
第12世代インテル® Core™ i7&有機ELディスプレイ搭載ASUS「Vivobook Xシリーズ」でデスクトップ級パワーを持ち歩く!
個性的なデザインとすぐれた実用性を兼ね備え、高コスパのノートPCとして広く支持されてきた「ASUS Vivobook シリーズ」。そんな同シリーズの中でも過去最高クラスの処理性能を誇るのが、2022年7月に発売された「ASUS Vivobook Xシリーズ」だ。ゲーミングノート向けのハイクラスCPUを搭載した本機なら、ビジネスや学業で求められる作業もお手のもの。画像/動画編集などのクリエイティブ作業まで軽快にこなすことができる。本特集では、有機ELディスプレイを搭載した15.6型ノート「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」(X1503ZA-MA331W)を使って、デスクトップPCに匹敵するほどの処理性能を持つ「ASUS Vivobook Xシリーズ」の実力にじっくりと迫ってみた。
処理性能ゲーミングノート向けの最新世代CPU&
大容量メモリーでマルチタスクが楽々
「マルチタスク作業を行おうとすると、途端に動作が遅くなる……」 「画像/動画編集などのクリエイティブ作業で、パソコンがモタつく……」「Web会議やオンライン授業の途中で別のファイルを開くと、画面が固まってしまう……」。ノートPCでビジネスや学業をこなす人から、こうした不満をよく耳にする。言わずもがな、これらの原因はノートPCのスペック不足にある。しかし、ボディサイズに制約のあるノートPCは、排熱処理などの問題から省電力CPUを採用している場合が多く、それなりの価格の製品でも、大きな負荷がかかると処理がもたついてしまうことも。こうしたノートPCの処理速度に不満を感じている人に注目してほしいのが、2022年7月にASUSから発売された「ASUS Vivobook Xシリーズ」だ。
本機の立ち位置は、あくまでも一般的なミドルハイクラスのノートPC。ゲーマーやクリエイター向けをうたうボディサイズが大きめなモデルではない。しかし、その本性は“羊の皮をかぶった狼”のごとく実にパワフルなのだ。日ごろは、ビジネスや学業で一般的なドキュメント作成やWeb会議などを行いつつ、時には、動画編集やゲームなど、高い負荷のかかる作業を行うこともある、という人にとって、さまざまな作業をストレスなくこなす頼もしい1台に仕上がっている。
なお、「ASUS Vivobook Xシリーズ」には、有機ELディスプレイを搭載した15.6型の「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」と、液晶ディスプレイを搭載した14型の「ASUS Vivobook 14 X1403ZA」がラインアップ。それぞれのモデルで、オフィスソフト「WPS Office 2 Standard Edition」もしくは「Microsoft Office Home and Business 2021」のいずれかが選択できる。大きなディスプレイで作業したい人は15.6型を、外出先などに持ち運んで使用することが多い機動力重視の人は14型を、といった具合に、ライフスタイルや用途に応じて選べるのもうれしい。
ゲーミングノート向けのハイクラスCPUを搭載した「ASUS Vivobook Xシリーズ」。画像/動画編集などのクリエイティブ作業を行う人や、マルチタスク作業を行う人など、処理負荷の高い作業を行う機会が多い人には要注目のモデルだ

レビュー機として使用したのは、15.6型ながら薄型・軽量ボディを実現し、家庭内や職場内での持ち運びはもちろん、場合によっては外出先へも持ち出せる「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」(X1503ZA-MA331W)。価格は、「WPS Office 2 Standard Edition」搭載で159,800円(税込。価格.com掲載価格。2022年7月14日時点)だ。ボディカラーは、15.6型、14型共通で、洗練されたマットな輝きを放つ「クワイエットブルー」となる
「Vivobook Xシリーズ」のパワフルさを支えている最大の要因は、CPUに採用された「第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー」(計14コア/20スレッド、最大4.7GHz)だ。このCPUはゲーミングノートやクリエイティブノート向けに開発された「Hシリーズ」にラインアップされるプロセッサーで、性能の高さに比例して発熱量もそれなりに高いため、一般的なノートPCに採用されるケースはあまり多くない。しかし本機は、銅製のデュアルヒートパイプを採用した強力な冷却システムを備えることにより、スリムボディながらもこのパワフルなCPUの搭載を実現。同価格帯の一般的なミドルハイクラスのノートPCとは格が違うパフォーマンスを実現している。
また、ストレージにはPCIe接続の512GB SSDを、メモリーには16GB(DDR4-3200)を搭載しており、容量の面でもゆとりがある。総合的に隙がなく、一般的なビジネスや学業で求められるタスクなら、ほぼ全領域を軽々とカバーできると言ってよい。
冷却システムには、熱伝導率が高い銅製のデュアルヒートパイプと、87枚の羽根を持つ強力な冷却ファンが採用されており、高負荷な処理を行って発熱が大きくなっても急速に冷却できる。また、冷却ファンには摩擦や騒音が少ない流体軸受けが採用されており、稼働音も静かだ。高負荷のかかるベンチマークテストの実行中に冷却ファン付近の騒音を計測してみたが、静かなオフィス内に相当する49dB程度に抑えられていた
デスクトップ級のパワーで高負荷タスクを軽快に処理
「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」(X1503ZA-MA331W)を使用し、定番のベンチマークプログラムを実行してみた。その結果は以下の通りだ。
負荷の高い実作業における本機のパフォーマンスを検証すべく、「Adobe Photoshop」(別売り)で高画質画像の編集を行ってみたが、ノートPCで作業しているとは思えないほど軽快に操作できた。また、ビジネスや学業で使用することの多いアプリを複数立ち上げ、ノートPCにとっては負荷のかかるマルチタスク作業も行ってみたが、動作のモタつきやフリーズの発生などはなし。体感的にはミドルクラスのデスクトップPCと同等の処理性能だと感じた。
