2in1 WindowsタブレットPCに新しい選択肢 スリムなメタルボディに高画質な有機ELディスプレイを搭載 「HUAWEI Matebook E」登場!
ファーウェイがスマートフォン開発で培った技術を注ぎ込んで作ったノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズ。そのラインアップに新たに加わったのが、2022年3月に発売された2in1 WindowsタブレットPC「HUAWEI Matebook E」だ。本体単体でタブレット端末として使えるのはもちろん、付属するキックスタンド搭載のスマートマグネット式キーボードを装着すれば、ノートPCのようにドキュメント作成もお手の物。スタイラスペン「HUAWEI M-Pencil」を使ってメモやイラスト作成も行えるなど、さまざまな用途に活用できる1台に仕上がっている。早速、その実力をじっくりとチェックしていこう。
ボディデザイン&ディスプレイ美しいメタルボディに
有機ELディスプレイを搭載

タブレット端末での使用を基本とし、付属のキックスタンド搭載のスマートマグネット式キーボードを組み合わせることでノートPCのようにも利用できる、いわゆる2in1 WindowsタブレットPCの「HUAWEI Matebook E」。ボディカラーはシックな「ネビュラグレー」の1色展開で、搭載するOSは最新の「Windows 11」。スマートフォンやタブレット端末ライクにPCを使いたい、学生や社会人に注目してほしい1台だ ※写真はアメリカ版キーボードですが、日本で発売されている製品には日本版キーボードが付属します。
「HUAWEI Matebook E」の第一印象は、シンプルに「スタイリッシュ」。マグネシウム合金やアルミ合金、高強度のグラスファイバーなどで成形された本体部のメタルボディは、厚さ7.99mm、重さ約709gと薄型・軽量で持ち運びやすいうえ、質感が高い。ボディのエッジがゆるやかにラウンドしているためだろう、実際に持ってみると手のひらにしっくりとなじみ、メタルボディならではのサラサラとした手触りも心地よい。ベゼル幅5.6mm、画面占有率90%の狭額縁設計も相まって、思わず見とれてしまうような美しいデザインに仕上がっている。
本体部はマグネシウム合金やアルミ合金、高強度のグラスファイバーなどで成形されており、メタルボディならではの硬質な質感が高級感を醸し出している。本体部のサイズは、286.5(幅)×184.7(奥行)×7.99(高さ)mm、重さは約709g。薄くて、軽くて、頑丈なボディはカバンにスッと収まり、軽快に持ち運べる
ファーウェイのお家芸とも言える狭額縁設計は、「HUAWEI Matebook E」でも健在。ベゼル幅はわずか5.6mmで、画面占有率は90%を誇る。見た目がスタイリッシュなのはもちろん、ベゼルの存在が気にならないため、写真や動画鑑賞の際の映像への没入感が高い。なお、持ちやすさやデザイン的な親しみやすさを考慮し、ボディのエッジはゆるやかにカーブさせたラウンドデザインに仕上げられている

