Windows 11、Ryzen 5、高速SSD搭載の最新モデルが5万円台※ コスパ抜群のスリムな15.6型スタンダードノート レノボ「IdeaPad Slim 170」の満足度に迫る!

価格と性能のバランスにすぐれたノートPCとして人気のレノボ「IdeaPad」。その中でもコストパフォーマンスが際立った注目モデルと言えるのが、2022年1月に登場した15.6型スタンダードノート「IdeaPad Slim 170」(82R10009JP)だ。本機は5万円台※というエントリークラスの価格帯ながら、機動力にすぐれたスリムボディに、高性能CPUや高速SSDを搭載しており、その仕上がりはミドルクラスに匹敵するほど。本特集では、そんな「IdeaPad Slim 170」がビジネスユースやプライベートユースでいかに満足できる1台なのかをチェックしていく。
ボディ
15.6型なのに、カバンに収納できるほど
スリムで軽量な美しいボディ
新大学生や新社会人として新しいスタートを切る人が多いこの季節、自分の新たな相棒となるノートパソコンを探している人も少なくないはず。とはいえ、市場にはさまざまな製品が並んでおり、パソコンにあまり詳しくない人にとって、自分に必要な性能を見極めるのは至難の業だ。価格にばかり目が行って、ついつい「安かろう悪かろう」な製品を購入してしまうなんてことにもなりがちだ。
そんな失敗をしないためにぜひチェックしてほしいのが、今回注目したレノボの15.6型スタンダードノート「IdeaPad Slim 170」(82R10009JP)だ。本機は5万円台※という手ごろな価格ながら、ミドルクラスのCPU「AMD Ryzen 5 3500U モバイル・プロセッサー」を搭載し、日常的な作業はもちろん、ビジネスタスクもしっかりとこなせるほどパワフル。そのうえボディデザインはスタイリッシュで使いやすく、さまざまな面で価格以上の満足感が得られる高コスパモデルなのだ。
コストパフォーマンスの高い「IdeaPad」シリーズの中でも、とりわけ総合力にすぐれる15.6型スタンダードノート「IdeaPad Slim 170」。手ごろな価格のスタンダードノートを探している人にとっては、要注目のモデルだ
本機においてまず注目したいのは、そのボディだ。そもそも15.6型スタンダードノートは、画面が大きく使いやすい半面、ボディサイズや重量がかさみがち。据え置き用として利用されるケースがほとんどだ。ところが本機は、ディスプレイ左右のベゼル幅を実測約7mmという狭額縁設計にすることで、約360.2(幅)×236(奥行)×17.9(厚さ)mm(最薄部)というコンパクトボディを実現。重量は約1.6kgに抑えられているので、室内での持ち運びだけでなく、外出先へ持ち出すのも楽なサイズと重量になっている。
本機の厚さは実測値で約17.8mm、ディスプレイ左右のベゼル幅は約7mm。15.6型スタンダードノートとしてはかなり薄くて狭額縁なボディだ。低価格のエントリーモデルでは、こうした部分が度外視されやすく、やや野暮ったい印象のモデルも少なくないが、本機は実にスリムでスマートだ
長時間駆動バッテリーと「Flip to boot」機能で機動力が加速する
「IdeaPad Slim 170」の機動力を高めているのはサイズや重量だけではない。一般的な15.6型スタンダードノートはバッテリー駆動時間が心もとない製品も少なくないが、本機は最大約10.8時間(JEITA2.0)の駆動が可能。さらに、付属のACアダプターを使えば、バッテリー残量ゼロからフル充電まで約2.5時間で充電可能なので、素早くバッテリーを回復させられる。このほか、電源オフ時でも画面を開くだけで素早くOSが起動する「Flip to boot」機能も搭載。これなら外出先に持ち出す機会が多くても、ストレスなく活用できるだろう。
所有する喜びを感じさせてくれる上質デザイン
さらに、「IdeaPad Slim 170」はデザイン性も高い。本機は天面とパームレストがマットな金属調に仕上げられており、5万円台※というリーズナブルな製品でありながら、ボディにチープ感がなくスタイリッシュ。さらに、天面とパームレストそれぞれの脇に添えられている「Lenovo」ロゴは、キラキラと虹色に輝く特別仕様。本機が単なるエントリーモデルの枠に収まらない上質なモデルであることを感じさせてくれる。
処理性能
「AMD Ryzen 5」と高速SSD搭載で
高負荷な作業も快適に処理
