Jackery10周年記念特別企画 ポータブル電源でかなえる、豊かな未来
有事・平時を問わず、屋内外のさまざまなシーンで役立つ「ポータブル電源」。そのリーディングカンパニーとして業界をけん引するJackeryが、2022年の今年、創業10周年を迎えた。本特集では、Jackery10年の歩みを振り返りながら、主力製品の紹介、そして未来への展望をひも解いていく。
ポータブル電源&
ソーラーパネル SECTION 3Future Jackeryが見据える未来
SECTION 1 HistoryJackery 10年の歩み

2012年にアメリカで創業したJackery。創業以来、安全性と利便性にこだわった製品開発を続け、ポータブル電源とソーラーパネルの販売台数は世界累計で200万台※を突破するなど、その勢いはとどまるところを知らない ※Jackery調べ
大容量のバッテリーを搭載し、持ち運んだ先で電気製品が使える「ポータブル電源」。近年は、地震や集中豪雨などの災害時における電力確保や、電力ひっ迫時の節電対策、環境に配慮したサステナブルな電力源としてもおおいに注目されている。その必要性にいち早く着目したのが、今年創業10年の節目を迎えたポータブル電源のリーディングカンパニーJackery(ジャクリ)だ。創業者はAppleの元バッテリーエンジニアで、モバイルバッテリーを生産していた工場でポータブル電源の将来の需要を見出し、2012年にアメリカでJackeryを立ち上げた。時代を見越した研究開発と製造の専門知識を積み重ね、2015年には世界初のリチウムポータブル電源の開発に成功。その後も、過充電や過放電を防止するバッテリーマネジメントシステムを搭載するなど、“妥協なき安全性の追求”をコンセプトに製品開発を続け、Jackeryブランドはユーザーの支持を獲得しながら、めざましい成長を遂げた。

2022年10月に創業10周年という節目を迎えたJackeryは、ロゴマークを刷新。新しいロゴマークは、「Jackery」の「r」と「y」の部分に「サステナブル(持続可能)」を意味するシンボルのアーチ形を採用。そこには「持続可能なアウトドアライフを楽しむことを提唱するとともに、さまざまな環境問題をJackeryの技術や製品によって解決する」というJackeryの強い決意が込められている
創業から7年後の2019年にはJackery Japanを設立し、日本での事業展開を開始。日本のPSE(電気用品安全法)やUN38.3(国連勧告輸送試験)の認証を取得するなど、安全性の追求においては、この日本でもいっさい妥協することはなかった。そんな高い安全性と、ブランドを象徴するオレンジと黒を基調としたデザイン、AC・DC・USB・シガーソケットなど豊富な出力端子を備えた利便性なども相まって、日本国内での認知度やシェアも着実に拡大している。
ブランド名のJackeryは「Jacket」と「Battery」を組み合わせた造語で、「まるで身に着けるように、バッテリーを簡単に使えるようにしたい」という思いが込められているという。まさにその思いを形にした、2022年発売の「Jackery Solar Generator」シリーズは、ブランドを大きく飛躍させる画期的な製品となった。同シリーズは、ポータブル電源とソーラーパネルをセットにすることで、ソーラーパネルを用いた太陽光発電をより身近で手軽なものにすることに寄与。さらに、太陽さえ出ていれば電源を確保できるため、災害時やアウトドアでの使用のみならず、クリーンエネルギーを活用したエコなライフスタイルを実現するという意味でも、ポータブル電源の有用性と用途拡大に大きく貢献したと言えるだろう。次のセクションでは「Jackery Solar Generator」シリーズを中心に、Jackeryが展開する注目の製品ラインアップを紹介しよう。

