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スタイリッシュ14型ノート「ASUS Zenbook 14 OLED」 レビュー

先進のパフォーマンスと洗練のデザインで定評のあるASUSのノートPC「Zenbook(ゼンブック)」シリーズに、14型モデルの「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」が加わった。美しい薄型・軽量ボディをまとった本機は、ファッショナブルかつ手軽に持ち運べるうえ、インテルの最新世代CPUの搭載によって、マルチタスクや動画編集などの処理をサクサクとこなせるのが魅力。さらに、高画質な有機ELディスプレイや機能的なキーボードなどを備え、使い勝手にもすぐれている。ここでは、そんな本機の実力を解き明かしていく。
ボディ肌身離さず携帯できる、スタイリッシュな薄型・軽量ボディ
ビジネス、プライベートを問わず、肌身離さず持ち歩き、“相棒”のように使えるノートPCを求める人の間では、携帯性と処理性能のバランスにすぐれた14型ノートを選択する人が増えている。とはいえ、持ち運びにすぐれた13.3型ノートと、据え置き使用が中心の15.6型ノートのいいとこ取りをしたサイズの14型ノートは、モデル選びを間違えると「帯に短し、襷に長し」といった事態にもなりかねない。
しかし、ASUSから新しく登場した14型ノート「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」なら安心だ。本機は、携帯性にすぐれた薄型・軽量ボディを実現したうえ、インテルの最新世代CPU「第12世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を搭載することで、ビジネスでもプライベートでも快適に使える高い処理性能も実現。しかも、肌身離さず持ち歩きたくなるようなスタイリッシュなデザインと、高画質な2.8K(2880×1800)有機ELディスプレイを備え、ルックスも使い勝手もレベルが高い。シーンや場所を問わずに使える、まさに“相棒”のような14型ノートなのだ。

今回レビューに使用したのは、インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載の「UX3402ZA-KN278W」。ナローベゼルを採用したことで画面占有率が約89%と広く、ボディがコンパクトなので、手狭なデスク上でもすっきりと使える
まずは、そのスタイリッシュなボディからチェックしていこう。本機は、薄くても強度を出せるアルミニウム素材を、天面、底面、パームレスト面に採用することで、313.6(幅)×220.6(奥行)×16.9〜17.3(厚さ)mmというコンパクトサイズを実現。とりわけ16.9mmという最薄部は、ひと回り小さい13.3型ノートに匹敵するレベルで、薄いカバンにもすっきりと収納できた。さらに、メタルボディを採用しながら重量は約1.39kgにとどまっているのがうれしい。オフィスや自宅の中での持ち運びはもちろん、外出先にも手軽に携行できる。
それでいて、堅牢性や耐衝撃性にすぐれているのも特徴。米国国防総省の調達基準である「MIL-STD-810H」に準拠したテストをクリアしているので、電車内での圧迫や思わぬ落下などに見舞われても故障するリスクが少ない。
スタイリッシュさが際立つ、
天板の「Aモノグラム」
外出先で使用することの多いノートPCにはデザイン性の高さも求めたいが、「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」はその点でも抜かりがない。落ち着きのある「ポンダーブルー」カラーの天板は、きめ細やかな輝きをたたえた上質な仕上げで、ASUS設立30周年時に作られたシンボル「Aモノグラム」を大胆に配したスタイリッシュなもの。オフィスのデスクで使用しても、カフェのテーブルで使用しても違和感がなく、実にオシャレだ。
また、モバイルノートであればバッテリー駆動時間も気になるが、本機は75Whの大容量バッテリーを内蔵しており、最大駆動時間は7.3時間(JEITA2.0)と必要十分。圧倒的に長いわけではないが、ボディがこれだけスリムで軽量であることを考えれば、かなり健闘していると言えるだろう。おまけに、約49分で約60%の充電が可能な急速充電にも対応しているので、出かける前の支度時間で必要な充電が可能。いざという時に充電切れになっても、Thunderbolt 4/USB Type-Cポート経由でモバイルバッテリーから給電できる。
処理性能インテル最新世代CPUが、ビジネスでもプライベートでも
高い処理性能を発揮
これだけ高い携帯性を備えながら、モバイルノート離れしたハイパフォーマンスを発揮するのも「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」の注目すべきポイントだ。
本機には、インテル® Core™ i7 プロセッサー搭載の上位モデルと、インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載の下位モデルがラインアップされているが、ここでは上位モデルの「UX3402ZA-KN278W」を用いて、その処理性能をチェックしていこう。
インテル最新世代CPUの中でも、
よりパワフルな「Pシリーズ」を採用
本機の高い処理性能を支えるCPUは、インテルの最新世代となる「第12世代インテル® Core™ i7-1260Pプロセッサー」。コンパクトなモバイルノートでは低電力仕様の「Uシリーズ」が採用されることが多いが、本機ではよりパワフルに動作する「Pシリーズ」が採用されている。そのため、一般的なモバイルノートに比べてワンランク上の高い処理性能を発揮できるのだ。
しかも、「第12世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」は、高性能な「Pコア」と、高効率な「Eコア」を組み合わせた、ハイブリッドアーキテクチャーが採用された最新仕様。それぞれのコアに得意とするタスクを割り振ることで、パフォーマンスの最大化と消費電力の最適化を同時に実現している。モバイルノートとは思えないような高いパフォーマンスを発揮するいっぽうで、省電力化もしっかりと進められているのだ。

