賢さ、清掃力はさらなる次元へ ハイスペック・ロボット掃除機「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」の圧倒的実力
世界40か国以上でロボット掃除機を販売し、累計販売台数928万台以上(2021年6月末時点)を誇るロボット掃除機メーカー、ロボロック。強力なゴミ吸引とパワフルな水拭きを同時に行う1台2役の多機能モデルであるうえ、フロア全体を効率的に清掃する“賢さ”にも定評がある。そんなロボロックから2022年3月、圧倒的なハイスペックを備えた最新フラッグシップモデルとして、スマート自動ゴミ収集ドック搭載の「Roborock S7 MaxV Plus」と、同ドック非搭載の「Roborock S7 MaxV」が発売された。賢さ、清掃力がさらなる高みへと到達した最新ハイスペック・ロボット掃除機の実力を、とくとご覧あれ。
新搭載2種のカメラ搭載で障害物回避性能が従来比22%※1アップ
※1 「S6 MaxV」との比較。障害物回避の精度は部屋の環境などにより、変わる場合があります。幅5cm、高さ3cm以上の物体を回避します。
家具や壁にぶつかってはターン、ターンして進んだ先では障害物にガツン。ひと昔前のロボット掃除機にはこのようなイメージがあったが、近ごろのロボット掃除機は違う。カメラやセンサーを用いて障害物が何かを認識し、回避するレベルにまで進化している。
なかでも、ロボロックのロボット掃除機は従来から障害物回避性能にすぐれていたが、2022年3月に発売された最新フラッグシップモデル「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」(以下、共通の本体を「Roborock S7 MaxV」と表記)では、顔認証技術の原理を用いて物体との距離や形状を判断する「ストラクチャードライト&カメラ」と、物体を画像でとらえる「RGB カメラ」という2種類のカメラを搭載し、従来モデル比で障害物の認識スピードが70%※1、回避性能が22%※1アップ。さらに、8種類の障害物(履物、コード、電源タップ、布類、ペットの排泄物、扇風機などの台座、体重計、ちりとり)に加え、5種類の家具(ベッド類、複数人がけのソファ類、テレビスタンド、ダイニングセット、洋式トイレ)を認識できるように進化している。
世界40か国以上で発売され、累計販売台数928万台以上(2021年6月末時点)を誇るロボロックのロボット掃除機。今回は、最新フラッグシップモデル「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」のうち、「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載した「Roborock S7 MaxV Plus」を使ってレビューしていく
論より証拠ということで、まずは、本機が認識するというスリッパやコード、体重計、布、ソファなどを床の上に置いて「Roborock S7 MaxV」を動作させてみたが、まさに“目で見ているかのように”障害物の手前で減速し、回避しながら、フロア全体を効率的に清掃した。障害物や家具を器用によけながら、掃除する様子はお見事というよりほかない。

「Roborock S7 MaxV」が障害物や家具をスルスルと避けながら走行する様子を動画に収めてみた。障害物や家具を器用によけながら、涼しい顔で部屋を清掃していく
回避した障害物は、専用のスマホアプリ「Roborockアプリ」(Android/iOS対応)のマップ上にアイコン表示され、それをタップすると、「Roborock S7 MaxV」のカメラが撮影した障害物の画像を確認できる。なるほど、障害物の種類まできっちりと見分けていた。これなら、床の上に多少、物が落ちていても安心して掃除をまかせられそうだ。
なお、「Roborock S7 MaxV」は上記8種類の障害物に限らず、幅5cm、高さ3cm以上の物体についても認識することができ、「その他」の障害物としてしっかりと回避してくれた。その回避性能は、ロボット掃除機の中でもトップクラスと言えるほどだ。
賢さ先進センサーで部屋を正確※2にマッピング。
床材まで見分けて効率的な清掃を提案
※2 把握した間取りと実際の間取りの一致率は99%です。Roborock調べ。
