Xiaomi「Redmi Note 11」〜あふれる映像美を、手のひらに〜最大90Hz駆動の有機EL&5000mAhバッテリー搭載 モンスター級エントリースマホの魅力を徹底解説

Xiaomi(シャオミ)が2022年3月10日に発売したエントリーモデルの最新SIMフリースマートフォン「Redmi Note 11」。直販サイトでの販売価格が24,800円(税込)というお手ごろな価格ながらも、リフレッシュレート最大90Hz駆動の有機ELディスプレイや、5000万画素の標準カメラを始めとするクアッドカメラシステム、5000mAh大容量バッテリーに33Wの急速充電対応など、エントリーモデルとは思えない機能性の高さを備えており、コストパフォーマンスは超優秀の部類に入る1台だ。本特集では、この「Redmi Note 11」の魅力を徹底解説しよう。

デザイン&ディスプレイフラットフレームで質感の高いボディデザインに
鮮やかなディスプレイを搭載

まずは「「Redmi Note 11」のボディデザインから紹介しよう。本機は、背面に樹脂製の素材を採用しながらも、サンドブラスト加工により高い質感を実現。加えて、フラットデザインの金属製フレームを採用したことで、シンプルでスッキリとした雰囲気に仕上がっている。エントリーモデルでありがちな安っぽさがなく、ワンランク上の雰囲気をまとっているといった印象だ。本体の厚さも約8mmと薄く、手で持った際の収まり具合もちょうどいい。

Xiaomi「Redmi Note 11」

フラットデザインの金属製フレームを採用しており、見た目は2万円台のスマートフォンとは思えない上質な質感を備える

カラーバリエーションは、シンプルでどのようなスタイルにも合わせられる「グラファイトグレー」、日没直後の美しい空をイメージした「トワイライトブルー」、水色から紫色へのグラデーションが華麗な「スターブルー」の3色が用意されている。

Xiaomi「Redmi Note 11」

また、昨今は省略されることが多くなりつつあるイヤホンジャックを搭載している。有線イヤホンやヘッドホンを使用している人にはありがたいだろう。なお、側面の電源ボタンは指紋認証センサーも兼ねており、デザイン的にすっきりしているだけでなく、実用性も高い。

Xiaomi「Redmi Note 11」
Xiaomi「Redmi Note 11」

本体の天面にイヤホンジャックを搭載(左写真)。右側面の電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねている(右写真)。背面や正面に指紋認証用のボタンがなく、シンプルな外観にひと役買っているというわけだ

本体の天面にイヤホンジャックを搭載(上写真)。右側面の電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねている(下写真)。背面や正面に指紋認証用のボタンがなく、シンプルな外観にひと役買っているというわけだ

本機の大きな特徴のひとつとなっているのが、高解像度のフルHD+(2400×1080) 6.43インチ有機ELディスプレイだろう。有機ELならではの高コントラストな映像を再現できることに加え、豊かな色彩表現を可能にするDCI-P3規格にも対応。HDRには対応していないが、スマートフォンで映画や動画をひんぱんに見る人にも十分満足できる高画質のディスプレイだと言える。しかも、最大1000nitの明るさを持っており、太陽光の下などの明るい場所でも画面が暗くて見えにくいといったことが少ない。

Xiaomi「Redmi Note 11」

前面いっぱいに広がる6.43インチの有機ELディスプレイ。有機ELならではの発色の良さと、大画面の迫力をエントリーモデルで味わえるのはぜいたくだ

本機のディスプレイで見逃せない特徴は、もうひとつある。それが、最大90Hz駆動のリフレッシュレートに対応する点だ。多くのエントリー向けスマホでは、60Hz駆動のディスプレイを採用しているが、これに比べると、スクロール時などのチラつきや残像感が軽減されており、目への負担は段違いに少ないと感じる。90Hz駆動を体験してしまうと、これまでの60Hz駆動にはもう戻れないといった印象だ。映像美とスムーズな画面表示を両立させた「Redmi Note 11」のディスプレイは、現在のエントリースマホの中では最高クラスと言ってよさそうだ。

