アスペクト比3:2の14型フルビューディスプレイ搭載 スタイリッシュボディの実力派プレミアムノート 「HUAWEI MateBook 14」の魅力に迫る

スタイリッシュなメタルボディにアスペクト比3:2の14型2K(2160×1440)フルビューディスプレイを備え、生産性と機動力の高さを両立したファーウェイの14型ノートPC「HUAWEI MateBook 14」。その最新モデルとして2022年5月に登場したのが、「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を搭載し、プレミアムノートらしからぬコストパフォーマンスを実現した「HUAWEI MateBook 14 2022 AMD」だ。ここでは、特徴的なボディデザインやディスプレイに加え、パフォーマンスや使い勝手を詳しくレポートしていこう。

ボディアルミ合金のスタイリッシュボディに、アスペクト比3:2のフルビューディスプレイを搭載

2016年に初代モデルが発売されて以来、スタイリッシュなメタルボディに、すぐれたパフォーマンスやスマートフォンゆずりの使いやすさを兼ね備えるたことで、高い評価を受けてきたファーウェイのノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズ。現在では、コストパフォーマンスを重視したスタンダードモデルからデタッチャブル型の2in1モデルまで幅広いラインアップを揃えるが、その中核モデルに位置づけられているのが、アスペクト比3:2の14型2K(2160×1440)フルビューディスプレイを搭載することで、生産性と機動力の高さを両立した「HUAWEI MateBook 14」である。

そんな「HUAWEI MateBook 14」の最新モデルとして2022年5月に登場したのが「HUAWEI MateBook 14 2022 AMD」(以下、HUAWEI MateBook 14)だ。質感や総合性能の高いプレミアムノートでありながら、CPUに価格性能比にすぐれた「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を採用することで、136,800円(税込。価格.com最安価格。2022年5月30日時点)と手の届きやすい価格を実現しているのが特徴となっている。

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

ファーウェイの14型プレミアムノートHUAWEI MateBook 14「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を搭載した最新モデルが登場。美しいメタルボディに、すぐれたパフォーマンスやセキュリティ性能を備えた、プレミアムノートらしい1台となっている※ レビュー機は国際モデルのため、キーボードの表記やソフトウェアの表示が一部異なります。国内販売モデルのキーボードは日本語配列となります。

まずは、「HUAWEI MateBook 14」の注目ポイントであるデザインからチェックしていこう。深みのある「スペースグレー」をまとった本機は、軽量かつ剛性の高いアルミニウム合金を外装の素材として採用。しかも、スマートフォン開発で培った金属加工技術を活用し、非常に精緻なサンドブラスト加工を天面に施したことで、いつまでも触っていたくなるようなサラサラ感と、所有欲を満たすエレガントさが両立された、プレミアムモデルらしい高級感あふれる仕上がりとなっている。

ファーウェイがスマートフォン開発で獲得したノウハウは、狭額縁デザインにも生かされており、左右だけでなく上部も実測約5mmと狭いウルトラスリムベゼルを採用。これにより、13.3型のモバイルノートよりもひと回り大きな14型ディスプレイを搭載しながら、約307.5(幅)×223.8(奥行)×15.9(高さ)mmというコンパクトさを実現しており、外出先にも持ち運びやすく、近ごろ当たり前になったテレワーク用途としても使いやすい。

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

アルミニウム合金を採用した天面には、非常に精緻なサンドブラスト加工が施されており、光の当たり方によって変化するグラデーションが美しい。また、キーボード面やタッチパッドのエッジ部にはキラリと光るダイヤモンドカット加工が施されており、全体的にシャープな印象のボディだ

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詳しくは後述するが、Webカメラを上部のベゼルから取り除いたうえ、上左右のベゼル幅を実測約5mmと極限まで細くした超狭額縁デザインを採用。これにより、約90%という高い画面占有率と本体のコンパクト化を実現している

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本体の高さは約15.9mmと薄く、重量も約1.49kgと持ち運べが苦にならない。また、スタイリッシュなデザインのため、外出先などで広げる際にはちょっとした優越感を覚えるはずだ

さまざまな作業を効率的に行える、
アスペクト比3:2の14型2Kフルビューディスプレイ

コンパクトなボディに、アスペクト比3:2の14型2K(2160×1440)フルビューディスプレイを搭載しているのも、「HUAWEI MateBook 14」ならではの特徴だ。このアスペクト比3:2のディスプレイは、一般的なモバイルノートに搭載されているアスペクト比16:9のフルHD(1920×1080)ディスプレイよりも縦方向に表示領域が広いため、縦にスクロールすることが多いWebブラウジングやドキュメント作成などが効率よく行える。しかも、Web標準の色域となるsRGBを100%カバーする高色域に、300nitの明るさを備えるので、動画コンテンツの再生はもちろん、写真編集やWebデザインなどのクリエイティブ用途にも活躍してくれる。