続いて、「Roborock S7 MaxV」の“賢さ”をさらに深掘りしていこう。本機は、毎分300回転し、周囲を360°スキャンする高性能なLDSレーザーセンサーを搭載しており、素早く正確※2に部屋のマップを作成する。しかも、独自のアルゴリズムによって部屋の環境に適応し、学習するため、障害物を避けながらでも往復回数が最小になるようにフロア全体を効率よく掃除できるのだ。
実際にLDKのフロアを掃除させてみて気づいたのは、まずはリビング、次はダイニング、最後はキッチンといった具合に、場所ごとに掃除を進めること。そして、場所ごとに最初に外周を掃除してから内側を掃除していく。その際、同じ場所を何度も走行することがなく、その動きにはむだがない。

LDKのフロアを掃除させてみて印象的だったのは、むだな動きがとにかく少ないこと。ダイニングテーブルの下など、難易度の高い場所もしっかりと認識しているようで、こうした場所は効率よくていねいに掃除していく。部屋の隅々まで効率よく、スピーディーに掃除していく様子を、この動画で確認してみてほしい
アプリを使って個々人のライフスタイルに合わせた清掃を実現
また、部屋に置かれている家具や使用されている床材などから、自動で各部屋の種類を認識し、それに基づいて、各部屋に適した吸引力と水拭きの強度、掃除する部屋の順番をスマホアプリ上で提案してくれる機能も装備。このほか、掃除ルートをスマホアプリ上でリアルタイムに確認したり、マップに表示された家具アイコンをタップすることで、その周囲をピンポイントで清掃させたり、進入禁止エリアを設定したり、掃除予約を行ったりなど、さまざまなライフスタイルに合わせた使い方ができる。
清掃力吸引力は従来比約2倍※3の5,100Paにアップ。
高速振動モップでしっかり水拭き。
さらにカーペットを検知すると水拭きモップが自動でリフトアップ
※3 「S7+/S7」との比較。
ゴミ吸引と水拭きを同時に行う1台2役は「Roborock S7 MaxV」の魅力のひとつだが、1台2役を兼ねているがゆえに、それぞれの清掃力が「それなり」にとどまっていては魅力が半減してしまう。ゴミ吸引も水拭きもパワフルに行い、素足で歩きたくなるような、ツルツル、ピカピカの床面に仕上げてほしいものである。
ゴミ吸引の清掃力を検証
そこで、まずはゴミ吸引の清掃力をチェックしてみたが、本機は、従来比約2倍※3となる5,100Paのパワフルな吸引力によって、ハウスダストなどの微細なゴミから、ペット用のトイレ砂などの大きめなゴミまで、しっかり吸い取ってくれた。メインブラシがラバー製のため髪の毛がからみにくいうえ、ブラシが立体的に動くので凹凸のある床にもぴたりと密着し、微細なゴミまで取り逃さないのだ。

小さなゴミに見立てた茶葉と、大きなゴミに見立てたペット用のトイレ砂を、床の上にまいて掃除させてみたが、1度の走行でしっかりと吸引に成功。同じ場所を何度も走行することなく、効率的に清掃を行う「Roborock S7 MaxV」だが、この吸引力ならゴミを取り逃す心配はなさそうだ
定評のある吸引力は従来比約2倍※3となる5,100Paを実現。さらに、吸引口に床の凹凸をしっかりととらえる3D機構とラバー製メインブラシを搭載したことで、カーペット上の髪の毛や床の上の微細なゴミまで、しっかりと取り除いてくれる
水拭きの清掃力を検証
水拭き掃除については、最大3,000回/分の高速振動モップと600gのモップ加重で、床に付着したベトベト汚れまでしっかり取り除いてくれる。本体を持ち上げてみると、なるほど確かに、一般的なロボット掃除機よりも少し重い印象を受けたが、この“重さ”が600gのモップ加重を生み出していると知って得心がいった。

コーヒー液を床の上にたらし、ドライヤーを使って少し乾燥させ、ベタついた汚れを再現してみた。実際に汚れの上を走行させてみると、結果は期待以上で、シミの上を1回通っただけでベタついた汚れもキレイに拭き取ってくれた
最大毎分3,000回振動する高速振動モップは、本体底面の後方に搭載。本体後方の水タンクに給水することで、モップに水が浸透し、水拭きが行える仕組みだ。なお、モップクロスは簡単に取り外すことができ、水洗いして繰り返し使用できる
また、「Roborock S7 MaxV」は、一定の力で水拭きを行うだけでなく、スマホアプリから細かな水拭き設定変更が行える。水拭きの強さ(振動回数)は「強力(3,000回/分)」「標準(2,300回/分)」「ソフト(1,650回/分)」の3段階で切り替え可能。このほか、ゴミの吸引を止め、より細かく動いて念入りに水拭きを行う「水拭き強力モード」も搭載されており、水拭き専用機としても使用できる。
