フォーマルな「S1」とスポーティーな「S1 Active」、あなたはどっちを選ぶ?
コスパと品質のよさの両方を兼ね備える製品を次々と送り出しているXiaomi(シャオミ)が、同社のフラッグシップモデルとなるハイエンドスマートウォッチ「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」を2022年3月18日に発売した。「Xiaomi Watch S1」はフォーマルな装い、「Xiaomi Watch S1 Active」はスポーティーな雰囲気のモデルとなるが、両機種ともに、多彩なセンサーを活用した豊富なワークアウト計測や健康モニタリングの機能を備える兄弟機だ。加えて、「デュアルバンドマルチシステムGPS」や「Bluetooth通話」などの先進的な機能にも対応し、ハイエンドモデルと呼ぶにふさわしい高機能なスマートウォッチだ。この「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」の魅力を解説しよう。
INDEX
デザイン高級素材を取り入れたフォーマルな
「Xiaomi Watch S1」と、 フィットネスに適したスポーティーな
「Xiaomi Watch S1 Active」
健康管理機能や運動のトラッキング、睡眠ログ、スマートフォンとの連携機能、ロングバッテリーなど、ハイエンドスマートウォッチに求められる機能は非常に多いが、「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」は、いずれもそういった要素をひと通り網羅しているスマートウォッチだ。いっぽう、両モデルは、搭載する機能こそおおむね共通ながら、そのデザインには大きな違いが設けられている。
「Xiaomi Watch S1」は高級素材をふんだんに取り入れ、アナログウォッチのような上品さを備えるボディデザインを採用したフォーマルな1台。表面ガラスには、高硬度で、耐摩耗性と耐傷性にすぐれたサファイアガラスを採用。光が当たったときの輝き方など、見た目も一般的なガラスと比べると段違いの美しさだ。なお、サファイアガラスは、製造コストが高いため、多くの場合で50,000円を超えるハイエンドモデルでしか採用例が見られないが、「Xiaomi Watch S1」は30,000円(価格.comでの最安価格。2022年5月9日時点)を切る価格なのも特筆すべきポイントだろう。
ケースには、Xiaomiが独自に開発した、耐腐食性と耐スクラッチ性にすぐれる「316L オーステナイト系ステンレススチール」を採用。高い耐久性を備えるのはもちろんのこと、すべてのケースが時計職人の手作業で磨き上げられており、機械仕上げとはひと味違う美しい流線形のフォルムを実現。クラフトマンシップにあふれる洗練された高級感を備えているのだ。
ストラップには、牛革を採用した「プレミアムレザーストラップ」と、樹脂製の「フッ素ゴムストラップ」の2つが付属する。前者はやわらかくきめ細やかな質感が特徴で、ビジネスやパーティーなど特別なシーンに合わせやすい。後者は、汚れに強く、汗でべたつきにくいため、スポーツを行う時に最適。標準で2種類のストラップを利用シーンに合わせて付け替えられるのはありがたい。
いっぽうの「Xiaomi Watch S1 Active」は、「Xiaomi Watch S1」とはコンセプトが異なり、主にフィットネスでの利用を想定したボディデザインを採用している。運動時にじゃまにならないように、重量36.3g(ストラップ含まず)という軽量ボディを実現。加えて、「ムーンホワイト」「オーションブルー」「スペースブラック」というカラフルな3つのウォッチケースが用意されており、フィットネスのエネルギッシュな雰囲気を盛り上げてくれるだろう。もちろんフィットネスウェアだけでなく、カジュアルな服装にも合わせやすい。さらに、「イエロー」「オレンジ」「グリーン」のストラップが別売りで用意されており、カジュアルな雰囲気を盛り上げられる。
時間以外にもライフログや天気、スマートフォンからの通知など、さまざまな情報を表示するディスプレイには、両モデルともに丸形の1.43インチAMOLEDディスプレイを搭載。326ppiと高解像度のため、表示される文字などは非常にクッキリして見やすい。また、60Hzのリフレッシュレートにより画面の動作も滑らかだ。太陽光が強い屋外や、運動中に素早く情報を確認するのにも問題がなく、使い勝手はすこぶるいい。
