、-10℃の耐低温性能を搭載しているのも見逃せない。低温下での各ユニットの動作を厳格にチェックしており、雪山などの低温下でも故障をおそれずに安心して撮影することができる。
- ※5 防塵・防滴性能を有するレンズ装着時(レンズの規格に準じる)。充電中、HDMI接続中は対象外
ミラーレス一眼カメラは一般的に、具体的な防塵・防滴性能を公表することはほぼない。実際にどのくらいの性能なのかはよくわからないところがあり、購入時のネックになることもある。その点、「OM-1」はIP53と明確に示しているから安心だ。IP53という性能の高さもさることながら、等級を具体的に示したことだけでもメーカーの自信の高さがうかがえる。
信頼性では、OMデジタルソリューションズがいち早く開発した、高性能なダストリダクションシステム「SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)」を搭載するのも「OM-1」の特徴だ。30,000回/秒以上の超音波振動でゴミをセンサー表面から徹底的に除去するというもので、その除去性能の高さは、厳しい目を持つプロからも信頼を得ている。このシステムのおかげで、「OM-1」では写真にゴミが写り込むことは非常に少なく、フィールドでも安心してレンズ交換を行える。
また、「OM-1」では、大容量のリチウムイオンバッテリー「BLX-1」を新たに採用したことでバッテリーライフが向上し、1回の充電で520枚(※CIPAの試験基準による)の撮影が可能になった。別売りオプションのパワーバッテリーホルダー「HLD-10」を装着すれば、撮影可能枚数はさらに増える。本体内の充電機能も充実しており、「OM-1」本体とパワーバッテリーホルダー「HLD-10」の同時充電が可能なほか、充電しながらカメラを動作させることも可能。急速充電のUSB PD(Power Delivery)規格に対応したモバイルバッテリーからの充電・給電にも対応している。
まとめ画質に不安なし!
選ばない理由が見当たらない
革新的なミラーレス一眼カメラ
「OM-1」は、新ブランド「OM SYSTEM」の第1弾フラッグシップモデルにふさわしく、あらゆる点で出し惜しみ感のない、非常に高性能・高機能なミラーレス一眼カメラで、マイクロフォーサーズが次のステージに上がったことを感じさせる、革新的な仕上がりとなっていた。
数ある進化の中でも、特にインパクトがあるのは「高画質」だ。新画像処理エンジン「TruePic X」と新開発の裏面照射積層型Live MOSセンサーによって、従来のマイクロフォーサーズシステムからは想像できないくらいの高画質を実現している。本特集に掲載した作例を見るだけでも、その画質力の高さは十分に伝わるのではないだろうか。
さらに、「OM-1」は、AF性能と連写速度も大幅に向上し、プロレベルの本格的な動体撮影に対応できるのも魅力。カメラのみでクリエイティブな撮影を可能にするコンピュテーショナル フォトグラフィと、防塵・防滴保護等級IP53に対応する信頼性の高さも見どころだ。全方位で飛躍的な進化を遂げており、「選ばない理由が見当たらない」ほどの完成度を誇るカメラとなっている。
これまで、画質に対するネガティブな印象からマイクロフォーサーズシステムを選択しなかった人もいると思うが、「OM-1」なら画質に対する不安や心配は不要で、安心して選ぶことができるはずだ。
「OM SYSTEM OM-1」 購入者限定
「OM-1」発売記念キャンペーンレンズと同時応募でさらにキャッシュバック!
OMデジタルソリューションズでは、「OM SYSTEM OM-1」の発売を記念し、購入者を対象に、OM50周年記念オリジナルクオカード(1,000円分)をプレゼントするキャンペーンを実施している。さらに、対象レンズを購入して同時に応募すると、1製品あたり最大3万円分のUCギフトカード(プリペイド式)がもらえるので、気になるレンズと一緒に「OM SYSTEM OM-1」を手に入れてほしい。
キャンペーン情報
- <対象製品購入期間>
- 2022年2月15日(火)〜 2022年5月11日(水)
- <応募締切>
- 2022年5月25日(水)当日消印有効
※WEB 応募手続きは 2022年5月25日(水)午前11時まで - <内容>
- 対象期間中に「OM SYSTEM OM-1」を購入し、ユーザー登録をして、キャンペーンに応募した方に、OM 50周年記念オリジナルクオカード(1,000円分)をプレゼント。さらに、同期間中に対象レンズを購入し、「OM SYSTEM OM-1」と同時ご応募された方には1製品あたり最大3万円分のUC ギフトカード(プリペイド式)をプレゼントする。
キャンペーンの詳細・応募方法は、キャンペーンページをご覧ください。

「OM SYSTEM OM-1」の魅力がつまったスペシャルサイトはこちら


- OMデジタルソリューションズOM SYSTEM OM-1
- 価格.comで最新価格をチェック!