Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」〜その挑戦に、立ち上がれ〜 フラッグシップ級の高機能をリーズナブルに魅力満載の実力派モデルを徹底解説

Xiaomi(シャオミ)が2022年5月30日に発売した最新SIMフリースマートフォン「Redmi Note 11 Pro 5G」。同じシリーズのモデルとして「Redmi Note 11」が2020年3月30日に発売されたが、本機は、その名に「Pro」と付いているとおり、よりハイスペックな1台になっている。新たに5G通信に対応したほか、5000mAhの大容量バッテリーに、最大120Hz駆動対応の有機ELディスプレイ、1億800万画素カメラなど、フラッグシップモデル級の機能が詰め込まれているが、メーカー公式サイトの販売価格は44,800円(税込)と、Xiaomiらしいコスパにすぐれた1台だ。本特集では、この「Redmi Note 11 Pro 5G」の魅力を徹底解説する。

注目機能フラッグシップ級の機能に加えて
「おサイフケータイ」にも対応。
高機能で使いやすい!

「Redmi Note 11 Pro 5G」には、ハイエンドクラスのスマートフォンに匹敵するようなぜいたくな機能がたくさん用意されている。そのひとつがバッテリー関連の機能だ。スマートフォンの駆動時間を左右するバッテリー容量は、スマートフォンとして最大級となる5000mAhを実現。1日どころか、2日間は充電いらずで過ごせるほど大容量なのだ。朝から使い始めて夕方には充電がピンチというような事態は、本機の場合、動画の視聴やゲームをし続けるなどの酷使をしなければ、まず起こらない。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

5000mAhの大容量バッテリー搭載。朝から晩まで使っても、バッテリー切れにおびえることはない

加えて、充電のスピードにも注目したい。本機は、同梱されている充電器を利用することで、最大67Wの急速充電が可能だ。どれくらい速いのかと言うと、バッテリー残量がゼロの状態から、15分で約50%、42分で約100%の充電が行えるほど。就寝時に充電を忘れてしまい、朝起きたらバッテリー残量がほとんどない、といった経験は誰でも1度はあるだろうが、こうした時でも心配無用だ。顔を洗い、朝ご飯を食べて、出かける準備ができるころには、充電が完了している。前述の大容量バッテリーに加え、強力な急速充電機能を搭載したことにより、バッテリー周りの心配はほとんどしなくていいだろう。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

昨今、充電器は別途購入するケースが多いなか、67Wの急速充電に対応する充電器が同梱するのはうれしい

さらに、ディスプレイ性能の高さもフラッグシップ級だ。本機は、色鮮やかな表示が特徴の6.67インチの有機ELディスプレイを採用しており、文字や映像の表示もクッキリ見やすい。加えて、デジタルシネマ規格のDCI-P3の色域をカバーしているのもポイントだ。ディスプレイで再現できる色の範囲が広いため、映画などの映像コンテンツをリアルに表現するのにもピッタリというわけだ。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

映画などの動画コンテンツをスマートフォンで見る人には欠かせない、高画質な有機ELディスプレイを搭載。もちろん、インターネットでWebサイトを見たりする際にも、文字などが見やすいというメリットがある

本機のディスプレイにはこのほかにも注目ポイントが目白押しだ。スマートフォンのディスプレイ表示がどれだけなめらかに行えるかを示すリフレッシュレートは、通常60Hzだが、本機はその倍の最大120Hz駆動に対応する。それだけ、Webサイトなどのスクロール操作などを行った際にも、文字がなめらかに追随し、まさにヌルヌルと動くような感じなのだ。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

最大120Hz駆動の滑らかな画面表示でWebブラウジングも快適に行える

また、画面タッチに対する感度の高さを表すタッチサンプリングレートも本機は高い。この数値が高ければ高いほど、画面をタッチしてから反映されるまでの反応が素早くなり、快適な操作感が得られるのはもちろんのこと、画面タッチを高速で行うゲームなどを遊ぶ場合にも、有利になってくる。タッチサンプリングレートは、一般的なミドルクラスのスマートフォンの場合は60Hz、高くても120Hzなのだが、本機はなんとその数倍となる360Hzに対応。これほど高ければ、タッチ操作をひんぱんに行うゲームも快適に遊べるはずだ。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

360Hzのタッチサンプリングレートで思い通りの操作が行える

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

ディスプレイの輝度もピーク時1200nitと高く、太陽光下でも見やすい

続いては、ボディに話を移そう。「Redmi Note 11 Pro 5G」はXiaomiの従来機とは異なり、フルフラットのボディを採用したことで、直線が映えるスタイリッシュなデザインに仕上げられている。6.67インチの大画面を備えているが、薄さが8.12mmに抑えられているため、持ちやすさも良好。カメラ部がコンパクトなスペースに収まっているのも好印象だ。

カラーバリエーションも、「ポーラーホワイト」と「グラファイトグレー」というベーシックなカラーに加え、「オーシャンブルー」という海をイメージしたカラーも用意。「オーシャンブルー」は、太陽に照らされた海のようなきらきらとした輝きが特徴だ。持っているだけで、さわやかな気分になる。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

