床と触れ合う日本の暮らしに応えるロボット掃除機 モップ洗浄・給水・ゴミ収集対応の「3way全自動ドック」搭載「Roborock S7 MaxV Ultra」に大注目
価格.comで最新価格をチェック!世界40か国以上でロボット掃除機を販売し、累計販売台数1,000万台以上を誇るロボット掃除機メーカー、ロボロックから、最新のフラッグモデル「Roborock S7 MaxV Ultra」が発売された。水拭きモップの洗浄と、水拭きに必要な給水を自動化し、さらに、吸引したゴミも自動収集する「3way全自動ドック」を採用したのが大きなトピックだが、清掃力や賢さ、使い勝手も気になるところ。実際に掃除を行いながら、ロボット掃除機としての完成度の高さを確かめていこう。
3way全自動ドックモップ洗浄・給水・ゴミ収集の機能を備えた
「3way全自動ドック」
ゴミの吸引だけでなく、床の水拭きもロボット掃除機にまかせたい――。そんな消費者ニーズに応え、ゴミ吸引と水拭きを同時に行う1台2役の多機能性を備えたロボット掃除機を製造・販売するロボロック。フロア全体を効率的に清掃する“賢さ”にも定評があり、床に直接触れることが多い日本の生活で求められる、細やかでていねいな掃除を実現している。そんなロボロックから2022年8月、最新のフラッグシップモデル「Roborock S7 MaxV Ultra」が発売された。
「Roborock S7 MaxV Ultra」の最大の特徴は、水拭きモップの洗浄と、水拭きに必要な給水を自動化し、さらに吸引したゴミも自動収集する「3way全自動ドック」を採用したこと。掃除が終了するたびに人の手でモップを水洗いする必要がないうえ、水拭きに必要な水をドックの水タンクから本体に自動給水し、さらに、本体のダストボックスからゴミを自動収集してくれるので、掃除前の「準備」や掃除後の「お手入れ」の手間をグンと減らせるのだ。

「Roborock S7 MaxV Ultra」最大のアピールポイントである「3way全自動ドック」。タンクは左から、水拭きモップの自動洗浄で汚れた水を溜めておく汚水タンク、水拭きモップの自動洗浄や、水拭きに必要な水を本体に供給するための清水タンク、本体のダストボックスから自動収集したゴミを溜めておく紙パック式のゴミ収集ボックスとなる。本体の充電速度が従来モデル比で30%速く※なり、約4時間半でフル充電できるのも見逃せないポイントだ※「Roborock S7 MaxV Plus/S7 MaxV」との比較。
水拭きモップの自動洗浄&ゴミの自動収集の性能をチェック
モップ自動洗浄の仕組み
モップの自動洗浄の仕組みは、こちらの動画の通り。「3way全自動ドック」に搭載された洗浄ローラーが高速回転することで、水拭きモップの汚れを落としてくれる
「3way全自動ドック」に搭載された洗浄ローラーが毎分600回転することで、水拭きモップの汚れを落とすというのが自動洗浄の基本的なメカニズムだが、実際のところ、どの程度キレイになるのだろうか? 早速、その実力をチェックしていこう。
疑似汚れとしてフローリングの床に墨汁をたらし、その床を掃除させた水拭きモップで確認してみた。当然のことながら、墨汁を掃除した水拭きモップは真っ黒。その後、「3way全自動ドック」に戻ってきて洗浄を開始したが、「さすがに多少は汚れが残ってしまうのでは?」と不安を覚えつつ、自動洗浄されるのを待つ。洗浄が終わり、水拭きモップを確認してみると、驚くことに、しっかりと墨汁の汚れが落ちているではないか。人の手でゴシゴシと洗ったのとそん色がないほどキレイになっていたのである。水拭きを同時に行う1台2役のロボット掃除機で、ここまで“手がかからない”モデルは見たことがない。
墨汁の汚れは自動洗浄でキレイになるのか?
水拭きモップに付着した墨汁の汚れがどれだけ落ちるのか。実際に試してみたが、ほぼ完ぺきに汚れが取り除かれていた。水拭きモップ自動洗浄の、洗浄力の高さを実感した瞬間だ

