Nextbase「522GWR」の実力に迫る
ドライブレコーダーの専業ブランドとして2012年にイギリスで創業した「NEXTBASE」。現在、世界18か国で製品を展開しており、累計販売台数が約550万台にのぼる同社のドライブレコーダーは、イギリス・EU・アメリカにおいてNo.1のシェア※を誇っている。そんなNextbaseが、2023年4月に満を持して日本市場に初上陸。手ごろな価格のエントリーモデルから、先進技術を詰め込んだハイエンドモデルまで、全7モデルをリリースする。今回は、その中でもNextbaseの魅力を詰め込んだハイエンドモデルの「522GWR」を用いて実走レビューを実施。革新的な「SOS機能」や高画質な映像、スマホとの連携など、Nextbaseのドライブレコーダーならではの魅力をお伝えしたい。 ※2022年GfK及びNPD調べ
独自機能独自のアルゴリズムにより、自動で救助
要請する「SOS機能」
「世界中のお客様に旅(ジャーニー)を楽しんでもらう」という開発コンセプトを掲げるNEXTBASEは、高画質な映像や安全性、利便性などを追求し、120以上もの国際特許や意匠登録を取得。高性能かつ革新的な技術を、ドライブレコーダーで提供しており、国際的な展示会では数々の賞を受賞している。
そんなNextbaseのドライブレコーダーにおいて最大の特徴となるのが、革新的な「SOS機能」だ。万が一の交通事故発生時には、ドライブレコーダーに内蔵されているGセンサーが衝撃を検知して前後の記録映像を保護するとともに、独自のアルゴリズムによって救助要請が必要と判断した場合には、救急車が要請される。アルゴリズムの判断基準は主に衝撃レベルによって分かれており、最も大きな「レベル3」の衝撃を検知すると救助要請のカウントダウンが開始され、乗員の無事を確認する画面が表示される。そして、応答がない、もしくは救助要請を依頼すると、GPSによる車両の位置情報に基づいて、救助要請サービスから救急車が手配される仕組み※となっている。
万が一の事故の際に、意識がないなど、みずから救急車を呼ぶことが困難な状況においても速やかに救急車の出動が要請されるのは、とても心強いものだ。さらには、アプリに登録されているドライバーの血液型やアレルギーなどの医療情報も共有され、迅速な医療活動につながりやすい点も安心できる。
救助が必要な場面において、「SOS機能」を搭載するNextbaseのドライブレコーダーはまさに頼れる相棒だ。同社のドライブレコーダーが、世界中で支持されているというのも納得できる。
検知した衝撃のレベルに応じて、データの保護やデータのモバイル連携、救助要請がなされる。モバイルアプリに保存された映像は、メールやSNSなどで誰とでもカンタンに共有することが可能なので、事故の状況を伝える際などにも、とても便利だ。
高画質昼夜問わず、クリアで鮮明な高画質撮影を実現
Nextbaseのドライブレコーダーの画角は独自のチューニングによって、水平140度、垂直68度、対角156度とかなり広角なのにもかかわらず、歪みの少ない鮮明な映像で録画できる。さらに、ハイエンドモデルである「522GWR」は、フロントカメラが370万画素、リアカメラが200万画素と前後ともに高画質な映像で録画が可能。また、フロントガラスへの反射や映り込みを防ぐ偏光フィルター機能が搭載されているうえ、トンネルの出入り口など明暗差の激しいシチュエーションでも鮮明に録画できる「HDR」にも対応している。さらに、フロントカメラにF1.3の明るいレンズと高感度CMOSセンサー「STARVIS(スタービス)」が採用されているので、昼夜問わず明るい映像で録画できる。
Nextbaseのドライブレコーダー「522GWR」は、フロントカメラ、リアカメラともに高画質の映像を録画できるうえ、偏光フィルター機能を搭載するほか、音声アシスタントの「Amazon Alexa」(後述)に対応しているのも魅力的だ
