モトローラから発売される最新フラッグシップモデル「motorola edge 30 PRO」は、Qualcommが展開するスマートフォン向け最新SoC「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載するスマートフォンとして注目されている。Androidスマートフォントップクラスの処理性能を備えるのはもちろんのこと、カメラやディスプレイ、オーディオについてもモトローラが持ちうる技術を詰め込んだハイスペックスマートフォンだ。この「motorola edge 30 PRO」を徹底解説し、その魅力を紐解いていこう。
基本スペック最新SoC「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載!
「motorola edge 30 PRO」の基本スペック
「motorola edge 30 PRO」が搭載するSoC「Snapdragon 8 Gen 1」は、現行のハイエンドスマートフォンに搭載される「Snapdragon 888」の後継となるSoCで、処理性能やグラフィック性能、電力効率、AI処理性能が飛躍的に進化している。
この「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載するスマートフォンということで、「motorola edge 30 PRO」は現時点でのハイエンドスマートフォンの中でも、総合的なパフォーマンスで頭ひとつ抜きんでたモデルだと言える。アプリの起動など一般的な操作から、動画閲覧や、高い処理負荷がかかる3Dゲームなども楽々こなすパワーを備えるのだ。
現状、Androidスマートフォン向けのSoCとしては最新かつ最高クラスの性能を備える「Snapdragon 8 Gen 1」。これを搭載する「motorola edge 30 PRO」は、処理性能やグラフィック性能、AI性能で頭ひとつ抜きんでた存在だ
そのほかの主な基本スペックは、メモリーが8GB、ストレージ容量が128GBモデルに加えて、12/256GBモデルも用意されている。本機は強力な基本スペックを備えており、マルチタスク処理を行ったり、ゲームを遊んだりするのに十分なメモリー容量を持つほか、ストレージは転送速度が高速な「UFS 3.1」に対応。アプリや画像、動画などのファイルの保存が素早く行える。パワフルかつスピーディーなので、スマートフォンをサクサク使いたい人にはうってつけのモデルだと言えるだろう。
バッテリーや充電機能に関しては、モトローラの技術の高さがうかがえるポイントだ。これだけ高い性能をバッテリー切れの不安なく使える、4800mAhの大容量バッテリーを搭載するうえ、約15分で50%の充電が可能な68Wの超高速充電「TurboPower」に対応。さらに、15Wのワイヤレス充電にも対応しており、基本スペックに関しては弱点が見当たらないほどの高い完成度を誇る。
カメラ驚愕スペックを誇るカメラで、
プロ級の写真や動画が誰でも簡単に
「motorola edge 30 PRO」は、高性能なカメラを搭載するのも大きな特徴だ。アウトカメラは、いずれも5000万画素のメインカメラと「超広角カメラ+マクロカメラ」、そして200万画素の深度センサーを搭載。4つのピクセルをひとつに統合して効率よく光を取り込む「クアッドピクセルテクノロジー」がメインカメラと超広角カメラ+マクロカメラに採用されており、細かなディテールまで鮮明に表現し、高解像度をはるかに超える性能を備えながら、暗所での撮影にも強くなっている。
また、5000万画素のメインカメラは、暗闇でも高速なAFを実現する「全方位PDAF」に対応。従来のモデルの位相差オートフォーカスで使用するピクセルはセンサー全体の5%以下だったが、本機では100%すべてオートフォーカスに利用される。超広角カメラもメインカメラと同様に高解像度の写真が撮影でき、マクロカメラは被写体まで最短2.5mmの距離まで寄っての撮影が可能だ。
メインカメラ(中段)に加えて、超広角カメラ+マクロカメラ(上段)までもが5000万画素のイメージセンサーを搭載。「クアッドピクセルテクノロジー」など、カメラの性能を底上げする機能も備わっており、ハイエンドスマートフォンにふさわしいカメラだ
動画撮影に関しては、最大8K/10bit/HDR10+での録画に対応。これらすべてに対応するスマートフォンは珍しく、解像度や色の精度、コントラストなどにおいてハイレベルな表現が可能な「motorola edge 30 PRO」は、スマートフォンでもトップクラスの動画性能を備えるカメラと言っても過言ではない。
