
容積約1Lのコンパクトボディを身にまとった実力派!
Web限定販売の小型デスクトップPC NEC「LAVIE Direct DT Slim」
NECのデスクトップPC「LAVIE Direct DT Slim」は、容積約1Lの超コンパクトボディでありながら、充実の外部インターフェイスやパワフルな処理性能を搭載するなど、見た目からは想像できないほどの高い実力を備えている。本特集では、高性能CPU「第11世代インテル Core i7-11700T プロセッサー」を搭載した価格.com限定モデル(NSLKC075DMSH1W)を使って、本機の魅力を詳しくチェックした。
ボディデスクの上にスッキリと設置できる
容積約1Lの超コンパクトボディ
近ごろは、パソコンを購入する場合、さまざまな場所で使用できるうえ、ディスプレイやキーボードを別途用意する必要のないノートPCを選択する人が増えている。だが、ノートPCに比べて高い処理性能が安価で手に入ることが多く、ニーズに合わせて使いやすいディスプレイやキーボードが選べるセパレート型のデスクトップPCという選択肢も忘れてはいけない。これまでセパレート型のデスクトップPCのデメリットとされてきたボディサイズの問題は、小型モデルの登場によって解消されてきている。パソコンを持ち運んで使う必要がなければ、デスクトップPCを選んだほうがいい場合も多いものだ。
そんな時に注目してほしいのが、NECの直販サイト「NEC Direct」限定で販売されている、超コンパクトデスクトップPC「LAVIE Direct DT Slim」である。