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解像度2160×1440のIPSパネルを採用した14型フルビューディスプレイを搭載。視野角は178°と広く、斜めから見ても明るさやコントラストの変化が少ない。また、ドイツの認証機関である「TUV Rheinland」社から、低ブルーライト&フリッカーフリーであるという認証も受けている

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

「HUAWEI MateBook 14」に搭載されたアスペクト比3:2のディスプレイは、一般的な16:9のアスペクト比のディスプレイよりも縦の表示領域が広いため、Webブラウジングやドキュメント作成などが行いやすく、作業効率アップが期待できる。上記写真の赤枠が、一般的なモバイルノートが採用する16:9のアスペクト比での表示になるが、その違いは一目瞭然だ

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

フルビューディスプレイの色域を分光光度計で計測してみた結果が右のガモット図となる。*の三角形がsRGBの色域で、○の三角形が本機の色域となるが、2つの三角形はほぼ重なっており、スペック通り、sRGBを100%カバーしているのが確認できた

パフォーマンス「AMD Ryzen 5 5500U」搭載でビジネスも趣味も快適にこなせる

冒頭で紹介した通り、「HUAWEI MateBook 14」のパフォーマンスにおける最大の特徴は、価格性能比にすぐれたCPU「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」(2.1GHz-最大4.0GHz)を搭載していることにある。価格性能比にすぐれているミドルレンジのCPUではあるが、6コア/12スレッドで動作するマルチスレッド性能を実現しているうえ、高性能なGPU「AMD Radeon グラフィックス」が統合されているため、負荷の大きなクリエイティブ作業もサクサクこなせるパフォーマンスを備えている。

なお、今回のレビューで使用した「HUAWEI MateBook 14」は、OSに最新の「Windows 11 Home 64bit」を、メモリーに大容量の16GBメモリーを、ストレージに高速なNVMe接続の512GB SSDを採用しており、CPU以外のスペックも充実。オフィスワークはもちろん、写真編集などのクリエイティブ作業でもストレスを感じることはないだろう。

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

マルチコア性能にすぐれているうえ、パワフルなGPU「AMD Radeon グラフィックス」が統合された「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を搭載。また、キーボードの「Fn+P」キーを同時に押すことで、マシンパワーが必要な時に「スタンダードモード」から「パフォーマンスモード」へと素早く切り替えられる点も便利だ。なお、以下のベンチマークはすべて「パフォーマンスモード」で行っている

CINEBENCH R23
HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

CPUの性能が測定できるベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」を実施したところ、シングルコアで「1174」、マルチコアで「7845」という高い数値をたたき出した。なかでもマルチコアのスコアは、ライバルのハイクラスCPUを優に上回っており、複数の処理を同時に行うマルチタスク作業を快適に行えることが確認できた

パソコンの総合力が確認できる「PCMark 10」の総合スコアは「5054」と、ハイエンドノートの目安である5000を超えてきた。また、グラフィック性能が確認できる「3D Mark」の統合GPU向けテスト「Night Raid」の結果も「13076」と優秀。大人気TPSゲーム「Fortnite」を30fps以上(フルHD解像度/最高画質)でプレイできる程度のパフォーマンスとなっていた

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

その処理性能の高さを確かめるため、Webブラウザー上に多数のタブを開きつつ、画像編集ソフト「Adobe Photoshop CC」や「Microsoft PowerPoint」(いずれも別売り)を同時に使用してみたが、処理落ちするようなこともなく、快適に作業を行うことができた

また、「HUAWEI MateBook 14」はそのすぐれたパフォーマンスを最大限に、そして静かに引き出すために、超薄型S字形状のファンブレードを79枚以上備えた「HUAWEI Shark Fin Fan」2基と、デュアルヒートパイプを搭載した、静寂性にすぐれた冷却システムを装備。実際にその動作音は非常に静かで、パソコンに負荷のかかるベンチマークテストを行っていても、ファンの音などが響くこともなく、いつ始まっていつ終わったのかがわからないほどであった。

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

0.2mmの極薄ファンとデュアルヒートパイプを搭載した冷却システムにより、高いパフォーマンスを長時間維持できる「HUAWEI MateBook 14」。このシステムは静寂性にすぐれていることも特徴で、負荷の大きなベンチマークテストを行いつつ騒音計でノイズを計測したところ、図書館内の騒音(40dB)に近い「42.5dB」と非常に低ノイズであった。これなら、静かな会議室やカフェで使用しても問題ないだろう

使い勝手指紋認証センサーやポップアップ式Webカメラ搭載でセキュリティ性能も充実

アスペクト比3:2の14型フルビューディスプレイや、すぐれたパフォーマンスを備え、機動力と生産性の高さを両立した「HUAWEI MateBook 14」は、外出先で使う機会も増えるはず。そうなるとセキュリティ性能にもこだわりたいところだが、本機はスマートフォン開発で培ってきたファーウェイならではの高精度な指紋認証センサーと一体化された電源ボタンを備えたことで、セキュリティの高さとワンタッチでサインインできる使い勝手のよさを両立している。さらに、Webカメラは、キーボードのファンクションキーの間に格納されたポップアップ式となっており、カメラが必要ない時は物理的にオフにできるのでプライベートを覗き見られる心配もない。

