画質・音質・使い勝手の全方位で進化 AV評論家の麻倉怜士さんが語る シャープ“第3のテレビ※”最新モデル「AQUOS XLED EP1ライン」のスゴさ

液晶テレビと有機ELテレビの利点をあわせ持つことから、シャープが“第3のテレビ”と位置付ける「AQUOS XLED」。その第2世代モデルとして2022年11月に発売された「AQUOS XLED EP1ライン」は、同社独自の高画質テクノロジーが大きく改良されたほか、音と映像が一致するサウンドシステムや使い勝手も大きくパワーアップしているという。本特集では、そんな「AQUOS XLED EP1ライン」の進化点を、AV評論の第一人者である麻倉怜士さんに解説してもらった。 ※ AQUOS用ディスプレイとして

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

AV評論家 麻倉怜士さんAV評論家/津田塾大学・早稲田大学エクステンションセンター講師。学生時代にエアチェックにはまり、その後、雑誌の編集者を経てAV評論家へ。ピュアオーディオからビジュアル、最新のデジタルファイルミュージック、デジタル・ガジェットまで、多数の分野を網羅する。活動の場も幅広く、雑誌や書籍、テレビ、講演などで活躍。無類のクラシック音楽好き。

高画質mini LEDを搭載した「AQUOS XLED」がさらに進化。視聴環境にあわせ、どんな映像でもAIが自動で高画質化

2021年12月に登場したシャープ「AQUOS XLED」は、画面全体を明るく表示できる液晶テレビと、引き締まった黒によって高コントラストな映像が得られる有機ELテレビの利点をあわせ持つ、同社が“第3のテレビ”と位置付ける高画質・高音質モデルである。

「AQUOS XLED」最大のポイントは、「mini LED」を高密度に敷き詰めたバックライトを、微細なエリアごとに分割駆動する「アクティブmini LED駆動」を搭載していること。これによって実現される美しい映像は、多くのテレビユーザーはもちろん、専門家であるAV評論家までも魅了しているが、その画質に魅了された者のひとりが、今回「AQUOS XLED」のチェックを行った麻倉怜士さんだ。※ AQUOS用ディスプレイとして

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん ※記事内容はすべて自社比較によるものです。 「今、テレビの主流は液晶テレビと有機ELテレビですが、そのどちらにも特徴があります。一般的な液晶テレビはLEDをバックライトとして使っているため、輝度を高めやすい。そのおかげで画面全体を明るく表示できるのですが、バックライトの必要な部分だけを駆動するのが難しく、どうしても黒が浮きやすくなってしまう。その点、1つひとつの素子が自発光する有機ELテレビは画素ごとに発光を制御できるから、オフにすることで完全な黒が得られます。ところが、自発光素子である有機ELはその性質上、明るいところをより明るくするのが難しいのです。

そのため、私はよく『液晶テレビと有機ELテレビを混ぜ合わせればいいじゃないか』と冗談で言っていたのですが、まさしく『AQUOS XLED』はそれを実現したテレビと言えるでしょう。キーとなったのは、従来のLEDの1/10ほどのサイズである『mini LED』。この非常に微細なLEDを細かく敷き詰めてバックライトとして採用し、精密に必要な部分だけを部分駆動させることで、液晶テレビらしい輝度の高さと、有機ELテレビのような黒の沈み込みを再現できる。とは言え、一朝一夕でできるものではなく、液晶パネルとそれを駆動する画像処理エンジンを長年開発してきたシャープだからこそ、高い次元で両立できているのです。つまりどのような明るさの、どのくらいのサイズのオブジェクトがあるときに、液晶ではどのような映像を出すか、バックライト部ではそれにどのように対応するという極めて複雑な連立方程式を解かねばならないのですね。それをシャープは見事にやりました。

これまで、明るい液晶テレビはスポーツやドラマなどのテレビ的コンテンツに、黒が沈む有機ELテレビは映画コンテンツのように、コンテンツによって向き不向きがあったのですが、『AQUOS XLED』ならオールマイティにどのようなコンテンツでも高画質に楽しめますよ」。

