写真・動画編集をノートPCでバリバリこなす!使い勝手のよい16型ディスプレイ搭載ノートマウス「DAIV 6」シリーズ実力診断

クリエイティブ用途に適したハイスペックPCとして支持を集める、マウスの「DAIV(ダイブ)」ブランドから、2022年7月、16型WQXGA(2,560×1,600)液晶ディスプレイを搭載した「DAIV 6」シリーズが発売された。本機は、インテルの最新世代CPUや高性能なディスクリートGPUを搭載し、高い処理性能を発揮するのはもちろん、大画面の16型モデルながら十分に持ち運べる軽さを実現しているのが魅力。ここでは、その実力を徹底レビューした。

すぐれた処理能力写真現像も動画編集もおまかせ。
最新CPU&高性能GPUがもたらすハイパフォーマンス

写真・動画編集やイラスト制作をはじめとする、クリエイティブ用途に適したハイスペックPCとして人気を集める、マウスの「DAIV(ダイブ)」ブランド。本ブランドから2022年7月、16型WQXGA(2,560×1,600)液晶ディスプレイを搭載した「DAIV 6」シリーズ4モデルが発売された。

マウス「DAIV 6」シリーズ

「DAIV 6」シリーズは、16型WQXGA液晶ディスプレイ搭載の大画面ノートPC。インテルの最新世代CPUや高性能なディスクリートGPUを搭載することで、動画・写真編集をはじめ、3DCADやイラスト制作など、さまざまなクリエイティブ作業をサクサクとこなせる高性能なモデルだ

「DAIV 6」シリーズ・ラインアップ
モデル DAIV 6H DAIV 6N 注目DAIV 6P-RT DAIV 6P
OS Windows 11 Home
CPU インテル Core i9-12900H プロセッサー インテル Core i7-12700H
プロセッサー
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU インテル Iris Xe グラフィックス
重量 約1.65kg 約1.64kg 約1.55kg 約1.49kg

「DAIV 6」シリーズの中から今回、価格.comが注目したのは、価格と性能のバランスにすぐれた「DAIV 6P-RT」の価格.com限定モデル「DAIV 6P-RT-M32-KK」。本機を使って、「DAIV 6」シリーズの実力を詳しくチェックしてこう。

クリエイティブ作業に適した充実の基本スペック

まずは、「DAIV 6P-RT-M32-KK」の基本スペックを押さえておこう。

上記の表からわかる通り、CPUには処理性能にすぐれたH型番の「インテル Core i7-12700H プロセッサー」(最大4.7GHz)を、グラフィックにはディスクリートタイプの「NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU」を搭載している。CPUとGPUを見ても、かなりハイスペックなノートPCであることがわかるが、本機のスペックの高さはこれだけにとどまらない。メモリーは32GB(16GB×2)、ストレージは高速なNVMe接続の1TB SSDとたっぷりで、大容量ファイルを扱うことの多いクリエイティブ用途に適した余裕のある仕様となっている。

それでは、本機の処理性能をチェックしていく。ここでは、定番のベンチマークプログラムのスコアを確認したうえで、実際のクリエイティブ作業における使用感を確かめてみた。

定番ベンチマークプログラムでチェック

PCMark 10
マウス「DAIV 6」シリーズ

パソコンの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」を実行したところ、総合スコアは「6566」をマークした。ハイスペックノートの中でも好スコアと言えるだろう。クリエイティブ用途で特にチェックしておきたい「Photo Editing Score」も8611と高く、写真や動画の編集に向いているのがわかる

3DMark
マウス「DAIV 6」シリーズ

クリエイティブ用途で求められることの多いグラフィック処理性能は、どれほどだろう。ベンチマークプログラム「3DMark」を実行したところ、「Fire Strike」(DirectX 11対応)テストでは、総合スコア「12151」を記録。これは、大人気のFPS「Apex Legends」が80fps以上(フルHD/最高画質)で動作させられるレベル。ゲーミングノートに匹敵するほど高いグラフィック性能を発揮してくれた

