圧巻のサウンドと軽快な装着感、そして抜群の機能性 JBL「TOUR PRO 2」が創る完全ワイヤレスイヤホンの“新基準”

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2023年3月にJBLから登場した、完全ワイヤレスイヤホンの新しいフラッグシップモデル「TOUR PRO 2」。新開発のφ10mmダイナミック型ドライバーに加え、進化したリアルタイム補正機能付きのノイズキャンセリングや、軽快な装着感を実現したハイブリッドデザインのショートスティック形状、さらには世界初のタッチディスプレイ付き「スマート充電ケース」を採用するなど、見どころたっぷりなモデルとなっている。従来モデルから大幅な進化を遂げ、完全ワイヤレスイヤホンの“新基準”になり得るポテンシャルを秘めた本機の実力を徹底解説していこう。

※ 2023年1月時点。ハーマン・インターナショナル株式会社調べ

サウンド&ノイキャン新開発のφ10mmドライバー
+進化したノイキャンで極上のサウンド体験

ケーブルのわずらわしさから解放されて自由にサウンドを楽しめることから、今やポータブルオーディオのメインストリームとなった完全ワイヤレスイヤホン。オーディオメーカーはもちろん、大小さまざまなガジェットメーカーが市場に参入して群雄割拠の様相となっているため、どのメーカーのモデルを買えばいいのか迷っている人も少なくないだろう。そんな中で注目したいのが、長年培ってきた音響テクノロジーによる圧巻のサウンドと、すぐれた機能性を兼ね備えた製品を多数ラインアップし、幅広いユーザーから厚い支持を受けている「JBL」だ。

そんなJBLの完全ワイヤレスイヤホンの最新フラッグシップモデルとして、2023年3月に登場したのが、ここで紹介する「TOUR PRO 2」である。従来のフラッグシップモデル「TOUR PRO+ TWS」から、音質やノイズキャンセリング、装着感、機能にいたるまで、すべての面において大きな進化を果たしているというが、どのようにブラッシュアップされているのか詳しくレビューしていこう。

JBL TOUR PRO 2

高コスパモデルからゲーミング仕様の超低遅延モデルまで、幅広いラインアップを持つJBLの完全ワイヤレスイヤホン。その新しいフラッグシップモデルとして2023年3月に発売されたのが「TOUR PRO 2」だ

今年、創立77周年を迎える世界的なオーディオメーカー、JBLの新しいフラッグシップモデルだけあって、特に期待がふくらむのが音質面だが、「TOUR PRO 2」はその期待にしっかりと応えられるだけの実力を備えている。心臓部となるドライバーユニットには新開発のφ10mmダイナミック型ドライバーを採用。振動板に剛性の高い「PEN(ポリエチレンナフタレート)」を採用したうえその表面に振動板に使われている素材が持つ固有の音を極めて少なくできる「DLC(Diamond Like Carbon)」コーティングを施すことで、キレのある低音域と細かなディテールまで再現する解像感の高さを両立しているという。

また、完全ワイヤレスイヤホンとしては詳細な音質調整が可能な10バンドのイコライザー機能に加え、同社がゲーミングヘッドセット開発などで培ってきたサラウンド技術を応用し、あらゆるコンテンツで広がりのあるサウンドを楽しめる空間オーディオ「Spatial Sound」を新たに採用。さらに、聴覚テストを行うことでユーザーの聴覚特性や好みのサウンドに補正するパーソナライズ機能「Personi-Fi 2.0」が新搭載されており、最高峰のサウンドをユーザーにあわせてさらに高めることができる。なお、サポートするBluetoothのバージョンはv5.3で、最新のオーディオ規格「LE Audio」にも対応予定。将来性もしっかりと担保されている。

JBL TOUR PRO 2

完全ワイヤレスイヤホンとしては大型のφ10mmダイナミック型ドライバーには、剛性が高く反応速度の速い「PEN」素材の振動板を採用。その振動板に、ダイヤモンドの安定性とグラファイトのなめらかさをあわせ持ったカーボン素材「DLC」をコーティングすることで、味付けの少ない透明感のあるサウンドを再現している

Spatial Sound JBL TOUR PRO 2 Personi-Fi 2.0 JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