リビングルームから書斎、書斎から寝室など、自宅内でのちょっとした移動時も持ち運びが苦にならないのはもちろん、外出先へも気軽に持ち出せる。昨今は、さまざまな場所で仕事や勉強をする機会が増えているだけに、この機動力の高さは大きな魅力だ。なお、本機のバッテリー駆動時間は約7.4時間(JEITA2.0)。一般的なタブレット端末やスマートフォンと同様、USB Type-Cポートを利用して手軽に充電できる
美しいメタルボディに搭載されるのは、ファーウェイ製タブレットPCとしては初となる12.6インチの有機ELディスプレイ(2560×1600)。液晶ディスプレイに比べてピーク輝度が低めになりがちな有機ELディスプレイながら、最大600nitの高輝度を確保しているほか、1,000,000:1のコントラスト比や、DCI-P3カバー率100%の広色域、さらに、人間の目では認識できない色の違いを感知する高い色精度を実現。明部は明るく色鮮やか、暗部は深く沈み込んだ、メリハリのある映像表現が楽しめる。各種動画配信サービスのコンテンツを高画質で堪能できるので、仕事用や学習用としてだけでなく、エンターテインメントを楽しむ1台としても大いに活躍してくれそうだ。
ひとつひとつの画素が自発光する有機ELディスプレイの最大の強みは、バックライトを使用しないため黒浮きが出ず、真の「真っ黒」を表現できることにある。実際に写真や動画を表示してみたが、暗部がグッと沈み込むことで明部がより際立った、高コントラストな映像を堪能することができた。また、斜めから見ても映像が暗くなったり、色飛びしたりしないのも有機ELディスプレイの特徴。実際に角度をつけて確認してみたが、ご覧の通り、明るさや色味に大きな変化はなかった
分光光度計を使って色域をチェックしてみたところ、公称通り、sRGBよりもはるかに広いDCI-P3を100%カバーしていることが確認できた。トーンカーブのブレが業界最小レベルとなる、ΔE<1の高い色精度も確保されているので、写真編集などのクリエイティブな用途にも適するだろう
使い勝手キーボード装着で生産性アップ!
「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」を使えば
クリエイティブな用途にも
続いて、2in1 WindowsタブレットPCならではの使いやすさをチェックしていこう。本体は単体のタブレット端末としてWebサイトの閲覧やメール・SNSのチェックなどが気軽に行えるうえ、画面の角度を110°〜160°まで無段階で調節できる付属のキックスタンド搭載のスマートマグネット式キーボードを装着すれば、ノートPCスタイルでドキュメント作成なども楽々行える。ちなみに、初代モデル(HUAWEI MateBook)ではキックスタンドの角度調節は2段階だったが、本機では無段階調節が可能。その時々のベストな画面角度で作業できるようになった。目立たない部分ではあるが、ファーウェイらしい、ユーザー目線のモノ作りが感じられる設計だ。 ※スマートマグネット式キーボードは、「インテル Core i5」搭載の「DRC-W58」に同梱、「インテル Core i3」搭載の「DRC-W38」は別売りとなります。
ドキュメント作成などを行う際は、キックスタンド搭載のスマートマグネット式キーボードを装着。こうすることで、クラムシェル型のノートPCのような高い生産性を発揮できるというわけだ。装着はマグネット式で簡単に行えるうえ、画面の角度を110°〜160°まで無段階で角度調節できるので、画面が見やすいベストポジションで作業できる

キーボードの作り込みも上々で、いかにも「おまけ」といったチープさはまるでない。キーストロークはそれほど深くないものの、指先にしっかりとクリック感を得ながら快適にタイピングできた ※写真はアメリカ版キーボードですが、日本で発売されている製品には日本版キーボードが付属します。
また、4096段階の筆圧検知や最小2msの低遅延を実現した別売りのスタイラスペン「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」と組み合わせれば、資料にメモを書き込んだり、イラスト作成を行えたりと、用途の幅がさらに広がる。早速試してみたが、ペン先の動きと描画のズレや遅延による違和感はなく、書き心地は実になめらか。さながら紙に鉛筆で書き込んでいるかのようだった。このほか、薄型・軽量本体に4つのスピーカーと4つのマイクや、800万画素のフロントカメラが搭載されており、今やスタンダードなコミュニケーションツールとなったビデオ会議をクリアな音声&画質で行えるのもうれしいポイントだ。
「これは便利!」と感心したのが、ペンの先回りをダブルタップすると画面のスクリーンショットが撮れること。ペンの側面をポンポンッとダブルタップすると、「Windows 11」の標準アプリ「Snipping Tool」が自動的に起ち上がるので使い勝手がいい。なお、「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」は本体にマグネットでアタッチするだけで簡単にペアリングでき、そのままワイヤレス充電も行える
薄型・軽量ボディながら、本体側面に4つのスピーカーと4つのマイクを搭載。限られた内部スペースを有効活用できる高い技術力もまた、ファーウェイが長年のスマートフォン開発で培ってきたものだろう。フロントカメラも800万画素と高精細なので、ビデオ会議などをクリアな音声&画質で行える
処理性能「第11世代 インテルCore
プロセッサー・ファミリー」搭載。
処理性能にも不満なし
デザインよし、使い勝手よし、とくれば残すところは処理性能である。「HUAWEI Matebook E」には、「第11世代インテル Core i5-1130G7 プロセッサー」搭載モデルと「第11世代インテル Core i3-1110G4 プロセッサー」搭載モデルの2機種が用意されているが、ここでは「第11世代インテル Core i5-1130G7 プロセッサー」搭載モデルを使って、そのパフォーマンスをチェックしていこう。
まずは、PCの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」を実行してみたところ、「3948」をマーク。4コア/8スレッドの「第11世代インテル Core i5-1135G7 プロセッサー」と8GBのメモリーに加え、高速なNVMe接続のSSDを搭載しているため、このクラスの2in1 WindowsタブレットPCとしては順当なスコアが得られた。クリエイティブな用途にも使える、広色域かつ色精度の高い有機ELディスプレイを生かせるのは高い処理性能があればこそだが、このスコアなら、比較的処理負荷の高い作業もストレスなくこなせるだろう。

