「HUAWEI Band 8」の「睡眠モニタリング」でより気持ちのよい朝を

1万円を切るスマートウォッチの入門機において注目すべきモデルが登場した。それが、2023年5月11日に発売されるファーウェイの「HUAWEI Band 8」だ。本機は、最薄・超軽量を実現したという装着性のよさも魅力のひとつだが、それ以上に注目すべきは、日々の健康をサポートしてくれるヘルスケア機能が充実していること。本機を1週間着用して、そのデキのよさをチェックしてみた。

  • 2023年3月時点で一般に市販されている5,000円〜10,000円のスマートウォッチ※1において。ファーウェイ調べ。
  • ※1「スマートウォッチ」とは、睡眠測定、心拍数モニタリングなどの健康管理機能を有する時計型端末をいいます。

睡眠モニタリング睡眠の質をスコア化。快眠に導く
200種類以上のアドバイスも

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠。どれも健康的な生活に欠かせない要素だが、その中のひとつ、睡眠について自分自身で判断するのは難しいもの。睡眠時間は十分でも、睡眠の質が悪いせいか、なかなか疲れが取れないと感じることもある。

そんな悩みを抱えている人に注目してほしいのが、2023年5月11日に発売されるファーウェイの最新スマートウォッチ「HUAWEI Band 8」だ。1万円を切る価格帯のスマートウォッチにおいて最薄・超軽量を実現したという本機だが、その魅力は装着性の高さだけではない。日々の健康をサポートしてくれるヘルスケア機能がエントリーモデルとは思えないほどに充実しているのだ。

HUAWEI Band 8

ファーウェイの最新スマートウォッチ「HUAWEI Band 8」。1万円を切るリーズナブルな価格ながら、健康増進をサポートしてくれる高度なヘルスケア機能が充実している

なかでも、「睡眠モニタリング(HUAWEI TruSleep 3.0)」の機能性が高く、総睡眠時間はもちろん、深い睡眠や浅い睡眠、レム睡眠の割合、目が覚めた時間などを記録・解析してくれるうえ、いびきや寝言、周囲の騒音といった睡眠中の音まで記録してくれるので、自身の睡眠状態を客観的に把握できるのだ。

また、こうした情報をもとに、スマートウォッチが200種類以上のアドバイスを行ってくれるため、日々の睡眠の改善も行いやすい。しかも、睡眠の質はスコアという形で点数化されるので、改善結果を把握しやすく、睡眠に対する意識がおのずと高まっていく。端的に言えば、自分自身の睡眠の質を可視化して、よりよい睡眠を心がけられるのだ。

睡眠の質向上のモチベーションに

そんな「HUAWEI Band 8」を1週間装着し、「睡眠モニタリング」を試してみたところ、毎朝起床のたびに、睡眠の質とスコア、アドバイスを確認するのが日課になった。筆者の場合、睡眠時間はおおむね7〜8時間が確保できており十分なのだが、入眠時間が不規則で、「規則正しい睡眠サイクルを維持することによって、肉体の自然なリズムができあがります」というアドバイスを受けることが多かった。ちなみに、レビュー初日の睡眠スコアは84点で、1週間後は86点。睡眠について意識する機会が増えたせいか、短期間でもスコアが向上し、「よしよし、この調子でよりよい睡眠を目指していこう」というモチベーションにつながった。

なお、筆者の住む集合住宅は比較的騒音が少なく、睡眠中の騒音は平均20dBで、「睡眠に最適」とのこと。幹線道路や線路沿いなど、騒音がある程度大きな場所に住んでいる人や、いびきをかく人などは、こうしたノイズが睡眠に与える影響についてもスマートフォンアプリで確認できるという。

HUAWEI Band 8

入眠を検知すると、自動で「睡眠モニタリング」がオン。最新の「HUAWEI Band 8」では、「睡眠モニタリング」機能となる「HUAWEI TruSleep」のバージョンが2.0から3.0にアップデートされ、従来モデル「HUAWEI Band 7」と比べて入眠検出精度が約10%向上、誤認識率が約40%減少しているという

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「HUAWEI Band 8」では、深い睡眠や浅い睡眠、レム睡眠など、睡眠時間の詳しい内訳を、スマートウォッチの画面でも確認。起床時にわざわざスマートフォンアプリを開かなくても、手元で睡眠の質を確かめられるので、睡眠の質を気にかける習慣が身に付いた