このほか、200種類以上のウォッチフェイスが専用アプリ経由でダウンロードできるのもポイント。「Xiaomi Watch S1」ならアナログ時計をモチーフにしたウォッチフェイスがピッタリだし、「Xiaomi Watch S1 Active」であれば、ガジェット感が強めのデジタル表示のウォッチフェイスが適しているだろう。ウォッチフェイスをその日の気分によって変更できるのは、スマートウォッチならではの利点。多様なウォッチフェイスが用意された「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」であれば、その利点を最大限楽しめるというわけだ。
健康管理&スポーツ多彩なセンサーを活用した充実の健康モニタリング。
117種類の運動に対応する「ワークアウトモード」を搭載
昨今のスマートウォッチには、自分の身体の状態を示す健康モニタリングや、スポーツに応じた専用のアルゴリズムを導入したトラッキング機能など、ユーザーの健康や運動習慣を後押しする機能が当然のように搭載されている。
「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」は、こういった健康や運動に関するデータの収集に関して、心拍数センサー(血中酸素センサー)、加速度センサー、ジャイロスコープ、地磁気センサー、大気センサー、環境光センサーなど、搭載するさまざまなセンサーを用い、多彩なデータを高精度で収集してくれるのが特徴だ。
健康モニタリングに関しては、24時間の心拍数モニタリングに加えて、昨今注目されている「血中酸素レベル測定」※1や、睡眠習慣を改善するための詳細なデータが得られる「睡眠モニタリング」、ストレス状態を把握できる「ストレス検出」など多彩な機能が用意されている。もちろん、消費カロリーや歩数なども測定でき、毎日の指標を設定して、健康習慣に役立てることが可能だ。生理周期を記録し、生理関連のケアのリマインダーを設定することができるなど、女性にとって便利な機能も用意されている。 ※1 血中酸素レベル測定機能は、診断、予防、モニタリング、予測、疾患の予後、生理学的プロセスの調査、その他の医療目的を対象としたものではありません。
運動をトラッキングしてデータを収集・管理できる「ワークアウトモード」は、屋内外でのランニングやサイクリング、ヨガ、フリースタイルワークアウト(筋トレなど)、HIIT(高強度インターバルトレーニング)、ヨガなど人気のアクティビティから、水泳やバスケットボール、テニスなどのメジャースポーツまで、117種類のワークアウトに対応。そのうち19種類は、専用のアルゴリズムを採用し、それぞれのスポーツに特化したデータのトラッキングを行う。精度の高いセンサーを活用して、ランニングであれば、心拍数、平均ペース、消費カロリーなどの基本的なデータから、ケイデンスやストライドなど、専門的なデータまでをカバーしてくれるのだ。
もしかすると、「習慣程度の軽い運動に、詳しいデータの収集が必要なのか?」という声もあるだろう。しかし、運動をある程度続けていると、成長曲線がなだらかになり、自分では大きな成長を実感しにくくなる。その時に感じるのがモチベーション維持の難しさだ。しかし、「Xiaomi Watch S1」や「Xiaomi Watch S1 Active」によって細かなデータを可視化できることで、わずかな成長もデータの数値からわかるようになる。自分の成長やパフォーマンスアップを目指して運動を続けるには、本モデルの「ワークアウトモード」が大いに役立ってくれるはずだ。
なお、健康モニタリングや「ワークアウトモード」の取得データは、スマートウォッチ本体で閲覧できるほか、専用スマートフォンアプリ「Mi Fitness」にてより詳細な確認・管理が可能になっている。簡易的なデータはその場ですぐにスマートウォッチ本体で確認しつつ、後にスマートフォンの大きな画面で詳細データを統括してチェックすることで、健康や運動への意識をさらに高められるだろう。
「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」には、多彩な健康モニタリングと「ワークアウトモード」が備わっていることはわかったが、こういった機能を継続的に利用するのに欠かせないのがバッテリー駆動時間だ。バッテリー駆動時間が短いと、せっかく運動をしようと思っても、バッテリー不足のためデータを取得できないなど不便なことが多い。
