「オンライン」機能でドライブを快適に楽しめる!新インターフェイスで使いやすさもさらに向上したパイオニア カロッツェリア「楽ナビ」2023年モデル
1998年の初代モデル登場以来、「高性能」と「使いやすさ」、そして、「手の届きやすい価格」を兼ね備えたカーナビとして、高い評価を得てきたパイオニア カロッツェリアの「楽ナビ」。2023年モデルでは、充実の「オンライン」機能が搭載されたことが最大のトピック。これにより、定評のあるナビ性能や使いやすさがさらに向上しているほか、車内でのエンターテインメント性も大幅にアップしている。「楽ナビ」2023年モデルから対応した「ネットワークスティック」を接続することで、楽ナビ自体が通信し放題のWi-Fiスポットとして活用でき、データ通信量を気にすることなくスマホやタブレット端末などでさまざまなコンテンツが楽しめる。今回は、そんな「楽ナビ」2023年モデルの中からついに登場した、9V型フローティングモデルをピックアップ。ネットワークスティックがセットになっている「AVIC-RF920-DC」が装着されたデモカーに乗って、お台場から横浜までドライブに出かけ、「楽ナビ」の新たな魅力についてじっくりとチェックしていこう。
新機能「オンライン」機能で車内がWi-Fiスポットに!
「お出かけ検索」で目的地探しもカンタンに
せっかくドライブに出かけるなら、目的地までの道中も思う存分楽しみたいもの。そこで注目したいのが、パイオニア カロッツェリア「楽ナビ」の2023年モデルだ。
その最大の特徴は、「オンライン」機能が搭載されていること。「楽ナビ」2023年モデルから対応した「ネットワークスティック」を接続すれば、車内を通信し放題のWi-Fiスポットとして活用できるようになり、データ通信量を気にすることなくスマホやタブレット端末などでさまざまなコンテンツが楽しめる※ 。さらに、スマホなどで定額制音楽配信サービスを利用していれば、スマホと「楽ナビ」をBluetoothでペアリングすることによって、車内で音楽が聴き放題になるのも魅力。たとえば、懐かしのヒット曲などを車内で聴けば、道中も盛り上がることまちがいなしだ。

新しい「楽ナビ」のオンライン化の要ともいえるのが、このネットワークスティック。これを「楽ナビ」と接続するだけで常時オンライン状態となり、さまざまな「オンライン」機能が使えるようになる。920-DCモデルには同梱されているので、すぐに使えるのがうれしい。そこから、ドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」の申し込みをすれば、通信し放題のWi-Fiスポット機能が利用可能となるので、データ通信量を気にすることなく、さまざまなオンラインコンテンツが車内で利用可能になる。この「docomo in Car Connect」はドコモユーザー以外でも利用可能で、申し込みもWebで完結するというシンプルさ。しかも、通信料は365日プランを選択すれば13,200円なので1ヶ月で考えれば1,100円と、通信し放題とは思えない価格設定。365日プラン以外では30日プランで1,650円、1日プランで550円というプランもあり、利用状況に応じて選べるので無駄が無い。同時に最大5台まで端末を接続できるので、同乗者もこのWi-Fiスポットを利用でき、まるで移動するリビングのような快適さを手に入れることが可能だ。ちなみに、「楽ナビ」2023年モデルは全モデルが「オンライン」機能に対応しており、「ネットワークスティック」が同梱されていないモデルでも追加購入すれば、同様に車内をWi-Fiスポット化できるのもうれしい