ディスプレイ2.8K解像度の鮮やかな有機ELディスプレイは
クリエイティブ作業にも最適
どれだけ処理性能がすぐれたノートPCでも、ディスプレイが見づらいようでは、途端に作業の快適性が落ちてしまう。しかし、一般的な液晶ディスプレイに比べて色表現力にすぐれた15.6型有機ELディスプレイを採用した「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」なら、安心だ。ディスプレイの解像度は2.8K(2880×1620)と高精細で、ドット感がまったく感じられないほどなめらか。色域もWeb標準規格のsRGBを133%、デジタルシネマ規格のDCI-P3を100%カバー。高画質の画像や動画も忠実な色味で再現できるので、グラフィック系のクリエイティブ作業やコンテンツ鑑賞にも最適だろう。
また、本機のディスプレイのリフレッシュレートは120Hz、応答速度は0.2msと、画面の書き換え性能もゲーミングディスプレイ並み。動きの速い動画の視聴やゲームプレイなどにもうってつけだ。
いっぽうの「ASUS Vivobook 14 X1403ZA」は、14型WUXGA(1920×1200)液晶ディスプレイを採用。アスペクト比が16:10と、一般的な16:9のディスプレイより縦方向に広いため、縦スクロールの多いドキュメント作成やWebブラウジングが行いやすい。
「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」のディスプレイは、600nitsの高輝度を実現。カラフルな高画質写真を表示してみたところ、グレアパネルならではの発色のよさも相まって、実に色鮮やかだ。また、表計算ソフトを使用した際には、2.8Kの高解像度で細部まで表示がつぶれることなく、しかも広い作業領域で作業できた
分光光度計を使用して色域を計測し、右のガモット図として出力。点線で示されている三角形がsRGBの色域で、実線で示されている三角形が本機の色域だが、緑の方面を中心に、sRGBの色域よりもひと回り広い領域をカバーしていることがわかる
片手で開けるディスプレイが活用力を加速させる
本機はディスプレイの使い勝手にもこだわっている。ASUS独自の柔軟なヒンジを採用することにより、ディスプレイを片手で開けられるのだ。加えて、ディスプレイは180°までオープン可能。会議やディスカッションの場において、複数人で画面を共有する際などに重宝する。
指先でつまみ上げるだけで簡単にディスプレイを開くことが可能。左手でキーボード面を抑える必要がないので、ストレスなく作業に取りかかれる
使い勝手プライバシーシールド付きWebカメラや
ノイズキャンセリングなど機能面も充実
機能面にこだわっていることも、「ASUS Vivobook Xシリーズ」の大きな魅力。たとえばWeb会議などで使われるディスプレイ上部のWebカメラには、物理的なプライバシーシールドが付属しているので、Web会議やリモート授業などの最中、意図せずカメラ映像が流出してしまうといったハプニングを防げる。
また、マイク周りには、周囲の雑音をカットして音声をクリアに届けてくれる「ASUS AIノイズキャンセリング機能」を搭載。さらに、異なる位置で発せられた複数の声を最適化する「マルチプレゼンターモード」も用意されており、音声面でもWeb会議などが快適に行えるような配慮がなされている。
Webカメラの左側にあるツマミを右にスライドさせると、Webカメラがオレンジ色のプライバシーシールドで覆われるので、視覚的にもオン/オフの状態がわかりやすい。また、ディスプレイ上部に設けられた3つのアレイマイクが広範囲の音を漏らさずキャッチし、複数の音声を個別に最適化してくれるため、2人で並んでWeb会議に臨むような場面でも、快適なコミュニケーションが可能だ
指先にフィットするキーボードがドキュメント作成をアシスト
本格的なドキュメント作成を行ううえで気になるキーボードも出来がよい。約19mmのキーピッチが確保されたアイソレーションタイプのフルサイズキーボードのため、ミスタイプが発生しにくい。また、キートップの中心がわずかに凹んだシリンドリカルキーの採用によって、指先でキーをしっかりとらえられる。パームレスト面の剛性も高く、実際に1時間ほどタイピングしてみたが、快適な打鍵感で安定して作業することができた。
「Vivobook 15X OLED」はテンキーが付属する102キー日本語キーボードを採用。「Enter」キーの下部にはストライプのアクセントがあしらわれていてよく目立つため、改行や実行が行いやすいこともポイントだ。斜めから見ると、キートップがほのかにすり鉢状に凹んでいるシリンドリカルキーであることがわかる
まとめデスクトップ級パワーと高画質ディスプレイが
ノートPCライフを一変させる
日常使いにおいては過不足のない、10万円台半ばのミドルハイクラスのノートPCでも、高負荷な処理を行うと、動作がモタついてしまうことがある。ところが、本特集で取り上げた「ASUS Vivobook Xシリーズ」は、その例にあてはまらないパワフルな処理性能を備えたノートPCだった。スリムなボディに、強力な冷却機構を装備することで、ゲーミングノート向けの最新CPU「第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー」の搭載を実現した本機は、高画質画像や動画の編集といったクリエイティブ作業でも軽々とこなせてしまう。さらに、16GBの大容量メモリーのサポートもあり、負荷の高いマルチタスク作業でも、十分な余力を感じさせてくれた。そのパワフルさは、まさにデスクトップ級と言えるだろう。
また、「ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA」が採用する高画質な有機ELディスプレイも印象的。2.8Kの高解像度が繰り出す精細感の高さによって細かい文字なども見やすいうえ、ノートPCであっても作業領域を広く取れる。また、表示できる色域も広く、そのリアルでビビッドな描写力は、グラフィック系コンテンツを手がけるプロにとっても不足を感じないレベルだろう。そのほか、プライバシーシールド付きWebカメラやノイズキャンセリング機能付きのマイクなど、便利な機能も装備しており、価格以上の価値を備えた1台に仕上がっていることを実感できた。ビジネスや学業でストレスフリーなノートPCライフを送りたいなら、本機は見逃せない1台となるはずだ。