専用アプリ「Roborockアプリ」(Android/iOS対応)を利用すれば、スマートフォン上で水拭きモップの洗浄タイミングを設定できる。間隔は、10分から50分まで5分刻み、9段階で設定可能だ。水拭きの途中でもこまめに洗浄を行い、常にキレイなモップで清掃してほしい場合は洗浄タイミングを短くするなど、状況に合わせて使い分けられるのがうれしい
ゴミを自動収集
疑似ゴミのビーズを吸引し、全自動ドックへ帰還。ブオーンという音とともに本体ダストボックス内から「3way全自動ドック」へとゴミ収集が行われる。紙パックを取り出してみると、ビーズがしっかりと紙パック式のゴミ収集ボックスへ移送されていた
賢さ障害物を認識・回避しながら効率的に清掃
続いて、ロボット掃除機としての“賢さ”をチェックしていこう。「Roborock S7 MaxV Ultra」は、毎分300回転し、周囲を360°スキャンする高性能なLDSレーザーセンサーを本体に搭載し、素早く正確に部屋のマップを作成。さらに、顔認証技術を応用して物体との距離や形状を判断する「ストラクチャードライト&カメラ」と、物体を画像でとらえる「RGB カメラ」の2種類のカメラを搭載し、AIが瞬時に分析。従来品の「Roborock S6 MaxV」と比較して、障害物の認識スピードが約70%速くなり、障害物回避精度も約22%向上した。なお、障害物は8種類(履物、コード、電源タップ、布類、ペットの排泄物、扇風機などの台座、体重計、ちりとり)の識別が可能なうえ、5種類(ベッド類、複数人がけのソファ類、テレビスタンド、ダイニングセット、洋式トイレ)の家具を認識して回避する。また、そのほかの幅5cm、高さ3cm以上の障害物ならば「その他」として認識し、回避しながら効率的に掃除を行ってくれる。
※障害物の精度は部屋の環境などによって変わる場合があります。

本体天面の突起部に搭載された高性能なLDSレーザーセンサー。レーザーを活用するため、遮光カーテンを閉めたような、暗い部屋でもきちんとマッピングしてくれる。また、本体前面や底面には、カーペット認識センサーや落下防止センサーなどを装備。合計24種/32個のセンサーを活用し、障害物や段差など、部屋の環境をしっかりと見極める仕組みだ

本体前面に、「ストラクチャードライト&カメラ」と「RGB カメラ」を搭載。これらのカメラがとらえた情報をAI技術で解析することで、スリッパやコードなど8種類の障害物に加え、ベッドやソファなど5種類の家具を認識する
エリアごとに賢く効率的に清掃
「Roborock S7 MaxV Ultra」が掃除する様子を観察していてわかったのは、まずはリビングルーム、次はダイニングルーム、最後はキッチンといった具合に、エリアごとに掃除を進めること。エリアごとにまずは外周を掃除し、その後内側を掃除していく。同じ場所を何度も走行することはなく、直線的に規則正しく、効率的に掃除を行うのが印象的だった。
むだなく効率的な動き
LDKのフロアを掃除させてみて印象的だったのは、むだな動きがほとんどないこと。エリアごとに外周を掃除後、内側を直線的に走行して掃除を進めていく。部屋の隅々まで効率よく、スピーディーに掃除していく様子を動画で確認してみてほしい

「Roborockアプリ」上に作成されたマップを見ると、LDKの間取りをしっかりと認識しているのがよくわかる。作成されたマップ上に表示されていた「ダイニングセット」のアイコンをタップすると、ダイニングテーブルの下をピンポイントで掃除。特定の場所を手軽に掃除できる
障害物や家具をしっかりと回避
障害物や家具をスルスルと避けながら走行する「Roborock S7 MaxV Ultra」。まるで目で見ているかのような賢い動きには感心するばかりだ。なお、「Roborock S7 MaxV Ultra」は先述した8種類の障害物、5種類の家具に限らず、幅5cm、高さ3cm以上の物体についても認識でき、「その他」の障害物として回避してくれる
清掃力&使い勝手ホコリから頑固な汚れまで取り除くパワフルな清掃力。
スマホアプリでらくらく操作
「Roborock S7 MaxV Ultra」の清掃力や使い勝手もチェックしておこう。まずは清掃力についてだが、本機は5,100Paのパワフルな吸引力に加え、最大3,000回/分の高速振動と600gの加重でこびりついた汚れを拭き取る高い水拭き性能を備えている。吸引掃除の検証では、大きなゴミに見立てたシリアルと、微細なゴミに見立てた茶葉を床にまいてみたが、大小のゴミを1度の走行で難なく吸引。同じ場所を何度も走行しない「Roborock S7 MaxV Ultra」だけに、「1度の走行でしっかりとゴミを取り切れるのか」が気になっていたが、そんな心配は無用のようだ。
水拭き掃除の検証は、フローリングの上にまいた墨汁を、ドライヤーで乾燥させてから実施してみた。結果は「お見事」のひと言で、フローリングにこびりついた墨汁をきれいに拭き取ってくれた。水拭き後の床を裸足で歩いてみたが、足裏に伝わるサラサラとした感触が心地よい。裸足で過ごすことが多い季節は、とりわけその恩恵を実感できそうだ。

