STARVIS搭載の360°フロントカメラ+リアカメラで全周囲を高画質記録 ケンウッド最新ドライブレコーダー「DRV-C770R」で “死角最小限”の安心カーライフを実現!
着実に普及が進むドライブレコーダー。昨今は前方だけでなく、後方の映像も同時に記録できる2カメラドライブレコーダーが主流になりつつあるが、なかでも注目したいのが、全周囲360°をとらえるフロントカメラと広角レンズを備えたリアカメラの2つを用いて、車両の前方・後方に加え、左右や車内まで記録する「全周囲360°カメラ+リアカメラ」タイプの製品だ。本特集では、そんな「全周囲360°カメラ+リアカメラ」タイプの最新モデル、ケンウッドの「DRV-C770R」をピックアップ。同社がとことんこだわったという“高画質チューニング”を、実走レビューを通じて確認していく。
記録可能エリア360°フロントカメラ+広角リアカメラで
全周囲をカバー
あおり運転などの危険運転に対する自己防衛策のひとつとして、また、万が一の事故時の証拠保持の有効な手段として、着実に普及が進むドライブレコーダー。現在、市場で主流となっているのはクルマの前方と後方の状況が記録できる2カメラ製品だが、なかでも、全周囲360°をとらえるフロントカメラと広角レンズを備えたリアカメラの2つを用いて、車両の前方・後方に加え、左右や車内まで記録する「全周囲360°カメラ+リアカメラ」タイプの製品は、その安心感の高さから注目度が高まってきている。
そんな「全周囲360°カメラ+リアカメラ」タイプの製品の中から、今回ピックアップしたのが、ケンウッドの最新ドライブレコーダー「DRV-C770R」だ。本機のアピールポイントは、車両の前方だけでなく、側方からの幅寄せや、後方からのあおり運転、追突などの映像もしっかりと記録できる、守備範囲の広さ。下の動画を見てもらえれば、前方・後方はもちろん、自車を追い越していく車両の様子まで克明に記録できているのがよくわかるはず。これなら幅寄せやあおり運転に遭遇した際も、「しっかり記録しているから大丈夫」と、冷静に対処できるはずだ。
全周囲360°をとらえるフロントカメラと、対角163°の広いエリアをとらえるリアカメラという2つのカメラで前方、側方、後方の状況をしっかりと記録できる、ケンウッドの最新ドライブレコーダー「DRV-C770R」。全周囲360°をとらえるフロントカメラを搭載するため、側方や車内の状況まで記録できるのは安心感が高い
フロントカメラの解像度は340万画素、リアカメラは207万画素と、いずれも高解像度で鮮明な記録が可能となっている。画質のよさは、市場で高い人気を誇るケンウッド製品ならではだ
フロントカメラがとらえた映像を、専用ビューワーソフト「KENWOOD ROUTE WATCHER II」を使って再生したのがこちらの映像。自車を追い越していく車両の様子がしっかりと記録されている。これなら、後方からのあおり運転はもちろん、側方からの危険な幅寄せも、「動かぬ証拠」としてしっかりと残しておける
高画質2カメラともにSTARVIS搭載&HDR対応。
ケンウッドがこだわった高画質チューニング
単に広い範囲をとらえるだけでなく、キレイな映像で記録できるのも「DRV-C770R」の魅力。340万画素のフロントカメラと、207万画素のリアカメラは、どちらも高感度CMOSセンサー「STARVIS」を搭載するうえ、HDRにも対応。夜間などの暗いシーンから明暗差の激しいシーンまで高画質な映像で記録することが可能なのだ。
前後のカメラに「STARVIS」を搭載するドライブレコーダーはほかにもあるが、その高感度性能をどれだけ引き出し、鮮明な映像を記録できるのかは、メーカーのチューニングによるところも大きい。その点、ケンウッドには、車載映像機器を長年開発してきた経験とノウハウがある。ドライブレコーダー選びにおいては、スペックだけでなく、こうした目に見えない部分にも着目することが大切。実際に記録した映像をご覧いただき、車載映像機器開発に一日の長があるケンウッドならではの高画質を確認してみてほしい。
ナンバープレートの視認性