データの読み出しや書き込みの速度を測る「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果は、シーケンシャルリードが3346.78MB/s、シーケンシャルライトが2338.65MB/s。NVMe接続のSSDの中でもすぐれた読み書き速度が発揮できることを示した。大量のデータ転送をサクサクこなせるうえ、OSの起動時間も約10秒とスピーディーだった
実作業における体感的なパフォーマンスもベンチマークテストの良好な結果と乖離がなく、終始快適に作業できた。「これならどうか」と、Adobeの写真編集アプリ「Photoshop CC」(別売り)で写真の編集を行ってみたが、動作がモタつくことはなかった。プロフェッショナル品質の有機ELディスプレイを生かし、クリエイティブ用途でも十分に使える処理能力を持っていることが確かめられた。
4K動画を再生しつつ、同時に複数のアプリを起動してみたが、動作が緩慢になったり、映像がカクついたりといった場面はなかった。また、「Photoshop CC」(別売り)を使った写真編集もサクサクと行えた。普段使いからクリエイティブな用途まで、幅広いシーンで活用できる頼もしいパフォーマンスだ
まとめ完成度の高い、
2in1 WindowsタブレットPCの
新たな選択肢
ファーウェイのノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズに仲間入りした2in1 WindowsタブレットPC「HUAWEI Matebook E」。単体でタブレット端末として使える、重さ約709g、薄さ7.99mmの軽くて薄いメタルボディには、ファーウェイ製タブレットPCとしては初となる12.6インチの有機ELディスプレイが搭載されており、色域の広さや色精度の高さはプロフェッショナル品質に迫るほどだった。また、CPUには「第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリー」を搭載し、比較的処理負荷の高い作業も軽快にこなせるうえ、キックスタンド搭載のスマートマグネット式キーボードを装着してノートPC代わりに使えたり、スタイラスペン「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」を使ってメモやイラスト作成が行えたりするなど、幅広い用途に活用できる1台に仕上がっていた。スタイリッシュかつ携帯性の高いボディデザインをはじめ、高画質な有機ELディスプレイや、高いパフォーマンス、使いやすさを兼ね備えた「HUAWEI Matebook E」は、2in1 WindowsタブレットPCの魅力的な選択肢となるはずだ。

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型番 | DRC-W58 | DRC-W38 |
---|---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit(Sモード) |
CPU | 第11世代インテル Core i5-1130G7(最大4.00GHz) | 第11世代インテル Core i3-1110G4(最大3.90GHz) |
グラフィック | インテル Iris Xe グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
メモリー | 8GB | |
ストレージ | 約256GB SSD(PCIe接続) | 約128GB SSD(PCIe接続) |
ディスプレイ | 12.6インチ 有機EL(2560×1600) | |
カメラ | 800万画素インカメラ+1300万画素アウトカメラ、フラッシュライト搭載 | |
タッチパネル | 10点マルチタッチ対応/アクティブスタイラスペン対応 | |
キーボード | ファーウェイ スマートマグネット式キーボード(日本語配列)同梱 | ファーウェイ スマートマグネット式キーボード(日本語配列)対応・別売り |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth v5.1 | |
外部インターフェイス | USB 3.2 Gen1 Type-Cポート(Thunderbolt 4、充電、データ転送、DisplayPort対応)、ヘッドホンジャック | |
バッテリー駆動時間 | 約7.4時間(JEITA2.0) | 約8.1時間(JEITA2.0) |
本体サイズ | 約286.5(幅)×184.7(奥行)×7.99(厚さ)mm | |
重量 | 約709g |