Xiaomi「Redmi Note 11」

最大90Hz駆動のリフレッシュレートにより、滑らかな画面表示を実現。その恩恵は、スマートフォンのあらゆる操作で感じられるはずだ

また、美しい映像を楽しむのに欠かせないサウンド面も充実している。横位置にした際に、左右にスピーカーを2基備えたデュアルスピーカーシステムを採用しており、包み込むようなステレオサウンドを実現している。

カメラ5000万画素カメラに超広角&マクロも!
多彩な撮影モードで幅広いシーンに対応するクアッドカメラ

Xiaomiのスマートフォンは、かねてからカメラ機能に定評があるが、「Redmi Note 11」もその系譜を受け継ぎ、エントリーモデルに期待される以上の高性能カメラを搭載する。背面のメインカメラは、約5000万画素の標準カメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラ、約200万画素の深度センサーという組み合わせのクアッドカメラシステム。前面のフロントカメラは約1300万画素だ。

Xiaomi「Redmi Note 11」

背面のメインカメラには、約5000万画素の標準カメラをはじめ、超広角カメラ、マクロ、深度センサーという4つのカメラを搭載

特に、約5000万画素の標準カメラは非常に高精細で画質は申し分ない。Xiaomiがこれまでに培ってきたAIによる画像処理技術「シーン認識」により、色彩が豊かで高コントラストな写真が簡単に撮影可能。その表現力は、カメラをセールスポイントとしているミドルクラスのスマートフォンに匹敵するレベルと言っていい。

標準カメラ
Xiaomi「Redmi Note 11」

標準カメラは約5000万画素と高画素なため、トリミングで切り出しても画質の劣化が少ない

高精細な標準カメラに加え、ワイドな画角の超広角カメラでは、広大な風景や大人数のグループ写真が1枚に収められるほか、超接写が可能なマクロカメラでは小さな世界を大きく映し出すことができるなど、幅広い撮影シーンに対応できるのが本機のカメラの特徴だ。さらに、深度センサーを活用した「ポートレート」モードや、低照度でも明るい写真が撮れる「夜景モード」も利用でき、使い勝手の高いカメラ機能となっている。

標準カメラ
Xiaomi「Redmi Note 11」
広角カメラ
Xiaomi「Redmi Note 11」

左写真が標準カメラ、右写真が超広角カメラの作例。超広角カメラは、ワイドな画角で撮影できるだけでなく、構図を工夫すればこの作例のようにダイナミックな写真も撮れるのだ

上写真が標準カメラ、下写真が超広角カメラの作例。超広角カメラは、ワイドな画角で撮影できるだけでなく、構図を工夫すればこの作例のようにダイナミックな写真も撮れるのだ

マクロカメラ
Xiaomi「Redmi Note 11」

目では細かいディテールまでわからない小さな被写体を、大きく映し出すマクロカメラも搭載する

ポートレートモード
Xiaomi「Redmi Note 11」

「ポートレート」モードでは、搭載する深度センサーにより被写体をしっかり認識し、ピントを合わせてくれると同時に、自然な背景ボケも表現してくれる

夜景モード
Xiaomi「Redmi Note 11」

「夜景モード」を使えば、低照度の環境でも明るく、被写体のディテールをしっかりと残した写真が撮れる

「Redmi Note 11」のカメラは非常に高性能で、「エントリースマホのカメラには期待していない」という予想を大きく裏切ってくれるはずだ。

基本スペック5000mAhの大容量バッテリーに33Wの急速充電対応
ミドルクラス並みのスペックが2万円台で

最後に「Redmi Note 11」の基本スペックを確認しておこう。本機の大きな特徴のひとつとなっているのが、約5000mAhというたっぷりのバッテリー容量だ。1日使い倒しても余裕があり、一般的な使い方であれば2日程度は持つだろう。さらに、33Wの急速充電に対応しており、0%から100%までの充電は約1時間で完了する。万が一、バッテリーが切れてしまっても素早く充電できるというわけだ。バッテリー駆動時間を重視したい人にはうってつけのモデルになる。しかも、昨今別売りが多い急速充電対応の充電器が同梱されているのもうれしい。

Xiaomi「Redmi Note 11」

バッテリー容量は約5000mAhと大容量。安心の長時間駆動に加えて、これだけ容量の大きなバッテリーを搭載しながらも、本体を薄く、手で持ちやすいサイズに収めているのは、Xiaomiの技術力の高さがうかがえるポイントだろう