検証を実施した日の天気は曇り。少し薄暗い状況下ではあったが、STARVISと映像チューニングにより、前方や後方の車両のナンバープレートを鮮明に記録することができた
こちらの映像を見てもらえれば、「STARVIS」の威力がよくわかるはず。低照度下での走行時でも、車両や歩行者、標識などを明るく鮮明に記録できるのだ
逆光時やトンネルの出入り口など、明暗の差が激しいシーンでは、映像が白飛びしたり、黒つぶれしたりしがち。ところが、「DRV-C770R」はダイナミックレンジを拡張するHDRに対応しているので、トンネルの出口に差しかかっても白飛びが抑えられているうえ、出口直後の周囲の状況もしっかりと確認できる
また、リアスモークガラスに対応した前後独立「明るさ調整機能」を備えているのも見逃せない。自動露出調整によって、リアスモークガラス越しでも明るい映像が記録できるのはもちろん、記録される映像の明るさを7段階で設定できるので、「もう少し明るく撮りたい」といった場合でも、手動で好みの明るさに調整できるのだ。
検証に使用した車両には、標準装備として透過率26%のスモークフィルムが貼られていたが、記録された映像は明るく、視認性に問題はなかった。ならばと、リアカメラの前に透過率13%のスモークフィルムを3枚重ねて貼り付けてみたが、瞬時に自動露出調整が働き、映像は明るいまま。かなり透過率の低いスモークフィルムを装着している人でも、記録された映像が暗くなってしまうことはなさそうだ
駐車録画機能とSDメモリーカード選べる駐車録画機能。
高耐久32GB micro SDメモリーカード同梱
走行中だけなく、駐車中にも当て逃げなどの「万が一」は起こり得るが、「DRV-C770R」なら、そんな心配を最小限に低減してくれる。本機は、別売りの車載電源ケーブル「CA-DR100」を使用することで、エンジン停止中でも周囲の映像を記録してくれる駐車録画機能に対応しているのだ。駐車録画機能には、衝撃検知前5秒間と検知後15秒間の映像を記録する、最長24時間のタイマー設定が可能な「常時監視モード」と、衝撃を検知すると瞬時に起動して検知後20秒間の映像を記録する、低消費電力でバッテリー負荷が少なく24時間365日対応する「衝撃検知録画モード」の2つのモードを用意。駐車中の当て逃げなどもしっかりと記録してくれる。
さらに、使い勝手においても便利で安心なポイントが数多く用意されている。たとえば、フロントカメラユニットに搭載された液晶画面の表示は1画面/2画面/4画面/パノラマ&リアの4種類から選べるほか、独自の記録システムを採用するため、SDメモリーカードは定期的なフォーマットが不要。さっらに、耐久性の高い3D NAND型の32GB microSDメモリーカードが同梱されるのもユーザーにはうれしいポイントとなる。360°のフロントカメラと同様、使い勝手でも“死角なし”の製品なのだ。

駐車監視機能は、衝撃検知前5秒間と検知後15秒間の映像を記録する「常時監視モード」と、衝撃を検知すると瞬時に起動して検知後20秒間の映像を記録する低消費電力の「衝撃検知録画モード」の2つのモードから選択が可能だ
フロントカメラユニットに搭載された液晶画面の表示は1画面/2画面/4画面/パノラマ&リアの4種類から選べる。好みや状況に応じて、ワンタッチで切り替えられるのが便利だ
まとめ広範な記録可能エリアと
高画質がもたらす安心感
単に“映っている”のではなく、“キレイに記録”できている。その違いは大きく、危険運転に遭遇した際や、万が一の事故の際の安心感が変わってくるのは言うまでもない。本レビューでは、全周囲360°をとらえる「DRV-C770R」の記録可能エリアの広さに加え、ケンウッドがこだわった高画質もしっかりと確認することができた。また、「常時監視モード」と「衝撃検知録画モード」の2モードを備えた駐車録画機能や、その場ですぐに映像を確認できる多彩な画面表示モードを搭載するうえ、耐久性の高い3D NAND型 の32GB micro SDメモリーカードが同梱されるなど、安心・安全だけでなく、使い勝手にこだわっているのも見逃せないポイントだ。自分自身はもちろん、同乗者や愛車を守るためにも、本機は選んで間違いのないドライブレコーダーだと言えるだろう。