4万円台※1から買えて使い心地プレミアム 国内ブランド唯一※2の Chrombook 富士通「FMV Chromebook WM1/F3」はセカンドPCの新選択肢
※1 「FCBWF3M111」の場合。税込。価格.com掲載価格。2022年3月23日時点。※2 富士通調べ。2021年11月時点。
クラウド時代の軽快&便利なデバイスとして近年、人気を高めている Chromebook 。その中でも今回注目するのは、国内ブランド唯一※2の Chromebook となる、富士通の14型ノート「FMV Chromebook WM1/F3」だ。本機は4万円台※1から購入可能という手ごろな価格ながら、蒸着箔コーティングを施した金属調の上質ボディと、富士通FMVらしい使い勝手のよさを実現。さらに、14型ワイド フルHD液晶ディスプレイと高品位なサウンドシステムを備え、リッチなエンターテインメント体験も味わえるのだ。本特集では、そんな「FMV Chromebook WM1/F3」を徹底チェックしていく。
スペックChrome OS がサクサクと動作する
「インテル® Core™ i3 プロセッサー」搭載
Chromebook とは、OSに Google が開発した Chrome OS を搭載したノートPCのこと。ブラウザー上で動作するWebアプリや、 Android アプリを主に利用するというシンプルな作りのため、一般的なパソコンで使用されるWindowsアプリは使えないものの、動作のためにハイスペックを必要としないため、端末の価格が手ごろなうえ、セキュリティ面での安全性が高いというメリットがある。
こうしたメリットが受け入れられ、近年、ノートPC市場において Chromebook のシェアが伸びているが、このトレンドをけん引しているのは、最近増大しているセカンドPC需要。パソコンでバリバリと作業を行うためというよりは、手軽にインターネットにアクセスしてWebサイトを見たり、ちょっとした作業を行ったりなど、カジュアルなニーズを満たしてくれるノートPCとして注目されている。

Chromebook が搭載する Chrome OS は、ユーザーインターフェイス(UI)もシンプル。UI設計は、 Android を搭載したスマートフォンやタブレット端末に近く、直感的に使える。初めて触る人でもすぐに慣れるだろう
富士通のパソコン作りのノウハウが詰め込まれた Chromebook
今回紹介する富士通の「FMV Chromebook WM1/F3」は、そんなセカンドPC需要にぴったりなモデル。とはいえ、同社が長年のパソコン作りで培ってきたノウハウがギュッと凝縮されており、使い勝手がよく、価格は4万円台※1からと求めやすいのが魅力だ。ここでは、富士通の直販サイト「富士通 WEB MART」で購入できる、5万円台(税込。価格.com掲載価格。2022年3月23日時点)の上位モデル「FCBWF3M13T」を使って、その魅力をチェックしていこう。
構造がシンプルな Chrome OS を搭載した Chromebook は、動作のためにさほど高いスペックを必要としないことはすでに述べたが、「FCBWF3M13T」は Chromebook の中でも高めのスペックを搭載しているため、頼りなさを感じるところがなく、実に軽快に動作する。
CPUには「インテル® Core™ i3-1115G4 プロセッサー」(2コア/4スレッド、最大4.1GHz)を、メモリーには4GB DDR4を搭載し、動作はサクサク軽快。ストレージは約64GB eMMCなので、容量が心許なく感じるかもしれないが、Chromebook の主なデータの保存場所は、クラウドストレージサービスの Google ドライブ 。ローカルに保存するデータは必要最小限で済むので心配はいらない。
また、クラウド使用が基本となる Chromebook にとってインターネットアクセスは重要だが、本機は、最新の無線LAN規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax:2.4Gbps)に対応。対応ルーターと組み合わせることで、より安定した高速通信が可能になる。Webブラウジングはもちろん、高画質な動画のストリーミング再生もスムーズに行えるのだ。
起動が軽快だから、気軽に使える
今回「FMV Chromebook WM1/F3」を使用してみて驚いたのは、起動が速いこと。そもそも使用する Chrome OS 自体が軽いこともあり、電源オフの状態からわずか数秒程度で起ち上がった。パソコンと言うよりタブレット端末を使っている感覚に近く、セカンドPCとして気軽に使える。
また、搭載するメモリー容量は4GBとなるが、たとえばブラウザー上で10個のタブを同時に開いて、Webブラウジングを行っても表示が遅くならなかった。さらに、 YouTube に投稿されたフルHD動画ももたつくことなく再生でき、「インテル® Core™ i3-1115G4 プロセッサー」の性能の高さを実感した。これなら、Webブラウジングや動画鑑賞なども心ゆくまで楽しめるだろう。