頭部伝達関数などのアルゴリズムを活用することで、頭の外にまで広がって聴こえる「頭外定位」を実現した空間オーディオ「Spatial Sound」の設定には、「ムービー」「ミュージック」「ゲーム」の3つのプリセットが用意されており、コンテンツに合わせた最適な状態でサウンドステージを広げてくれる。また、ユーザーの年齢やリスニング経験などに答えたうえ、細かな聴覚テストを実施して、高度なパーソナライズを実現してくれる「Personi-Fi 2.0」も搭載。なお、これらの機能は専用のスマートフォンアプリ「JBL Headphones」から実行できる

「TOUR PRO 2」のサウンドクオリティを価格.comスタッフがチェック

「TURE PRO 2」は、ライブ会場や映画館で音響機器が採用されることも多いJBLが放つ、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルであり、φ10mmの大型ドライバーユニットを搭載していることからも、 “押し出しの強いサウンド”なのだろうと予想していたのだが、意外にもその音は低音域から高音域まで誇張がなく、ナチュラルで非常に聴きやすいサウンドとなっていた。それでいて音楽性にとぼしいというわけではなく、たとえばジャズを再生すると厚みのあるウッドベースがキレよく鳴り、クラシックの交響曲では1つひとつの楽器が際立って繊細な世界を描き出し、透明感のある女性ボーカル曲では情感を豊かに聴かせてくれた。まさに、JBLのフラッグシップスピーカー「Project Everest DD67000」が実現するリファレンスサウンドのようだと感じた。

また、空間オーディオ「Spatial Sound」も試してみたが、特に面白いと感じたのが「ゲーム」での使用。ゲームのBGMと、敵の足音などのサウンドエフェクトが音としてしっかりと分離するうえ、大きく広がって聴こえるため、敵が攻めてくる方向が把握しやすく、反撃がスピーディーに行えた。ちなみに、「Spatial Sound」とイコライザー機能は併用することも可能なので、より自分好みのサウンドに調整できるのも面白い。

JBL TOUR PRO 2

iPhoneと接続してさまざまな音楽を再生してみたが、Hi-Fi志向のバランスの取れたサウンドはどのようなジャンルとも相性がよく、音楽の世界観にどっぷりと浸れた

「アダプティブノイズキャンセリング」を含むノイズキャンセリング機能が大幅進化

ノイズキャンセリング機能としては、最新のミドルモデル「LIVE FREE 2」でも好評を博した「アダプティブノイズキャンセリング」をさらにブラッシュアップして搭載。周囲の状況に合わせて自動的にノイズキャンセリングの効果を最適化することで特有の圧迫感を抑え、イヤホンのパフォーマンスを最大限引き出してくれる。ノイズキャンセリングの方式は従来と同じハイブリッド方式だが、マイクの質や装着時の密閉性などが向上したことで、ノイズキャンセリングの性能自体が高まっており、特に電車やカフェなどの場所で発生することの多い、人の声やアナウンス、自動車や電車からのノイズといった可聴帯域のノイズをしっかりと取り除いてくれるという。

JBL TOUR PRO 2

ハウジングの外側に備わったフィードフォワードマイクと、ドライバーユニット近くにあるフィードバックマイクで高精度にノイズをとらえ、そのノイズと逆位相の波を生み出すことで打ち消す、ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を採用。搭載マイクや逆位相を生み出すドライバーユニットの高性能化、そしてハイブリッドデザインによる密閉性の高まりによって、ノイズキャンセリングの性能が従来モデルから大幅に向上しているという※画像はイメージです

アダプティブノイズキャンセリング JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2 外耳道のテスト JBL TOUR PRO 2

シーンやシチュエーションに合わせてノイズキャンセリングの効きをリアルタイムに自動調整する「アダプティブノイズキャンセリング」は、スマートフォンアプリ「JBL Headphones」からオンにできる。また、外耳道の形状を音でスキャンし、形状に合わせてノイズキャンセリングの効果を補正する「外耳道のテスト」も、ぜひ使う前に実施したい機能だ

それでは「TOUR PRO 2」のノイズキャンセリング性能をチェックしていこう。専用アプリから「外耳道のテスト」を実行し、目玉機能である「アダプティブノイズキャンセリング」をオンにしてから自宅で装着してみたところ、自宅周辺で行われている工事の音やエアコンの音などを、最初からなかったかのようにスッキリと取り除いてくれた。続いて、ノイズが著しく多い地下鉄の車両で使用してみたが、走行音やブレーキ音などは若干聴こえるものの、特に耳障りな中低音域のノイズを自然に抑えてくれる印象で、音楽に没入しやすかった。なお、ノイズ環境の異なるさまざまな場所に移動しつつ試してみたが、ノイズキャンセリング使用時によくある圧迫感やホワイトノイズなどは感じられない。周囲の環境に応じて効果を自動調整してくれる「アダプティブノイズキャンセリング」の精度の高いからこそ、違和感なく使えるのだろう。