手のひらサイズのボディに、豊富な外部インターフェイスや高い処理性能を搭載した「LAVIE Direct DT Slim」。コンパクトだからといってあなどることのできない、確かな実力を備えたデスクトップPCだ
まずは、「LAVIE Direct DT Slim」の特徴であるコンパクトボディをチェックしていこう。外付けHDDか光学ドライブかと見間違えるほどにコンパクトな筐体のサイズは、179(幅)×182.9(奥行)×34.5(高さ)mm(横置きの場合)。容積にして約1Lと、まさに手のひらサイズ。横置きだけでなく、付属スタンドを使って縦置きもできるため、一般的なタワー型のデスクトップPCを設置するのが難しい、狭いデスクの上でも簡単に置き場所を見つけられる。
デスクトップPCの中ではコンパクトとされてきたスリムタワー型(「LAVIE Direct DT」2021年秋冬モデル)と比較しても、「LAVIE Direct DT Slim」のコンパクトさが際立つ。容積はスリムタワー型の12%ほどしかない
横置きだけでなく、付属の専用スタンドを使えば縦置きも可能。横置きならデッドスペースになりやすいディスプレイの下にも滑り込ませやすいし、縦置きなら本を立てる感覚で狭い隙間を有効活用できる ※ 横置きの際はPC本体の通気口をふさがないように設置ください。
また、本機は、USBキーボードの「Alt」キーと「P」キーを同時に押すことで、本体に触れることなくパソコンの電源をオンにできる機能を備えるうえ、今回のレビュー機である価格.com限定モデル(NSLKC075DMSH1W)は、最新の無線LAN規格「Wi-Fi 6」(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)に対応したワイヤレス通信モジュールを搭載。手の届く範囲に本体を設置する必要はないので、たとえばディスプレイの裏側やデスク下などに設置してもいいし、本体の設置場所までLANケーブルを引く必要もない。設置の自由度が高いのだ。
キーボードアイコンが描かれた背面のUSB3.2 Gen1 Type-AポートにUSBキーボードを接続すると、「ALT」キーと「P」キーの同時押しで、パソコンの電源投入が可能に。この機能があるからこそ、必ずしも本体を手の届く範囲に置く必要がないのだ
使い勝手ボディはコンパクトでも拡張性が高い!
豊富な外部インターフェイスを搭載
手のひらサイズと言えるほどにコンパクトな「LAVIE Direct DT Slim」だが、デスクトップPCのメリットのひとつである拡張性の高さも申し分ない。
本機は、本体の前面と背面に、計6基のUSBポート(USB 3.2 Gen1 Type-Cポート×1、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×3、USB 3.2 Gen1 Type-Aポート×2)と、最大3基の映像出力ポート(HDMI出力ポート×1、DisplayPort×1、3基目はBTOのセレクションメニューでVGA、HDMI出力ポート、DisplayPortから選択)を搭載。USBハブを使うことなく数多くの周辺機器を同時に接続できるし、複数台のディスプレイに映像を出力して生産性を高めるマルチディスプレイ環境も簡単に構築できる。
外部インターフェイスは、前面にヘッドホン出力/ヘッドセットポート、USB3.2 Gen2 Type-Aポート、USB3.2 Gen1 Type-Cポートを、背面にDisplayPort、HDMI出力ポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、USB3.2 Gen2 Type-Aポート×2、有線LANポートを装備。一般的なスリムタワー型デスクトップPCと比べても見劣りしない充実度だ
底面カバーを取り外せば、メモリースロットやM.2スロットが現れるので、自身でメモリーの増設やストレージの交換が可能(※メーカー保証の対象外となります)。スピーカー(1.5W)が内蔵されているのは最近のデスクトップPCとしてはユニークだ
シリンドリカル形状のキートップを採用したテンキー付きUSB接続キーボードと、スクロールボタンを傾けることでブラウザーの戻る/進むの操作や横スクロールが可能なUSB接続のレーザーマウスが付属。付属品ながら使い勝手は十分だ
処理性能デスクトップPC向けのパワフルCPU搭載で、
クリエイティブ作業もサクサク
続いて、「LAVIE Direct DT Slim」の処理性能を確認していこう。ケース内部に余裕が少ないコンパクトなデスクトップPCは、排熱の問題で、消費電力の少ないノートPC向けのCPUを採用する製品も少なくないが、それではデスクトップPCを選ぶメリットが薄れてしまう。その点、「LAVIE Direct DT Slim」は、TDP(熱設計電力)35Wという発熱の少ないタイプのデスクトップPC向けCPUを採用することで、処理性能と低発熱を両立している。
今回レビューに活用した価格.com限定モデル(NSLKC075DMSH1W)は、8コア/16スレッドの高性能CPU「第11世代インテル Core i7-11700T プロセッサー」(最大4.60GHz)を搭載し、メモリーは16GB、ストレージは高速なNVMe接続の512GB SSDというハイスペック仕様だが、ケース内部は整然としており、エアフローがよいためか、使用中、CPUファンが回っても動作音が気になるレベルにはならなかった。

CINEBENCH R23本機が搭載する「第11世代インテル Core i7-11700T プロセッサー」は、デスクトップPC向けのパワフルなCPU。CPUの処理性能を計測するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」を実行してみると、シングルコアが1394、マルチコアが8408という優秀なスコアが出た。マルチコアのスコアは、同世代のハイエンドノートPC向けCPU「第11世代インテル Core i7-1165G7 プロセッサー」を約1.7倍上回っている

PCMark 10パソコンの総合性能をチェックするベンチマークプログラム「PCMark 10」の総合スコアは、快適性の目安を超える4700。基本性能を示す「Essentials」(9414)から、ビジネスアプリにおける処理性能を示す「Productivity」(6699)、クリエイティブアプリにおける処理性能を示す「Digital Content Creation」(4699)まで、まんべんなくハイスコアを記録した

CrystalDiskMarkパソコンのレスポンスに直結するストレージ。そのデータ転送速度を計測するベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」を実行したところ、シーケンシャルリード(Q8T1)が約3157MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)が約2822MB/sをマークした。特にライト(書き込み速度)が速いため、大容量ファイルのコピーなどがスムーズだ