水拭き掃除については、最大3,000回/分の高速振動モップと600gのモップ加重で、床に付着したベトベト汚れまでしっかり取り除いてくれる。本体重量は約4.7kgと、一般的なロボット掃除機よりも少し重い印象を受けたが、この重量が600gのモップ加重を生み出しているのだ
吸引力検証
小さなゴミに見立てた茶葉と、大きなゴミに見立てシリアルを、1度の走行でしっかりと吸引。同じ場所を何度も走行することなく、効率的に清掃を行う「Roborock S7 MaxV Ultra」だが、この吸引力ならゴミを取り逃す心配はなさそうだ
水拭き性能検証
墨汁を床の上にたらし、ドライヤーを使って乾燥させ、ベタついた汚れを再現してみた。水拭き掃除の結果は期待以上で、汚れの上を1度通っただけでキレイに拭き取ってくれた

毛足4mm未満のカーペットを掃除する際には、水拭きモップを自動で5mm持ち上げ、ゴミの吸引のみを行う「自動モップリフトアップ」モードが「Roborockアプリ」から選択できる。また、毛足4mm以上のカーペットを掃除する際には、「カーペット自動回避」モードが選択可能だ
スマホアプリで使い勝手がさらに向上
本機専用に用意されたスマホアプリ「Roborockアプリ」では、掃除ルートをリアルタイムに確認できたり、マップに表示された家具アイコンをタップすることで、その周囲をピンポイントで清掃させられたり、進入禁止エリア・掃除エリアを設定できたり、掃除予約が行えたりと、多彩な機能が利用できる。また、本体に搭載されたカメラを活用し、「Roborockアプリ」上で部屋の様子をリアルタイムで確認できるうえ、本体にはマイクとスピーカーが搭載されているので、外出先からカメラの映像を確認しつつ、「Roborock S7 MaxV Ultra」の周辺にいる家族と双方向通話を行うことも可能。子どもが自宅で留守番をしている時の見守り機能としても、便利に活用できそうだ。
「Roborockアプリ」のマップに表示された家具アイコンをタップすることで、その周囲をピンポイントで清掃させられる。進入禁止エリアや掃除エリアを設定したり、掃除予約を行ったりなど、ライフスタイルに合わせて便利に活用したい
まとめ「Roborock S7 MaxV Ultra」に
ロボット掃除機の理想形を見た
ロボット掃除機に掃除をまかせる理由は、ひと言でいえば「ラクだから」だろう。しかし、ひんぱんにゴミ捨てが必要だったり、水拭きモップを毎回手洗いしなければならなかったりと、“すべてをおまかせ”するわけにはいかなかった。その点、「Roborock S7 MaxV Ultra」は、水拭きモップの洗浄を自動化し、水拭きに必要な給水も自動化、さらに、吸引したゴミも自動収集してくれるとあって、驚くほど“手がかからない”。掃除前の「準備」も掃除後の「お手入れ」も、基本的には「Roborock S7 MaxV Ultra」にまかせておけばいいのだ。また、障害物を回避しながら効率的に掃除を行う“賢さ”や、スマートフォンアプリとの連携による使い勝手のよさなど、ロボット掃除機に求められるものがしっかりと網羅されており、およそ弱点らしい弱点は見当たらなかった。掃除やお手入れなどに費やしていた時間を、家族との時間や趣味の時間に使えるよろこび、感動は言うまでもないだろう。ロボット掃除機の理想の姿を、「Roborock S7 MaxV Ultra」に見た気がした。
ヤマダデンキでおトクに販売中なので、ぜひチェックしてみてほしい。