そもそも、スマートウォッチは1日中着けっぱなしにする人が多いため、バッテリー駆動時間は長いほうが圧倒的に使い勝手がいい。その点、「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」は、通常使用※2で12日、省電力モード※3で24日という長いバッテリー駆動時間を確保。また、フル充電にかかる時間は約2.5時間と短く、素早く充電することが可能だ。なお、「Xiaomi Watch S1」についてはワイヤレス充電にも対応している。
※2 1日中心拍数モニタリングのデフォルトの出荷時設定が有効になっており、デフォルト設定は毎回10分間。1日当たり100件のプッシュ通知を受信して表示、1日当たり2件のアラームを設定、1日当たりウォッチのディスプレイを200回チェック、1日当たり4 回着信通知を受信して表示、毎週30分間のBluetooth通話、毎週30分間ヘッドホンを接続して音楽を再生、毎週2回30分間の屋外スポーツセッション(GPS有効) ※3 1日中心拍数モニタリングのデフォルトの出荷時設定とストレスモニタリングは無効、24 時間連続歩数カウントは有効。1日当たり 100 件のプッシュ通知を受信して表示、1日当たり2件のアラームを設定、1日当たりウォッチのディスプレイを20回チェック。屋外スポーツなし。
その他機能Xiaomiの先進的な技術が光る、
魅力的な注目機能
最後に、「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」に搭載されている注目機能について解説しよう。健康管理や「ワークアウトモード」の利用時に位置情報を取得して運動のルートや自分の現在地の把握などに欠かせないGPSだが、両モデルは測位精度がより強化された「デュアルバンドマルチシステムGPS」を搭載する。これは、GPS、BeiDou、GLONASS、Galileo、QZSSという5つの主要な衛星測位システムに対応したデュアルバンドGNSSチップを内蔵することで実現した機能だ。
複数の衛星測位システムを活用することで、背の高いビルに囲まれた都市部でのランニングから登山などのアウトドアアクティビティまで、非常に高精度で、高速な測位が行える。せっかくランニングを計測しても、位置情報の精度が低いと、走行距離やルートなどが正確に計測できず、モチベーションの低下にもつながりかねない。しかし、「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」なら、その心配が少なく、常に信頼性の高い位置データを記録できるのだ。
次は「Bluetooth通話」という機能をピックアップしよう。「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」は、スピーカーとマイクを内蔵しており、Bluetooth接続したスマートフォンの着信にスマートウォッチ本体で応答してハンズフリー通話が行えるのだ。
まとめ最新機能満載で完成度の高い
ハイエンドスマートウォッチ
「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」は、高精度で計測できる多彩なセンサーを活用し、豊富な健康管理や「ワークアウトモード」など、ハイエンドのスマートウォッチに求められる機能を高いレベルで実現している。加えて、「デュアルバンドマルチシステムGPS」や「Alexa」対応など、Xiaomiらしい先進的な機能も魅力だ。そこで迷うのが「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」のどちらを選ぶかだろう。
たとえば、普段からスーツを着こなし、交友関係も広いビジネスマンには、高級素材をふんだんに取り入れた「Xiaomi Watch S1」がピッタリだろう。反対に、プライベートから仕事までカジュアルな服装が多い人、日常的にスポーツを楽しんでいる人には「Xiaomi Watch S1 Active」を選ぶとよさそうだ。高品質で、使い勝手の高いスマートウォッチを探している人は、「Xiaomi Watch S1」と「Xiaomi Watch S1 Active」をぜひチェックしていただきたい。