続いて「IdeaPad Slim 170」の処理性能について見ていこう。本機が搭載するCPUは、高性能GPUを統合した4コア/8スレッドのAPU「AMD Ryzen 5 3500U モバイル・プロセッサー」(2.1GHz-最大3.7GHz)。最新世代でこそないものの、6〜7万円前後のノートPCで今でもしばしば採用される、ミドルクラスのパワフルなAPUだ。さらに、ストレージはPCIe接続の高速な256GB SSD、メモリーは8GB DDR4と、必要十分なスペック構成となっている。
実際に本機を使用して各種ベンチマークプログラムを実施してみたが、いずれもエントリーモデルとは思えない優秀なスコアをマーク。Webブラウジングや動画鑑賞などの日常的使いはもちろん、ビジネスタスクもそつなくこなせるレベルであることが確認できた。
「AMD Ryzen 5 3500U モバイル・プロセッサー」はマルチタスク性能にすぐれるうえ、GPU「AMD Radeon Vega 8 グラフィックス」が統合されているため、グラフィック処理もパワフルにこなせる
CINEBENCH R23
CPUの性能を計測するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」をテストしたところ、シングルコアで880、マルチコアで3046をマーク。いずれもミドルクラス並みの優秀なスコアだ
CrystalDiskMark 8.0.4
ストレージのデータ転送速度を計測するベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Q8T1)が2491MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が968MB/sをマーク。シーケンシャルリード(Q8T1)で2000MB/sを下回るSSDもあるが、本機のSSDはそれをしっかりと上回ってきた
PCMark 10
パソコンの総合的な性能を測る定番ベンチマークプログラム「PCMark 10」では、快適性の目安となる3000を超える3443をマーク。Officeソフトによるドキュメント作成などのビジネスタスクなら、余裕を持って処理できるレベルだ
写真編集もスムーズにこなせるパワフルさ
実使用シーンでのパフォーマンスをチェックするため、画像編集ソフト「Adobe Photoshop Express」をインストールして写真の編集を行ってみた。容量の大きな高画質写真をレタッチしてみたが、編集作業がもたつくことはなく、テンポよく処理が反映された。さらに、「Microsoft Office on the web」を使用して、画像が多く含まれた容量の大きなPowerPointファイルの編集を行ってみたが、ページ切り替えやレイアウトの変更もサクサクと行えた。
「Adobe Photoshop Express」を使用して、約20MBのRAW画像に色補正やトリミングを加えたが、いずれも1秒ほどでスムーズに処理が反映された。また、「Microsoft Office on the web」を使用して、20MBを超える大容量のPowerPointファイル内の画像を加工してみたが、こちらもほとんど遅延なく処理が行えた
使い勝手
活用の幅を広げる「Dolby Audio」対応
スピーカー&プライバシーシャッター
最後に、「IdeaPad Slim 170」の使い勝手についてチェックしていこう。まず注目したいのは、音質に定評のある「Dolby Audio」に対応したステレオスピーカーを搭載していること。高解像度のクリアなサウンドが表現できるうえ、イコライザーで好みの音響に調整可能なので、音楽や映像などの鑑賞にも適している。また、コミュニケーションアプリでの通話時に、音声が聞き取りやすいよう自動的に音響が最適化される点もポイントだ。
さらに、コミュニケーションアプリで重宝するのは、ディスプレイ上部に設置されている100万画素のWebカメラ。物理的なプライバシーシャッターが付属しているので、普段はこれを閉じておけば、ビデオ会議で意図せずカメラ映像が映し出されてしまう心配がないし、ハッキングなどによるのぞき見も防止できるので安心感が高い。
本体底面の手前左右に配置されたステレオスピーカーは1.5W×2の出力で、ノートPCとは思えないほどの高音質サウンドを響かせてくれた。さらに、「Dolby Audio」のサウンドアプリでは周波数帯ごとに音響特性の調整が可能なので、好みのサウンドに設定することができる
コミュニケーションアプリ使用時には、自動的に背景ノイズが抑えられ、相手の音声の輪郭が際立つので、聞き漏らしの少ない円滑な会話が可能だ。Webカメラのプライバシーシャッターは、上部のつまみを左右にスライドさせることで物理的に開閉できる