ボディ蒸着箔コーティングの上質ボディに、富士通こだわりのキーボードを搭載
手ごろな価格のモデルが多い Chromebook 。それだけにボディのデザイン性がいまひとつなのでは? そんな疑いを持つ人がいるかもしれないが、「FMV Chromebook WM1/F3」のデザインは非常に上質だ。
素材にこそ樹脂を採用しているが、表面に特殊な蒸着箔コーティングを施すことで、高級感のある金属調のデザインに仕立てている。キーボードのカラーにはボディと同系色が取り入れられ、まとまりがあるし、キーボード面にも蒸着箔コーティングが施されているのも好印象だ。
「FMV Chromebook WM1/F3」は、持ち運びに適したサイズ約323.8(幅)×216(奥行)×19.9(厚さ)mm、重さ約1.29kg。「ダーククロム」の蒸着箔コーティングが施された天板は、光の当たり具合に応じて鈍く色味を変え、まるで金属のようだ。この蒸着箔コーティングは、キーボード面にも施されている
人間工学に基づいて設計された、打ちやすいキーボード
富士通のこだわりが見られるのは、ボディの表面仕上げだけではない。搭載するキーボードにも、富士通がWindowsパソコンの開発で培ってきた技術がふんだんに注ぎ込まれ、機能的で打ちやすいものに仕上がっている。
本機はコンパクトな14型ノートとなるが、キーピッチは実測約19mmのフルサイズが確保されているうえ、タイプする指の力に合わせてキーの押下圧が2段階に調節された「2段階押下圧」が採用されているので、長時間のタイピングでも疲れを感じにくい。さらに、キートップは中央がわずかに凹んだシリンドリカル形状となっており、指にフィットしやすいうえ、キートップが奥側に向かって傾斜したステップ型のため、キー列を間違えにくいのだ。国内ブランド唯一※2の Chromebook らしい、使い勝手にすぐれたキーボードと言えるだろう。
斜めからキートップを見ると、中央がゆるやかに凹んでいるのがわかるが、これは指のフィット感を高めるための工夫。また、ディスプレイを開くと本体奥側が持ち上がるリフトアップヒンジを採用しているので、自然な姿勢でタイピングできる
活用の幅を広げる、豊富な外部インターフェイス
外部インターフェイスも充実している。「FMV Chromebook WM1/F3」は、USB 3.2 Gen2 Type-CポートとUSB 3.2 Gen2 Type-Aポートを、左右側面にそれぞれ1基ずつ装備。マウスやUSBメモリーなどの周辺機器を複数接続しつつ、さらにスマートフォンを充電する、といった柔軟な使い方が可能だ。また、映像出力ポートとして、 Chromebook ではあまりお目にかかれないHDMI出力ポートを搭載しており、マルチディスプレイ環境の構築も容易だ。

左側面にUSB 3.2 Gen2 Type-Aポート、HDMI出力ポート、USB 3.2 Gen2 Type-Cポート(USB Power Delivery/DisplayPort Alt Mode対応)を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、マイク・ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子(Φ3.5mmステレオ・ミニジャック)、USB 3.2 Gen2 Type-Cポート(USB Power Delivery/DisplayPort Alt Mode対応)、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート、盗難防止用ロック取り付け穴を搭載。3系統の映像出力が可能なので、マルチディスプレイ環境を構築して生産性を高めたり、大画面テレビに接続して映像の迫力を高めたりなど、さまざまな使い方ができる
エンタメ性能14型ワイド フルHD液晶&高品位オーディオ機能で、エンタメ体験もよりリッチに
「FMV Chromebook WM1/F3」は、エンターテインメント性能にもすぐれている。搭載する14型ワイド フルHD(1920×1080)液晶ディスプレイは、発色にすぐれるうえ、視野角が十分に広く、動画や写真の鑑賞に適している。また、ディスプレイの左右ベゼルは実測約7mmと細いため、映像に集中しやすいのもいいところだ。
なお、今回レビューに活用した「FCBWF3M13T」のディスプレイはタッチ操作に対応しているほか、ディスプレイ表面は非光沢のノングレア仕様となっており、日差しの入り込む部屋や屋外で使用しても画面が見づらくなりにくいのがうれしい。