1,002Whのリチウムイオン電池を備えた最新のポータブル電源と、太陽光を用いて充電・蓄電可能なソーラーパネルをセットにした「Jackery Solar Generator 1000 Pro」。2022年9月に発売されたこの製品は、有事・平時を問わず、幅広いシーンや用途で活用できる「ポータブル電源」として、Jackeryが思い描くひとつの完成形と言える
SECTION2 Product Lineup注目モデル紹介
〜Jackery ポータブル電源&ソーラーパネル〜
ここからはJackeryの現行モデルの中から厳選したモデルを紹介していく。主なラインアップは、ポータブル電源とソーラーパネルをセットにした「Jackery Solar Generator」シリーズのほか、ポータブル電源の単体、ソーラーパネルの単体の3ライン。容量や出力の違い、ソーラーパネルの有無などを基準に、使いやすい組み合わせを選ぶことができる。

重量6.8kgと軽量で、持ち運びが容易なポータブル電源「Jackery ポータブル電源 708」と、災害時やキャンプ、車中泊などで活用できるソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」を組み合わせたセット製品。AC充電のほか、シガーソケット、ソーラーパネルでの充電に対応している
主なスペック
- 容量
- 708Wh
- 最大出力
- 500W
- AC充電時間
- 約5時間
- 重量
- 約6.8kg
- ポータブル電源本体サイズ
- 299.7(幅)×191.5(奥行)×190.5(高さ)mm
- ソーラーパネルサイズ
- 収納サイズ:
610(幅)×35(奥行)×535(高さ)mm
展開サイズ:
1,200(幅)×5(奥行)×535(高さ)mm - 通常価格
- 118,300円(税込)

1,002Whの大容量を搭載した「Jackery ポータブル電源 1000」とソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」を組み合わせたセット製品。AC100Vコンセント3口のほか、PD(Power Delivery)やQC3.0急速充電に対応したUSB端子など、多彩な出力端子を搭載。最大8個の機器に同時給電できる
主なスペック
- 容量
- 1,002Wh
- 最大出力
- 1,000W
- AC充電時間
- 約7.5.時間
- 重量
- 約10.6kg
- ポータブル電源本体サイズ
- 332(幅)×233(奥行)×243(高さ)mm
- ソーラーパネルサイズ
- 収納サイズ:
610(幅)×35(奥行)×535(高さ)mm
展開サイズ:
1,200(幅)×5(奥行)×535(高さ)mm - 通常価格
- 169,900円(税込)

Jackery史上最高クラスの2,160Whの大容量、定格出力2,200Wのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 2000 Pro」に、最大出力200Wのソーラーパネル「SolarSaga 200」(1枚)を組み合わせたセット製品。キャンプや車中泊のほか、停電への備え、家庭の節電対策としても活躍
主なスペック
- 容量
- 2,160Wh
- 最大出力
- 2,200W
- AC充電時間
- 約2時間
- 重量
- 約19.5kg
- ポータブル電源本体サイズ
- 384(幅)×269(奥行)×307.5(高さ)mm
- ソーラーパネルサイズ
- 収納サイズ:
625(幅)×44(奥行)×540(高さ)mm
展開サイズ:
2,355(幅)×25(奥行)×540(高さ)mm - 通常価格
- 359,900円(税込)

重量6.8kgと軽量で、持ち運びが容易なポータブル電源。コンパクトサイズのため、使用しない時の置き場所にも困らない。USB-A端子2口、USB-C端子1口、PCの充電や電気毛布などに使えるAC100Vコンセント2口、車載冷蔵庫などが使えるシガーソケット1口を搭載
主なスペック
- 容量
- 708Wh
- 最大出力
- 500W
- AC充電時間
- 約5時間
- 重量
- 約6.8kg
- サイズ
- 299.7(幅)×191.5(奥行)×190.5(高さ)mm
- 通常価格
- 84,500円(税込)

1,002whの容量を備え、キャンプや車中泊、災害時の緊急電源として活用できるポータブル電源。定格出力は1,000Wの高出力で、炊飯器、ドライヤー、電気ケトルなど消費電力が1,000W以内の電化製品が使用できる。USBはデュアルPD100W出力に対応し、ノートPCの急速充電も可能
主なスペック
- 容量
- 1,002Wh
- 最大出力
- 1,000W
- AC充電時間
- 約7.5時間
- 重量
- 約10.6kg
- サイズ
- 332(幅)×233(奥行)×243(高さ)mm
- 通常価格
- 139,800円(税込)