主なスペック
型番 |
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---|---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット | |
CPU | 第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー(P-core 2.3GHz/4.7GHz〈6コア〉/E-core 1.7GHz/3.5GHz〈8コア〉) | |
グラフィック | インテル® Iris® Xe グラフィックス | |
メモリー | 16GB DDR4-3200 | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 3.0 x2) | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 15.6型2.8K(2880×1620)有機ELディスプレイ(120Hz駆動) | |
有線LAN | なし | |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth® 5.1 | |
外部インターフェイス | USB3.2 Gen1 Type-Cポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、 USB2.0ポート、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック |
|
サイズ | 約356.8(幅)×227.6(奥行)×20.2(高さ)mm | |
重量 | 約1.7kg | |
カラー | クワイエットブルー | |
Office | WPS Office 2 Standard Edition (3製品共通ライセンス付) |
Microsoft Office Home and Business 2021 |
主なスペック
型番 |
|
|
---|---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット | |
CPU | 第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー(P-core 2.3GHz/4.7GHz〈6コア〉/E-core 1.7GHz/3.5GHz〈8コア〉) | |
グラフィック | インテル® Iris® Xe グラフィックス | |
メモリー | 16GB DDR4-3200 | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 3.0 x2) | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 14型WUXGA(1920×1200)液晶ディスプレイ | |
有線LAN | なし | |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth® 5.1 | |
外部インターフェイス | USB3.2 Gen1 Type-Cポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、 USB2.0ポート、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック |
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サイズ | 約324.9(幅)×213.9(奥行)×19.99(高さ)mm | |
重量 | 約1.5kg | |
カラー | クワイエットブルー | |
Office | WPS Office 2 Standard Edition (3製品共通ライセンス付) |
Microsoft Office Home and Business 2021 |
主なスペック
型番 |
|
|
---|---|---|
OS | Windows 11 Pro 64bit | |
CPU | 第12世代インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー(P-core 2.3GHz/4.7GHz〈6コア〉/E-core 1.7GHz/3.5GHz〈8コア〉) | |
グラフィック | インテル® Iris® Xe グラフィックス | |
メモリー | 16GB DDR4-3200 | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 3.0 x2) | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 16型WUXGA(1920×1200)液晶ディスプレイ | |
有線LAN | なし | |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth® 5.1 | |
外部インターフェイス | USB3.2 Gen1 Type-Cポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、USB2.0ポート、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック | |
サイズ | 約358.6(幅)×249.5(奥行)×21.2(高さ)mm | |
重量 | 約1.9kg | |
カラー | クワイエットブルー | |
Office | WPS Office 2 Standard Edition (3製品共通ライセンス付) |
Microsoft Office Home and Business 2021 |