クリエイティブ作業でチェック

RAWファイル現像
マウス「DAIV 6」シリーズ

デジタル一眼レフカメラで撮影したRAWファイル100枚(1枚あたり約21MB)を、画像編集ソフト「Capture One」(別売)で現像(標準プリセット、JPEG最高品質)してみたが、かかった時間は約1分28秒。1枚当たり0.88秒で現像できたことになる。これだけのパフォーマンスがあれば、写真のレタッチも軽快にこなせそうだ

動画エンコード
マウス「DAIV 6」シリーズ

動画編集におけるパフォーマンスもチェック。定番のエンコードソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」(別売)を用いて、4分41秒のMPEG4動画(1.8GB、4K/30p)をMPEG5へエンコードしたところ、約2分59秒で変換が完了した。撮影現場で動画編集を行う場合でも、変換時間の長さにイライラすることはなさそうだ

使い勝手のよいボディ高精細16型ディスプレイで快適作業。
しかも十分に持ち運べる約1.55kgの軽量ボディ

続いて、「DAIV 6P-RT-M32-KK」のボディをチェックしていこう。

「DAIV 6」シリーズの大きな特徴のひとつは、一般的な15.6型フルHD(1,920×1,080)ディスプレイに比べて縦方向にひと回り大きい、アスペクト比16:10の16型WQXGA(2,560×1,600)液晶ディスプレイを搭載していること。15.6型フルHD液晶ディスプレイ搭載のノートPCと並べると、確かに画面が大きく、作業領域が予想以上に広いことがわかる。

写真や動画の編集などでは、画面上に各種パレットを並べて作業することが多いだけに、この大きさ、この広さは作業効率の面で大きなアドバンテージとなるだろう。また、ディスプレイの色域はsRGB比100%と十分に広いので、写真の色合わせなどにも適している。

マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ

画面サイズが15.6型よりひと回り大きいうえ、解像度もフルHDの約1.5倍精細なので、作業領域がとても広い。アスペクト比はフルHDの16:9よりも縦に長い16:10で、Webサイトなどが見やすいことがよくわかる

16型ながら約1.55kg。軽快に持ち運べる驚異の軽量ボディ

15.6型よりも大きな16型ディスプレイに加え、ディスクリートGPUまで搭載した「DAIV 6P-RT-M32-KK」のボディは、分厚くて重いのでは? と思った人もいるはず。しかし本機は、マグネシウム合金を採用することで、厚さ18.5mm、重さ約1.55kgという薄型・軽量を実現している。

一般に、15.6型ディスプレイを搭載したノートPCは重量が2kg程度のことが多いので、それよりも大きなディスプレイを搭載した「DAIV 6P-RT-M32-KK」が約1.55kgの軽さを実現しているのは、ちょっとした事件と言っていいだろう。実際に持ち歩いてみたが、カバンへの収まりがよく、外出先へ軽々と持ち運べた。

また、バッテリースタミナは最大約12.5時間(JEITA2.0)と長いので、電源の取れないカフェやシェアオフィスなどに持ち出して作業する際にも、バッテリー切れを心配する必要はなし。外出先でも長時間安心して作業できた。

マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ

マグネシウム合金を採用した「DAIV 6P-RT-M32-KK」は、本体サイズ353.7(幅)×245.3(奥行)×18.5(厚さ)mm、重量約1.55kg。16型ノートでありながら、外出先へ十分に持ち運べる。堅牢性もしっかりと確保されているので、少々ラフに外出先へ持ち出しても安心だ

マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ

外出先のカフェなどでもハイパフォーマンスを生かして効率的に作業できた。付属のACアダプターも約323g(実測値は315g)と軽量なので、1泊2日の出張時など、ノートPCと一緒に持ち運んでも苦になりにくい

豊富な外部インターフェイス最大4台のマルチディスプレイ環境で、
効率的なワークスペースを構築可能

最後に、「DAIV 6P-RT-M32-KK」の使い勝手をチェックしていこう。

まず注目したいのは、映像出力ポートとして、Thunderbolt 4に加え、USB3.1 Type-C、HDMIの3系統が使えること。外部ディスプレイを用意すれば、本機のディスプレイを含めて最大4画面まで拡張でき、生産性の高いクリエイティブ作業環境を構築できる。