キャンプや車中泊、災害時の緊急電源として活用できる、容量1,534Whのポータブル電源。ホットプレートやファンヒーター、電気ケトルなど、消費電力1,800W以内の電化製品を使用可能。AC100Vコンセント3口のほか、DC出力はUSB-A端子、USB-C端子に対応する
主なスペック
- 容量
- 1,534Wh
- 最大出力
- 1,800W
- AC充電時間
- 約7.5時間
- 重量
- 約16kg
- サイズ
- 355(幅)×265(奥行)×253(高さ)mm
- 通常価格
- 179,800円(税込)

Jackery史上最高クラスの2,160Whの大容量と定格出力2200Wの高出力を実現したポータブル電源。IH調理機、電気調理鍋、ドライヤー、ホットプレート、コーヒーメーカーなどの高出力家電を屋外でも使える。大人数のキャンプや連泊キャンプ、車中泊はもちろん、災害時の備えとしても活躍
主なスペック
- 容量
- 2,160Wh
- 最大出力
- 2,200W
- AC充電時間
- 約2時間
- 重量
- 約19.5kg
- サイズ
- 384(幅)×269(奥行)×307.5(高さ)mm
- 通常価格
- 285,000円(税込)

表面だけでなく裏面からも発電を行うことによって発電効率が従来比で25%アップしたソーラーパネル。最大3枚のソーラーパネルを並列接続でき、さらに「SolarSagaアダプター」(別売り)を使えば3枚以上のソーラーパネルを接続することも可能だ。Jackery ポータブル電源の全シリーズに対応
主なスペック
- 最大出力
- 80W
- 重量
- 約5.1kg
- 展開サイズ
- 906(幅)×27(奥行)×528(高さ)mm
- 通常価格
- 29,800円(税込)

災害時やキャンプ、車中泊などで活用できるソーラーパネル。本体にUSB端子を備え、災害時の貴重な連絡手段となるスマートフォンやタブレット端末を直接接続して充電できる。高出力ながら折りたたみ式で持ち運びしやすく収納にも便利。Jackery ポータブル電源の全シリーズに対応
主なスペック
- 最大出力
- 100W
- 重量
- 約6kg
- 収納サイズ
- 610(幅)×35(奥行)×535(高さ)mm
- 展開サイズ
- 1,200(幅)×5(奥行)×535(高さ)mm
- 通常価格
- 34,800円(税込)

最大出力200Wのポータブルタイプのソーラーパネル。折りたたみ式で持ち運びが簡単。ソーラーパネルを最大6枚接続できるポータブル電源「Jackery Solar Generator 2000 Pro」と組み合わせて使用すれば、わずか約2.5時間でフル充電できる。Jackery ポータブル電源の全シリーズに対応
主なスペック
- 最大出力
- 200W
- 重量
- 約8kg
- 収納サイズ
- 625(幅)×44(奥行)×540(高さ)mm
- 展開サイズ
- 2,355(幅)×25(奥行)×540(高さ)mm
- 通常価格
- 86,600円(税込)
SECTION3 FutureJackeryが見据える未来

「いつでも、どこでも、誰とでも」。
このスローガンを基に、Jackeryは創業以来、誰もがどんな時でも安心して使える高品質な製品を開発し続けてきた。今後は「ポータブル電源とソーラーパネルを普及させることで、製品を使う楽しさを広めるとともに、環境問題の解決策をユーザーとともに模索していきたい」という。石油やガスを使った発電機と比べて、ポータブル電源は排気ガスを出さず、環境に配慮した製品であるが、まだその性能や利便性が周知されていないのも事実だ。また、開発されて間もない新規分野であるため、廃棄やリサイクルに関する行政の対応に未整備な部分も残されている。それらの課題への啓蒙も含め、「リーディングカンパニーとして正しい情報を発信していきたい」というJackery。安全で便利な製品による「豊かな社会の実現」と、クリーンエネルギーを活用した「地球環境の保護」。Jackeryは、このふたつを高水準で果たすことのできる企業として、次なる10年もさらなる飛躍が期待されている。