撮影機能においても、周囲のノイズを排除して被写体の音にフォーカスして録画する「オーディオズーム」や、メインカメラ+フロントカメラ、メインカメラ+超広角カメラなど2つのカメラで画面を分割して同時に録画する「デュアルキャプチャーモード」、最大960fpsでの超スロー撮影が行える「スーパースローモーション」など、多彩な撮影モードが揃っている。スマートフォンで動画をひんぱんに撮影してSNSなどに投稿する人にはうってつけのカメラだと言える。
さらに、フロントカメラは6000万画素と、メインカメラを上回る高解像度の写真が撮影できるのが特徴だ。先述の「クアッドピクセルテクノロジー」にも対応しており、標準カメラに引けを取らないセルフィーの撮影も可能だ。
このように、「motorola edge 30 PRO」のカメラは、背面のメインカメラもフロントカメラも、静止画も動画も、全方位で隙がなく非常に完成度が高い。カメラのスペックの高さに加えて、「クアッドピクセルテクノロジー」や「全方位PDAF」など、モトローラの独自技術が詰め込まれていることで、誰でも簡単にスマートフォンでキレイな写真が撮れるというわけだ。
ディスプレイ&サウンド高性能ディスプレイとサウンドで、
極上のエンタメ体験を
「motorola edge 30 PRO」は、基本スペックそしてカメラと、どちらの要素もかなりのハイスペックを備えることがわかったが、動画や映画、ゲームなどエンタメ系コンテンツを楽しむうえで欠かせないディスプレイとオーディオについても、Androidスマホ最高クラスの高いスペックを備えている。
ディスプレイは、フルHD+(2400×1080)解像度の6.7インチ「Max Vision有機ELディスプレイ」を搭載。10億以上の色表示が可能な10bit表示に対応するほか、明るい部分と暗い部分の階調を犠牲にすることなくリアルな描写が可能な「HDR10+」に対応しており、明るく、鮮やかで、立体感のある映像表現が可能だ。
ちなみに、前章でも触れたが、「motorola edge 30 PRO」は10bit/HDR10+での動画撮影に対応する。つまり、10bit/HDR10+表示に対応する「Max Vision有機ELディスプレイ」を搭載した本機なら、撮影した動画を撮影時の高いクオリティを保ったまま再生できるのだ。高品質なディスプレイを別途用意する必要がなく、撮影から再生まで一貫して高画質が楽しめるのは、本機の大きな特徴だろう。
これらに加えて、「Max Vision有機ELディスプレイ」のリフレッシュレートが最大144Hzに対応している点も見逃せない。現在、市場に流通している一般的なスマートフォンのディスプレイのリフレッシュレートは60Hzで、ハイエンドスマートフォンでも90〜120Hzといったところ。これを超える144Hzという高リフレッシュレートに対応するのは、滑らかな視点移動が必要とされるゲームをプレイするユーザー向けに販売されているゲーミングスマートフォンだけだ。
つまり、「motorola edge 30 PRO」は、前述の基本スペック+高性能ディスプレイの組み合わせによって、ヘビーなゲームを快適に遊ぶのに十分な処理性能を発揮する。ゲーミングスマートフォンを購入しようと考えている人にも、「motorola edge 30 PRO」なら十分過ぎる選択肢となるはずだ。
144Hzという高いリフレッシュレートは、Webブラウジングなどでスクロール操作を行うときにもその真価を発揮する。リフレッシュレートが高いほどスクロール時の残像が少なく、60Hzと144Hzを見比べると、その差は圧倒的だ。これは体感での感想になるが、144Hzのほうが画面スクロール時の残像感が少ないため、目への負担も少ないと感じる。
また、サウンド面では、2基のステレオスピーカーが本体の上下に搭載されている。加えて、映画館などで使われている立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応。これにより、前後左右に上下が加わった臨場感あふれるサウンド体験が可能になっている。 ※「Dolby Atmos」は対応コンテンツの再生時にのみ利用できます。
まとめ妥協のない完成度の高さで、
モトローラならではのスマホ体験が味わえる
「motorola edge 30 PRO」は、ここでは語り尽くせないくらいの魅力を備えており、ここまで見てきた基本スペック、カメラ、ディスプレイ&サウンドはその一部に過ぎない。ボディデザインに関しても、スチールフレームと滑らかな曲線が作り出す外観は、ハイエンドスマートフォンにふさわしいスタイリッシュさを備える。
このほかにも、顔と指紋の両方に対応する生体認証機能や、IP52相当の撥水加工、テレビやディスプレイに接続してスマートフォンをPC代わりに使える「ready for」など、本記事では触れられなかった多彩な機能が揃っている。まさに全方位でAndroidスマートフォントップクラスの性能を備えていると言えるだろう。スマートフォンは、遊びから仕事までバシッと決めたいという、スマートフォンに妥協したくない人は、ぜひチェックしていただきたい。