アクティブmini LED駆動
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

従来比で約1/10サイズの「mini LED」をバックライトの光源として採用することで、LEDを72倍もの高密度に敷き詰めることができた「AQUOS XLED」。そのバックライトを、映像と連動させながら細かく分割駆動させることでコントラストを高め、従来比で3倍以上高輝度な映像を実現するのが「アクティブmini LED駆動」だ ※ 4T-C65EP1と4T-C65EN1(2022年発売)との比較

フレアブライトネス
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

映像信号を細かく解析・制御する独自の「フレアブライトネス回路」。画面を1,000以上のエリアに分割し、映像に合わせて液晶とmini LEDバックライトを最適に制御することで、まばゆいばかりの輝きや締まった黒などを実現する

画質も音質も大きく進化した第2世代モデル「AQUOS XLED EP1ライン」

従来の液晶テレビから大きく映像の表現力を高めた「AQUOS XLED」だが、2022年11月に待望の第2世代モデル「AQUOS XLED EP1ライン」が発売された。第1世代の「AQUOS XLED DP1ライン」と比べて、高画質テクノロジーが大幅に改良されたほか、音質面や使い勝手もブラッシュアップされているというが、ここではまず、麻倉さんに「画質面」での進化について解説してもらった。

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

「AQUOS XLED」の最新モデルとして、2022年11月に発売された「AQUOS XLED EP1ライン」。今回のレビューでは、65V型の「AQUOS XLED 4T-C65EP1」を使用している

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん「画質における進化点のひとつが、従来モデルでも採用されていた量子ドット技術が改良されたことです。量子ドットというのは光の波長を変換するナノサイズの素材で、『AQUOS XLED』ではこれに青色のLEDを照射することで光の三原色(RGB)を取り出しています。各色の必要な周波数分だけにスペクトルがフォーカスできるので、理想的な発光の状態にきわめて近くでき、色再現性がよくなります。第2世代モデルの『AQUOS XLED EP1ライン』では、この量子ドットの配合や素材を吟味し、さらに余計な部分を削り、色の濁りを少なくすることで、特に『赤』の再現性がさらによくなりました。また鮮烈な赤だけでなく、中間色の再現性も良好で、人肌もより自然なトーンでリアルに感じられるようになりました。

また、大注目な新機能が『AIオート』と『環境センシング』ですね。『AIオート』は入力された映像を分析し、“人の肌をもっと明るく”“森林の緑や空の青を色鮮やかに”など、映像シーンや番組ジャンルに合わせてAIが自動的に画質を調整してくれる機能で、『環境センシング』はテレビを設置した場所の明るさに合わせて画質を最適化してくれる機能です。もちろん、見るたびに設定を追い込むことで同じような画作りはできますが、一般の人はなかなかそこまではしませんし、ほとんどの人は初期設定のままでしょう。でも、『AQUOS XLED EP1ライン』なら、テレビが自動的にもっともよいと思われる方向に画質設定してくれるので、どのようなコンテンツでもいちばんいい状態で楽しめるわけです。実際にこのようなうたい文句で自動調整をうたったところも多いのですが、シャープのパフォーマンスは優れていますね」。

量子ドットリッチカラー
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

ナノサイズの半導体に、バックライトとなる青色のmini LEDの光を照射することで波長(色)を変換する「量子ドットリッチカラー」。カラーフィルターを使う一般的な液晶テレビよりも純度の高い色が実現できるというものだが、「AQUOS XLED EP1ライン」では量子ドットの素材をよりパネルに適したものへと変更することで、特に赤と緑色方向の色再現範囲が拡大。より色鮮やかで自然な色彩を再現できるようになった

環境センシング

新しい画像処理エンジン「Medalist S4X」を活用することで実現できた機能が、「AIオート」と「環境センシング」だ。「AIオート」では100万通り以上の映像を学習したAIを活用し、顔や空などのオブジェクト情報と放送ジャンル情報を分析することで、臨場感のある映像へと自動調整してくれる。そして「環境センシング」は、周囲の明るさをセンサーが認識し、人間の視覚特性に合わせて画質を最適化する機能となっている。「AQUOS XLED EP1ライン」では、これらの機能により誰でも最高の状態で映像コンテンツを楽しめるようになった

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

麻倉さんに「環境センシング」を試してもらったところ、「明るいところで映画を見ると少し黒が浮いた感じになるのですが、『環境センシング』をオンにすると環境光にも負けない高階調を表現し、コンテンツに込められた情報量を余すことなく映し出してくれますね」とコメント

「AQUOS XLED 4T-C65EP1」の画質を麻倉さんがレポート!