左から「ポーラーホワイト」「グラファイトグレー」「オーシャンブルー」。側面が直線のフルフラットボディで洗練されたデザインだ

そのほか、IPX3/IP5Xに対応した防水・防塵ボディや、FeliCa搭載による「おサイフケータイ」対応、電源ボタンに内蔵された指紋認証機能、最近搭載されないモデルも増えたイヤホンジャック搭載など、日本国内におけるスマートフォンに必須と思われる基本機能はひと通り揃っている。よく調べずに購入してしまい、「当然付いていると思っていた機能が使えない!」といったことはまず起こらないだろう。

カメラ1億800万画素カメラで
写真や動画が簡単にキレイに撮れる

「Redmi Note 11 Pro 5G」はカメラ機能についてもフラッグシップ級の機能が取り揃えられている。特に、1億800万画素という超高画素を備えた標準カメラは、ミドルクラスのスマートフォンでは頭ひとつ抜きん出た性能だ。解像度の高い写真が撮れるのはもちろん、9つの画素をひとつの画素として光を取り込む「9-in-1ビニング」によって、暗い場所でも明るく撮ることが可能。これに加えて、AIによる補正機能も用意されているのも心強い。シャッターボタンを押すだけで、誰でも簡単にキレイな写真が撮れるというわけだ。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」
Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

1億800万画素の標準カメラの作例。元々の解像度が高いため、ズームしても画質の劣化が気にならない

なお、背面に備えられたメインカメラには、上記の標準カメラに加えて、スマートフォンでは当たり前となりつつある超広角カメラとマクロカメラを装備。超広角カメラは、風景やグループ写真で活用できるほか、被写体から距離を取れない時にも重宝する便利なカメラだ。目の前の大きな被写体を撮る時に、体を後ろにのけぞらせないとフレームに収まらない、というあのわずらわしさから解放される。

いっぽうのマクロカメラは超接写で小さなモノを大きく切り取れるカメラで、アートっぽい雰囲気のユニークな写真を撮影する際などに役立ってくれる。このように、さまざまなシチュエーションに応じて3基のカメラを使い分けることができるというわけだ。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」
Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

左が標準カメラ、右が超広角カメラの作例。ワイドな画角を利用し、インパクトのある写真を撮ることができるのも超広角カメラのいいところだ

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

水滴に映る羽毛の細かなディテールまでとらえるマクロカメラ

さらに、本機は撮影モードも多種多様。低照度の環境下でも明るくキレイに撮れる「ナイトモード」は、花火やお祭りなど、夜間のイベントで活躍するだろう。また、定番の「ポートレートモード」では、背景をぼかした印象的な写真も簡単に撮れる。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

「夜景モード」を使えば、暗い場所でも被写体を明るく、シャープに映し出す。明るいライトも白飛びしておらず、暗い室内や夜のイベント、イルミネーションなども簡単にキレイに撮れる

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

人物などをより印象的に表現できる「ポートレートモード」。背景の、強調しすぎない自然なボケ具合が好印象だ

なお、フロントカメラも1600万画素と高画素なイメージセンサーを備えており、セルフィーでも「ポートレート」モードが使えるほか、美肌や小顔に自然に補正してくれる「ビューティー」モードも搭載しており、メインカメラと同様に使い勝手が高い。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

セルフィーでも「ポートレートモード」が利用可能なフロントカメラ

基本スペック充実の基本スペックで
動作はサクサク

最後は、スマートフォンの快適な使い心地を左右する基本スペックについて解説しよう。「Redmi Note 11 Pro 5G」は、スマートフォンの頭脳に当たるCPU(SoC)にクアルコムの「Snapdragon 695 5G」を採用している。ミドルクラスのスマートフォンとしては申し分のない処理性能で、特にゲームプレイで重要となるグラフィック性能に関しても、画質さえ調節すればヘビーな3Dゲームまでこなせる実力を持っている。

Xiaomi「Redmi Note 11 Pro 5G」

スマートフォンの基本的な操作を行うのに十分な性能を備える「Snapdragon 695 5G」

メモリー容量は6GBでストレージ容量は128GBと、ミドルクラス機としては標準的。ストレージ容量がやや心もとなく感じるかもしれないが、最大1TB のmicroSDXCメモリーカードが利用できるため、写真や動画などのデータは、こちらに保存すれば問題ない。

また、通信機能では、従来機で対応していなかった5G(Sub6)に対応している点が大きい。従来の4G LTEと比べると非常に高速な通信が可能なため、5G通信エリアが生活圏内の人は、その恩恵を大きく受けられるだろう。大容量ファイルのダウンロードなどをひんぱんに行う人は要チェックだ。

まとめバッテリー、ディスプレイ、カメラ機能が
突出した全部入りスマートフォン

以上、見てきたように、「Redmi Note 11 Pro 5G」は、バッテリー関連機能、ディスプレイ性能、カメラ機能において、高価格なハイエンドスマートフォンに匹敵するレベルを実現している。このほか、防水・防塵ボディや、「おサイフケータイ」対応、指紋認証など、日本国内ではなくてはならないと言われる基本的な機能もひと通り網羅。まさしく、全部入りスマートフォンと言える完成度の高さで、しかもコストパフォーマンスは抜群だ。予算は抑えつつも、なるべく高性能なスマートフォンが欲しいという人にとって、見逃せない1台となるはずだ。

この記事は2022年7月15日の情報を基にしております。