ベンチマークテストでは優秀な結果が出たが、実際の作業ではどうか。AIを活用してさまざまな処理を実施する、プリインストールの画像編集アプリ「Corel PaintShop Pro 2021 SE」で高解像度写真を編集してみたが、AIノイズ除去やAIアップサンプリングなどがスムーズで、ストレスを覚える場面はなし。このほか、Webブラウザーで複数のタブを開きながら、文章入力や動画視聴などを行ってみたが、動作がもたつくことはなく、デスクトップPCらしいすぐれたパフォーマンスを実感できた
今回レビューに活用した価格.com限定モデル(NSLKC075DMSH1W)は、マイクロソフトの最新OS「Windows 11 Home」に加え、最新オフィスアプリ「Microsoft Office Home & Business 2021」をプリインストール。買ったその日から仕事や勉強にフル活用できる。さらに、初心者でもパソコンが簡単に使える「LAVIEアプリナビ」や「パソコンのいろは」などのアプリがプリインストールされているのもNEC製のモデルらしいメリットだ
老舗国内メーカーならではの信頼性の高さと充実のサポート
NECのパソコンが多くの人から愛されているのは、老舗国内メーカーとして長年築き上げた信頼と安心感があるから。本特集で紹介した「LAVIE Direct DT Slim」を含むNEC製のパソコンは、厳格な品質管理のもと、開発から、組み立て、修理・保守まで一貫してNECパーソナルコンピュータ米沢事業場が担当。すぐれた製品品質を実現している。
また、サポート面では、1年間のメーカー保証に加え、何回でも利用でき、付属品も対象になる「メーカー保証サービスパック」や、火災や水害、落下などによる破損を含む特別保証が付いた「あんしん保証サービスパック」を用意。購入したパソコンを長期にわたって安心して使うことができる。
まとめコンパクトでもあなどれない実力を持ったデスクトップPC
以上、「LAVIE Direct DT Slim」をレビューしてきたが、最も印象に残ったのは、そのボディのコンパクトさだ。容積約1Lのボディは非常にコンパクトで、ひと目でパソコンだと言い当てた人はほとんどいなかった。実際、横置きと縦置きに対応した手のひらサイズのボディは、デスクの上に設置してもじゃまになりにくく、デスクの上はすっきり。テレビ台のちょっとした空きスペースにも設置できるので、工夫次第で活用の幅を広げられそうだ。
そのうえ、外部インターフェイスは充実しているし、本特集でレビューした価格.com限定モデル(NSLKC075DMSH1W)はデスクトップPC向けのCPU「第11世代インテル Core i7-11700T プロセッサー」を搭載し、発熱を抑えながら、すぐれたパフォーマンスを発揮してくれた。さらに、最新のオフィスアプリ「Microsoft Office Home & Business 2021」や画像編集アプリ「Corel PaintShop Pro 2021 SE」が付属する利便性の高さも見逃せない。
パソコンを持ち運んで使いたいというニーズがなければ、超コンパクトながら、確かな実力を備えた本機は、有力な選択肢となるはずだ。

- インテル Core i7-11700T / メモリー16GB / 512GB SSD /
Office Home & Business 2021搭載 - LAVIE Direct DT Slim価格.com限定モデル
(NSLKC075DMSH1W) - 価格.comで最新価格をチェック!
主なスペック
CPU | 第11世代インテル Core i7-11700T プロセッサー(8コア/16スレッド、最大4.60GHz) |
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OS | Windows 11 Home |
グラフィック | インテル UHDグラフィックス 750 |
メモリー | 16GB(16GB×1)、空きスロット×1 |
ストレージ | 約512GB SSD(NVMe接続) |
ワイヤレス通信 | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
外部インターフェイス |
前面:USB3.2 Gen1 Type-Cポート×1、USB3.2 Gen2 Type-Aポート×1、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1 背面:USB3.2 Gen2 Type-Aポート×2、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、DisplayPort、HDMI出力ポート、有線LANポート |
本体サイズ | 179(幅)×182.9(奥行)×34.5(高さ)mm(横置き時) |
重量 | 約1.28kg(縦置きスタンド含まず) |
オフィスアプリ | Microsoft Office Home & Business 2021 |