HUAWEI Band 8 HUAWEI Band 8 HUAWEI Band 8

睡眠の状態は、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、目が覚めた時間の4つに分類され、時系列で可視化される。筆者の睡眠環境は周囲の騒音があまりなく、良好であることもわかった。スマートフォンアプリでは、アドバイスだけでなく、睡眠についての知識も深められるので、よりよい睡眠を心がけやすい。なお、就寝時に装着し忘れても、睡眠記録は手動追加できるので、記録の継続性が途切れることを防止できる

スリープモードが進化

スリープモードでは、(1)“通知振動”制限と、(2)“通知振動”と“持ち上げによる画面点灯”制限の2種類を使い分けられるようになった。また、ユーザーが任意にモードの切り替え時間を設定できるし、睡眠を検知すると、自動でスリープモードに入るようにもできる。睡眠の検知精度も高いので、基本的には自動切り替えを設定しておくとよさそうに感じた。

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スリープモードは2種類用意されているが、どちらを選択しても、スマートフォンに通知があるたびにバイブレーションで起こされてしまうことはない。「zz」マークが付いたモードを選択すると、画面輝度を抑えたナイトモード表示に切り替わるので、夜中に目を覚まし、時間を確認するときもまぶしくない。細かな部分まで快適な睡眠をサポートするよう、設計されている

軽やかな装着感

最薄・超軽量というモデルだけあって、就寝中に着用していても違和感や不快感がないのも印象的だった。スマートウォッチを身に着けているという感覚はほとんどなく、睡眠中だけでなく、日中、仕事をしている時間も、いい意味でスマートウォッチの存在を意識することがなかった。

このほか、ヘビーユースで約9日間※2というバッテリースタミナによって、長期間、継続的にログを記録できるのもうれしいポイント。睡眠状態などのライフログを記録するスマートウォッチとして十二分なバッテリー持ちだ。なお、通常使用では、約14日間※3バッテリーが持続する。

  • ※2心拍数モニタリングを有効化、TruSleep™の睡眠モニタリングを有効化、ストレスモニタリングを有効化、血中酸素レベルモニタリングを有効化、毎週60分間ワークアウト、メッセージ通知を有効化(1日平均50メッセージ、電話6回、アラーム3回)、1日に500回画面点灯をした場合のファーウェイラボのテスト結果を参考にしています。
  • ※3スマートウォッチをスマートフォンとペアリングし、心拍数モニタリングを有効化、毎週30分間ワークアウト、メッセージ通知を有効化(1日平均50メッセージ、電話6回、アラーム3回)、1日に200回画面点灯をした場合のファーウェイラボのテスト結果を参考にしています。
HUAWEI Band 8

「HUAWEI Band 8」のケース厚は8.99mm、重さは約14g(ベルトを含まず)。1万円を切る価格帯のスマートウォッチにおいて最薄・超軽量を実現しており、装着感は軽やかだ。シャツの袖口に引っ掛かり、イラッとすることはレビュー中一度もなかった

ヘルスケア機能自然と健康意識が高まる、
多彩なヘルスケア機能
※本製品は医療機器ではありません。

「HUAWEI Band 8」に搭載されているヘルスケア機能は「睡眠モニタリング」だけではない。本機は、上位モデルにも採用されている高精度センサー「HUAWEI TruSeen™ 5.0」を備え、24時間の心拍数モニタリングのほか、血中酸素レベルの計測が可能。ストレスレベルを独自のアルゴリズムで計算し、グラフで可視化してくれる「ストレスモニタリング」も実現している。

なかでも「ストレスモニタリング」は秀逸で、大勢の前でプレゼンを行ったり、大事な商談をこなしたりした後に、「HUAWEI Band 8」を確認すると、ストレス数値が上がっていた。「緊張でストレスを感じていたんだな」と振り返ることができ、コーヒーを飲んで休憩したり、意識的にリラックスする時間を設けたりと、ストレス軽減に向けた行動につなげることができた。