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

キーボード右奥にある電源ボタンは、生体認証機能「Windows Hello」に対応した指紋認証センサーと一体化しており、ワンタッチでパソコンの起動からWindowsへのサインインまで行える

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一見するとどこにもWebカメラが見当たらないが、本機は「F6」キーと「F7」キーの間にポップアップ式のWebカメラを装備しており、その部分をワンプッシュすることで飛び出てくる。また、全部で4つのマイクを搭載しているため、Web会議ではクリアな音声を先方に届けられる

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

本体の底面に、2W+2Wのパワフルなステレオスピーカーを装備。ファーウェイならではの音響テクノロジーにより、歪みの少ないクリアなサウンドを響かせてくれるので、動画配信サービスのコンテンツやゲームも迫力満点に楽しむことができた

また、キーボードには実測約19mmのキーピッチを確保した、フルサイズのアイソレーションキーボードを装備。キーストロークは実測約1.3mmと浅めだが、筐体に剛性の高いアルミニウム合金を採用しているため、たわみが少なく入力作業は快適だ。さらに、フルサイズのHDMI出力ポートや映像出力対応のUSB 3.2 Gen1 Type-Cポートなど、モバイルノートとして十分な外部インターフェイスを備えるほか、約12時間駆動※1を実現した56Whの大型バッテリーを搭載するなど、使い勝手にもすぐれている。これならオン/オフ問わず、さまざまな用途に対応できるだろう。

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フルサイズのアイソレーションキーボードは十分なクリック感があり、快適なタイピングが可能。明るさを2段階で調整できるバックライトを備え、暗い場所でも作業しやすい。また、タッチパッドにはNFC機能が搭載されており、対応スマートフォンを近づけることで、スマートフォンとの連携が行える

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

外部インターフェイスとして、左側面には、映像出力対応のUSB3.2 Gen2 Type-Cポート×1、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1、HDMI出力ポート×1を、右側面にUSB3.2 Gen1 Type-Aポート×2を装備している

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」 HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

56Whのリチウムポリマーバッテリーを搭載しており、オフィスワークでの駆動時間は約12時間※1。急速充電機能も装備しており、15分の充電でオフィスワークが約2.5時間※2行えるという。また、同梱される65W出力対応の充電アダプターは、USB Type-Cポートに対応したコンパクトなもので持ち運びやすく、スマートフォンなどの充電器としても重宝する

  • ※1 データはHUAWEIの測定結果に基づきます。ディスプレイの最高輝度は150ニットに設定されています。実際の数値は動作環境や設定により異なる場合があります。
  • ※2 同梱の65Wの充電器で、電池残量1%の状態から、スリープモードで充電し、PCMark10 ModernOfficeで測定した結果。

まとめ手ごろな価格を実現した注目のプレミアムノート

HUAWEI「HUAWEI MateBook 14」

ここまで、ファーウェイのノートPC「HUAWEI MateBook」シリーズの中核となる「HUAWEI MateBook 14」の最新モデルをレビューしてきたが、特に感心したのがバランスのよさだ。カフェやコワーキングスペースなどにも持ち運びやすいコンパクトでスタイリッシュなボディに、アスペクト比3:2の2Kフルビューディスプレイを搭載したことで、作業効率もアップできる。さらに、負荷の大きなクリエイティブ作業もスムーズに行えるすぐれたパフォーマンスに、さまざまな用途に対応できる使いやすさを備えるなど、ハイレベルかつトータルバランスにすぐれたプレミアムノートとなっていた。

それでいて、CPUに「AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー」を採用することで、価格は136,800円(税込。価格.com最安価格。2022年5月30日時点)とリーズナブルなのも大きな魅力。ビジネスはもちろんプライベートでも活用したい、屋内・屋外問わずさまざまな場所で作業を行いたい、と考えている人に、「HUAWEI MateBook 14 2022 AMD」はまさにぴったりなノートPCと言えそうだ。

HUAWEI MateBook 14 2022 AMD

主なスペック
OS Windows 11 Home 64bit
CPU AMD Ryzen 5 5500U モバイル・プロセッサー(6コア/12スレッド、2.1GHz-最大4.0GHz)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
ディスプレイ 14型2K(2160×1440)、IPSパネル
メモリー 16GB/8GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
カメラ 720P HD 格納式カメラ
外部インターフェイス 映像出力対応USB3.2 Gen2 Type-Cポート×1、USB3.2 Gen2 Type-Aポート×2、
HDMI出力ポート×1、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート×1
無線機能 IEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
バッテリー駆動時間 約12時間※1
本体サイズ 約308(幅)×224(奥行)×15.9(高さ)mm
重量 約1.49kg
この記事は2022年06月16日の情報を基にしております。