

パソコンの新規購入や買い替えを検討している人に覚えておいてほしい言葉がある。それは「モダンPC」というキーワードだ。「モダンPC」とは、日本マイクロソフトが定めた「基本スペックが高く、クールなデザインで、新たなユーザー体験を得られる」という基準をクリアしたパソコンのこと。簡単に言ってしまえば“買って間違いのないパソコン”のことである。本特集では、そんな「モダンPC」の魅力をわかりやすくお伝えするとともに、注目の製品を一挙紹介していく。
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モダンPCとは日本マイクロソフトが推奨する長く愛用できる、選んで間違いのないパソコン
パソコンの購入を検討している人にとって、市場に並ぶ数多くの製品の中から、性能や機能、使い勝手などを比較して、間違いのない製品を選び出すのはなかなか難しいもの。できればパソコンに詳しい人に「これを選んでおけば間違いない」とアドバイスしてほしいと考えている人も多いだろう。
そんなユーザーの悩みに対して、「Windows」を提供している日本マイクロソフトが、パソコン選びに関するひとつの目安を設定した。同社では、「スペックが高く、クールなデザインで、新たなユーザー体験を得られる」パソコンを「モダンPC」として定義。具体的な要件をあげると、筐体は2in1コンバーチブルや2in1デタッチャブル、もしくはウルトラスリムであること、ストレージにはスペックに応じた起動時間を可能にする高速なSSDを搭載していること、バッテリー駆動時間は最低8.5時間以上を実現していること、さらに、生体認証に対応したWindows Helloや、タッチスクリーン、タッチペンに対応していることなど、さまざまな規定が設けられており、それらをクリアした製品を、長く愛用できる、選んで間違いのない選択肢として推奨しているのだ。そんな「モダンPC」の魅力を探るべく、「速さ」「薄さ・軽さ」「便利さ」という3つの観点から、詳しくチェックしていくとしよう。
速さOS起動からクリエイティブ作業まで、サクサク動く軽快パフォーマンス
まずは、「モダンPC」の「速さ」について。本特集の後半で注目の「モダンPC」9製品を紹介しているが、ここにあげた製品はストレージに、従来のHDDに比べて数十倍高速なデータ転送が行えるNVMe接続のSSDを搭載しているため、パソコンの起動がとにかく速い。さらに、顔や指紋などの生体情報を認証に活用する「Windows Hello」を搭載しているので、OSへのサインインもスピーディー。電源ボタンを押してから10秒程度で作業が開始できる。ひと昔前のパソコンのように、電源ボタンを押してから、起動が完了するまでしばらく待つ必要はないうえ、「Windows Hello」に対応した「モダンPC」なら、複雑なパスワードを入力する必要もない。「モダンPC」では、“使いたい時にすぐ使える”のが当たり前なのだ。

