
15.6型ノート「ASUS Zenbook 15 OLED」登場!

6nmという微細なプロセスルールを採用した「Zen3+」アーキテクチャーによって処理性能と電力効率が従来以上に高められた AMD のビジネス・ノートPC向けCPU 「 AMD Ryzen™ 7035 シリーズ・プロセッサー 」。本シリーズの最上位CPU 「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」を採用することで、大画面の15.6型ディスプレイ搭載モデルでありながら、十分に持ち運べるほどの薄型・軽量を実現したノートPCが誕生した。それが、「ASUS Zenbook 15 OLED」だ。ここでは、本機の実力を徹底チェックした。
パフォーマンス写真・動画編集もサクサク!
最新CPUが実現するすぐれた処理性能
ビジネスではテレワークを実現するツールとして、プライベートではネット動画の鑑賞や友人とのオンライン・コミュニケーションを行うためのツールとして、生活に欠かせないノートPC。それだけに、どのような作業にも活用できる高い処理性能はもちろん、大画面で使いやすいこと、さらには、薄型・軽量で持ち運びやすいことなども求められるようになってきた。
こうした欲張りなニーズを満たしてくれるノートPCとして注目したいのが、2023年5月に発売された15.6型ノートPC「ASUS Zenbook 15 OLED」だ。

最先端のスペックを積極採用するASUSのプレミアム・ノートPC「Zenbook」。今回紹介するのは、大画面の15.6型2.8K(2880×1620)有機ELディスプレイを搭載しつつ、最新CPU 「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」を採用することで、薄型・軽量ボディを実現した「ASUS Zenbook 15 OLED」だ
本機が欲張りなニーズを満たせた大きな理由として、「 AMD Ryzen™ モバイル・プロセッサー 」の搭載があげられる。製造プロセスの微細化を推し進め、高い処理性能と低消費電力を両立し、人気を集めている AMD のCPUだが、その最新シリーズのひとつとなる「 AMD Ryzen™ 7035 シリーズ・プロセッサー 」は、6nmという微細なプロセスルールで作られた「Zen3+」アーキテクチャーを採用し、さらなるハイパフォーマンス化と省電力化が図られているという。
「ASUS Zenbook 15 OLED」は、そんな「 AMD Ryzen™ 7035 シリーズ・プロセッサー 」の最上位モデル「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」(8コア/16スレッド、2.70GHz-最大4.75GHz)を搭載。高い処理性能を手に入れながら、冷却機構をコンパクトにできるため、15.6型ノートPCでありながら、ちょっとしたモバイル・ノートPC並みの薄型・軽量ボディを実現できたのだ。
また、このCPUは、アーキテクチャーを「RDNA 2」へと進化させたGPU 「 AMD Radeon™ 680M 」を統合しており、グラフィック性能も高い。写真や動画の編集が快適に行えるのはもちろん、フルHD解像度であれば人気の3Dゲームもスムーズに遊べるほどだ。
もちろん、CPU以外の基本スペックも高く、レスポンスを左右するストレージには高速なPCIe4.0x4接続のSSDを512GB、メモリーにはLPDDR5-6400を16GB搭載。ビジネス用途、プライベート用途を問わず、パフォーマンスに不満を感じる場面は少ないだろう。


AMD の最新世代CPU 「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」を搭載した「ASUS Zenbook 15 OLED」。CPUの処理性能を計測するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」を試したところ、シングルコアが1511、マルチコアが12359と、ノートPC向けのCPUとしては非常に高いスコアとなった

パソコンの総合的な処理性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」での総合スコアは6481と、ハイエンドノートの目安である5000を軽々超えてきた。サブスコアで特に注目したいのは、クリエイティブ作業の快適さを示す「Digital Content Creation」が8302と高いこと。本機が統合GPUモデルであるとは思えないほどだ