動画配信サービスでコンテンツを視聴する際、ネックになるのがデータ通信量だが、車内をWi-Fiスポット化すれば気にする必要がなくなり、お気に入りの動画や映画、スポーツ中継、ライブ映像やストリーミング音楽などを思う存分堪能できる。さらに、「楽ナビ」にはHDMI入出力端子が備わっているので、「楽ナビ」とスマホやタブレット端末をHDMIケーブルで接続して、モバイル端末の画面を「楽ナビ」に映し出せば、複数の同乗者で映像を視聴することも可能だ
※走行中、および一定時間の停車中(エンジン始動後、停車したまま30分まで。もしくは、走行後に停車してから60分まで)にWi-Fiサービスの利用が可能。なお、走行中にドライバーがスマホやタブレットなどの画面を注視することは、道路交通法により罰則の対象となっています。
目的地をカンタンに探せる「お出かけ検索」が便利
新しい「楽ナビ」は、目的地を検索するために新しく追加された「お出かけ検索」がとても便利だ。一般的なカーナビで目的地を検索する時は、住所や電話番号など検索したい項目を選んでから検索するのが当たり前。ただし、これだとお目当ての検索項目を探す手間が発生してしまう。しかし、「楽ナビ」ならインターネットの検索ボックスのように、「赤レンガ倉庫」といった名称や「横浜 観光」「横浜 グルメ」といった名称+ジャンルで検索できる。さらに、「楽ナビ」がオンライン状態であれば、電話番号や住所、郵便番号も検索ボックスに直接入力して目的地を検索できるのでとてもスムーズ。スマホでWeb検索しているような感覚で目的地検索ができてしまうのは新しい。さらに、オンラインであれば最新のスポットも検索できるようになる。
実際に使ってみて、「これも便利!」とうなったのが、文字入力の際にフリック入力ができるようになったこと。ずらりと並んだ五十音に対して、1文字打つごとに画面上を指がさまようことなく、スマホライクにサクサクと文字入力が行える。さらに、単語の一部を入れるだけで予測変換候補が表示されるのも便利だ。長い単語でも、すべての文字を入力する必要はなく、入力途中で予測変換候補をタップすればよい。お出かけ検索のスムーズさと相まって、助手席に座った友人や家族を「まだ?」と待たせることもなく、目的地に向けて気持ちよく出発できる。
「楽ナビ」の新しい目的地検索機能である「お出かけ検索」は、この後紹介するDoメニューの画面右上にある「行き先を探す」を押すと利用できる。新たなメニュー画面のアイコンがわかりやすく、取扱説明書を読まずとも「ここを押せばいいんだな」とすぐに理解できたのは、使いやすさを長年追求してきた「楽ナビ」ならではだ。「お出かけ検索」は、「東京 水族館」などの複数キーワードによる検索のほか、オンライン接続されていれば電話番号、住所を検索ボックスに直接入力して目的地を検索できるほか、フリック入力にも対応するなど、その使い勝手の高さはまさしくスマホのWeb検索そのものだった。ちなみに、検索ボックス横の地球のようなマークを押すとオンライン検索、緑の検索ボタンを押すと通常のオフライン検索となる
の使いやすさ
こちらの動画を見てもらえれば、「お出かけ検索」やフリック操作の使いやすさ、操作に対するレスポンスの速さ、ルート探索の速さなどがよくわかるはずだ
使いやすさ直感的に操作できる新インターフェイス「Doメニュー」。
ルート案内もさらにわかりやすく
「楽ナビ」2023年モデルには、「Doメニュー」と呼ばれる新ユーザーインターフェイスが採用されているのだが、これが想像以上に見やすくてわかりやすかった。画面上には、前述した「お出かけ検索」のほか、周辺の駐車場やガソリンスタンド、コンビニをワンタッチで検索できる「ダイレクト周辺検索」や、よく使う検索機能やAVソースなどをホーム画面上に配置できる「ショートカットキー」などが、わかりやすく配置されている。ホーム画面を「ドライブ中によく使う機能」に絞り込むことで、より直感的に操作できるようになった印象だ。