「これまでは電源ボタンを押した後、別のひと作業を経てからパソコンの前に座っていた」という人もいると思うが、「モダンPC」なら、使いたい時にすぐに使える。顔や指紋などの生体情報を認証に活用する「Windows Hello」に対応した「モダンPC」であれば、複雑なパスワードを入力する必要もなく、パソコンの起動とほぼ同時に素早く安全にOSにサインインできる
また、紹介する9製品は、すべてに「第11世代 インテル Core プロセッサー・ファミリー」が搭載されており、文書や資料の作成はもちろん、パソコンに負荷のかかる作業でもサクサクとスピーディーに処理できる。これに加え、最新OS「Windows 11」では作業中のタスクが優先して処理されるので、データ転送など、バックグラウンドで処理が行われている最中でも、やりたいことの動作が緩慢になることはほとんどない。
さらに、CPU内蔵のGPU「Iris Xe グラフィックス」および「Windows 11」標準のブラウザー「Microsoft Edge」によって、高画質な4K画質の動画ストリーミング再生などがなめらかに行えるほか、最新の無線LAN規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)にも対応。対応のルーターを用意すれば、最大9.6Gbpsという高速のワイヤレス通信が行える。また、外部インターフェイスには、最大40Gbpsでの高速データ転送が行える「Thunderbolt 3」対応のUSB Type-Cポートを装備するなど、さまざまな用途で快適に使える「速さ」を実現している。これだけの「速さ」があれば、今後も長く安心して使い続けられるはずだ。
薄さ・軽さ持ち運びやすく、場所を選ばず使える薄型・軽量ボディ
続いてのチェック項目は、モダンPCの「薄さ・軽さ」。「モダンPC」のボディは薄くて軽いうえ、ストレージに耐衝撃性にすぐれたSSDを採用している製品が数多くラインアップされているので、外出時や旅行時にサッとカバンに入れて持ち運ぶことができる。もちろん、自宅内や職場内でのちょっとした移動もお手の物。また、パソコンメーカー各社がこだわった所有欲を満たす「クールなデザイン」をまとう「モダンPC」なら、外出先で作業する際もオシャレでスマートな印象に。さらに、薄型・軽量ボディながら、外出先でも安心して使える、最低8.5時間以上の長時間バッテリー駆動を実現している点もうれしいポイントだ。

厚さを抑えたスリムボディはカバンにするりと収まるため、外出時にパソコンを持ち歩くのが苦にならない。お気に入りのカフェでパソコンを広げて、仕事をしたり、動画を観たり、SNSをチェックしたり。好きな時に、好きな場所で、好きなようにパソコンを使えるのだ

薄型・軽量ボディながら、最低8.5時間以上の長時間バッテリー駆動を実現しているのも「モダンPC」の魅力。ACアダプターを持ち歩かずとも、仕事に、プライベートに、たっぷりと活用できるスタミナは頼もしい限りだ
このほか、「モダンPC」の中には、液晶ディスプレイを360°回転してスタイルを切り替えられるコンバーチブルタイプや、液晶ディスプレイとキーボード部を切り離せるデタッチャブルタイプの2 in 1モデルもラインアップされており、利用シーンに応じてさまざまなスタイルで使用できる。
便利さ安心のOffice搭載。タッチ操作やエンタメ性能にすぐれたモデルも用意
3つ目のチェック項目は「便利さ」だ。本特集の後半で紹介する「モダンPC」9製品には、いずれも「Microsoft Office Home & Business 2021」がプリインストールされており、仕事はもちろんのこと、PTAの文書作成や子どもの成長記録、自身の健康管理記録、クリスマスカードや年賀状の作成など、プライベートにおいてもフル活用できる。
また、簡単操作が行えるタッチパネルを装備するモデルや、クリエイティブ作業が快適に行えるデジタルペンが付属するモデルなども用意されているほか、高精細な液晶ディスプレイや、高音質なスピーカーを搭載したモデルも多く、エンターテインメント視聴においても高い満足感が味わえる。
このほか、「Windows 11」のシンプルでわかりやすいユーザーインターフェイスは使い勝手がよくなっており、OSに統合された「Microsoft Teams」によってビデオ通話などがすぐに始められるのも見逃せないポイント。こうしたさまざまな「便利さ」もまた、快適かつスマートな「新たなユーザー体験」に寄与しているのだ。


本特集で紹介する「モダンPC」9製品にはいずれも「Microsoft Office Home & Business 2021」が標準搭載されている。「Word」「Excel」「PowerPoint」などのアプリは、ビジネス用途だけでなく、プライベート用途でも便利に使えるはずだ
「モダンPC」ラインアップ
あらゆる作業が速く行え、持ち運びやすい薄さ・軽さを実現し、さまざまな便利さを装備した「モダンPC」は、最新のトレンドが凝縮された“買って間違いのないパソコン”であることがおわかりいただけただろうか。以下に、この春注目の「モダンPC」をピックアップしたので、求める機能や用途、予算に合った1台を見つけ出してみてほしい。