バッテリー関連以外の「Redmi Note 11」の基本スペックだが、SoCにミドルクラス向けの「Snapdragon 680」を搭載するほか、4GBのメモリーと64GBのストレージを組み合わせる。ハイエンドモデルと比べるとやや抑えめなスペックだが、SNSやWebブラウザーなど一般的なアプリの操作でもたつくことはなく、NetflixやYouTubeなどの動画再生もスムーズにこなす。ゲームに関しても、軽めのものであれば十分プレイできるパワーを備えている。

Xiaomi「Redmi Note 11」

ミドルクラス向けのSoC「Snapdragon 680」。普段使いの範囲の作業であれば余裕を持ってこなせるはずだ

なお、本機はOSに、Android 12ベースで開発されたXiaomiの独自OS「MIUI 13」が採用される。この「MIUI 13」には、数々の独自機能が搭載されているが、その中でもXiaomiが近年力を入れてきたのがシステムの最適化に関する機能だ。

たとえば、ストレージへの書き込み速度の低下を防ぐ「Liquid Storage」は、一般的なスマートフォンだと3年間の使用で書き込み速度が約50%低下するのに対して、「Redmi Note 11」では約95%が維持されるなど、書き込み速度の低下を劇的に抑える効果がある。

Xiaomi「Redmi Note 11」

システムの最適化を代表する「Liquid Storage」「Atomized Memory」「Focused Algorithms」「Smart Balance」という4つの機能

さらに、バックグラウンドで動作するアプリのメモリーを節約し、アプリを同時に実行しても動作をスムーズなままに保つ「Atomized Memory」や、均等に割り当てられているリソースをアクティブなアプリに優先的に割り当てることで、より高速な処理を可能にする「Focused Algorithms」、消費電力とパフォーマンスを最適化することでバッテリー寿命を延ばす「Smart Balance」など、スマートフォンの性能を底上げしつつ、安定した動作を継続して行うための機能が揃っている。これは、スマートフォンのハードウェアだけでなくソフトウェアに対しても、長年研究、開発を続けてきたXiaomiならではの魅力と言えるだろう。

なお、通信は4G LTEのみの対応となり、5Gには対応していない。これをデメリットと取る人もいるかもしれないが、5Gの対応エリアは都市部を中心に拡大しつつあるものの、現状ではまだまだ普及段階にとどまっており、今すぐ必要と思わない人も多いだろう。特に、外出先で通信容量の大きいゲームを遊んだり、大容量ファイルをひんぱんにダウンロードしたりするような人でなければ、現状の4Gネットワークで十分という人も少なくないはずだ。

このほかにも、IP53等級の防水ボディに対応するなど、エントリーモデルでは省かれがちな機能にもしっかり対応しており、安心して使えるのもありがたい。ちなみに、FeliCaポートを搭載していないため、「おサイフケータイ」を利用することはできないが、「PayPay」などのQRコード決済サービスを使えば、キャッシュレス決済も問題なく行える。

まとめお手ごろ価格で満足度激高のコスパ優秀スマホ

「Redmi Note 11」は、エントリー向けスマホとして非常に高いスペックと機能を備えている。特にディスプレイとカメラ、バッテリー周りが充実しており、スマートフォンで写真撮影をする機会が多い人や、動画をひんぱんに見る人、カメラの性能やバッテリー駆動時間を重視する人にとっては要チェックの1台だと感じた。新生活がスタートする季節に、お手ごろ価格のスマートフォンを購入するなら、「Redmi Note 11」をぜひ選択肢に加えてみてほしい。期待を上回る満足度が、きっと得られるはずだ。

なお、Xiaomiは、同社製品を購入した人を対象に「YouTube Premium」を2か月間無料で利用できるキャンペーンを2022年3月4日〜2023年1月31日まで実施しており、「Redmi Note 11」も対象製品になっている。鮮やかなディスプレイやステレオスピーカーを搭載する本機は、「YouTube Premium」を楽しむのにもピッタリであり、この機会に試してみてはいかがだろうか。

この記事は2022年04月13日の情報を基にしております。