「 AMD Radeon™ 680M 」のグラフィック性能を詳しく調べるため、「3DMark」の統合GPU向けテスト「Night Raid」とDirectX 11対応テスト「Fire Strike」を行ってみたが、どちらも統合GPUとは思えないほどの数値をたたき出した。これは、エントリーのディスクリートGPUに迫るほどの数値で、人気FPS「Apex Legends」が60fps以上(フルHD/最高画質)で動作するとの評価が得られた

実作業におけるパフォーマンスはどうだろう。ここでは写真編集ソフト「Adobe Lightroom Classics」(別売)をインストールして、約2430万画素のRAWデータ67枚(約3.08GB)の現像(標準プリセット、JPEG最高画質)を行ってみたが、約42秒で処理が完了。1枚の処理に1秒もかからない、素晴らしいパフォーマンスだった
また、「ASUS Zenbook 15 OLED」はハイパフォーマンスでありながら、省電力性能にすぐれた「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」に加え、67Whの大容量バッテリーの搭載により、約7.3時間(JEITA Ver2.0)のバッテリー駆動を実現している。15.6型ディスプレイを搭載するうえ、ボディが薄型・軽量であることを考慮すれば十分すぎるほどだろう。49分で約60%バッテリーを回復させられる急速充電にも対応しているので、お昼の休憩時間などにバッテリーを回復させれば、丸1日バッテリー駆動で使えそうだ。
エンタメ性能15.6型2.8K有機ELディスプレイ搭載で
エンタメ性能も◎
「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」によってすぐれたパフォーマンスを実現した「ASUS Zenbook 15 OLED」だが、本機にはもうひとつ大きな特徴がある。それは、一般的なノートPCが搭載している液晶よりも高画質な有機ELをディスプレイに採用していることだ。
そのスペックは非常に高く、解像度はフルHD(1920×1080)よりも2.25倍表示領域が広い2.8K(2880×1620)、色域はデジタルシネマ規格であるDCI-P3を100%カバー、そして、コントラスト比は1,000,000:1というもの。ピーク輝度は最大550nitに至り、「DisplayHDR™ True Black 500」の認証も取得している。さらに、リフレッシュレートは120Hzと高速で、動きの速いゲームのプレイなどにも役立つ。そのうえ、色再現が正確なことを示す「Pantone Validated」認証まで取得しているのだ。
プライベートユースはもちろん、デザイナーやフォトグラファーなどによるプロフェッショナルユースまでカバーできる高性能なディスプレイと言えるだろう。


「ASUS Zenbook 15 OLED」のディスプレイは、微細な色の違いまで描き分けてくれるほど描画能力が高い。有機ELディスプレイは視野角も広いので、ディスプレイを180度開いて対面にいる相手に見せても、隅々までクッキリと画面が視認できた

分光光度計で色域を計測してみると、「ASUS Zenbook 15 OLED」のディスプレイはDCI-P3の色域を100%カバーするだけでなく、緑や青方面ではより広い色域を再現できることがわかった。なんともハイスペックである
ディスプレイの表示性能だけでなく、オーディオ面がすぐれているのも「ASUS Zenbook 15 OLED」の魅力だ。一般的なノートPCに搭載されたスピーカーは、音量を上げすぎると音が割れてしまうこともあるが、本機に搭載されている「Dolby Atmos ステレオサウンドシステム」は、ボリュームを上げると同時に音の歪みを抑制する「Smart Amplifier」で駆動するため、音量を最大にしても音の割れが感じられなかった。これだけパワフルなサウンドなら、エンターテインメントコンテンツを視聴する際にも外付けスピーカーを追加する必要はないだろう。