実際に、本機の録画映像を見て感じたのは、絵作りがとても自然なこと。いたずらにコントラストを高めたり、無理に暗部を持ち上げたりせず、ドライバーが目で見た実景に近い、自然な映像で記録されているのだ。ドライブレコーダーの開発においては、どのような絵作りをするかに各社の“個性”が現れるが、Nextbaseの映像はナチュラルで見やすく、「違和感を覚えない、自然に感じられるように作り込まれている」という印象だ。また、フロントカメラのレンズに搭載された偏光フィルターの効き具合は、レンズ先端の縁を手動でクルクルと回して調整するのだが、こちらの機能も実に優秀。試しにダッシュボード上に白い紙を置いて、太陽の反射光がレンズに当たるようなシチュエーションで録画を行ってみたが、記録された映像では白飛びや映り込みがほとんど気にならなかった。偏光フィルターを含め、映像チューニングのすばらしさには舌を巻くばかりだ。
「522GWR」を取り付けて走行した映像を見てみたが、とてもクリアでくっきりとしているという印象を受けた。広角レンズを搭載しているものの、映像の歪みなどは感じられず、色合いも自然で実に見やすい
前方、後方の映像は、どちらも車両のナンバープレートをはっきりと視認できるのはもちろん、歩行者や自転車などの周辺状況も鮮明に映る。映像の美しさや鮮明さは、いざという時の安心、安全につながるものであり、その点においても「522GWR」は大きなアドバンテージを持っていると言えそうだ
「522GWR」には、F1.3の明るいレンズや高感度CMOSセンサー「STARVIS」が採用されており、さらに「HDR」にも対応しているので、逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時など、明暗差の激しいシチュエーションでも白飛びや黒つぶれが少なく、暗い場所での走行においても周囲の状況を映像でしっかりと確認できる
使い勝手スマホアプリで映像の確認や保存、共有ができる
Nextbaseのドライブレコーダーは、専用のスマホアプリ「MyNextbase Connect」との連携によって、その使い勝手がさらに向上する。ドライブレコーダーからmicroSDメモリーカードを取り出してパソコンなどにコピーすることなく、映像の確認や共有をスマホアプリ上から行えるのだ。たとえば、あおり運転などの被害を受けた際には、証拠映像を現場で警察などとすぐに確認できたり、事故の場合には保険会社などに映像をメールで送信できたりするので、万が一のトラブル時の安心感はかなり高い。さらに、FacebookやTwitter、LINEなどのSNSアプリに映像を共有できるのも便利だ。
また、Nextbaseのドライブレコーダーには、操作性や視認性にすぐれた高精細なIPS液晶タッチスクリーンが搭載されている。タップ操作やスワイプ操作に対するレスポンスは良好で、サクサクと操作できストレスフリーだ。このほか、音声アシスタント「Amazon Alexa」にも対応しており、ハンドルを握ったまま音声操作が可能なのもうれしいポイントのひとつ。わざわざ、路肩にクルマを停めて操作する必要がないのはもちろん、運転中も前方から視界を逸らすことなく操作できるので安全性も高いというわけだ。
専用のスマホアプリ「MyNextbase Connect」を使えば、ドライブレコーダーからmicroSDメモリーカードを取り出すことなく、映像の確認や共有をスマホ上で行える。microSDメモリーカード内の映像をパソコンに取り込み、ビューワーを立ち上げて確認する、という手間が省けるのはうれしい
まとめNextbaseのドライブレコーダーで得られる、確かな安心感
Nextbaseが目指すのは、安心の1歩先にある、「世界中のお客様に旅を楽しんでもらう」ことだと言う。万が一の事故に遭遇し、意識がないなど救助要請が困難な場合においても、迅速に救急車の出動を要請できる「SOS機能」。強力な証拠能力を発揮する、クリアで高画質な記録映像。スマホ連携をはじめとする、使い勝手の高さ。そして、安全性を高めることによって得られる、確かな安心感。これらを提供することで、マイカーでの“旅”をもっと楽しんでほしいというNextbaseの強い想いを、「522GWR」のレビューを通してしっかりと実感することができた。さらに、Nextbaseはイギリスのブランドでありながら、日本国内にカスタマーサポートセンターが設けられていることや、実機をカー用品店(イエローハット)で見ることができるなどといったことからも、同社がいかに日本のユーザーのことを考えているのかがおわかりいただけると思う。世界基準の安心感を提供してくれるNextbaseのドライブレコーダーがあれば、もっと豊かで、もっと楽しいカーライフを送ることができるはずだ。