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん「今回、『AQUOS XLED EP1ライン』の画質を確かめるため、まずは4K放送を録画した宝塚歌劇団の公演を視聴してみましたが、色の数もディテールも非常に細かく再現でき、とにかく絢爛豪華(けんらんごうか)です。また、特に印象的なのがキャストの肌の再現性ですね。スポットライト下でも見栄えするメイクをしているため、非常に特徴的な肌の色になっているのですが、これも正確にしっかりと再現され、表現力の高さを感じさせてくれました。

続いて視聴したのは、NHKの4Kテレビドラマ『浮世の画家』のワンシーンです。手前が暗く、奥がものすごく明るい場面なのですが、通常は奥側が飛んでしまう。しかし、『AQUOS XLED EP1ライン』では白飛びがとても少なく、高輝度部における青や赤などの色の細かい階調感まできちんと表現できています。逆光になった暗い場面でも衣装のシワやディテールなどが黒にツブれることなく、映像内にある情報を正確に再現できている」。

高音質新スピーカーで人の声がさらに聞き取りやすく! “画音一致”を追求した「ARSS+」

映像がより美しくなっただけでなく、誰でも最高の状態で映像コンテンツを楽しめるようになったという「AQUOS XLED EP1ライン」だが、音質面はどのようにパワーアップしているのか。麻倉さんは「そもそも、薄型テレビで満足できる音質を出すことは非常に難しい」と話す。

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん「画面下部に下向きにスピーカーが搭載される方式の場合、どうしても下側から音やセリフが聴こえてくるから違和感があります。しかも、薄型だからスピーカーの容量も稼げず、薄っぺらい音になってしまいます。その点、『AQUOS XLED』は、20°の角度をつけた画面上部のハイトスピーカーが斜め前方向に出す音と、画面下部に設置されたスピーカーから出る音を組み合わせることで、まるで画面から直接音が出ているかのような“画音一致”を実現しています。これによって、聞こえ方の不自然さが減るだけでなく、ニュースやドラマのセリフもとても聞き取りやすくなります。スポーツ番組でも、歓声がしっかりと画面から聴こえてくるから、まるでピッチに立っているような臨場感を味わえますよ。

しかも、従来モデルと比べて音がクリアです。この理由はミッドレンジスピーカーとサブウーハーに新しい高効率なスピーカーユニットを使っているから。テレビの音には『音場』と『音質』という2つの要素がありますが、『AQUOS XLED』は画面の中心から音が鳴るという、すぐれた『音場』をすでに備えています。そこで、『AQUOS XLED EP1ライン』では、『音質』を強化するためにスピーカーユニットを進化させたわけですね。また、今や動画配信サービスでも当たり前のように採用されている立体音響技術『Dolby Atmos』もサポートしていますので、『Dolby Atmos』対応コンテンツだとその世界により没入できるでしょう」。

ARSS+
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

「ARSS+(AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS)」は、画面の上下背面に合計11個のスピーカーを配置することで、画面中央に音像が定位する“画音一致”を実現する独自のサウンドシステムだ。本体上部に設置されたハイトスピーカーは、前方に20°傾斜させることで斜め前方に音を放出できるようになっており、体全体を包み込むようなサウンドを実現してくれる

パワーボイススピーカー
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

小型ながら強力な磁力を持つネオジウムマグネットを採用することで、振動板をレスポンスよく駆動する「パワーボイススピーカー」を新開発。これをミッドレンジスピーカーとサブウーハーに搭載することで音のキレが増したほか、人の声もクリアで聞き取りやすくなっている

「AQUOS XLED 4T-C65EP1」の音質を麻倉さんがレポート!