底面手前の左右に、Harman Kardonの認証を受けた「Dolby Atmos ステレオサウンドシステム」を搭載。「Dolby Atmos」対応コンテンツを再生してみたが、ノートPCとは思えないほどパワフルなサウンドが響いたうえ、立体音響技術によってサウンドの広がりも感じられた
さらに、ディスプレイ上部には、一般的なノートPCに搭載されているHDカメラ(720p)よりも高解像度なフルHD(1080p)仕様のWebカメラを装備。その両隣には、独自アルゴリズムによって周囲の環境音を抑えてくれるAIノイズキャンセリング機能を搭載した高性能なデュアルマイクを備えている。高品質な映像と音声でコミュニケーションが取れるため、テレワーク時のWeb会議やオンライン授業などでも、まるで相手と対面しているかのように会話できるだろう。
ボディ15.6型ノートPCなのに、
外出先へも気軽に持ち運べる薄型・軽量ボディ
続いては、「ASUS Zenbook 15 OLED」のボディをチェックしていこう。ASUS設立30周年時に作られたシンボル「Aモノグラム」が天面に刻まれた本機は、4辺狭額縁デザインを採用したことで、15.6型ディスプレイ搭載モデルでありながら、約354.8(幅)×226.6(奥行)mmのコンパクトサイズを実現。しかも、発熱の少ない「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」を搭載するため、厚さは約14.9(最薄部)mm、重さは約1.55kgと、ちょっとしたモバイル・ノートPC並みに収まっている。
さらに、ボディは、米国国防総省が制定する「MIL-STD-810H」に準拠した12種類の耐久テストをクリアするほど堅牢なうえ、外装にはウイルスや細菌を99%抑制※する特殊な銀イオンコーティング「ASUS抗菌ガードプラス」を塗布。衛生面での安心感も高いので、積極的に外出先に持ち出せる。 ※ SARS-CoV-2 Variants (Omicron, BA.5)、H3N2、H1N1に対するISO 21702テストとStaphylococcusとE. coliに対するISO 22196テスト
まとめ多くのニーズを満たしてくれる、
完成度の高いプレミアム・ノートPC
ハイパフォーマンスを備えるだけでなく、高画質な大画面と、持ち運びもできる薄型・軽量ボディを両立したモデルはないものか――。これは多くの人がノートPCに求める要素だと言えるだろう。しかし、これらは相反する要素であり、現実するのは難しいものと考えられていた。
今回「ASUS Zenbook 15 OLED」を使用してみてわかったのは、本機はこうした欲張りなニーズを見事に実現していたということだ。厚さ約14.9mm(最薄部)、重さ約1.55kgの薄型・軽量ボディには、プロのクリエイターも満足できるほど高画質なディスプレイを搭載したうえ、Harman Kardonの認証を受けた「Dolby Atmos ステレオサウンドシステム」によってエンタメコンテンツもリッチなサウンドで楽しめる。さらに、高性能なWebカメラとデジタルマイク、人間工学に基づいて設計されたキーボードやタッチパッドを備え、オン/オフ問わず便利に活用できるのもいい。「ASUS Zenbook 15 OLED」は、まさにプレミアム・ノートPCと呼ぶにふさわしい、高い完成度誇る1台だと感じた。
そして最後にもうひとつ。ASUSがこのようなモデルを実現できた背景には、高性能・低電力を実現した AMD の最新CPU 「 AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー 」の存在があるということをぜひ知っておいてほしい。
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ 7 7735U プロセッサー(8コア / 16スレッド、20MBキャッシュ、最大ブースト4.75GHz) |
ディスプレイ | 15.6型2.8K(2880×1620)有機EL、120Hz、グレア |
グラフィック | AMD Radeon™ 680M(CPU内蔵) |
メモリー | 16GB(LPDDR5-6400) |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4) |
外部インター フェイス |
Thunderbolt 4対応USB Type-C(映像出力/給電対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-Cポート(映像出力/給電対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-Aポート×1、HDMI出力ポート、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート |
無線機能 | Wi-Fi 6E(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.1 |
バッテリー 駆動時間 |
約7.3時間(JEITA Ver2.0) |
本体サイズ | 約354.8(幅)×226.6(奥行)×14.9〜16.45(厚さ)mm(突起部除く) |
重量 | 約1.55kg |