デバイス情報から、「第12世代インテル® Core™ i7-1260Pプロセッサー」の搭載が確認できた。本CPUは、「Pコア」の最大クロック周波数が4.7GHzと高いうえ、「Pコア」4つ、「Eコア」8つの12コア/16スレッドで動作するため、マルチタスク性能も高い
また、ストレージにはPCI Express 3.0 x4接続の512GB SSDを、メモリーには16GBのLPDDR5-4800を搭載しており、CPU以外の基本スペックも高い。こうしたハイスペック構成によって、インテルが定める新世代ノートPCの基準「インテル® Evo™ プラットフォーム」に準拠。業界から高性能ノートPCの“お墨付き”を得ているのは、性能面での安心材料になるはずだ。
マルチタスクから動画編集まで
スムーズに処理
本機の処理性能を確認するため、「Windows 11 Home」が搭載するベンチマークプログラム「Windowsエクスペリエンスインデックス」を実行してみた。各指標でスコアが8を超えるかどうかが本プログラムの快適性の目安となるが、テストの結果、本機の最低スコアは「グラフィックスコア」の8.4で、それ以外の項目では軒並み9以上をマークした。モバイルノートでありながら、据え置きの大型モデルにも劣らない、堂々たるパフォーマンスを見せつけた格好だ。
続いて、ビジネスユースにおける使用感を確認すべく、一般的なモバイルノートではもたつきがちなマルチタスク作業を行ってみたところ、ウインドウやタブを多めに開いて操作しても、何事もないかのようにスムーズに動作した。ビジネスデータのやり取りでよくある大容量ファイルの圧縮・解凍作業も実施してみたが、約2GBのファイルのZIP圧縮を約40秒、解凍を約20秒と短時間でこなすことができた。
さらに、プライベートユースで行うことの多い写真の編集を試しても、動作は軽快で快適。ならばと、より負荷の高いフルHD動画の編集にもチャレンジしてみたが、フィルター適用やタイムライン加工といった処理がスムーズだった。
使い勝手タッチ操作対応の2.8K有機ELディスプレイなど、
使い勝手のよい装備を満載
「ASUS Zenbook 14 OLED」においては、その名の一部になっている有機ELディスプレイ(OLED)にも注目したい。ASUSのノートPCでは今後、有機ELディスプレイが標準採用されていくというが、本機もまた、高画質な有機ELディスプレイを搭載している。
14型と比較的コンパクトなサイズながら、解像度は2.8K(2880×1800)と高いうえ、色域はデジタルシネマ規格のDCI-P3を100%カバー。写真や動画が高画質に表示されるだけでなく、ビジネス文書においても文字や図版などが細部まで見やすかった。
これに加え、アスペクト比が16:10と、一般的な16:9のディスプレイに比べて縦に広いので、縦方向にスクロールすることの多いドキュメントやWebページが閲覧しやすいのもメリット。リフレッシュレートについても、一般的なディスプレイの60Hzに対して90Hzと高いので、画面スクロールがなめらかで、長時間作業でも目の疲れを感じにくかった。


