スタイリスト 佐々木誠さん
PROFILE 東京生まれ。スタイリスト歴は10年目に突入。さまざまなメンズファッション誌やファッションブランドのカタログ、ネット動画などで活躍する。アパレルや靴、革製品のほか、アウトドアや雑貨・インテリア、食品など、幅広い分野でスタイリングを手がける。第2子が生まれたばかりで、数年後の入園に備えて、「SR-R2500P」の購入を本気で考えている。
「ラベルライター」の代名詞とも言えるキングジムの「『テプラ』PRO」シリーズから、スマートフォンのアプリと連携してラベルが作成・印字できる家庭用モデル「SR-R2500P」が、2023年1月27日に発売された。
「『テプラ』PRO」シリーズは従来、ビジネスの現場で使われることが多かったが、新モデル「SR-R2500P」はラベルが手軽に作れる2つの専用アプリに対応しながらも、1万円を切るお手ごろ価格とあって、ホームユースに最適なエントリーモデルに仕上がっている。
そこでここでは、「SR-R2500P」の魅力を明らかにしつつ、その活用術として、ラベリングによる家庭内の整理整頓や、子どもの新入園・入学時に必要な「お名前付け」作業を快適にするテクニックを紹介する。
スマホのアプリ上でオリジナルラベルがサクッと作成できる「ラベルプリンター『テプラ』PRO SR-R2500P」。サイズは約54(幅)×134(奥行)×145(高さ)mmで、重量は約420g(電池とテープ除く)
最新モデル「SR-R2500P」は、スマホアプリでの操作に特化したキーボードレスモデル。となれば、本機の使いやすさを決めるのは、当然ながらアプリの出来いかんとなる。「SR-R2500P」に対応するアプリは、連番機能やバーコード印刷といったラベル編集機能が充実した「TEPRA LINK 2」と、デザイン性の高いテンプレートを選ぶことでオシャレなラベルが簡単に作れる「Hello」の2種類だ。
「TEPRA LINK 2」は、シンプルな文字ラベルをサクッと作ったり、複数のラベルをひとつのファイルに集約してまとめて印字したりといった使い方ができる。直感的に操作できるため、慣れてくればイメージどおりのラベルが自由自在に作れるようになるはずだ。
TEPRA LINK 2
いっぽうで「Hello」は、「キッチン」「洗面・バス」「手帳」など、“イエナカ”需要に合わせたカジュアルなデザインテンプレートが豊富に揃っている印象だ。ジャンルで分けられたテンプレートから作りたいものを選び、文字部分を打ち替えるだけで、見栄えのよいラベルが簡単に作成できる。
さらに、テンプレートごとに作例写真が用意されているため、このラベルを作って貼るとこんな感じに見える、というイメージがしやすいのもありがたい。
ラベリングになじみがない人でも作りやすいので、「テプラ」ビギナーが家庭で使うなら、まず「Hello」から始めるのがいいだろう。
Hello
ちなみに、アプリと合わせてラベル作りで重要なのが、用途に合ったラベルテープを選ぶということ。選ぶ要素は、主に「ラベル幅」と「テープカートリッジの種類」だ。
「SR-R2500P」は、4/6/9/12/18mm幅のテープカートリッジに対応しており、この中から用途に合わせた幅のテープを選ぶことになる。たとえば、最も細い4mm幅は鉛筆などの細長い物へのお名前付けに最適だし、カラーボックスの仕分けには太くて視認性のよい18mm幅がちょうどよい、という感じだ。
「え、最適な幅なんてわからない……」と感じた「テプラ」初心者の方もご安心を。「Hello」の各テンプレートにはおすすめのラベル幅が記載されているので、これを参考にすれば失敗しにくい。
テープカートリッジの種類についても触れておこう。一般的に「テプラ=白色や黄色のラベル」という認識が強いと思うが、実はそれ以外にもかなり多くのバリエーションが用意されている。
たとえば、新たに発売された「クラフトラベル」は、クラフト紙の素朴な雰囲気がかわいらしく、ギラッとした「メタリックラベル」は目立たせたいラベルとしては最強だ。また、調味料瓶などのガラスやアクリル素材の物には「透明ラベル」がマッチするし、布製品にお名前付けができる「アイロンラベル」も便利だ。実際の使用例は後述する。
「SR-R2500P」の魅力のひとつに、身もフタもない話だが、「価格が割と安い」というポイントがある。なにしろ定価で1万円を切っているんだから、これはありがたい話だ。ただ、これまでの「テプラ=キーボード入力」という印象が強いと、スマホ入力に少し不安を感じる人がいるかもしれない。
であれば、同じく1万円を切る価格で、かつキーボード搭載のスタンドアローンモデル「『テプラ』PRO SR170」と比較してみて、何がどう異なるのかを確認してみるのが手っ取り早いだろう。
両者の最大の違いは、先述のとおり、入力方法だ。スマホの専用アプリで文字入力や編集を行うのが「SR-R2500P」で、それらを物理キーボードで行うのが「SR170」ということになる。
入力に関しては、優劣が付けがたく、どちらに慣れているのかが選択のカギになりそうだ。ただ、作業を2行のモノクロ液晶画面(「SR170」)で行うか、スマホの画面(「SR-R2500P」)で行うかで考えると、単純にスマホ画面のほうが見やすいし、自由度も高い。特に、印字する前に「こういう仕上がりになります」という確認ができるだけでも、スマホ入力の優位性は高いと思う。
ちなみに印字精度に関しては、どちらも同レベル(サーマルヘッド180dpi/96dot)。対応するラベル幅も4〜18mmと同じなので、ここに優劣はなさそうだ。
本体の機構的な部分で違いをあげるとすれば、電源に関する点だろう。「SR-R2500P」が単3形電池×6本による駆動であるのに対し、「SR170」はAC電源にも対応しているのだ(もちろん単3形電池×6本でもOK)。AC電源なら、とっさに使いたいときに「あっ、電池がない……」とあわてることもないので、この点はシンプルに「SR170」のメリットと言えそうだ。
さて、いよいよ実際に「SR-R2500P」を使ってみよう! と試してみたが……正直な話、専用アプリ「Hello」に用意されたテンプレートを使うだけで、実用的かつオシャレなラベルがサクサク作れてしまう。
ただ、そこにちょっとしたテクニックを加えたり、ラベルタイプを的確に選んだりすることで、ラベルのクオリティをグッと上げることも可能なのだ。
そこで、ファッションやモノ系に幅広く精通するスタイリストの佐々木誠さんに、さまざまな「SR-R2500P」の活用術を聞いてみた。まずは、キッチンを美しく整理整頓できるラベリング術から!