高解像度ディスプレイが快適なエンターテインメント鑑賞をサポート
エントリークラスのノートPCではWXGA(1366×768)などの低解像度ディスプレイが採用されるケースもあるが、本機はディスプレイにフルHD(1920×1080)解像度のTN液晶を採用している。コストの安いTN液晶ではあるものの、高画質写真の細部までくっきりと表現できるほど高精細で、動画コンテンツの視聴にもぴったり。狭額縁設計により約85%という高い画面占有率を実現しており、画面に集中しやすいこともポイントだ。さらに、照明などの映り込みが少なく目が疲れにくい非光沢パネルが採用されていることも手伝って、エンターテインメントコンテンツを心地よく楽しめるだろう。
南の島を写した高画質写真をディスプレイに表示してみたところ、キラキラと輝く海の透明感や、青空の繊細なグラデーションが緻密に再現されていることを確認できた。また、ディスプレイは約170°まで開くので、会議や商談の場で資料を共有する際などに便利だ
フルサイズキーボードが快適なタイピングをアシスト
本機に搭載されたキーボードは実測約19mmのキーピッチが確保されたフルサイズ。浮き石状にキーが配置されたアイソレーションタイプであることも相まって、タイピングがしやすい。また、キーを押下するとキーボード面よりも下まで沈むよう設計されており、キーストロークは実測で約1.3mmと十分。スリムなモデルながら、タイピングの手ごたえにも物足りなさを感じることはなかった。
多様な外部インターフェイスも魅力
スリムボディながら、USB 3.2 Gen1 Type-CポートやHDMI出力ポート、4-in-1メディアカードリーダーなど、外部インターフェイスが充実しているのもうれしい。また、左側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-Aポートを、右側面にはUSB 2.0 Type-Aポートを備えており、マウスなどの周辺機器を左右どちら側にも接続できて便利だ。
まとめ
価格以上の魅力が詰まった、総合力にすぐれる
高コスパ・スタンダードノート
「IdeaPad Slim 170」について検証を進めれば進めるほど、「どうしてこれで5万円台※という価格が実現できたのだろう?」との思いが強くなる。とりわけ、スリムかつ軽量で、15.6型のスタンダードノートでありながら、外出先もラクに持ち運べてしまうスタイリッシュなボディには驚かされた。また、スペック面は、「AMD Ryzen 5 3500U モバイル・プロセッサー」やPCIe接続SSDなどを搭載したミドルクラス並みの構成で、ビジネスタスクやクリエイティブ作業を十分にこなせるほどパワフル。そのうえ高品位スピーカーと15.6型フルHD液晶ディスプレイによってエンターテインメントを快適に楽しめる点も魅力に感じた。
ボディ、処理性能、使い勝手のいずれもが、エントリークラスの範囲を超える高い完成度を誇る「IdeaPad Slim 170」。幅広い用途に対応できるので、大学生や社会人にとって買って後悔しないノートPCとなるだろう。
OS | Windows 11 Home 64bit |
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CPU | AMD Ryzen 5 3500U モバイル・プロセッサー(2.1GHz-最大3.7GHz) |
グラフィック | AMD Radeon Vega 8 グラフィックス |
メモリー | 8GB DDR4 |
ストレージ | 約256GB SSD(PCIe接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080)TN液晶ディスプレイ |
有線LAN | なし |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth v5.0 |
外部インターフェイス | USB 3.2 Gen1 Type-Cポート、USB 3.2 Gen1 Type-Aポート、USB 2.0 Type-Aポート、HDMI出力ポート、4-in-1メディアカードリーダー、マイクロフォン/ヘッドホン・コンボ・ジャック |
サイズ | 約360.2(幅)×236(奥行)×17.9(厚さ)mm(最薄部) |
重量 | 約1.6kg |
カラー | クラウドグレー |
Office | なし |