外部インターフェイス
マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ
マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ

外部インターフェイスは、左側面にUSB3.1 Type-Cポート×1、USB3.0 Type-Aポート×1、SDメモリーカードリーダー×1、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極端子×1、右側面にThunderbolt 4×1、USB3.0 Type-Aポート×1、HDMIポート×1を搭載。写真編集を行う人にとって、フルサイズのSDメモリーカードリーダーが用意されているのはありがたいだろう

マウス「DAIV 6」シリーズ

映像出力ポートを使って、外部ディスプレイへ出力。3基すべてのポートで4K出力が行えた。デスクトップPCを使用しているかのごとく、広大な画面で作業できるので、クリエイティブ作業がはかどる

このほか、約19mmのキーピッチ、約1.2mmのキーストロークを確保したLEDバックライト搭載キーボードや、約154×100mmの大型タッチパッドも使いやすい。また、シーンに合わせて明暗差を動的に変更するHDRフォーマット「Dolby Vision」や、立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しており、動画配信サービスなどのコンテンツも高画質・高音質で楽しめる。

マウス「DAIV 6」シリーズ マウス「DAIV 6」シリーズ

キーボードは、3列テンキー搭載の日本語101キー。キーピッチ約19mmのフルサイズキーボードなので、ゆったりとタイプできる。また、写真を見て気付いた人もいると思うが、キーボード手前のタッチパッドが約154×100mmと非常に大きい。全面・右半面を無効化する機能を備えているので、タイピング時の誤動作も防げる

マウス「DAIV 6」シリーズ

LEDバックライトも装備。撮影室などは暗いことも多いが、バックライトがあればキーに迷うことなく作業できる

マウス「DAIV 6」シリーズ

HDRフォーマットの「Dolby Vision」に加え、立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応。動画配信サービスをはじめ、エンターテインメントコンテンツを楽しむための1台としても重宝しそうだ

まとめハイスペックで大画面。それでいて薄くて軽い。クリエイティブ作業を快適にこなせるノートPC

ハイスペックで大画面。それでいて薄くて軽い。
クリエイティブ作業を快適にこなせるノートPC

インテルの最新世代CPU「インテル Core i7-12700H プロセッサー」と、ディスクリートGPU「NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU」によって、クリエイティブ作業をサクサクと快適にこなせる高い処理性能を備えた「DAIV 6P-RT-M32-KK」。大型で作業領域の広い16型WQXGA液晶ディスプレイを搭載しながら、厚さ18.5mm、重さ約1.55kgの薄型軽量ボディを実現しているので、外出先へ軽快に持ち出せるのも大きな魅力だ。さらに、豊富な外部インターフェイスを備え、最大4台のマルチディスプレイ環境を構築できたり、タイピングしやすいキーボードと大型のタッチパットで快適に操作できたりするのもいいところだろう。

クリエイティブ用途に適したハイスペックなノートPCはずっしりと重い。これからは、そんな固定概念を覆し、軽快なワークスタイルを実現してくれる本機を携え、思う存分、写真や動画の編集などに没頭してみてはいかがだろうか。

マウス「DAIV 6」シリーズ
マウス「DAIV 6」シリーズ
価格.com限定モデル
DAIV 6P-RT-M32-KK
主なスペック
OS Windows 11 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-12700H プロセッサー
ディスプレイ 16型WQXGA(2,560×1,600)液晶(ノングレア/Dolby Vision対応)
グラフィック NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU
メモリー 32GB(16GB×2/デュアルチャネル)
ストレージ 1TB SSD(NVMe)
外部
インターフェイス
Thunderbolt 4×1、USB3.1 Type-Cポート×1、USB3.0 Type-Aポート×2、HDMIポート×1、
SDメモリーカードリーダー×1、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極端子×1
無線機能 Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5
バッテリー
駆動時間
約12.5時間(JEITA2.0)
本体サイズ 353.7(幅)×245.3(奥行)×18.5(厚さ)mm
重量 約1.55kg
この記事は2022年9月9日の情報を基にしております。