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

電車や自宅だけでなく、カフェや街中でも使用してみたが、「TOUR PRO 2」のノイズキャンセリングは、すべてのノイズを強烈に取り除くというものではなく、不快に感じやすい騒音を違和感なく抑えてくれる、という印象だった

JBL TOUR PRO 2

音楽を再生しながら周囲の状況を確認できる「アンビエントアウェア」と、音楽のボリュームを絞りつつ外音を取り込むことで、アナウンスなどを聴き取りやすくする「トークスルー」を、外音取り込み機能として採用。「アンビエントアウェア」で取り込める音量は7段階で調整可能なので、街を歩くときなどは周囲の状況に合わせて調整したい

装着感軽い付け心地で抜群の安定感とフィット感。
見た目もスマートな進化したハイブリッドデザイン

音質とノイズキャンセリング機能が大幅に向上した「TOUR PRO 2」だが、そのデザインもフラッグシップモデルにふさわしい進化を遂げている。一般的な完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルは、耳の中にしっかりと入れ込むボタン型(オーバル型)が多数派なのだが、本機は短めなステムが飛び出した、軽快な付け心地が特徴のショートスティック型を採用している。ただし、スティック型はボタン型と比べると耳への密着感が弱く、遮音性や密閉感に劣る。そこで本機では、ハウジングの形状をエルゴノミクスデザインによる有機的なフォルムにすることで耳への密着感を向上。まさに、スティック型とボタン型の“いいとこ取り”をしたハイブリッドデザインとなっているわけだ。

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

「TOUR PRO 2」の本体は、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルで採用例の多いボタン型ではなく、軽快な装着感が持ち味のショートスティック形状。本体の形状をハウジング部に向けてなだらかにふくらませることで、耳への密着感を高めるというボタン型の特徴をもあわせ持ったハイブリッドデザインとなっている

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

カラーバリエーションとして、クールな「ブラック」と爽やかな「シャンパンゴールド」を用意。イヤホン本体は質感の異なる素材を重ねることで、フラッグシップモデルらしい上質なスタイリッシュさを演出している。また、ボタン型は耳から飛び出て不格好に見えることが多いが、本機はスティック部分が非常に薄く、耳からイヤホンが飛び出すようなことがないため、装着時の見た目も非常にスマートだ

このハイブリッドデザインのショートスティック形状は装着感のよさにも大きく関与しており、有機的な形状のハウジング部とショートスティックによって、トラガス(軟骨)、コンチャ(耳のくぼみ)、外耳道の3つでしっかりとイヤホン本体を支えるため、安定感は抜群。さらに、音導管には楕円形状の「オーバルチューブ」を採用することで、さまざまな耳の形状にしっかりとフィットする。「圧迫感のある完全ワイヤレスイヤホンは苦手で……」という人にこそ試していただきたい、極上の装着感だ。

JBL TOUR PRO 2

音を耳奥まで届ける音導管の形状を楕円形にすることで、耳穴へのフィット感を高めた「オーバルチューブ」。イヤーピースが耳にフィットしないことで発生する音漏れや低音抜けの抑制にも効果があり、音質にも大きく寄与している

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

大型のφ10mmダイナミック型ドライバーや大容量バッテリーを搭載しながら、コンパクトな「TOUR PRO 2」。装着してみると、まるで耳の一部になっているかのようなフィット感と安定感があり、長時間使用しても耳が痛くなることはなかった

JBL TOUR PRO 2

本体と同色のシリコン製イヤーピース3サイズ(S/M/L)と、端子部にJBLのコーポレートカラーであるオレンジを配色したオリジナルのUSB Type-Cケーブルが付属している