花の写真を表示してみると、花びらのやわらかな質感や繊細なグラデーションがリアルに描かれ、ディスプレイの表示性能の高さがわかる。視野角も十分に広く、斜め約60°から覗き込んでも、コントラストがわずかに落ちる程度で色の変化はほとんどなかった
動画配信サービスで映画を観賞してみたが、発色がよいだけでなく、コントラスト感も十分に高かった。タッチ操作に対応したレビュー機の「FCBWF3M13T」では、ソファでくつろぎながら写真を見たり、Webブラウジングしたりするのにも適している
音楽鑑賞やWeb会議の品質を高めるサウンドシステム
音響面において注目したいのは、高品位サウンドシステム「WAVES MaxxAudio®」の搭載だ。ノートPCの小型スピーカーでも幅広い音域をクリアに再現できるので、動画配信サービスや音楽配信サービスなどのコンテンツが高音質で楽しめる。また、「WAVES MaxxAudio®」は人の声の周波数に合わせて音響特性を最適化する機能を備えるので、Web会議時に相手の声が聞き取りやすいのも便利なところだ。
まとめ軽快さと使い勝手のよさが際立った、国内ブランド唯一※2の Chromebook
国内ブランド唯一※2の Chromebook 。そう名乗るだけあって、「FMV Chromebook WM1/F3」は、高品質なパソコン作りを追求してきた富士通の矜持が感じられるモデルに仕上がっていた。
とりわけ印象的だったのは、パワフルなCPU「インテル® Core™ i3-1115G4 プロセッサー」の採用によって、サクサク快適な操作が行えたことだ。ただでさえ動作が軽やかなモデルが多い Chromebook だが、やはりスペックがよいと、処理性能が高まり、より軽快に使えることが実感できた。
そのうえ、キーボードは富士通製らしく打ちやすいし、ディスプレイや音響面はハイレベルなので、文書を作成したり、エンターテインメントを楽しんだりするためにも十分に使える。このほか、蒸着箔コーティングによって、樹脂製でありながら金属のような上質なボディが実現されているのもうれしい。
セカンドPC需要に向けて作られた、「FMV Chromebook WM1/F3」だが、これだけ軽快に動作し、使い勝手にすぐれているのなら、幅広い用途で快適に使えるはず。 Chromebook の購入を検討している人なら、本機に注目しない手はないだろう。
「FMV Chromebook WM1/F3」主なスペック
レビュー機FCBWF3M13T 価格.comでチェック
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FCBWF3M11T※3 価格.comでチェック
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FCBWF3M111※3 価格.comでチェック
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価格※4 | 59,800円 | 54,800円 | 49,800円 |
OS | Chrome OS | ||
CPU | インテル® Core™ i3 -1115G4 プロセッサー(最大4.1GHz) | インテル® Celeron™ 6305 プロセッサー(1.8GHz) | |
グラフィック | インテル® UHD グラフィックス | ||
メモリー | 4GB DDR4 | ||
ストレージ | 約64GB eMMC | ||
ディスプレイ | 14型ワイド フルHD(1920×1080)ノングレア液晶ディスプレイ (タッチ対応) | 14型ワイド フルHD(1920×1080)スーパーファイン液晶ディスプレイ (タッチ対応) | 14型ワイド フルHD(1920×1080)スーパーファイン液晶ディスプレイ |
光学ドライブ | なし | ||
無線通信 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6(2.4Gbps)/MU-MIMO対応)、Bluetooth v5.1準拠 | ||
外部インターフェイス | USB 3.2 Gen2 Type-Cポート(USB Power Delivery/DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×2、HDMI出力ポート、microSDメモリーカードリーダー、マイク・ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子(Φ3.5mmステレオ・ミニジャック) | ||
サイズ | 約323.8(幅)×216(奥行)×19.9(厚さ)mm | ||
重量 | 約1.29kg |
※4 価格.com掲載価格。2022年3月23日時点。
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