スタイリスト 佐々木誠さん
PROFILE 東京生まれ。スタイリスト歴は10年目に突入。さまざまなメンズファッション誌やファッションブランドのカタログ、ネット動画などで活躍する。アパレルや靴、革製品のほか、アウトドアや雑貨・インテリア、食品など、幅広い分野でスタイリングを手がける。第2子が生まれたばかりで、数年後の入園に備えて、「SR-R2500P」の購入を本気で考えている。
整理整頓のためのラベリングというと、どうしても効率が優先になってしまい、ダサくなりがちなイメージがある。しかし、「Hello」のテンプレート+ちょい工夫があれば、こういった「上質な生活」っぽい演出だって割とお手軽にできちゃうのだ。
アプリ「Hello」でもうひとつ便利な機能が「タイムラベル」だ。これは、印字したラベルに日時や曜日といった要素をひも付けることで、指定した時間にスマホにプッシュ通知を送るというもの。
たとえば、分別ゴミ箱に「タイムラベル」を貼って、可燃ゴミや資源ゴミの収集タイミングをそれぞれスマホに通知してくれるように設定すれば、ゴミの出し忘れのようなトラブルが減らせる。もちろん、消耗品のストックローテーションや防災備蓄の期限管理にも役立ちそうだ。スマホのリマインダー機能に近いが、要は、スマホにリマインドしたものをラベリングによって判別しやすくなるわけだ。
整理整頓以外で「テプラ」が大活躍するシーンと言えば、子どもの入園・入学にともなう「お名前付け」作業だろう。お名前付けは、バッグや筆箱だけではなく、鉛筆1本、算数セットの数え棒1本にいたるまで、すべての持ち物に名前を記入しなくてはならない、というとんでもない“苦行”だったりする。手書きですべて行った場合は平均して12時間かかる、という話もあるほどだ。
だったら、「テプラ」でバーッと貼っちゃえばよいのでは? ということで、実際に2023年4月に小学校に入学予定の新1年生、牧野悠(まきのはる)君とご両親に、「SR-R2500P」を使ったお名前付けを体験してもらった。
鉛筆の名前面のような小さな場所に、名前ペンで手書きするのは神経を使うだけでなく、指の疲労も想像以上……。しかも、それが1本だけで終わるわけではないのだ。
対して、「SR-R2500P」によるお名前付けのメリットは、数が必要な小さな物に対してもラベルをまとめて出力すれば手っ取り早く仕上げられるということ。
鉛筆や数え棒のような小さくて数が多い物にお名前付けするときのコツは、ラベルを1枚ずつ出力するのではなく、連続印刷すること。そして、別売の「ハーフカッター(RH24)」を使えば、裏紙を切ることなくラベルだけカットできるので、裏紙から剥がして貼る、という作業がかなりラクになるのだ。特に細幅のラベルは裏紙を剥がすのに少し手こずるので、お名前付け作業に「ハーフカッター」はマストなオプションツールと言えるだろう。
体操着入れなどの布製の袋物には、「アイロンラベル」が適している。布物に名前ペンで書き込むと、素材によってはにじんだり、かすれたりということもしばしば。出力したラベルを貼り付けてアイロンで熱溶着できる「アイロンラベル」なら、くっきりと名前が目立つし、普通の洗濯だけではなくドライクリーニングにも耐える強度を持っているから安心して使える。
ちなみに、スマホと連携する「SR-R2500P」ならではの機能として、オリジナル絵文字が作成できるというのも大きなポイント。専用アプリ「TEPRA LINK 2」と「Hello」ともに、スマホのカメラで撮影した画像をモノクロ化してプリントする機能が備わっているので、オリジナルアイコン入りラベルもササッと作れてしまう。
子どもがこれから大きくなるにつれて、家庭内に物が増えていくのは確実。それにともない、整理整頓の重要性も上がっていく。つまり、「SR-R2500P」をこのタイミングで家庭に導入すれば、少なくとも損はしないはず。入学準備だけでなく、入学したあとも活用しまくれるのは間違いない。数え棒に1本ずつ名前を書くというあの“苦行”のような手間が省けるだけでも、十分に元は取れる気がする。
そして何より、スマホからの直感的な操作が可能なことで、「『SR-R2500P』を起動させて、文字入力して、編集して、ラベルを出力する」という一連の作業のハードルが大幅に下がったのは間違いない。日常的に活用しやすいとなれば、「棚を見栄えよく整理できるラベルを作ろう」とか「自家製ジャムを作ったし、せっかくならオシャレなラベルを貼りたいよね」といったことも気軽にできるようになるはずだ。
やらなきゃいけない手間を解消して、やってみたいことが簡単にできるようになる――。お手ごろ価格で始められる「『テプラ』のある上質な生活」、ぜひ体験してみてほしい。