機能性タッチディスプレイを搭載した
世界初の「スマート充電ケース」が使いやすい

JBLの完全ワイヤレスイヤホンは、専用のスマートフォンアプリ「JBL Headphones」を使うことで、多彩な機能を細かくカスタマイズして利用できることでも定評がある。なかでも、新しいフラッグシップである「TOUR PRO 2」は、前述した「Spatial Sound」や「Personi-Fi 2.0」に加え、音を増幅して取り込むことで周囲の状況がより把握しやくなる「パーソナルサウンドアンプリフィケーション」や、音量を85dB以下に抑えて耳へのダメージを抑える「ボリュームリミッター」など、新しい機能を多数搭載。数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも最上級と言っても過言ではないほど、その機能性は高い。

JBL TOUR PRO 2

専用のスマートフォンアプリ「JBL Headphones」を使えば、完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスと言えるほどに豊富な、「TOUR PRO 2」の機能を簡単に扱える。各種機能の細かなカスタマイズも簡単だ

「JBL Headphones」新機能 JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

新機能として、まるで補聴器のように周囲の音を増強することで、人の声が少し聴き取りにくい時にサポートしてくれる「パーソナルサウンドアンプリフィケーション」と、ボリュームに制限をかけることで耳を保護し、バッテリー寿命も延ばしてくれる「ボリュームリミッター」を採用している

「TOUR PRO 2」には、スマートフォンを取り出すことなくイヤホンの細かな設定操作ができる、世界初の「スマート充電ケース」が付属することも見逃せない。たとえば、Web会議で完全ワイヤレスイヤホンを使うためにパソコンとペアリングした場合、通常なら、スマートフォンアプリが使用できないのでノイズキャンセリング機能の設定変更などが行えないが、「スマート充電ケース」があれば、ケースを使って簡単に設定を変更できるわけだ。機能の充実化が進む完全ワイヤレスイヤホンだが、一歩間違えば機能が多すぎて扱いづらくなってしまいがち。その点、「スマ−ト充電ケース」があれば多彩な機能をサッと扱える。この「スマート充電ケース」こそ、ユーザー目線を大切にしてきたJBLだから発想できたものなのだろう。

JBL TOUR PRO 2
JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

世界初の「スマート充電ケース」は、搭載された1.45型LEDディスプレイをタッチすることで、ノイズキャンセリング機能やイコライザーの切り替えなど、さまざまな操作に対応。イヤホン本体を経由してスマートフォン本体とも接続されており、スマートフォンに届いたメールやアプリの通知なども確認できる

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

1.45型LEDタッチディスプレイを搭載しながら、持ち運びやすいコンパクトなサイズを実現した「スマート充電ケース」。最長で約40時間(イヤホン本体のみで約10時間+充電ケースで約30時間/ノイズキャンセリングオフ時)の音楽再生が可能となっているほか、充電ケースはQi規格によるワイヤレス充電にも対応している

JBL TOUR PRO 2 JBL TOUR PRO 2

もちろん、左右のハウジングにはタッチセンサーが備わっており、触れることで楽曲の再生/停止、ノイズキャンセリング機能の切り替えなどの簡単な操作が行える。操作できる機能は、「JBL Headphones」からカスタマイズすることも可能だ

JBL TOUR PRO 2

JBLらしく通話品質にもこだわっており、左右合計6つのマイクを活用することで、風切り音が抑えられたノイズの少ない通話が可能となっている。イヤホンから聴こえる自分の声量を調整できる「ボイスアウェア」も搭載されているので、まるでイヤホンを付けていないかのように自然に通話できるのもうれしい

まとめ全方位にわたってハイレベルな性能を備えた、
完全ワイヤレスイヤホンの新基準となり得るモデル

ここまで「TOUR PRO 2」を詳しくレビューしてきたが、なかでも印象的だったのが「音質」と「装着感」のよさだ。自然なノイズキャンセリングの中で奏でられるサウンドは、クセがなくて聴きやすいのに、JBLらしい鮮度感の高さやエネルギーを内包しており、万人が納得するような高音質となっていた。また、ショートスティック型の軽快さとボタン型の密閉性の両方の性質を持つボディは、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほど快適な装着感で、付けていることをたびたび忘れてしまうほどであった。

さらに、豊富な機能をスマートフォンのアプリを立ち上げることなく扱える世界初のタッチディスプレイ付き「スマート充電ケース」が付属するなど、あらゆる面において従来のフラッグシップモデル「TOUR PRO+ TWS」から大きな進化を果たしている。全方位にわたってハイレベルな性能を備えた「TOUR PRO 2」は、完全ワイヤレスイヤホンの新基準として、多くのユーザーから高い評価を受けることになりそうだ。

この記事は2023年3月10日の情報を基にしております。