「AMD Ryzen™ 5」搭載で5万円台から※

ローコストでビジネスノートを買い替えるなら 堅牢&堅実な「Lenovo V Gen 4」シリーズに注目

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

ビジネス仕様のノートPCというと、処理性能が高く、ビジネスに特化したさまざまな機能が搭載されていて、かなり高価だと感じている人は少なくないはず。そのため、「簡単には買い替えられない」と考えている人もいるはずだ。そんな人に注目してほしいのが、レノボのビジネスノート「Lenovo V Gen 4」シリーズ。同シリーズは5万円台からという手ごろな価格を実現しながら、すぐれた処理性能や堅牢なボディに加え、さまざまなビジネス向けの機能を搭載しているのが魅力だ。本特集では、そんな「Lenovo V Gen 4」シリーズを徹底チェック。ビジネスシーンでのポテンシャルを明らかにしたい。 ※15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」(82YU00TFJP)は54,780円、14型の「Lenovo V14 Gen 4」(82YT00LNJP)は59,950円。どちらも税込。2023年4月19日時点の価格.com最安価格。

ボディMIL規格準拠の堅牢ボディ。
外部インターフェイスもビジネス仕様

在宅勤務からオフィス勤務に戻る企業が増えている昨今、勤務スタイルの転換に合わせて、新しいノートPCを探している人も少なくないはずだ。ただし、ビジネス仕様のノートPCは比較的高価で簡単に買い替えるのは難しいもの。かといって低価格帯のノートPCをビジネスで使用するのは、性能的にも機能的にも少々心もとない。

そんなジレンマをすっきり解消してくれるのが、レノボの「Lenovo V」シリーズだ。レノボのビジネスノートと言えば、ハイクラスのビジネス仕様を追求した「ThinkPad」シリーズや、それに準じた性能を誇る「ThinkBook」シリーズが有名だが、「Lenovo V」シリーズは必要なスペックや機能に焦点を絞ることで、よりコストパフォーマンスを高めたビジネス向けブランド。今回注目したのは、その最新モデルとなる「Lenovo V Gen 4」シリーズだ。

同シリーズには、15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」と、14型の「Lenovo V14 Gen 4」が用意されているが、どちらもビジネスノートとしては手ごろな5万円台からという価格を実現。それでいて、ボディから機能・性能にいたるまで、しっかりとビジネス仕様に仕上げられている。予算に限りのあるビジネスパーソンにとっては、実にありがたいビジネスノートなのだ。 ※15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」(82YU00TFJP)は54,780円、14型の「Lenovo V14 Gen 4」(82YT00LNJP)は59,950円。どちらも税込。2023年4月19日時点の価格.com最安価格。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「Lenovo V」シリーズの最新モデルとなる、15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」(右)と14型の「Lenovo V14 Gen 4」(左)。15.6型のキーボードにはテンキーが装備される以外、基本仕様に大きな違いはない

まずは、「Lenovo V Gen 4」シリーズのボディからチェックしていこう。大切なデータを保存しながら、1日中酷使し続けることになるビジネスノートのボディには、高い強度を求めたいもの。その点、本機は米国国防総省の調達規格「MIL-STD-810H」に準拠した堅牢ボディを採用しており、振動や衝撃、温度変化などに強いため、多少ラフに扱っても故障しにくい。

それほど堅牢なボディを実現しながら、15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」のボディサイズは約359.2(幅)×235.8(奥行)×19.9(厚さ)mm、重量は約1.65kgと比較的薄型・軽量。これならオフィス内の移動などでも持ち運びが苦にならないはずだ。もういっぽうの14型の「Lenovo V14 Gen 4」は、ボディサイズが約324.2(幅)×215.2(奥行)×19.9(厚さ)mm、重量が約1.43kgと、さらにひと回り薄型・軽量で、外回りや出張などでも高い機動力を発揮してくれる。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