さらに、特筆すべきは、水拭きモップを自動で5mm持ち上げ、ゴミの吸引のみを行う「自動モップリフト」モードが搭載されていること。このモードは、毛足4mm未満のカーペットで使用することができる。また、毛足4mm以上のカーペットに対しては、カーペットエリアに進入しない「カーペット回避」モードなどが用意されているので、カーペットを敷いた部屋でも安心して水拭き掃除を行わせられるのだ。
使い勝手約60日分※4のゴミを自動で収集。
ゴミ捨ての手間を減らす「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載
※4 部屋の環境などにより、収集できる日数は変わります。
上位モデル「Roborock S7 MaxV Plus」のさらなるアピールポイントが、ロボット掃除機が掃除を終えると、本体のダストボックスからゴミを自動収集してくれる「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載することだ(※「Roborock S7 MaxV」は充電ドックのみとなります)。
一般的なロボット掃除機の場合、数回掃除して本体のダストボックスが満杯になったら、ユーザー自身がゴミ捨てを行わなければならないが、「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載した「Roborock S7 MaxV Plus」なら、掃除後に本体のダストボックス内のゴミを自動で吸引・収集してくれる。「スマート自動ゴミ収集ドック」のゴミ収集ボックスには約60日分※4のゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての頻度を大幅に減らせるのだ。
「Roborock S7 MaxV Plus」は、本体ダストボックスのゴミ収集を自動で行ってくれる「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載。このドックには約60日分※4のゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての手間やストレスが大幅に低減される
本体のダストボックスからゴミを収集する方式は、紙パックを必要としない「サイクロン式」と、ゴミ捨て時にホコリが舞い散らない「紙パック式」の2種類から選択可能。「スマート自動ゴミ収集ドック」に取り付けるゴミ収集ボックス内のパーツを替えることで、好みの収集方法が利用できる
ゴミ収集の際に気になる排気にも配慮されている。「スマート自動ゴミ収集ドック」からの排気は0.3μm以上の微粒子を99.9%捕らえてくれる「外筒 H13 HEPAフィルター」と「内筒フィルター」で浄化されてから排出されるため、子どもやペットがいるリビングルームでも安心して利用できる
まとめ非の打ちどころがないほどに、
高い性能と機能性を備えたロボット掃除機
以上、「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」をチェックしてきたが、その性能の高さはまさに死角なしと言えるレベルにあると感じた。従来モデルでも障害物回避性能にすぐれていたロボロックのロボット掃除機だが、本機ではさらなる性能アップを遂げ、8種類の障害物に加え、5種類の家具を認識できるまでに進化。そのうえ、認識した障害物などはスマホアプリのマップ上で具体的にアイコン表示してくれるという親切ぶりである。
また、高性能なLDSレーザーセンサーと独自開発のアルゴリズムによって高精度なマップ作成、自位置把握、効率的な動きを行うほか、5,100Paのパワフルな吸引力、最大3,000回/分の高速振動モップによる強力な水拭き性能を発揮するなど、賢さも清掃力も目を見張るほどに高い。もちろん、最新のロボット掃除機として、本体のダストボックスからゴミを自動収集する「スマート自動ゴミ収集ドック」を搭載しており、ゴミ捨ての手間を軽減できるのもいいところである。
全方位にわたって高い実力を備えた「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」。他の追随を許さない、その圧倒的な実力をぜひ体感してみてほしい。