野菜やフルーツの写真を表示すると、有機ELディスプレイならではの、コントラストや深度にすぐれた色彩表現が際立った。また、16:10というアスペクト比のおかげで、ビジネス文書の一覧視認性も高い。2.8Kという高解像度のため、細かい文字もつぶれにくい
使いやすさを高める、
機能的なキーボード
キーボードにおいて注目したいのは、その機能的な設計だ。ディスプレイを開くとキーボードの奥側が持ち上がる「エルゴリフトヒンジ」を採用しており、自然な角度でタイピングできる。また、約19mmの十分なキーピッチが確保されたキーは、指先が収まりやすいようにキートップの中心が凹んだシリンドリカル形状になっており、タッチ感覚がよく、快適なタイピングができた。


「Enter」キーや「Shift」キーなど、よく使う外周のキーが大きく設けられた日本語キーボード(84キー)。指紋センサー備えた電源ボタンがキーボードと一体化しているが、右奥の角に設けないことで、「Delete」キーと押し間違えないようにしたという


幅100mm程度のタッチパッドを搭載するモバイルノートが多い中、「ASUS Zenbook 14 OLED」は幅約130mmの大型タッチパッドを搭載。マウスが使えない外出先でものびのびと操作できる。また、「F9」キーでマイクの、「F10」キーでカメラのオン/オフができるため、ビデオ通話中の切り替えもワンタッチで行えて便利だ
高速なデータ転送や高画質な映像出力に対応した
Thunderbolt 4/USB Type-Cポート
本機は、薄型のモバイルノートながら外部インターフェイスも充実している。なかでも、最大40Gbpsの高速データ転送に対応したThunderbolt 4/USB Type-Cポートを2基備えているのがうれしい。また、最近の薄型ノートでは割愛されがちなHDMI出力ポートやmicroSDメモリーカードリーダーもしっかりと搭載。ビジネスシーンで外部ディスプレイやプロジェクターに画面を出力したり、プライベートシーンでデジタルカメラの写真データを取り込んだりするのも手軽に行える。
まとめオンでもオフでも“相棒”として持ち歩ける、
スタイリッシュなパワフルノート
ノートPCにおいて携帯性と処理性能はトレードオフの関係にあり、両者をハイレベルで兼ね備えた製品は多くない。しかし、今回レビューしてきた「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」は、これらをしっかりと兼ね備えた、希有な製品に仕上がっていた。
アルミニウム素材を採用したボディは、最薄部16.9mm、軽さ約1.39kgと、ひと回り小さい13.3型ノートにも匹敵するレベル。しかもMIL規格に準拠するほどタフなうえ、バッテリー駆動時間も十分なので、外出先へ気軽に持ち出せる。ASUSのシンボルである「Aモノグラム」が施された天板もスタイリッシュで、外出先で気兼ねなく広げられるのもうれしい。
そのうえ、CPUにはインテルの「第12世代インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー」を搭載し、マルチタスクや動画編集など高負荷な作業もお手のもの。アスペクト比16:10の高画質な2.8K有機ELディスプレイやThunderbolt 4/USB Type-Cポートを2基備えた外部インターフェイスなど、使い勝手を支える装備も一般的なモバイルノートの枠を超えるレベルにあると感じた。
オンでもオフでもラクに持ち歩けて、幅広い作業を快適にこなす“頼もしい相棒”となる「ASUS Zenbook 14 OLED UX3402ZA」。これまでのノートPCに満足できなかった人にこそ、注目してほしい1台だ。
型番 |
![]() レビュー機
UX3402ZA-KN278W
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![]() UX3402ZA-KN381W
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---|---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit | |
CPU | 第12世代インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー (最大4.7GHz) |
第12世代インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー (最大4.4GHz) |
グラフィック | インテル® Iris® Xe グラフィックス | |
メモリー | 16GB LPDDR5-4800 | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 3.0 x4接続) | |
光学ドライブ | なし | |
ディスプレイ | 14.0型有機EL(OLED)2.8K(2880×1800 90Hz) | |
有線LAN | なし | |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth v5.1 | |
外部インター フェイス |
Thunderbolt 4/USB Type-Cポート(給電/映像出力対応)×2、USB3.2 Gen2 Type-Aポート、 HDMI出力ポート、microSDメモリーカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック |
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サイズ | 313.6(幅)×220.6(奥行)×16.9〜17.3(厚さ)mm | |
重量 | 約1.39kg | |
カラー | ポンダーブルー | |
Officeソフト | WPS Office 2 Standard Edition(3製品共通ライセンス付)
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