かなりの力を込めてねじろうとしても、たわむ気配がないほどボディは強靭。この価格帯でこれだけ堅牢なボディを備えたビジネスノートは貴重だ

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「Lenovo V15 Gen 4」(下)と「Lenovo V14 Gen 4」(上)のサイズの違いは、写真のとおり。据え置いて使用するケースが多い人は15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」を、外出先に持ち運ぶケースが多い人は14型の「Lenovo V14 Gen 4」を選ぶのがよさそうだ

昨今のノートPCは薄さを追求するいっぽうで、外部インターフェイスのポート類が必要最低限しかなく、やや心もとないものも多い。しかし本機は、映像出力対応のUSB3.2 Gen1 Type-Cポートのほか、2基のUSB3.2 Gen1 Type-Aポートや、有線LANポート、HDMI出力ポートを装備。HDMI出力ポートを使用して会議などで外部ディスプレイとも接続しやすいうえ、有線LANポートによって安定した高速通信が可能だ。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

本体左側には、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、HDMI出力ポート、USB3.2 Gen1 Type-Cポート(映像出力対応)、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックを装備。本体右側には、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、ギガビット有線LANポートを装備する

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「Lenovo V15 Gen 4」「Lenovo V14 Gen 4」ともに、装備する外部インターフェイスは同様。「Lenovo V14 Gen 4」は、14型では省略されがちな有線LANポートを備えており、大容量データのやり取りが多いビジネスシーンで重宝するはずだ

ボディデザインにおいては、天面とパームレスト面に施されたドット状のテクスチャに注目したい。本機は、ボディの素材に樹脂を採用しているが、表面のドット状のテクスチャがきめ細やかで表情に富んでおり、上質感はなかなかのもの。さらにこのテクスチャは、指紋の付着防止や、滑り止めといった機能性をも兼ね備えている。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ 「Lenovo V Gen 4」シリーズ

直線と曲線を織り交ぜた精緻なドットで構成されたテクスチャが天面を上品に飾り、樹脂っぽさを感じさせない。指紋汚れが特に気になるパームレスト面も、このテクスチャのおかげで美しく保てる

処理性能「AMD Ryzen™ 5」と高速SSD搭載で
重いファイルもサクサクと扱える

続いて、15.6型の「Lenovo V15 Gen 4」(82YU00TFJP)を使用して処理性能をチェックしていこう。一般的なエントリークラスのモデルには、旧世代の廉価版CPUを採用することでコストカットを図っている製品も少なくないが、本機は5万円台からという手ごろな価格を実現しつつ、4コア/8スレッドの最新APU「AMD Ryzen™ 5 7520U モバイル・プロセッサー」(2.8GHz-最大4.3GHz)を採用。加えて、最新のLPDDR5メモリーを8GB、高速なPCIe接続SSDを256GB搭載し、価格帯こそエントリークラスながら、ミドルクラスに迫る堅実なスペック構成となっている。なお、14型の「Lenovo V14 Gen 4」(82YT00LNJP)も、基本スペックは「Lenovo V15 Gen 4」(82YU00TFJP)と同様だ。 ※15.66型の「Lenovo V15 Gen 4」(82YU00TFJP)は54,780円、14型の「Lenovo V14 Gen 4」(82YT00LNJP)は59,950円。どちらも税込。2023年4月19日時点の価格.com最安価格。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「AMD Ryzen™ 5 7520U モバイル・プロセッサー」にはパワフルなGPU「AMD Radeon™ 610M」が統合されており、画像などが多く含まれたビジネス文書でもスムーズに扱える

まずは主要なベンチマークプログラムを実行して、実際の処理性能をチェックしてみた。その結果、5万円台のビジネスノートとは思えないほどの優秀なスコアが示された。特に、パソコンの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」のスコアの伸びが想定以上によく、エントリークラスの枠を超えるすぐれたポテンシャルを備えていることが確認できた。

CINEBENCH R23
「Lenovo V Gen 4」シリーズ

CPUの処理性能を計測するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」では、シングルコアで1165、マルチコアで5078をマーク。最新世代APUの中では控え目のスコアではあるが、一般的なビジネス作業を快適にこなすには十分なレベルだ