試しに、「ダイレクト周辺検索」で周辺の駐車場やガソリンスタンドを検索してみたが、オンライン状態であれば、ガソリンスタンドなら最新のガソリン価格が表示されるので、「どこに寄るか」を選びやすい。さらに、コンビニは駐車場の有無が「P」マークで表示されるので、都心をドライブ中によくある「行ってみたら駐車場がなかった」といった失敗も防げる。

「お出かけ検索」につながる“行き先を探す”ボタンや、駐車場やガソリンスタンド、コンビニなどの施設をワンタッチで検索できる「ダイレクト周辺検索」、よく使う機能をホーム画面上に配置できる「ショートカットキー」(画面下部のアイコン)など、新ユーザーインターフェイス「Doメニュー」の採用によって、メニュー画面がより直感的にわかりやすく操作できるようになった

「ダイレクト周辺検索」でコンビニエンスストアのボタンを押すと、自車位置に近いコンビニの検索結果が一覧表示される。駐車場のあるコンビニにはPマークが表示されるので、駐車場が少ない都心部などでコンビニを利用する際にはとても便利だ
ルート探索については、時間や距離、料金などを考慮して提案してくれる「6ルート探索」の使い勝手がさらに向上していた。一般的なカーナビは多くても5ルートなので、それよりも選択肢が多いのはもちろんだが、最新の「楽ナビ」では画面左側に各ルートの情報が、画面右側に地図が表示されるようになり、より使いやすくなった。

「6ルート探索」は、「おすすめ」「距離優先」「幹線優先」の各ルートに加えて、「所要時間」「距離」「料金」を組み合わせた実用度の高い最大6ルートが表示される。さらに、最新の「楽ナビ」では、各ルートの情報と地図がひとつの画面上に表示され、より見やすくなった
「“この”信号を右です」。ルート案内のわかりやすさに感動
また、“感動”すら覚えたのが、ルート案内のわかりやすさである。曲がる交差点が近づくにつれて、「3個目の信号を右方向です」などといった音声アナウンスと画面表示で、信号の数をカウントダウンしてくれるうえ、交差点に進入するタイミングでは、「“この”信号を右です」という音声と画面表示で案内してくれる。たとえば、交差点が近距離で連続するような場合、間違えてひとつ手前の交差点を曲がってしまったり、曲がるべき交差点を通過してしまったりする“失敗”がよくあるのだが、「この」というガイダンスが入ることによって、「よし、ここを曲がればいいのだな」と、安心してハンドルを握ることができた。
地図は、細街路の道路幅までリアルなグラフィックで描かれているうえ、交差点名や有料道路の入り口などは強調表示され、道路の種類によって色分けされているなど細部にわたって見やすさにこだわっている。また、一方通行のマークなどもくっきりとした表示でわかりやすく、50mスケールや100mスケールにも対応。ほんの一瞬、画面を見ただけで一方通行まで把握できるのは、スマホの地図アプリとの大きな違いと言えるだろう。スカイビューとよばれる俯瞰するモードでは、建物の大きさも実際のスケール通りに再現されているので、目の前の風景と「楽ナビ」の地図が頭の中でリンクしていくかのような感覚が得られるとともに、大きな安心感を覚えた
高画質HD画質で地図もエンタメも高精細に。
フローティングモデルも新たにラインアップ
「楽ナビ」2023年モデルの液晶画面は、7〜9型の全ラインアップに高精細なHDパネルが採用されている。さらに、斜めからもきれいに見える広視野角のIPS方式が採用されており、運転席や助手席からナビ画面が非常に見やすい工夫がなされている点も見逃せないポイントだ。
また、地図やメニュー画面はHD解像度に合わせて、1ドットの細部に至るまでチューニングされている。そのため、映像はもちろん地図もコントラストが高く、鮮明でとても見やすい。地図の視認性の高さは、安全運転にもつながってくる。運転中は、地図を見るのはちらりと一瞬で済ませたいものだが、「楽ナビ」は地図がくっきりと鮮やかなので、一瞬見ただけで現在地や道路の状況などがすぐに頭に入ってくる。もともと、地図の見やすさには定評のあった「楽ナビ」だが、HD高画質化によって、その見やすさがさらにアップした印象だ。