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん「音質をチェックするために、竹内まりやさんの映像作品『souvenir the movie』から『五線紙』を聴いてみましたが、昨年モデルと比べても質感が抜群にすぐれています。ネオジウムマグネットの効果ですね。アコースティックギターと独唱がメインの曲なのですが、ギターの弦を弾く質感や会場に音が広がっていく様子がとてもナチュラルです。また、美しいボーカルも画面のセンターに定位してくれるから、声がクリアに聴こえるのはもちろん、会場の響きまでリアルに伝わってきてリッチな体験ができました。薄型テレビとしては非常にレベルの高いサウンドになっています」。

使い勝手ネット動画も最新ゲーム機も快適に楽しめる充実の機能性

最後は、「AQUOS XLED EP1ライン」の使い勝手について麻倉さんにレポートしてもらった。近ごろは、「YouTube」などのネット動画や、「Netflix」や「Amazonプライム・ビデオ」といった動画配信サービスのコンテンツをテレビで見る機会も増えているが、快適に楽しむためには検索性やネットワーク性能が重要だという声も聞く。その点、「AQUOS XLED EP1ライン」ではどうだろうか。

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 麻倉さん「ネット動画に対する強みは、最新OSである『Google TV』を搭載していることにあります。なじみ深いUI(ユーザーインターフェイス)なので、直感的に誰でもパパッと操作ができますし、音声での検索もお手のもの。付属リモコンには8つのダイレクトボタンがついて、さまざまな動画配信サービスにすぐにアクセスできるので操作にストレスを感じませんね。さらに、高速で安定性の高い無線LAN機能『Wi-Fi 6』に新たに対応しているので、対応する無線LANルーターと組み合わせれば4K動画を見る場合でも安定した通信でスムーズに楽しめます。また、『YouTube』などのネット動画は画質が悪いものも多いですが、『ネット動画クリア補正』により画質を自動調整して見やすくしてくれます。『AQUOS XLED EP1ライン』はネット動画を視聴するにもおすすめなテレビですね」。

Google TV
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

Androidをベースとしたテレビ向けOS「Google TV」を搭載し、アプリの追加も簡単に行える。また、付属リモコンには「Netflix」「YouTube」などをワンタッチで起動できるダイレクトボタンが配置されており、さまざまな動画配信サービスに簡単にアクセスできる

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

HDMIポートは4K/120Hz入力に加えて、VRR(可変リフレッシュレート)やALLM(自動低遅延モード)などのゲーム機能に対応しており、最新ゲーム機の性能をフルに生かして思う存分、ゲームを遊ぶことができる

全5種類の豊富な画面サイズ展開
シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

麻倉さんがうれしいと語るのが「豊富な画面サイズがラインアップされている」こと。従来の「AQUOS XLED DP1ライン」は65V/55V型の2サイズのみだったのに対し、「AQUOS XLED EP1ライン」は75V/70V/65V/60V/55V型という5つのサイズが用意されているため、「部屋の大きさに対して最適なサイズが選べます。大画面になればなるほど没入感は高くなりますから、部屋に入る最大サイズを選んでほしいところです。余談ですが、私は6畳間で80V型の8Kテレビを使っていますよ」

シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」 シャープ「AQUOS XLED EP1ライン」

シャープのテレビではおなじみの左右計30°の範囲でスイーベルできる「回転式スタンド」を採用。LDKに設置した場合、ソファやダイニング、キッチンなどさまざまな場所から見ることになるが、これなら簡単に見やすい角度へと調整できる。また、付属のネジを使って画面の向きを正面で固定するロック機能も新採用しており、小さい子どもやペットがいても安心だ

まとめ麻倉さんも絶賛する、シャープならではのDNAが感じられるハイクオリティな4Kテレビ

以上、シャープが“第3のテレビ”と称する「AQUOS XLED」の第2世代モデル「AQUOS XLED EP1ライン」をAV評論家の麻倉怜士さんにレポートしてもらったが、「やはり、『mini LED』にかける意欲がシャープは違いますね。テレビというのは、パネルと画像処理エンジン、そして画作りをする人間で決まってくるのですが、シャープにはこの3つが揃っています。今ではmini LEDを活用するテレビメーカーは増えましたが、使いこなしの上手さではシャープが群を抜いていると思いますよ」と最後に語っていた。家電におけるエポックメイキングな製品を数多く作り出してきたシャープならではのDNAが感じられる「AQUOS XLED」。その最新モデル「AQUOS XLED EP1ライン」は、AV評論の第一人者も絶賛するほど、クオリティの高い4Kテレビへと進化していた。※ AQUOS用ディスプレイとして