CrystalDiskMark
「Lenovo V Gen 4」シリーズ

ストレージのデータ転送速度を測るベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」では、読み込み速度で1770MB/s、書き込み速度で1292MB/sをマーク。エントリークラスのモデルで採用されることの多いSATA接続SSDに比べてはるかに高速で、OSやアプリの起動、データの読み書きがストレスなく行えるはずだ

PCMark 10
「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「PCMark 10」の総合スコアでは、ミドルクラスの目安となる4000を超える4289をマーク。写真編集や動画編集などのクリエイティブ用途における指標はやや控え目だが、ビデオ会議や表計算などの一般的なビジネス用途における指標で大きくスコアを伸ばしている

続いて、ビジネスアプリを使用した実際のパフォーマンスをチェックしてみた。まずは、「Adobe Acrobat Pro」(別売)を使用して100MBを超える大容量のPDFファイルを閲覧してみたが、読み込みがわずか1秒弱でこなせたうえ、ページ送りも固まることなくスムーズそのもの。続いて、「Microsoft 365」(別売)を使って、高画質の写真を多く用いたPowerPointファイルを作成してみたが、操作が引っかかりなくスムーズに反映されて、ストレスを感じさせない。ドキュメント作業が中心となる一般的なビジネス用途において、パフォーマンス不足を感じることはないだろう。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ 「Lenovo V Gen 4」シリーズ

100MBを超える大容量のPDFファイルでもサクサクと閲覧できたうえ、画像の抜き差しといった編集作業までそつなくこなせた。PowerPointファイルの作成では、高画質写真のトリミングやデザインテーマの適用といった負荷のかかる処理をテンポよくさばき、ビジネスにおける守備範囲の広さを実証してみせた

機能性開けばすぐに電源オン!
Web会議向けの機能もしっかり装備

「Lenovo V Gen 4」シリーズは、機能面においても、しっかりとビジネス仕様が追求されている。なかでも特に利便性が際立っていたのは、起動のしやすさ。高速なSSDによってOSを素早く立ち上げられるのは先述したとおりだが、ディスプレイを開くだけで電源をオンにできる設定が可能なため、よりスムーズに作業に入れるのだ。分刻みのスケジュールで進行するビジネスの現場で、ストレスになりがちな起動のひと手間が省けるのは大きい。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

専用ユーティリティアプリ「Lenovo Vantage」の電源設定メニューで「開いてスタート」をオンにすると、ディスプレイを開くだけで電源がオンになる。「Lenovo Vantage」ではそのほかにも、システムパフォーマンスの切り替えや、急速充電のオン/オフ、ブルーライトフィルター機能「アイ・ケア・モード」の設定などが行える

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

電源をオフにした状態でディスプレイを開き、デスクトップ画面が表示されるまでに要した時間は、わずか8秒ほど。会議や接客営業など、すぐに電源をオンにする必要がある場面でも、これならストレスを感じにくいはずだ

Webカメラに付属するプライバシーシャッターにも注目したい。通話アプリ上でWebカメラのオン/オフを管理していると、Web会議で不用意にカメラの映像が流出してしまうことがあるが、本機が備えるのは物理的なプライバシーシャッターであるため、こうした流出をしっかりと防げる。また、クリアなサウンドを提供する「Dolby Audio」に対応したステレオスピーカーにより、Web会議で相手の声が明確に聞き取れる点も頼もしい。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ 「Lenovo V Gen 4」シリーズ

Webカメラ上部のツマミを左右にスライドさせるだけで、プライバシーシャッターのオン/オフが手早く切り替えられる。また、通話相手の声の輪郭がクリアに際立つうえ、背景ノイズが抑制されるため、ヘッドセットを使用しなくても快適にコミュニケーションできた

キーボードについては、キートップの手前がゆるやかにふくらんだ「スマイルシェイプ」を採用したキーがポイント。「Lenovo V15 Gen 4」「Lenovo V14 Gen 4」ともに、ゆとりのあるフルサイズを確保していることも相まって、「ThinkPad」ゆずりのフィット感でタイピングでき、長時間の作業でも疲れにくい。また、最上段のファンクションキーはショートカット機能を兼備。音声通話の開始/終了や、音量調節、機内モードの切り替えなどがワンタッチで行えるため、時短に役立つ。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「Lenovo V15 Gen 4」はテンキーが付属した105キーを採用。表計算アプリなどで数値を入力しやすい