また、前述の通り「楽ナビ」にはHDMI入出力が備わっているので、スマホなどと「楽ナビ」をHDMIケーブルで接続すれば、スマホのコンテンツを乗員みんなで楽しむことができる。それに加えて、別売の後席モニターと組み合わせれば、前席だけでなく後席に座る人もスマホのコンテンツを高精細に楽しむことができる。そのほか、カーナビ連動ドライブレコーダー「VREC-DS810DC」やHDバックカメラ「ND-BC300」と接続すれば、ドライブレコーダーやバックカメラの映像もHD画質で高精細に映し出せるのだ。
高精細なHDパネルを採用した「楽ナビ」は、鮮明かつ高コントラストな映像表示を実現しており、視認性も高い。車内で地上デジタル放送や映像コンテンツを楽しむ際にはもちろん、地図表示においてもHDパネルの恩恵が十分に感じられる美しさだった。なお、別売の後席モニターと組み合わせれば、前席だけでなく、後席に座る人も高画質で映像を楽しむことができるのも魅力だ(デモカーには、2022年冬に発売されたフリップダウンモニター「TVM-FW1060-B」が装着されていた)
「楽ナビ」のHDパネルは広視野角のIPS方式を採用しているため、運転席や助手席に座って、斜めからカーナビの画面を見ても、画面が白茶けたり、コントラストが低下したりすることはなかった
新「楽ナビ」専用のカーナビ連動ドライブレコーダー「VREC-DS810DC」は前後2カメラタイプ。フルHD画質で夜間記録に強いナイトサイトにも対応しているので、昼夜を問わず鮮明な記録が可能。「楽ナビ」と接続すれば、ナビ画面上で直接操作ができる上にドライブレコーダーの前後の映像もナビ画面上にHD画質で高精細に映し出せる。車両や周辺情報がくっきりと鮮明に記録されるので、万が一の際の証拠保全にも有効だろう
新「楽ナビ」専用バックカメラユニット「ND-BC300」は、高精細なHD画質と広視野角が特徴。「楽ナビ」と接続すれば、バックカメラとは思えない高画質な映像をナビ画面上に映し出すことができる。バック駐車の際には、白線やタイヤ止めなどがくっきりと見やすく、少ない死角で急な飛び出しなども確認ができるので、安心して駐車できる
まとめドライブをもっと快適に楽しめる「楽ナビ」
今回、新しい「楽ナビ」とともにお台場から横浜まで実走レビューを行ってみたが、ドライブの快適性をグンと向上させてくれたのは、本機の「オンライン」機能だ。
「お出かけ検索」は、フリック入力などでスマホライクに使うことができ、操作性も軽やかでサクサクと動いてくれて快適なうえ、「オンライン」状態であれば最新のスポットや住所、電話番号を検索ボックスに直接入力するだけで目的地を検索できるようになり、利便性が飛躍的に高まる。また、「車内Wi-Fiスポット機能」によって車内でWi-Fiが使い放題になるので、YouTubeで動画を楽しんだり、定額制音楽配信サービスでみんなのお気に入りの音楽をかけてドライブしたりすれば、道中はいっそう盛り上がる。「楽ナビ」の「オンライン」機能は、ドライブを快適に楽しむには必須の機能だと感じた。
さらに、ショートカットキーが採用されている「Doメニュー」は、ワンタッチで必要な情報を表示することができるので迷うことがなく、ルート案内は交差点までの信号機の数をていねいにカウントダウンしてくれる。HD高画質に最適化された地図もとても見やすく、滑らかな表示だった。
「楽ナビ」2023年モデルは、パイオニア カロッツェリアが長年培ってきたナビ性能や使いやすさがさらに磨き上げられているうえに、「オンライン」機能が追加されたことによって新たな楽しさや快適さを手に入れた。外出する機会が増えつつある今だからこそ、ドライブをより楽しくしてくれる「楽ナビ」で、「お出かけ」を思う存分楽しんでみてはいかがだろうか。