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HUAWEI TruSeen™ 5.0

背面に搭載されたセンサーが「HUAWEI TruSeen™ 5.0」。フォトダイオードを4個搭載した先進の光学技術やAIベースのデータ処理を用いて心拍数や血中酸素レベルを測定するだけでなく、ストレスレベルなども割り出せる

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心拍数モニタリング

心拍数を測定する「心拍数モニタリング」は、ペアリングしているスマートフォンで自動測定をオンにしておけば、常時測定状態になる。スマートウォッチの画面ではその日のモニタリング結果を、スマートフォンのアプリ画面では長期間の詳細なモニタリング結果を確認できる。なお、しきい値をあらかじめ設定しておけば、心拍数が異常値に達した場合、通知で警告してくれる

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血中酸素モニタリング

血中酸素レベルを測定する「血中酸素モニタリング」も試してみた。「心拍数モニタリング」と同様、自動測定の設定も可能で、あらかじめ設定したしきい値に達すると通知を送る機能も備えている

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ストレスモニタリング

ストレスレベルを独自のアルゴリズムで計算し、グラフ化してくれる「ストレスモニタリング」。自覚しにくいストレス状況が可視化されるので、心身の状態を把握するひとつの指標にできる。ストレス値が高まると、呼吸エクササイズを提案してくれるなど、なかなか気が利いている

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Health Clovers(リマインダー機能)

起床時間や歩数、水を飲む量、薬の服用時間など、健康維持に関するタスクを設定しておくと、それを実践できるように毎日リマインドしてくれる「Health Clovers」も便利だった。さらに、女性に役立つ機能として「生理周期カレンダー」も搭載している。「睡眠モニタリング」に限らず、日々のさまざまな健康管理が行えるのだ

基本機能ワークアウト機能もしっかり。
スマートフォンの通知も見逃さない

スマートウォッチに欠かせない要素のひとつである、ワークアウト機能もチェックしておこう。「HUAWEI Band 8」はランニングやウォーキングに加え、新たに追加されたサッカー、バスケットボール、バドミントンを含む100種類以上のワークアウトに対応。スマートフォンの着信通知や、天気、アラーム、タイマー、ストップウォッチ、懐中電灯など、スマートウォッチとしての基本的な機能もひと通り備えている。

また、ファーウェイ製ではないAndroidスマートフォンに加え、iPhoneともBluetooth連携させられる。エントリーモデルに位置付けられるスマートウォッチでありながら汎用性が広く、「スマートフォンの着信を手元で素早く確認したい」「子どもを預けている保育園からの連絡を見逃したくない」といった、多様なニーズにきっちりと応えてくれるのだ。

HUAWEI Band 8

「HUAWEI Band 8」では、バスケットボール、サッカー、バドミントンがワークアウト機能として新追加。趣味のバスケットボールを試してみたが、ワークアウト時間や心拍数、消費カロリーとともに、トレーニング中のストレス値も計測された。スマートウォッチの画面を横にスワイプすれば、ペアリングしているスマートフォンで流しているBGMの停止や変更などの操作も行える

HUAWEI Band 8

水深50m相当の圧力に耐える5ATMの防水性能を備えており、スイミング時の装着も可能だ。汗や雨などを気にすることなく、ワークアウトに集中できる

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ペアリング中のスマートフォンに着信や通知があると、バイブレーションで即座に知らせてくれる。外出中や作業中などに腕をサッと上げるだけで、通知の内容を確認できるのは便利だ

まとめエントリーモデルでもヘルスケア機能が充実

目には見えない睡眠の質。それを可視化してくれる「HUAWEI Band 8」の「睡眠モニタリング」を使用してみると予想以上に便利で、規則正しい就寝・起床を心がけるようになった。睡眠スコアが向上したことで「よし!」と気持ちが上向いたうえ、健康的なライフスタイルは、肩肘を張ることなく、楽しみながら改善していくことで、手に入るものであることに気づいた。

本機は、「睡眠モニタリング」のほかにも、「心拍数モニタリング」「血中酸素モニタリング」「ストレスモニタリング」といった、自身の健康情報を多角的にとらえる機能を搭載。それでいて1万円以下という価格を実現しているのだから満足度が高い。健康増進のためにスマートウォッチの購入を検討している人にとって、本機は有力な選択肢のひとつになるだろう。

この記事は2023年5月8日の情報を基にしております。