「Lenovo V Gen 4」シリーズ 「Lenovo V Gen 4」シリーズ

「Lenovo V14 Gen 4」はテンキーが付属しない84キーを採用しているが、そのぶんキーレイアウトにゆとりがある。また、画面の真正面で自然に両手を構えられるため、文章作成が行いやすい

搭載する液晶ディスプレイは、高精細なフルHD(1920×1080)解像度。しかも、同価格帯のビジネスノートとしては珍しく、発色がよく視野角にすぐれるIPSパネルを採用している。また、非光沢パネルのためオフィスの蛍光灯などが映り込みにくく、長時間の作業でも目が疲れにくい。

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

チューリップ畑を撮影した写真を表示してみると、花びらの繊細なグラデーションまで生きいきと鮮明に表現された。ビジネスで使用する写真などをチェックする際にも、こうした高い描画力が大いに役立つだろう

「Lenovo V Gen 4」シリーズ

視野角が広いだけでなく、ディスプレイをパタンと約180度まで開くことができるため、会議の場などで対面の相手と画面をシェアする際も便利だ

まとめ欲しいビジネス仕様が
ギュッと凝縮された高コスパノート

エントリークラスのビジネスノートの中には、コストカットに腐心するあまり、実際の業務でストレスを感じてしまう製品も少なくない。しかし「Lenovo V Gen 4」シリーズは、ビジネスの現場で特に求められる性能と機能をうまく絞り込み、そこにこだわりを集中させることで、手ごろな価格と実用的なビジネス仕様をうまく両立させていた。

なかでも驚かされたのは、同価格帯のモデルとしては貴重な、MIL規格準拠の堅牢ボディを採用していること。日々のタイピングや持ち運び時の衝撃などからパソコンを保護できるのは、ビジネスの現場において非常に心強い。それでいて、筐体は極力薄型にまとめ上げ、有線LANポートやHDMI出力ポートなど、ビジネス作業を加速させる外部インターフェイスもしっかりと装備。さらに、最新APU「AMD Ryzen™ 5 7520U モバイル・プロセッサー」や高速SSDの搭載により、ミドルクラス相当のパフォーマンスを発揮できるのだから、ビジネスのメインマシンとして幅広い業務で活用できるだろう。

加えて、画面を開くだけで電源がオンになる機能や、プライバシーシャッター付きWebカメラなどを搭載し、機能性の追求にも余念がない。ローコストでビジネス環境をアップデートしたいと考えている人は、パソコンを「Lenovo V Gen 4」シリーズに変えることで、高い満足感が得られるはずだ。

「Lenovo V Gen 4」シリーズの主なスペック
型番
Lenovo V15 Gen 4(82YU00TFJP)
Lenovo V15 Gen 4(82YU00TFJP)
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Lenovo V14 Gen 4(82YT00LNJP)
Lenovo V14 Gen 4(82YT00LNJP)
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OS Windows 11 Home 64bit
CPU AMD Ryzen™ 5 7520U モバイル・プロセッサー(2.8GHz-最大4.3GHz)
グラフィック AMD Radeon™ 610M
メモリー 8GB LPDDR5
ストレージ 256GB SSD(PCIe接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6型フルHD(1920×1080)IPS液晶 14型フルHD(1920×1080)IPS液晶
無線通信 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth v5.1
外部インター
フェイス
USB3.2 Gen1 Type-Cポート(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2、HDMI出力ポート、ギガビット有線LANポート、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
サイズ 約359.2(幅)×235.8(奥行)×19.9(厚さ)mm 約324.2(幅)×215.2(奥行)×19.9(厚さ)mm
重量 約1.65kg 約1.43kg
カラー ブラック
Officeソフト なし
この記事は2023年5月12日の情報を基にしております。